みなさんこんにちは。ドラフトを目の前に控えた今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。本日は、ヒューストン・テキサンズQBデショーン・ワトソンをめぐる訴訟について書きたいと思います。
ワトソンといえば、プロ入りした年に、初任給を全額ハリケーンの被害にあった球場カフェテリア職員に寄付したこともありましたよね。チャリティ活動にも熱心で、リーダーとして人望も厚いと聞いていました。
クォーターバックの実力は誰もが認めるところ。昨年最後の試合の後、チームメートのワットさんが「(こんなチームで)ゴメン。(QBとしての貴重な)1年を無駄にさせちゃったな」と声をかけるシーンには、しんみりうなずく人も多かったのではと思います。
それが、今回の事件でワトソンに対する評価は一変しました。
まだ裁判は始まっていません。何も立証されてはいませんが、数々の報道から、かなり異常な状態が明らかになっています。「いや、人間って、本当に分からないものだな」というのが、今の率直な感想。
事の起こりは3月16日。ヒューストンの弁護士トニー・バズビーが、テキサンズQBへの民事訴訟を行うとインスタグラムに投稿。
一方ワトソンはツイッターで「訴えの内容は見ていないが、女性には常に敬意ある態度で接してきた。訴訟側は根拠のない6ケタ(千万円台)の示談金を要求した」と即刻反論しました。
ちょうど彼がトレードを要求していた時期。テキサンズのオーナーとバズビーとの陰謀か、という声も。(でもワトソンの株を落としてトレード対価が下がるのはチームとしては不利)
また、このバズビーという人が、市長選挙に立候補して負けたり、「ジョニー・マンジールをドラフト指名しろ」とビルボードを出したり、かなり癖の強そうな人物。インスタグラムで告発するという手順もどうなのか。「うさんくさ・・」という第一印象でした。
以後、複数のマッサージセラピストが、施術中にワトソンが不適切な行為(性器の露出、性器での接触、オーラルセックスの強要など)をしたと訴え、その数は現在22人。
ワトソンの弁護団は「彼はそんなことはしない」と主張するマッサージセラピストが18人いると発表しましたが、これって弁護になるの???
だってこれだけで計40人。40!!!
一般の人だって歯医者さんや美容師さんや整体師とか、決まった人のところに行くのが普通じゃないですか。プロのアスリートともなれば、トレーナー、コンディショニングコーチ、栄養士など固定スタッフがいるはず。不特定多数の人に自分の体を触らせるとは考えにくい。
現に、17年間NFLのチームドクターをしていた方が、そんな話は聞いたことがないと語っています。
「マッサージセラピストはチーム施設にもいる。怪我の予防、疲労回復、リハビリの一環として治療の一部になっている。アスリートは習慣を大切にし、いつものやり方を好むものだ。ホテル代を払っても自分のセラピストを遠征先に呼ぶ選手は多い。ワトソンはもうルーキーじゃない。セラピスト探しは終わってるはずで、人を乗り換える理由が分からない」
さらに、インスタグラムのメッセージでセラピストに連絡していたことも疑問です。NFLのクォーターバックですよ。知人を通して信頼できる人を紹介してもらうのが普通じゃないの?有名人だからこそ慎重になるんじゃないの?ランダムにネットで探して連絡するってどうなの?
