2020/09/24

タイロッド・テイラーの肺に穴があいて無期限試合欠場かもしれない件

え、びっくり。

ロサンゼルス・チャージャーズのQBタイロッド・テイラーさんが先週の試合を欠場したのは、実はチームドクターが鎮痛剤を注射する際、針が肺に刺さったのが原因であることが本日の報道で明らかになりました。

試合当日には、ウォームアップ中にQBテイラーが胸を痛め、急遽ルーキーQBジャスティン・ハーバートが先発することになったと発表されていました。

突然のデビューでしたが、昨年のスーパーボウルチャンピオン、カンザスシティ・チーフスを相手に互角の試合。延長戦で負けはしたものの、ドラフト6位選手の活躍にチャージャースファンは胸を踊らせたのではないでしょうか。

なのに、試合後の会見では「100パーセントの状態であれば、テイラーがウチの先発である」と頑なにテイラーを推していたHCアンソニー・リンさん。

今となってはガテンがいきます。だってチームのミスで選手に怪我させといて、「先発おろす」なんて、ちょっと言えません。

第1週シンシナティ・ベンガルズ戦の最初のドライブで、肋骨2本にヒビが入ったというQBタイロッド・テイラー。しかしそのまま試合を続け、MRI検査を受けたのは週末になってから。金曜日の故障者レポートには名前がありましたが、練習に参加後、レポートから名前は消えました。

キックオフの前に、鎮静剤を肋骨周辺に注射して試合に出場するつもりでした。しかし、肺に穴が空いたため呼吸が困難になり、一晩入院することに。

元NFL選手パット・マカフィーさんによりますと、このような処置は割りと頻繁に行われるらしいです。効果が4時間しか持たないので、試合直前に注射する。患部に直接注射する。手術など、どんな治療でも間違いが起こる確率は必ずある。

マカフィーさんの選手仲間の話によると、注射を打つ前には「肺に針が刺さる危険性もある」と医師からの説明があるそうです。だって、肋骨周辺に注射するわけですから。

(そうだ、と私も思い出しました。ずっと昔に手術したことがあったけど、痛くてワケ分かんなくなってストレッチャーに乗ってる時に、同意書にサインをしたことがあった。もし間違いが起こっても、病院と医師には何の責任も問いませんというやつですね)

小数点以下何パーセントか分からないけど、その万が一の事故で、肺まで針が通っちゃったということなんでしょう。不運。

「こんなこともあるよ」とHCリンさんは語っています。「タイロッドは怒ってないよ。気を悪くしていない」って、ホントかーーーーーーーー!!

事業主の過失で労働者に怪我を負わせたら補償問題とか出てくんじゃないのー?

骨にヒビが入っているのに、さらに身体に打撃を受ける試合に出場することが当たり前の仕事なんだな、と改めて思います。

チャージャーズとしてはQBタイラーにプレーしてほしいようなんですが、とりあえずドクターストップ。いつ復帰できるかは分からないとのことです。

本人は試合をしたいことだろうなあ。しかし視聴者としては、やはりジャスティン・ハーバートくんを見たいような気もします。先週の「ひょっとして」という輝きを、また見せてくれるのでしょうか。1勝1敗のチャージャーズ、今週はカロライナ・パンサーズ戦です。

2 件のコメント:

  1. NYGファン2020/09/25 8:15

    NFLの公式サイトでこの記事を読んだ時に「針が肺に刺さった?どんなヤブ医者?合併症ってことはそもそも病気、ケガ?なぜ試合前に?」とチンプンカンプンだったのが、バンドワゴンさんの記事で謎が全て解けました。ありがとうございます。

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    1. こんにちは。バンドワゴンさん笑。確かにバンドワゴンさんではありますが。NYGファンですか。辛いところですね・・・。私もかつては応援していました。再建を祈っております・・・。

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