ナイナーズの攻撃はパス8回ラン42回と、ランプレイが8割以上。縦横無尽にフィールドを切り裂いて、な、なんかよく分からんけどぉ、ブロックで道を空けるHCシャナハンのコールがすごいんじゃないのぉ?!という試合でした。
タッチダウンを4回決めたRBラヒーム・モスタートは、220ヤードを走り、これはプレイオフでの歴代2位記録とのこと。今シーズン後半から出番が増えましたが、キャンプ時に4番手のランニングバックで、これまでに数チームから解雇された経験があると報道されていました。
カレッジでは主にスペシャルチームの選手として活躍した後、2015年ドラフト外でイーグルスに入団。ドルフィンズ、レイブンズ、ブラウンズ、ジェッツ、ベアーズで練習生契約、ロースターカットを繰り返した後、2016年に練習生としてナイナーズと契約。(当時のナイナーズHCチップ・ケリーはイーグルス入団時のコーチでもありました)
「カットされた日は今でも覚えている。試合の前にはそれを必ず見るんだ。大変な道のりだった。このストレスと苦痛、苦悩は、誰もが耐えられるものじゃない。自分と、自分にチャンスをくれた人を信じるしかなかった」
と語るモスタートさんは短距離選手でもあり、大学時代は2番目に足の速いフットボール選手と評されていました。ウィキペディアによれば、現在チーフスWRタイリーク・ヒルの100メートル9.98秒に続く、100メートル10.15秒の記録あり。
俊足を活かして、スペシャルチームではリターナーも務めましたが、好きなポジションはガンナー(gunner)。キックオフやパントの場面で、サイドラインを疾走し、リターナーを最初にタックルする役目で、別名シューターとかカミカゼとか言うらしいです。(ウィキによれば)
スピードもさることながら、敵のブロックをかわしたり、敏速な方向転換が必要で、ちょっと恐ろしそうなポジションですが、思い入れは強く、自分の息子をガンナーと名付けました。
— San Francisco 49ers (@49ers) January 20, 2020
ランニングバックとしての役目が大きくなると、スペシャルチームでの起用は減るかと思いますが、本人は続けたい意向です。
「スペシャルチームでプレイするのが好きなんだ。僕の出発点だから感謝している。僕の名前が知られるようになった場所、印を置いた場所なんだ」
ナイナーズ入団前、6チームでのランヤードはゼロ。2017年、2018年はIR(故障者リスト)入りもしています。5年目のプレイオフで、やっと大きな成果が出ました。
こないだポッドキャストで、ナイナーズのGMリンチさんが「彼は以前ボールセキュリティーに問題があってね(ファンブルする傾向があった)、だけどカイル(HCシャナハン)が『信頼してるから』ってボールを持たせ続けたんだ。コーチの信頼があって、彼も自分を信頼するようになったんじゃないかな」と言ってました。
さてスーパーボウルですが、ナイナーズはまたランが7〜8割のオフェンスで行くのか。RBモスタートのビッグプレイがまた出るのか。QBマホームズとナイナーズディフェンスの戦いはいかに。ということで見どころたくさんありそうです。
残すところ今シーズンもあと1試合。しっかり楽しみたいと思います!
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