2017/11/28

ここから連勝して終わりたい・・・ シーホークス@49ers

第12週、シアトル・シーホークス対サンフランシスコ・49ナーズは、シーホークスが無事24対13で勝つことができました。

前半もたついてなかなか得点できず、第2クォーターを終った時点で7対3。1勝9敗の49ナーズにフツーにてこずっておりました。相変わらずのスロースターターぶりに正直呆れ、ブーイングも出掛かりましたよ・・・。

しかし、第3クォーターでは連続してタッチダウンを決め、なんとか試合の主導権を握ったシーホークス。勝ててよかったです。

第1クォーターでは――もはやいつもの風景となりましたが――キッカーのウォルシュさんが43ヤードのフィールドゴールミス。オフェンス陣もドロップ連発。しかし第2クォーターに入ると、ラインバッカー、ボビー・ワグナーさんが敵陣ゴール前でインターセプトに成功。どうですか、この無理やりむしり取り!



試合後の記者会見でボビー・ワグナーさんの言うことには、「彼がボールをつかみ損ねていたからね。いらないならオレがもらってやろうかなと」だって。この後、QBラッセル・ウィルソンさんが自らエンドゾーンに走りこんでタッチダウン。

第3クォーターでは、49ナーズがまずフィールドゴールで7対6と詰め寄りました。むむ、まずい。しかし次の攻撃では 3rd and 9 からWRダグ・ボールドウィンさんがファーストダウン更新。

このプレイが、自分的にはこの試合のターニングポイントでした。これで一気に一安心。ダグさん、やっぱ頼りになるわ~。



よく見ると、宙に浮いてから体の向きを変えてませんか?体のコントロール力すごくない?この3プレイ後にはタッチダウンでリードを広げます。

3つ目のタッチダウンはゴール前1ヤードからTEジミー・グラハムさんへのスラント。明らかに一人だけ右サイドに位置してるのに、ディフェンスが警戒してなさすぎて驚き。

さて、この試合残り1分で49ナーズのQBべサードさんが怪我で退場。代わって、期待のQBジミー・ガロポロさんが登板しました。49ナーズの赤+ゴールドのユニホームが、彼の濃ゆいマスクによく映えます。


落ち着いてますね~。あっさりタッチダウンを奪ってのサンフランシスコデビュー。この人とHCカイル・シャナハンのペアがNFC西の脅威になるんでしょうか。そんな予感さえします。楽しみや・・・。

というような第12週でした。シーズン残すところあと5試合。イーグルス、ジャガーズ、ラムズ、カウボーイズ、カーディナルズ戦と続きます。どの試合も負けられません。とりあえずはサンデーナイトのイーグルス戦。

ここまで10勝1敗のイーグルスが6点差で勝つだろうというオッズが出ていますが、どうなることやら。6連勝でシーズンを終えてほしいなぁ・・・。

2017/11/26

勝つも負けるも時の運? ファルコンズ@シーホークス戦

(次の試合は明日に迫っておりますが、先週の試合についてやっと書きます・・・)

あーあ、負けちゃった。シーホークス。

第11週のマンデーナイトはアトランタ・ファルコンズがシアトル・シーホークスに34対31で勝ち、両チームとも6勝4敗となりました。

うーん、勝てたかも知れない。最後、残り1分46秒からの攻撃で得点を上げることができていれば。しかし、ファルコンズのディフェンスだって負けてはいなかった。第1クォーターで、すでに14対0とリードされていたことを思えば、接戦に持ち込めただけでラッキー・・・とかは思えないなあ。やはり接戦を制するようでないと、真に強いチームとは言えませんよね。

まともな相手に、早々とターンオーバーを二つも与えちゃいかん。ペナルティで100ヤードも献上するようじゃ話にならん。加えて、コーチのタイムマネジメントにも疑問あり。

CBリチャード・シャーマンもSSカム・チャンセラーも出場できないならシーホークスは終わり――との声も囁かれていましたが、スタッツはそれほど悪くなかったです。獲得ヤード数は279対360で勝ってるし、ファーストダウンの数も4つ多いし(22対26)、ラン(89対136)もパス(190対224)もヤード数で勝ってました。

ファルコンズのディフェンス相手にこれだけやれたら、けっこういいんじゃないの。ま、向こうのオフェンスにもやられてたし、攻守共にいまだに問題はあるけれども、次の試合頑張ったらいいじゃないか。

ということで、インターセプトやらファンブルやらトリックプレー失敗やら、いろいろあった試合を振り返ってみます。

最初のドライブであっさりとファルコンズに先制されたあと、2プレイ目でいきなりインターセプトを放ってしまったQBラッセル・ウィルソンさん。どひゃー!その後に、ボールを奪って走るCBトルファントさんに投げ技一発!



