2017/06/11

酒なんか一滴も飲んだことないマーカス・マリオタ

NFLはシーズンオフですが、現在バスケットボールNBAとアイスホッケーNHLはプレイオフの真っ盛り。LBボン・ミラーさんやWRオデル・ベッカムJrさんなんかがバスケの試合観戦に訪れているところが、ひょろっと画面に映ったりしています。

アイスホッケーではナッシュビル・プレデターズが決勝まで進出。地元ナッシュビルのNFLチームであるテネシー・タイタンズの選手がおそろいのユニホームで応援に駆けつけていましたよ。


オフェンシブラインの大男たちと、クォーターバック、マーカス・マリオタさんが盛り上がってる~。あれ?でも、マリオタさんだけビールなし・・・。

と思ったらこんな画像も。手に持っているのはキャットフィッシュというアメリカ産のナマズ。なんかしらんけど、お客さんが試合中のホッケーリンクに投げ入れるのが流行っています。


ここでもマリオタさんが、ひとりだけ浮いている・・・。

「なんでビール飲まねーの?」「なんでキャットフィッシュ投げねーの?」と、高校時代の友達にも質問されたというマーカス・マリオタさんですが、その答えは

「アルコールは口にしたことないんだよね」

とのことです。まあ!そうなの・・・。トム・ブレイディさんが「イチゴを食べたことがない」「コーヒーを飲んだことがない」と答えていた時も驚きましたが、まあ、これも。へぇ~。人っていろいろ~。

マリオタさん、なかなかきちっとした人のようです。ホテルに泊まっていても、朝起きたらきちんと自分でベッドメイクをするとのこと。ネルソン・マンデラがずっとそうしていたのを見習って。朝を良い習慣と共に始めることは、非常に大切――そんなことを言っていました。なんつー見上げた青年なんでしょう。

そんなマリオタさん、昨シーズンは第16週に足を骨折。しかしリハビリは順調のようで、キャンプには間に合いそうだと報道されています。タイタンズは去年プレイオフ出場にあと一歩だったので、ファンの方は今年に期待しているのではないでしょうか。頑張ってほしいです。

キャットフィッシュについては、「ちょっとキモいから」という答えでした。クールですね!みんなが調子に乗って魚を放り込んでても、ホイホイと便乗しない。あくまで自分に忠実、きっちりとしたマリオタさんでした。


2017/06/07

マーショーン・リンチの後ろにはオークランドがついてるぜ

マ、マーショーンがしゃっべっとるよ・・・!

シーホークス時代は、しゃべらんリンチとして有名、メディアを無視して罰金までもらっていたRBマーショーン・リンチさんですが、本日、オークランド・レイダーズのOTA後、真剣にインタビューに答えていましたよ。

引退を取り消し、またフィールドに戻ろうと決心したのは、オークランド・レイダーズが移転すると聞いたから。

「オークランド出身だからよ、もちろん地元でプレイしたい、そんなチャンスがあればいいなとは思ってたよ・・けど、移転しちまうってことはさ、子どもたちは、アイドルが成長するのを見る機会を失うってことだよ。もう地元にはいなくなるってことだから。

オレはここの出身だし、今でもずっとここにいる。子どもらはそういうのが見れるんだよ。誰かが実際にやったんだって。自分と同じ場所で育ち、自分が崇拝するチームでプレイする選手がいるんだって。


オークランドの街がオレについてるって気がする。一緒に乗ってるんだ。

オレたちがどっから来てるのか、何を代表してるのかを語るのは難しいよ。だって四苦八苦してつらいのをみんな知ってるからさ。

オレはここで生まれて育ったんだ。学校の廊下や、街の路地でさんざんやった。本当にいろんなことをさ。やっとここでプレイするチャンスをもらえたんだよ。

みんなが、ああ、よかったねとか言ってるけど、これはオレからのオークランドへの気持さ」

というように、地元への愛を語っていました。

オークランドの高校を卒業してカリフォルニア大学、その後2007年にドラフト1巡でバッファロー・ビルズに入団。2010年にシーホークスにトレード移籍し、2015年シーズン後に引退したマーショーン・リンチさん。去年はハイチやエジプト、そして地元オークランドでチャリティー活動している様子が報道されていました。

1年のギャップがどうでるのかな?もう31歳だし?という声もありますが、どうですか、この走り。


マーショーンにとってもいいシーズンになればいいなあ。古巣のシーホークスとは、レギュラーシーズン戦は組まれていませんが、プレシーズンで一度戦う予定です。

シーホークスディフェンスとマーショーン・リンチ・・・。見たいわぁーーー。

2017/06/05

アール・トーマスが帰ってくるぜ

昨シーズン、脛骨を骨折し12月でシーズンエンドとなったシアトル・シーホークスのアール・トーマスさん。引退をほのめかすツイートなどして、ファンをヤキモキさせていましたが、現在は気迫のこもった練習で今シーズンに備えているようですぞ、みなさん!

