2016/11/15

スーパーサンデーボウル!!シーホークス@ペイトリオッツ戦

す、すごかった・・・!!

第10週のサンデーナイト、シアトル・シーホークス対ニューイングランド・ペイトリオッツ戦は、2年前のスーパーボウル以来初めての、両者顔合わせとなりました。

攻守ともにやや不安材料を抱えたシーホークス。マンデーナイトの試合から中5日で東海岸への大移動。かたやペイトリオッツはバイウィーク明けのホームゲーム。QBブレイディの復帰後、怒涛の勢いで4連勝中。

大方の予想はペイトリオッツが有利ということでしたが、なんの、蓋を開けてみれば両雄が四つに組んだ大一番、どちらも引かぬ名勝負となりました。結果は31対24でシーホークスが勝ちましたが、点差だけでは表せないくらいの濃い試合内容。

見逃した人は、ハイライトじゃなくて、ぜひ全試合を、どっかで探して見てほしい。

この試合をライブで見れた人は、超ラッキー。私はその幸せを噛み締めています。ほんとにな、こんな試合見せてもらって、うう、うれしいよ・・・。

試合終了後、駆け寄って抱擁を交わすシーホークスのヘッドコーチ、ピート・キャロルさんとペイトリオッツのヘッドコーチ、ビル・ベリチックさんを見ましたか?

がっちりと組んで、お互いの健闘を称えていました。なんて言ってるか聞こえなかったけど。カメラがすぐ離れたけど。でも、いつもの、試合後のあいさつよりも、ずっと長く言葉を交わしていたような気がしました。

NFLのトップチームを育成しそれを統率している2人の名コーチ。しゃべる機会なんて試合後の数秒しかないでしょう。だけど相手に対する敬意、同士感みたいな、この2人だけにしか分からない絆みたいなものを感じました。

それは選手同士も、そう。シーホークスのリチャード・シャーマンさんがインタビューを受けてたら、後ろのほうでペイトリオッツの選手が「おう、シャーマンまたな」みたいに声を掛け、シャーマンさんがアナウンサー置き去りにしてちょっと話をしてた様子とか、ユニホームを交換し合ってた選手とか、そんなの見てると、一緒に戦った選手同士にしか分からない連帯感みたいなものが、ひしひしと伝わってきます。

いろいろと見所はあったんですが、やはり象徴的だったのは、最後のプレイです。

スーパーボウルではゴール前でシーホークスがインターセプトをくらって負けたわけですが、今回はペイトリオッツのゴール前。

第4クォーター残り43秒。7点差を追うペイトリオッツは、ゴール前2ヤードから1st and Goal。

これ守るの?守りきれるの?不可能に近いけど信じるしかない・・(震え声)

そして、残り11秒でゴール前1ヤード、4th and Goalで迎えた最後のプレイ。

トム・ブレイディの手を離れたボールは弧を描いて左のグロンコスキーへ。1対1でカバーするはカム・チャンセラー。2人とも辛抱して手を出さず、ぎりぎりまで待ってコンタクト後、うしろに倒れ、パスはインコンプリート。

え、なにこのドラマのような幕切れ・・・。

誰かか脚本を書いたような終わり方ではないですか。攻撃のグロンコ対守備のチャンセラー。

「シーホークス、スーパーボウルの雪辱を果たす」みたいな。「ピート・キャロル、17年前に自分をクビにしたロバート・クラフト(ペイトリオッツのオーナー)にリベンジ」みたいな。

でもそんな陳腐なタイトルよりも、もっともっと大きな試合でした。

試合後には、チャンセラーさんが、最後のプレイとまさに同じプレイを練習でリハーサルしていたと語っていました。

すごい・・・。研究しつくしている・・・。どんだけ相手のビデオを見るんだろう。コーチとかスタッフが、ペイトリオッツのビデオを何試合分も見て、対策を練って、試合に備えて万全を期す、その努力たるや。

ねえ。もう両チームには尊敬の念しかありません。

でもシーホークスが勝ったから喜びひとしお。イェーイ、やったーっ!!!まさにこの写真のような気分。

A photo posted by Kameron Chancellor (@bambamkam) on


あっ、ところで!

シーホークスとペイトリオッツが対戦するのは、これ以後、2020年までないんだそうですよ!ええーっ?!2020年には、トム・ブレイディさんは43歳。

スーパーボウルで会わなかったら、ってことなんですが。

そんな・・・。これが最後ってことは、ないよ・・・ね・・・?

他に印象的だったことは、

1.全速力で走るレシーバーの手元にストンと落ちる、ラッセル・ウィルソンさんの見事なパス。詩的というか、美しい・・。ため息・・。

2.シーホークスのルーキーRBプロサイスさんが嬉しい活躍を見せていましたが、あれはプロサイスさんがすごいの?シーホークスOラインが上達した?それともペイトリオッツの前7人がひどい出来だった?3つの組み合わせ?

3.守備陣のリーダーとなって要所をしめたカム・チャンセラーさん。エデルマンさんが持ってたボールをかき出してファンブルにしたのも。

4.トム・ブレイディらしからぬインターセプト。あれ、まだ1stダウンだったのに。???

5.3rd and 25をコンバートしたジュリアン・エデルマンさんのガッツあるプレイ。小さいのにいつも闘志あふれるプレイを見せてくれるので、好きな選手です。タックルされ、スピンしてそれをかわす場面もすごかった。

6.アール・トーマスさんの、グロンコスキーさんへのヒット。「オレのキャリア中でも強烈なヒットだった。クリーンヒットだよ」とグロンコスキーさんが後で言ってました。ヒットの直後、呆然としてて、みんな心配したんじゃないでしょうか。頭は打ってなかったけど、脳震盪みたいな様子だった。

翌日、肺に穴が開いたようだと報道されましたが、後になって訂正されました。胸の故障という発表です。1週間は試合に出られない模様。


🏈 おまけ 🏈

サンデーナイトフットボールの放映中に使われたトム・ブレイディさんの写真が???グラフィック担当者ふざけてるのか???という状態だったので、紹介しておきます。

これとか。


これ。


これも、ねえ?


担当者クビかな?でも話題になったから昇給かも・・・。

2 件のコメント:

  1. この試合は凄い試合でしたね~^^
    最後はかなりヤバかったですが・・
    プロサイス良いですね~
    OL,DLも良くなってたきた感じで次戦も楽しみです^^

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    1. ほんっとにいい試合でした!
      プロサイスさんは、大学の時はレシーバーで、RBの選手が続けざまに故障したので、代わりにRBを1年務めた後プロ入りした選手だそうです。ユニークですね~
      RB陣、次の試合も期待しましょう!

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