現在28歳。クリーブランド・ブラウンズで4年、マイアミ・ドルフィンズで2年プレイし、2013年にはプロボウルにも選ばれた選手です。昨シーズンは第3週ブラウンズ戦でプロ入り4回目の脳震盪を経験し、IR(故障者リスト)となっていました。
「脳震盪のことばかり考えてしまう。こんな状態でフットボールはできない」
と語っています。現在は全く症状がなく、お医者さんからもOKをもらっていますが、将来を考えると、リスクを犯してまでフットボールを続けることは出来ないと判断しました。
Jordan Cameron retiring from NFL due to concerns over concussionshttps://t.co/lu8Dou6CME pic.twitter.com/3SWZT0F3FP— Bleacher Report (@BleacherReport) March 11, 2017
報告された脳震盪は4回ですが、小さい時からずっとフットボールをしてきたら、頭を打ったことは数え切れない程あるはず。コンカッションプロトコル入りして、毎日脳神経外科医の質問に答えて、テストをして、将来、後遺症に苦しむのでは?と不安を抱えて過ごすなんて、誰だって気が重くなります。引退を考えるのも当たり前。
このキャメロンさん、後日、「ほとんどの選手は、フットボールを好きでやっているわけじゃない」と発言していました。
「たいていのヤツは嫌いだと思う。皆それぞれの理由でプレイしているんだ。その理由がその人にとって重要なら、フットボールが好きじゃなくてもプレイできるさ」
「-10℃で、120kgの男にヒットをくらって、そんなのが好きなヤツなんてどこにいるんだ?『フットボールが好きか?』なんて、そんな質問には我慢できない」
脳震盪が怖くて、躊躇してプレイしたこともあると認めているキャメロンさん。フットボールには感謝しているし、競争すること自体は楽しかったと語っています。一番の喜びは、チームメイトたちとの連帯感でした。
「今まで逢ったいい人たちは、たいがいフットボール選手だったよ。みんなロッカールームが恋しいって言うけど、本当にそう。地に足が着いた、聡明な人間がいるんだ」
「フットボールが好きな人もいる。レイ・ルイスはフットボールが好きだ。ペイトン・マニングも。だけど、たいていの選手は、好きではない。これを読んだ選手は、オレの言っていることが分かると思うよ」
こんなふうに言われると、ファンとしては、残念な気持ちが隠せません。でも、実際のところ、納得できるところも。
私たちはヒーローとして選手を見ているけど、本人にとってはバラ色なところばかりじゃない。どんな仕事をしていても嫌なところはあるだろう。ましてや、フットボール選手が体に受ける負担は大変なもの。スター選手でもなく、2、3年で使い捨てにされる選手だってたくさんいることだろうよ・・。
というようなことを、ふと思ってみました。
こんばんは。
返信削除私はNFLは現代のコロッセオ、選手達は現代の剣闘士だと思っています。
NFLがタッチフットやフラッグフットになったら見向きもされないでしょう。
認めたくはないのですが「命がけのゲーム」だからこそ熱狂するのでしょう。私も含めて。
だから少なくとも選手達に対するリスペクトの念を忘れてはいけないと思っています。
こんにちは。
削除本当にそうなんですよね。こんなに怪我人が出るスポーツをしていていいのか、と思うときがあります。ジョーディ・ネルソンさんなんか肋骨2本折れてるのにプレイオフで戦ってて、ドクターストップというものはないんか・・と恐ろしくもありました。
熱狂できるスポーツを見せてもらって、ありがたい。選手の皆さんの安全を祈ります。
こんばんは。いつも楽しみに読んでいます。
返信削除アメフトは大変だなと改めて思うコメントですね。はっきりと「嫌い」って…。しかし、nflの選手のコメントは人柄や姿勢が伝わって面白く興味深いです。
こんにちは。
削除私も、えっ・・と思いました。でも、みんな自分の意見をはっきり言うところがいいですよね。他人にどう思われようが、オレはこうだという姿勢には励まされます。自分は自分でいいやんか、って。