「今日の練習で一番印象に残ったのはアールだな。火曜の練習からドリルをこなしている。トップスピードだ。意気込みがすごい。自分がどれぐらいできるか見てるんだな。順調に回復している。キャンプには必ず間に合う」

とは、OTA1週目終了後のピート・キャロルコーチの言葉。

はぁー、安心したー。だってね、12月末、WRタイラー・ロケットさんが怪我した試合の直後に「必ず来年戻るぜ」と宣言はしていたものの、口先だけってこともあるし、どうなんだろうなぁと思っていました。

だけど、口だけではなかったアール・トーマス。

彼のリハビリをずっと指導してきたトレーナー、ジェレミー・ヒルさんによると、今までに見たことないほど激しいモチベーションで、リハビリに取り組んでいるとのことです。

高校時代からの知り合い、大学でのチームメイトだったヒルさん自身も、同じ怪我を経験しています。アール・トーマスさんがパンサーズ戦で怪我をした直後すぐに電話し、レントゲンの結果待ちの間に、何を予期すべきか、これからの心構えを説明していたそう。

その数分後に引退ツイートが飛び出して、「マジかよw今電話切ったばっかだぜ。コレ話したとこだろ」と、今では笑って語るヒルさん。

ヒルさんの拠点テキサス州オースチンで、アール・トーマスさんは3月4月とずっとリハビリに取り組んでいました。普段、日曜は休みにしてしているヒルさんをジムに呼び出して、毎日朝10時から午後4時までみっちり筋力、瞬発力、柔軟性などをトレーニング。

「顔をゆがませてヨロヨロになってたよ。ちょっと休めと言っても、『大丈夫だ、さあ次』って。そんなヤツさ」

「最初、NFLに入ったばかりのときは、自分がここでやれるんだって見せてやらなきゃならないだろ。だけど今回は違う。今度は自分自身に証明するんだ。彼は練習をビデオに撮ってる。それを見て、また練習を重ねるんだ。

引退って言葉が忍び寄るんじゃないかな。それが少し怖いのかも。そんなことを考える自分が信じられないんだ。それが彼を動かしている。自分自身と戦っている。以前の自分より良くなろうと。怪我の記憶を消そうと戦ってるんだよ」

「あいつ、今まで見たことないほどのヤル気だ。今までヤル気がなかったってことじゃない。これまでないレベルのモチベーションなんだ。どこまでいくのかすごく期待している」

とヒルさんは語っています。

おお、いいですね!アールが頑張っているなら、応援する方も気合が入るぜ!自分もジムに行こうかな!

ということで、アール・トーマスさんのリハビリ風景を少しご覧くださいませ。


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「チームメイトのことを考えてる。期待を裏切ったりしねーぞ」



SSカム・チャンセラーさんとCBリチャード・シャーマンさんと。


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ううう、アール頑張ってや。フィールドに立つ日を心待ちにしているですよ・・・。

2017/06/03

リチャード・シャーマン+Dが反ラッセル・ウィルソン?という件について

さてみなさん。去年12月のラムズ戦でシアトル・シーホークスのCBリチャード・シャーマンさんが激怒してオフェンシブコーディネーターのベベルさんに食ってかかったのを覚えているでしょうか?

原因は、シーホークスオフェンスの、1ヤードラインからのパス。

「そんなことをしたら、どんな結果になるか分かってるだろ?!」というのがシャーマンさんの言い分でした。1ヤードからのパスといえば、アレですよね、アレ。第49回スーパーボウルで、ニューイングランド・ペイトリオッツのCBマルコム・バトラーさんにインターセプトされたあのプレイ。

ああ・・やっぱり傷跡は深いんだな・・と改めて思いましたよ。

昨シーズンはサイドラインでキレてるところに注目が集まったリチャード・シャーマンさん。オフシーズンになるとトレード話も持ち上がりました。「シャーマンがチームを出たがっている」という噂も。

