リンチさんのいないシーホークスは、ランに苦しんどるよ。6試合を終ったところだけど、ラッシュヤードが496ヤードだよ。NFL32チーム中の28位なんだよ・・・。
マーショーン・リンチさんは、シアトル・シーホークスのランニングバックで、その走りぶりから「ビーストモード」として知られていました。しかし、昨年のシーズンを終えて、引退を表明。今年の夏は、いろんなところでチャリティ活動をしていました。
そしてつい最近、リンチさんの素顔というか、人間味あふれる一面をシアトル・タイムスの記者さんが書いていたので、それを紹介します。
Marshawn Lynch tales that will warm your cold heart https://t.co/bnRtfmJyn8 pic.twitter.com/pOkOLgjXF9— Around The NFL (@AroundTheNFL) 26 October 2016
昨シーズン、シーホークスのWRリカルド・ロケットさんが試合中に首を大怪我するという事故がありました。ロケットさんは、遠征先のダラスの病院に運ばれ、手術を受けたんですが、その際に、リンチさんとチームメイトのオクーンさんが、ずっと傍につきそっていたと報道されていました。
その時の話を、ロケットさんのお父さんが語っています。
「私たちはリカルドに付き添っていて、暗いムードだった。そしたら、看護師さんが来て、こう言うんだ。『ロケットさん、私たち、フットボールのことは何も知らないんですが、表に、ここに入れてくれっていう人がいるんです。リカルドさんと一緒にプレイしているマーショーン・リンチだって言ってるんですが』
そして、お父さんがロビーに行ってみたら、そこにはバッグを手にしたリンチさんが。
『倒れたのを見たんだよ。ひどい怪我だって分かってるんだ。あいつを残してなんか行けないんだよ』
とお父さんに告げたそうです。
「リカルドは知らないんだけどね、マーショーンは病室をのぞいて、ベッドに縛り付けられて動けないリカルドを見たんだ。そして、赤ん坊みたいに泣いたよ。マーショーンが。彼がしたことを全部は言わないがね、彼は後ずさって、涙をふいて、それから病室に入り、息子が跳んだりはねたりできるような気持ちにさせてくれたんだ。
「そして『どのくらいここにいるんですか?』って聞いてくるんだ。私たちは『わからない。息子が立って歩けるようになるまで、ここにいるよ』と答えた。そしたら『オレにまかせてくれ。何も心配しなくていい』って、本当にそうしてくれたんだ。泊まるところとか、交通手段とか、ぜんぶ面倒見てくれたんだよ。彼が」
病室では、背骨が動かないように固定されているロケットさんの隣で冗談を連発してみんなを笑わせました。しまいにはロケットさんに「おい、オレを殺す気かよ!まだ手術前なんだよ!」と言わせるほど。
「男の看護師さんがいてね。『ミート・ザ・ペアレンツ』って映画知ってる?マーショーンがね、その映画に出てくる男の看護師、ゲイロード・フォッカーだっけ?そう呼んでたんだよ。『ヘイ、ゲイロード!』って。私たち、何のことか分からなくてね。そしたら『知ってるだろう、ゲイロード・フォッカーだよ!』って。それで、看護師さんまで爆笑さ。
マーショーンがみんなを力づけてくれた。今いる状況を忘れさせてくれた。彼は、リカルドの手術が終るまでずっといたよ。なんて素晴らしいことをしてくれるんだと思ったよ」
という、ロケットさんのお父さんの話。
「『泣いてんじゃねえよ、そこで。ビーストモードは泣かねえんだよ。お前が泣いたら、オレだって泣けるだろ』ってマーショーンが言ってたんだけど、それ、想像すると楽しいよね」
と、ロケットさん本人も言っています。
記事の中では、他のチームメイトもリンチ話をいろいろ披露していて、現在、怪我で離脱中のRBトーマス・ロールズさんのお母さんは、
「(リンチさんが)うちの息子のことを語るときなんかね、本当に大事にしてもらってるのが分かって、親として、もう、ぶっとんじゃうくらい」
「本当のリンチさんにあったことのない人は、だまされてるのとおんなじよ」
と語っています。
一見、コワモテ。どこのギャングだよ?って風体ですが、マーショーンいいやつ・・・。
これからも時々姿を見せてほしいよ!
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