ランボーフィールドでのNFCチャンピオンシップ、タンパベイ・バッカニアーズ対グリーンベイ・パッカーズ戦はバッカニアーズが31対26で勝ち、スーパーボウルへの出場を決めました。
ブレイディ対ロジャースという注目のQB対決。結果的にはバッカニアーズのディフェンスがロジャーズをねじ伏せた感がありました。終了間際のコーチの采配も論議を呼んではいたのですが。
試合はまず、バッカニアーズがあっさりタッチダウンで先制。パッカーズもタッチダウン、フィールドゴールで得点し、14対10で追いかけます。前半2ミニッツで点差を縮めるチャンスを得ますが、インターセプトで撃沈。バッカニアーズにボールが渡り、残り時間は24秒。
敵陣45ヤードでバッカニアーズは4th & 4、残り13秒。パントチームをフィールドに送り込みますが、ここでタイムアウト。
その後、オフェンス陣がフィールドに戻り、4th downの更新に成功しました。残り6秒でQBブレイディからWRミラーへ39ヤードタッチダウンパス。14対13だったかもしれないスコアを21対10として、ハーフタイムへ。
これはデカかった。
相手がパッカーズということを考え、得点が必要だったとバッカニアーズHCエリアンスは語っています。
「このドライブで点がほしい。それでまたオフェンスを送り込んだ。もし失敗しても、ディフェンスが守りきるだろう。相手に1回か2回のプレイとフィールドゴールの機会を与えるかもしれないことは承知していた。
しかし、そのフィールドゴールが試合を左右することにはなるまい。そう考えたんだ。ここで更新に失敗して、フィールドゴールを許したら、私はひどく批判されるだろう。しかし決断するのが私の仕事だ。チャンスはあると信じた」
後半では、最初のドライブでパッカーズがファンブルし、点差が18点に広がります。ところがその後、バッカニアーズQBブレイディが3回続けてインターセプトを献上。
3つのターンオーバーのうち、1つはタッチダウンに結びつけたパッカーズでしたが、あとの2回は3 & OUT。今考えると、これがかなり痛かった。バッカニアーズのデフェンス、固いところを見せました。
第4クォーター2ミニッツ直前。8点差を追うパッカーズはゴール前8ヤードまで攻め込み、同点を狙います。1st down、 2nd downのパスはインコンプリートに終わり、3rd and Goal でこのプレイ。
Rodgers blew it. This is a touchdown if he runs. pic.twitter.com/KPOlH1sXFz
— Michael David Smith (@MichaelDavSmith) January 24, 2021
QBロジャーズが走ってたらタッチダウンできたかも?ゴール前の距離が詰められたかも?
WRアダムスへのパスはインコンプリートで4th downとなり、パッカーズはフィールドゴールを選択。5点差で、残り時間2分5秒。ボールがバッカニアーズから戻ってくることはなく、そのまま試合終了となりました。
ファーストダウン更新となったDPI(ディフェンスのパスインターフェアランス)への批判もありましたが、それよりも両コーチの4th downでの決断が対照的です。
バッカニアーズHCブルース・エリアンスの強気コールと、正念場でタッチダウンを疑ったパッカーズHCマット・ラフルア。
「3回続けて(パスが失敗し)ヤードを進められなかったこと、タッチダウンだけでなく2ポイントコンバージョンが必要だったこと」がフィールドゴールを選んだ理由だとHCラフルアは語っています。
かなり批判を浴びた、このコール。えー、蹴るんだ・・。2ミニッツでQBブレイディにボールを渡して、返ってくるのかな・・。
試合後、QBロジャースも「あれは僕の判断じゃない」なんて言ってたんですが。
ちょっと。それはそうかもしらんけど、なにもそんなふうに言わなくてもいいじゃないすか。メチャやりにくいよオレは。(ラフルアさんになったつもり)QBがコーチのとこへ来て、「4th down行こう!」って言ったらギャンブルしたかもしれんよ?
レイブンズのラマーくんはシーホークス戦で、4th downしようってコーチに言ってたよ。マホームズだってスーパーボウルの時「ワスプ」をしようってコーチに言ってた。そういうふうにオレとコミュニケーション取ってくれよ。(ラフルアさんになったつもり)
そしてまた、「将来のことはわからない。いなくなる選手もいるだろうしね、僕を含めて」なんて、暗い声を出していたロジャース。エッッ?ってなりました。ここに来てチームへの不満???
先週までそんな話は1ミリもなかった。イキイキロジャースは「今フットボールが楽しくて仕方ない」みたいに言われてた。試合中ニヤニヤしてたし、MVP筆頭候補でもありました。
パッカーズはいっぱい勝って、良いシーズンだったじゃないですか。この日はたまたま相手が決めたプレイが多くて負けちゃったけど。しかし、みんな頑張った。素晴らしいチームだったと、少しは讃えたらどうなのか。チームのリーダーなら。(讃えてたかもしれないです、あとで)
負け試合のすぐあとなので、腹が立ってたんだろうなあ。気持ちの整理なんかできてないままだったと思います。勝負の世界は厳しいねえ。
いろいろドラマはあったものの、決して4th downコールのせいで負けた訳じゃないので、ラフルアさんは冷たい視線なんか跳ね返してほしいです。なんか優しそうな方なので、影からひっそりお慕いしております。
ということで、スーパーボウルはカンザスシティ・チーフス対タンパベイ・バッカニアーズとなりました。ほんっと、どーでもいい感じ。あと1試合でオフシーズンに入るかと思うと、それだけが悲しいなあ・・・。
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