そうしたらこのたび、リチャード・シャーマンをはじめディフェンス陣はピート・キャロルコーチとQBラッセル・ウィルソンに強い不信感を抱いているとの記事が発表されました。あのスーパーボウルでのプレイの後遺症が尾を引いている。ディフェンスが勝利の要因なのにウィルソンが評価されすぎている。との理由でチーム内に深い亀裂が生じていると報道しています。

いくらシーズンオフでネタに困ってるからって、今頃なんなの。ロッカールームでのいざこざがあったとは聞いてるけど、昔の話を掘り起こして、衝撃の真実暴露みたいにして売ってんじゃねーよ。ラッセルがみんなに嫌われてる図を勝手にヌリヌリしてんじゃねーーー!と大いにムカついた記事がこちらです。


スーパーボウルでの、あのプレイコールへのわだかまり。「RBマーション・リンチにボールを渡さず、パスを選んだのは最大の失策である」「コーチ陣はリンチではなくQBウィルソンにヒーローになってほしかったのでは」なんて、非難ごうごうでした、あの時は。

この記事によれば――

本来ならばシーホークスはすでに何度もスーパーボウルで勝っているはずだ。そうなっていないのは、ウィルソンとキャロルに責任があるとシャーマンは考えている。

ディフェンスはスーパーボウルで勝てるレベルでプレイしているのに、ウィルソン+オフェンスは同じ責任を果たしていない。それなのにキャロルはウィルソンを責めることはしない。ディフェンスのおかげで勝ち星をあげているのに、QBが高評価を受けているのはおかしい。

そしてね、優等生のラッセルと彼をかわいがるコーチに、ディフェンスのパンク野郎たちが反感を持って、チームは分裂してるんだって・・・。

アホか。

そりゃあロッカールームで不協和音が鳴ることもあるでしょう。エゴの塊の大男集団なんだから。ちぇーせっかくベンチで休めると思ったのにもう4th downかよ~またディフェンスかよ~と思う時だってあるよね。そんでラッセルがあまりに文句の付け所がない人だから、それが癪に障る人がいるのもうなずける。

でも、スーパーボウルで負けたことをQBとコーチだけの責任にするって、そんなことするんですか?プロの選手が本気でそう思うのか?あの最後のインターセプトが衝撃的だったから、そこだけ注目されるけど、第4クォーターで3rd and 14をコンバートされて、24対14のリードをひっくり返された試合ですよ。

そして、いくら心に深い傷を負ったからといって、3年前のプレイにこだわって、これからのシーズンを無駄にするつもりなんでしょうか?

こんな記事が出た直後、DEマイケル・ベネットさんは

「オレはラッセル・ウィルソン大好きだよ。いいチームメイトだし友人だ。それ以上に人間として素晴らしい。先週うちに遊びに行ったとき、バーベキューリブをくれたんだ」

なんてツイートしてましたwwいい人やね。センターのジャスティン・ブリットさんはESPN宛てに「#偽ニュース」と一言。そのあと、「オレが守りたいQBはラッセル・ウィルソンだけだ」とも。


肝心のシャーマンさんはといえば、「あんな記事、うそっぱちだよ」と言っていましたが、どうなんでしょう。

3年前には、「ラッセルはメンタルむっちゃ強いんだ」なんて褒めてた人なんですよ。

「ボールが自分に有利なように転がらないからって、彼は落ち込んで泣き言をいったりしない。最も必要される時には立ち上がって、オレたちのために試合を勝ってくれるヤツなんだ。彼がどんなにすごいか、みんなは知らないかもな。でもこれで分かっただろう」

なんて、2014年シーズンのNFCチャンピオンシップ、パッカーズ戦の後に言ってたんですよ・・・。

ということで、今年の、チームとしてのシーホークスはどうなるんでしょうか。ま、いろいろ問題は出てくるでしょうが、チームとして解決しよう、前向きに前進しようという意志でみんなが取り組めばなんとかなるんじゃないの?そういうもんじゃないんでしょうか。

でもシャーマンさんがまたニュースの中心になるのかな?ということも含め、今シーズンもいろいろ気になります・・・。

2017/05/31

セレブレーション反則緩和でアントニオ・ブラウンもうれしい件

NFLが今年はタッチダウン・セレブレーションのペナルティを緩和するそうです。

確かに去年は、「ええ?これで反則?」というようなペナルティが多かった。No Fun Leagueと揶揄され、選手やファンからも不満が寄せられていたので、まあ多少譲歩することにしたんでしょう。

