第13週のニューヨーク・ジャイアンツ対ピッツバーグ・スティーラーズ戦後には、オデル・ベッカムJr とアントニオ・ブラウンさんが、お互いのユニホームを交換していました。
— Antonio Brown (@AntonioBrown) December 5, 2016
ユニホームを勝手にあげちゃってチームの衣服係の人は大変だなぁ、あ、でもユニは毎試合新品なのかな?それとも洗濯して何試合か着るのかな?なんて余計な心配をしていましたが、この交換したユニホーム代は、どうやら選手が自分で払うらしい。
アントニオ・ブラウンさんは、毎試合ではないけれど、頻繁にユニホーム交換を求められるので、シーズン前に何枚も買い置きしているとのこと。
概して、ユニホーム交換した選手はチームからその代金を請求されるらしいです。スティーラーズ、デトロイト・ライオンズは(約)2万円、ジャクソンビル・ジャガーズは2万5千円。
しかし、「ユニホーム交換してくんない?」ってお願いするのも、シーズンオフに一緒に練習する仲間や大学時代のチームメイトなら気兼ねなく申し込めるけど、そうじゃない場合は、やはり気を使うみたいですよ。
デトロイト・ライオンズのグローバー・クイン選手は、NFL入りしてしばらくは、実績もないのに、そんなことは言えなかったと語っています。プロ入りしたのは2009年ですが、2014年プロボウルに選出されるまで、ユニホームの交換をしたことはなかったと。
「オレのジャージが欲しい人なんて、いないだろう。オレがジャージをくれって言っても、向こうはいらないだろうよ。だから交換はしなかった。4、5年間は誰とも」
「今でも、オレのジャージなんかいらないかもな。でも、少しは自信がついてきた。プロボウルに出て、そこで会った選手もいるし、(NFLの)トップ100入りしたのを見た選手もいるだろうからね」
お、おお・・・。謙虚・・。
クインさんは、同じポジション、セーフティの選手と交換することが多いそうですが、アリゾナ・カーディナルズのコーナーバック、パトリック・ピーターソンさんは、レシーバーと交換するそうです。敵対する相手に敬意を表して、ということなんでしょう。
「このスポーツって、いつまでもできるもんじゃないからね。思い出はたくさんあったほうがいいだろ。一生持っていられる。いろんな選手のジャージを自分の部屋に飾ってさ、ずっと見てられるじゃないか。ああ、この選手とあんなプレイをしたなぁ・・とか、この草のシミはあの時の・・とか思い出してさ」
とも語っています。集めたユニホームは、きれいにガラスケースの額に入れて、壁に飾るんだそうですよ。
試合のあと自然にユニホーム交換になる場合もあるけれど、試合前のウォームアップ時に申し込んでおくか、時にはそれ以前に話をつけておく場合もあるらしいです。
去年引退したライオンズのWRカルビン・ジョンソンさんは
「試合前に言っとく。そんで試合後にもらう」
とのこと。こ、光栄ですなぁー。ジョンソンさんにユニ交換を申し出されるなんて。恐縮しちゃって、ユニどころかシューズでもヘルメットでも何でもどうぞッ!身ぐるみ一式差し上げますッ!って頭を下げたいくらい。
「交換するの、好きだよ。ずっと先の将来に、いい思い出になるから」
と語るベッカムさん。
NFLの選手って、やっぱり、「選手でいられる時間は限られている」「自分のキャリアが突然終わることもある」ということを、身にしみて了解しているんでしょうね。
その上で、毎試合全力で戦っているんだね・・・。
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