原告の一人は、ワトソンがインスタグラムで予約を入れ、アトランタからヒューストンのホテルへ飛行機で向かったと証言しています。2020年の8月。パンデミックの真っ只中。トレーニングキャンプが中止になるほど感染症対策している時期に、ありえない。
衝撃的だったのが、スポーツ・イラストレイテッド誌の記事です。デマを売るようなメディアではありません。確信がなければ配信はしないはず。本文中でも、セラピストの家族から当時の証言、電話とソーシャルメディアのメッセージを確認をして、裏付けを取ったと説明しています。
記事中のマッサージセラピストは、告訴中の一人ではありません。ワトソンが施術中に触ったり、性行為を要求もしたわけでもない。そう前置きして、彼の行為を語っています。
2019年秋、知人セラピストからの紹介で引き受けた仕事でした。あらかじめ、顧客からビルの裏口から入ること、体を覆うのはシーツではなくタオルを使用するリクエストがあり、彼女は大きめのビーチタオルを用意しました。
一般にマッサージは、身体をシーツで覆い、施術する部分だけ肌を出すという方法を取ります。そのようにして45分程経った時、ワトソンは「かゆい」とタオルを床に落としました。顔は天井を向いた、裸の姿。1000人以上の顧客を持ち、数年マッサージの仕事をしてきた彼女ですが、こんなことは初めてでした。
「驚きました。でも、紹介してくれたセラピストを信頼していたので、変なことにはならないはずだと思ったんです」
90分が終わると、ワトソンは1時間の延長を願い出ました。彼の要求どおりに大腿、腹部のマッサージを続けるうちに、勃起に気がつきました。体を固くし、ゆっくり突き上げるような動きもしています。
マッサージが強すぎて痛いのかと思い、ワトソンに尋ねると「大丈夫」という答え。動きも止まりました。
身体がリラックスした反応で勃起する場合があることは、セラピストとしての訓練中に学んでいました。居眠りの間に勃起し、目が覚めてばつが悪い様子の顧客もいました。しかしワトソンの意図は、それとは違うと彼女は感じました。
「必要なら(ペニスを)動かしてもいい。そう彼は言いました。私は完全に無視しました」
2時間半のセッション中、ワトソンはずっと仰向け。腹部をマッサージする時に、体液を目にします。これは射精前の体液なのだろうか、そんなはずはない。彼女は自分に言い聞かせました。
終了5−10分前に、彼は骨盤を突き立てる動きを始めました。今度はかなり早いペースで。
「この時点で、私ははっきり理解しました」
落ち着くよう伝えると、彼は動きを止め、施術が終了したので部屋を退出。服を着て戻ってくると、彼女にハグをしました。ビルの裏口へと案内した後、彼女はすぐにこのことを紹介先のセラピストに報告。家族にも電話しました。
後日、ワトソンから再び予約の連絡が入りましたが、彼女は断りました。その後数ヶ月の間に、インスタグラムのダイレクトメッセージでワトソンから2度連絡が来ましたが、彼女であることに気づいていない様子でした。
「以前マッサージしたことがある。態度を改めるなら引き受けてもよい。しかし本来のマッサージにのみ限る」と伝えると、「わかった。そんなつもりは無かった」との返事が来て終わり。
2020年秋にもインスタグラムでメッセージが届きましたが、この時も、相手が誰か気づかない様子でした。彼女は、過去に交換したメッセージのスクリーンショットをワトソンに送信しました。
「もしワトソンがトレードされたら、新しい都市のマッサージセラピストが標的になる。彼が自分の行為を否定するなら、私達が声をあげなければ。真摯な謝罪をしてほしい。私達に、同じ仕事をする同僚に。困惑させる状況に私達を置いたことに。
すでに、たくさんの人が私達を非難しています。彼がそんなことをする訳がない。そんな必要がどこにある?彼には美しいガールフレンドがいる。彼なら何だって手に入る。そのとおりです。でも名声が人格を決めるわけじゃない」
と彼女は語っています。
裁判がどれくらい長く続くのか分かりません。密室で行われたことの証拠なんて出せるのでしょうか。ひとつ確かなことは、デショーン・ワトソンがフィールドに戻って来るということです。力のある選手をNFLのチームが見逃すことはないから。
はー、見たくない。なにがかゆいだ。つべこべ言わずにパンツをはけ!以上。
続く。
もう状況証拠では真っ黒なんですね…。
返信削除ワトソンは好きだったので残念です。
NFL選手は本当によく不祥事を起こしますねー
本当に驚きました。良いことしか聞いていない選手だったので、まさかって感じです。
削除ワトソンの実際ってそんな状況だったんですね��
返信削除複数の人間性があるのは理解しますが、これはかなりショッキング。
こりゃトレードどころじゃ無さそうですね。
しかしかゆいってなんや。ガキか!
何を考えてたのか不思議です。本人は悪いという意識がなかったのかも?とまで思います。女の人にとって、部屋で大きな裸の男と二人だけになるって、怖いです。
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