ちなみに、過去タッチダウンの際に課せられたアンスポーツマンライクコンダクトの数と、罰金はこのくらい。

シーズン     反則     罰金
2016 29   $310,301
2015 20   $  66,548
2014 16   $  94,125*
2013   8

昨シーズンの罰金なんか前年の5倍弱ですよ。切符切りまくりじゃないの?2014年の罰金約940万円*のうち、300万円はジミー・グラハムさんのダンクに科されたものとのこと。

この年からダンクが禁止になったので、(ムカついて)プレシーズンの試合で2度も見せつけてやったらしい。おお!グラハムさん優しそうな顔して挑戦的ですね~。

ゴールポストへのダンクは、今年も禁止。相手を侮辱するような行為もダメ。暴力的・攻撃的なもの、例えば首を切るマネとか銃を撃つフリ、去年ジョシュ・ノーマンさんがやってた弓矢を射るマネも禁止です。そして、性的行為を示唆するようなのも。

こんなんして腰を動かしちゃあダメっすよね~アントニオ・ブラウンさん。


さて、去年は630万円も罰金を払ったアントニオ・ブラウンさんですが、ちょっとは自由になった今年は張り切っているようです。

「いいことだよ。みんな楽しみにしてると思うよ。Oラインの選手なんかはエンドゾーンでセレブレーションすることってあまりなかったけどね。面白くなりそう」

と、今年はオフェンシブラインの選手とコラボしたパフォーマンスを思案中の様子。プロボウラーのセンター、パウンシーさんとは一緒に踊ったことがないので、ぜひ巻き込みたいらしい。そういえば、タッチダウンを決めたワイドレシーバーがいい気になって踊ってる間に、ラインマンはさっさとベンチに引き上げがち。縁の下の力持ちにもっとスポットライトが当たるのは、イイんじゃないの~。

今年はグループでのセレブレーションもOKということですから、チームでなんか考えてくるところもあるんじゃないでしょうか。

ほかには、地面に寝転んだり、ボールを小道具として使うのはOKとのこと。

アントニオ・ブラウンさんはシーズンオフにピッツバーグ・スティーラーズと契約を延長しました。4年で68億円。今年28歳。結果を出さなければならないプレッシャーはある?という質問には

「いつだって天井は上げていかなきゃ。チャンピオンシップを取ることに集中するぜ」

ということです。

OTAが始まってチームもゆっくり動き出してきました。開幕まであと100日くらいあるけど、あ~、新しいシーズンへの期待が膨らむ~。

2017/05/24

時給1100円バイト兼業のNFL選手

プロスポーツ選手と聞けば、みんな億万長者。豪邸に住んでキレイな奥さんもらって・・的なイメージがありますが、いやいや、みんながみんなそうではありません。

タンパベイ・バッカニアーズのワイドレシーバー、バーナード・リーディさんは、シーズンオフに車椅子専用車の運転手をしているそうです。体の不自由な方がお客さんなので、救急法、介護トレーニングも取得済み。

下の写真に写っている、この日のお客さんは朝鮮戦争、ベトナム戦争に従軍した70歳の男性です。リーディさんとはすでに顔なじみで、親しげに会話しながら、お医者さんへと向かうところ。


バッカニアーズと契約した、今年の基本給は4650万円。しかし全額が確定しているわけではありません。

リーディさんのNFL入りは2014年。ドラフト外フリーエージェントとしてアトランタ・ファルコンズに入団し、1年間を練習生として過ごしました。年収は1086万円。しかし翌年には、OTA(キャンプ前のチーム練習)にしか参加できず、フットボールからの所得は62万円とガタ落ち。

2015年のシーズン中は、車椅子専用車の運転手として毎日8時間、週に5日働いていました。日曜日の勤務中は、NFLの試合をラジオで聞くこともできたけれど、つらかったのでゴスペルを聴いていたとのこと。信じることでモチベーションをキープしていたそうです。

昨年2016年は、2月にバッカニアーズと契約。しかしプレシーズンに故障し放出されるはめに。12月に故障が治ると、練習生として再契約。2試合で53人ロースターに残り、858万円の収入となりました。

「銀行残高だって限りがあるだろう。生きるためには、何か仕事しないとね。給料がなかったら金は減る一方さ」

「オフシーズンにはここで仕事をさせてもらう。ありがたいことだよ」

「(フットボール引退後も)これをしてるかもしれないな。今は経済的には十分で、この仕事をしなくてもいいんだけど、何もしないよりいいだろ?トレーニングとプレイの復習のあと、家でごろごろしてるより。お金を稼げるし、その上、人助けもできるんだよ。助けを必要としている人って、本当にいるんだからさ」

