2021/01/30

【NFC決勝】タンパベイのディフェンスがロジャーズを攻略した バッカニアーズ@パッカーズ戦

ランボーフィールドでのNFCチャンピオンシップ、タンパベイ・バッカニアーズ対グリーンベイ・パッカーズ戦はバッカニアーズが31対26で勝ち、スーパーボウルへの出場を決めました。

ブレイディ対ロジャースという注目のQB対決。結果的にはバッカニアーズのディフェンスがロジャーズをねじ伏せた感がありました。終了間際のコーチの采配も論議を呼んではいたのですが。

試合はまず、バッカニアーズがあっさりタッチダウンで先制。パッカーズもタッチダウン、フィールドゴールで得点し、14対10で追いかけます。前半2ミニッツで点差を縮めるチャンスを得ますが、インターセプトで撃沈。バッカニアーズにボールが渡り、残り時間は24秒。

敵陣45ヤードでバッカニアーズは4th & 4、残り13秒。パントチームをフィールドに送り込みますが、ここでタイムアウト。

その後、オフェンス陣がフィールドに戻り、4th downの更新に成功しました。残り6秒でQBブレイディからWRミラーへ39ヤードタッチダウンパス。14対13だったかもしれないスコアを21対10として、ハーフタイムへ。

これはデカかった。

相手がパッカーズということを考え、得点が必要だったとバッカニアーズHCエリアンスは語っています。

「このドライブで点がほしい。それでまたオフェンスを送り込んだ。もし失敗しても、ディフェンスが守りきるだろう。相手に1回か2回のプレイとフィールドゴールの機会を与えるかもしれないことは承知していた。

しかし、そのフィールドゴールが試合を左右することにはなるまい。そう考えたんだ。ここで更新に失敗して、フィールドゴールを許したら、私はひどく批判されるだろう。しかし決断するのが私の仕事だ。チャンスはあると信じた」

後半では、最初のドライブでパッカーズがファンブルし、点差が18点に広がります。ところがその後、バッカニアーズQBブレイディが3回続けてインターセプトを献上。

3つのターンオーバーのうち、1つはタッチダウンに結びつけたパッカーズでしたが、あとの2回は3 & OUT。今考えると、これがかなり痛かった。バッカニアーズのデフェンス、固いところを見せました。

第4クォーター2ミニッツ直前。8点差を追うパッカーズはゴール前8ヤードまで攻め込み、同点を狙います。1st down、 2nd downのパスはインコンプリートに終わり、3rd and Goal でこのプレイ。

QBロジャーズが走ってたらタッチダウンできたかも?ゴール前の距離が詰められたかも?

WRアダムスへのパスはインコンプリートで4th downとなり、パッカーズはフィールドゴールを選択。5点差で、残り時間2分5秒。ボールがバッカニアーズから戻ってくることはなく、そのまま試合終了となりました。

ファーストダウン更新となったDPI(ディフェンスのパスインターフェアランス)への批判もありましたが、それよりも両コーチの4th downでの決断が対照的です。

バッカニアーズHCブルース・エリアンスの強気コールと、正念場でタッチダウンを疑ったパッカーズHCマット・ラフルア。

「3回続けて(パスが失敗し)ヤードを進められなかったこと、タッチダウンだけでなく2ポイントコンバージョンが必要だったこと」がフィールドゴールを選んだ理由だとHCラフルアは語っています。

かなり批判を浴びた、このコール。えー、蹴るんだ・・。2ミニッツでQBブレイディにボールを渡して、返ってくるのかな・・。

試合後、QBロジャースも「あれは僕の判断じゃない」なんて言ってたんですが。

ちょっと。それはそうかもしらんけど、なにもそんなふうに言わなくてもいいじゃないすか。メチャやりにくいよオレは。(ラフルアさんになったつもり)QBがコーチのとこへ来て、「4th down行こう!」って言ったらギャンブルしたかもしれんよ?

レイブンズのラマーくんはシーホークス戦で、4th downしようってコーチに言ってたよ。マホームズだってスーパーボウルの時「ワスプ」をしようってコーチに言ってた。そういうふうにオレとコミュニケーション取ってくれよ。(ラフルアさんになったつもり)

そしてまた、「将来のことはわからない。いなくなる選手もいるだろうしね、僕を含めて」なんて、暗い声を出していたロジャース。エッッ?ってなりました。ここに来てチームへの不満???

先週までそんな話は1ミリもなかった。イキイキロジャースは「今フットボールが楽しくて仕方ない」みたいに言われてた。試合中ニヤニヤしてたし、MVP筆頭候補でもありました。

パッカーズはいっぱい勝って、良いシーズンだったじゃないですか。この日はたまたま相手が決めたプレイが多くて負けちゃったけど。しかし、みんな頑張った。素晴らしいチームだったと、少しは讃えたらどうなのか。チームのリーダーなら。(讃えてたかもしれないです、あとで)

負け試合のすぐあとなので、腹が立ってたんだろうなあ。気持ちの整理なんかできてないままだったと思います。勝負の世界は厳しいねえ。

いろいろドラマはあったものの、決して4th downコールのせいで負けた訳じゃないので、ラフルアさんは冷たい視線なんか跳ね返してほしいです。なんか優しそうな方なので、影からひっそりお慕いしております。

ということで、スーパーボウルはカンザスシティ・チーフス対タンパベイ・バッカニアーズとなりました。ほんっと、どーでもいい感じ。あと1試合でオフシーズンに入るかと思うと、それだけが悲しいなあ・・・。

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