去年、デンバー・ブロンコスからテキサンズへ移籍したオスワイラーさん。4年で72億円(強)、そのうち37億確定という大型契約で話題になりました。しかし、成績は奮わず先発を下ろされるハメに。ヒューストンのファンにも愛想を尽かされて、ブーイングの嵐でした。
トレードで、厄介払いができたテキサンズ。一方、ブラウンズは、来年のドラフト指名権が狙いだったようです。102億円のキャップスペースがあるので、少し金を使っても懐は傷まないってことですね。
テキサンズが差し出したのは、オスワイラー(2017年給与16億円)+2018年ドラフト2巡指名権+2017年6巡指名権。それをブラウンズの2017年4巡指名権とトレードです。
その結果、ブラウンズのドラフト指名権はこんな。
The #Browns draft picks after the Osweiler trade:— NFL GameDay (@NFLGameDay) March 9, 2017
2017: 1, 1, 2, 2, 3, 4, 5, 5, 5, 6, 6
2018: 1, 2, 2, 2, 3, 4, 4, 5, 6, 6, 7
ブラウンズは、オスワイラーさんをキープするつもりはなく、さらにトレード先を探しているとのこと。溜め込んだドラフト権と、ニューイングランド・ペイトリオッツQBガロポロとのトレードを狙っているという話も。また、トレード先がない場合、オスワイラーはカットとも。
なんとまあ大胆な。そして、こんな動きのウラにいるのが、フロントトップのサシ・ブラウンさんと、その右腕ポール・デポデスタさん。2人とも去年のオフから現職に就きました。
デポスタさんは、映画「マネーボール」でジョナ・ヒルが演じた分析家のモデルとなった人。各種統計を選手評価に活かし、弱小チームだったMLBオークランド・アスレチックスを蘇らせました。
その後、LAドジャース、NYメッツなどを経て、2016年にNFLへ。ハーバード大学では野球とフットボール(ワイドレシーバー)をプレイしていた統計・分析の専門家です。NFLでも、何か新しい分析法、デポデスタ法とでもいうようなものを見せてくれるのかもしれません。
NFLでは、2014年からショルダーパットにチップを埋め込んで、選手のポジション、動き、速さなどを記録しています。このデータから何が分かるかというと、例えば、クォーターバックが一番オープンになっているレシーバーへパスを投げたかどうか。膝の手術後復帰したパスラッシャーが、手術前と比べてスピードに違いがあるか。相手のセーフティが3rd downで、どの方向に何インチ位置を変えたか。そういうことが、一瞬で分かるんだそうです。
すごいですね。こんなデータを有効に使えるチームが、力をつけていくのかもしれないし、こういうところがデポデスタさんの腕の見せ所なのかも。
でも、なんにしても数年経ってみないと結果は分かりません。ドラフト指名権をたくさん持っていても、ブラウンズは、プロで通用する選手を指名することができるのか?新人を育てていくことができるのか?データだけでは分からない選手の特質みたいなものはどうなんだ?と、疑問もいろいろ。
ブラウンズは、QBジョシュ・マッコウン、QBロバート・グリフィンⅢも解雇しました。去年ドラフトでとったコーディ・ケスラー先発でいくつもりなのでしょうか。そういうところも気になります。
有名どころのフリーエージェント選手も、まだたくさんウロウロしているところ。ちょっとしばらく各チームの動きが気になります。ドヒャー!という動きが必ずありそう・・・。
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