「たくさんの人が・・自分のことをすごく大変だと思い込んでるだろう?だけど違うんだよ。他の人の話を聞いてみるとさ。それに、毎週同じ人を乗せてると、親近感が湧いてくるんだよね」

会社の上司は、リーディさんを高校生のときから知っている方。試合で活躍する様子を見ていました。彼がフットボール選手として成功するのを応援し、練習に支障をきたさないように仕事のシフトを組んでくれます。

「彼は人当たりがいいんだ。丁寧で親切で、安全運転をしてくれるってお客さんから電話をもらうよ。(バッカニアーズで)うまくいくといいなあ。そりゃもちろん、彼にここで仕事してもらいたいけど、やっぱりフットボールしてもらいたいな」

と語っています。

ねえ。いろんな人がいますよね。ルーキーもベテランも、なんとかプロで食べていこうとしている人たちも。そろそろOTAが始まりましたから、みんな意気込んで練習に精を出している最中でしょう。

私もちょっと気を引き締めて向き合いたいです、いろんなことに。と思いました。

2017/05/20

チーフスとは今年が最後と覚悟するアレックス・スミス

カンザスシティ・チーフスは、2016年シーズン12勝4敗。AFC西地区の1位としてプレイオフに進出しました。クォーターバックは、2013年にサンフランシスコ・49ers から移籍したアレックス・スミスさんです。

2017年ドラフト当日、チーフスはバッファロー・ビルズとトレードアップし全体10位でQBパトリック・マホームスを指名。トレードの条件としてビルズに譲渡したものは、全体27位(1巡)+全体91位(3巡)+2018年1巡指名権。チーフスの将来を担うクォーターバックとして指名したのは明白です。

こんなあからさまなチームの方針を見せ付けられて、現在の先発QBはどんな気持ちなんだろう。

「チーフスが僕を必要とするのは、この1年だけだろう」なんてキャプションを付けて、こんなさみしそうな写真を使っていますがね、ESPNは。


でも、アレックス・スミスさんは、NFLではこんなの普通のことだからさ、と達観した様子で語っていましたよ。

「チーフスが僕に託すのはこの1年だけだろうね。そういうもんだよ。もし試合で結果が出せなかったらさ、コーチは正直だから。出場して結果を出す。皆そうやってるんだ」

「パトリックをドラフトした、しないに関わらず、それは変わらない。そうだろう?自分の実力が伴わなかったら、プロじゃいられないのさ。そういう仕組みになってる。そういうポジションなんだ」

アレックス・スミスさんは2005年に全体1位でサンフランシスコ・49ersにドラフト指名されました。最初の6年間はオフェンシブコーディネーターが毎年代わり、怪我にも泣かされました。同期でNFLに入ったアーロン・ロジャースさんと比べられて、悔しい思いもしたことでしょう。

しかしジム・ハーボーさんが49ersのヘッドコーチになると、2011年にはNFC西地区の1位に。スタッツ的にも最高の年になりました。2012年にはコンカッションで先発を外れると、そのままQBコリン・キャパニックさんが台頭して、結局シーズン後にはトレードで放出。

「ちょっとその時と似てるかもね。僕は年とったQBだし、チームは若くて伸びる選手をドラフトしたってことで。でも、全く違うチームで、コーチ陣も違う。僕だって同じ選手じゃない」

「いろんなことがあったよ。この前の時とは、ちょっと事情は違うけど、ま、分かってるさ。誰がGMでも、ここは重要なポジションだから、才能ある選手を取れるだけ取るよね」

「納得してるよ。もう13年目だし。といっても、自分の目標はブレていない。そうだろ?もっと活躍できる。いまだに上達している感触がある。正直なところ」

というように、自分の場所を真摯に受け止め、しかしなおかつ、ヤル気を見せている、気負ったところのないアレックス・スミスさんです。

チーフスとの契約はあと2年。パトリック・マホームズさんが順調に育てば、それでチーフスとは終わり。ビジネスとはそういうもの。

ドラフトの直後、マホームスさんとも話をしたと言っていました。家族でドラフト指名を祝っている喜びの時だったので、早々にあいさつを切り上げたそうですが。そんなところも、大人やね~。

まだまだアレックス・スミスさんには頑張ってほしい。サンフランシスコからカンザスシティに移って、活躍している姿を見て、よかったな~って思ってました。

新しい選手も楽しみだけど、ベテランだってまだまだ捨てたモンじゃないっすよね!