おお!プロレスでもやってけそう~。

この試合でも走りまくっていたQBウィルソンさん(86ヤード)ですが、フェイクの投げモーションでファルコンズ選手を狙い撃ち!



ラッセル・ウィルソンさんはすごかったです。投げるは走るは、オフェンスを一人で引っ張って奮闘していました。ボロボロオフェンシブラインに文句の一つも言わず、粘って放つきわどいパス。



ゴール前2ヤードからの3rd and Goal での、ファルコンズセーフティ、キアヌ・ニールさんのプレイもすごかった。ずっとTEジミー・グラハムさんの様子をうかがって、パスが通った瞬間に猛烈な勢いで突進。



おお!!すんごー!

キアヌという名前は、なに、この人もハワイに関係があるのかなと思ったら、そのものズバリ、俳優のキアヌ・リーブスにちなんで命名されたそうです。

お兄さんが大のキアヌ・リーブスファンで、弟が生まれたとき「キアヌにしよう」と言ったら、お母さんが承諾したという話。(なんかワリと適当・・でもこんなもんか・・)しかし、キアヌ・ニール本人は、キアヌ・リーブスを好きではないと話しています。映画マトリックスも好きじゃないんだって。

とまあ、そんな感じでファルコンズには敗戦です。

いよいよ後半戦。プレイオフをかけて厳しい試合展開になってきます。NFC西1位のロサンゼルス・ラムズは7勝3敗で2位シーホークスが6勝4敗。まだまだディビジョン首位も狙えますから、頑張ってほしい。

ラムズとは12月に一戦ありますが、うーん、負けられん・・・。


2017/11/19

口でケンカを売りまくるジェイレン・ラムジーの登場

AJ・グリーンさんとジェイレン・ラムジーくんの乱闘を見ましたか?

NFL9週目、シンシナティ・ベンガルズ対ジャクソンビル・ジャガーズ戦でのひとコマです。ベンガルズのワイドレシーバー、AJ・グリーンさんは7年目のプロボウラー。5年連続1000ヤード記録を持っている人ですが、これまでケンカの話など聞いたことがありません。ストイックとも評される人なのに、いったい何があったのか。



このあと二人とも退場になり、AJ・グリーンさんは後日420万円の罰金を課されました。ヘルメットなんかパンチしたら、自分の手の方が痛いだろうに。その原因は、ジャガーズの2年目コーナーバック、ジェイレン・ラムジーくんのトラッシュトークにあったようです。

「オレが、汚い個人的なことを言ったと噂されてるようだけど、それは違うぜ。クソミソに言ってやるのはオレのやり方だけど、パーソナルなことには触れたりしない。ヨメとか子ども、家族のことなんか言うかよ」

「プレイの度に、お前は弱い、ヤワだって言ってやったんだ。全くの事実だろ。ヤツは真実を受け入れられないんだ。そうだろ。お前はもうすぐ終わりだ、とも言ったよ。6ヤードのキャッチひとつだけだったじゃないか。事実を告げただけ。それで怒っちまったのさ」

「オレがどんなふうにプレイするか知ってるだろ。レシーバーを身体的に止める。精神的にも容赦はしない。イラつかせてやるんだ。何だって言ってやる」

「メンタルがタフなヤツもいる。アイツはそうでもなかったな。精神的に弱いんだよ。後で彼のチームメイトと話したよ、何人か知ってるやつがいるからさ。そいつらは、AJが言い返し始めたので、オレの勝ちだと思ったってさ。AJはめったに口を開かないヤツなんだ」

と語るジェイレン・ラムジー。2年目の若造です。先輩スター選手だっておかまいなしw只者ではありません。

試合が始まってからずっとラムジーくんが挑発してたんですね。そして前半が終らないうちに、AJ・グリーンの堪忍袋の尾が切れた・・・。

退場となった後、グリーンさんの後を追ってベンガルズのロッカールームに乗り込もうとしたラムジーくんは警備員に取り押さえられたそうです。もういいかげんにしろと。すごいですね。しつこいやつw

「オレは何もしなかったのに退場にされたんだよ。コーチや皆に、ケンカをやり返すなと言われていたからしなかった。やつのやりたいようにさせてやった。それでオレまで退場かよ」

まあ、この人の言うことにも一理あるんですけどね。グリーンさんをちょろっと押してたけど、あれだけでは反則にはならんでしょうなあ。

「ムカついたよ。だって、あの場面では正しいことをしたのにさ。それで退場だよ。退場になると分かってたら、オレだってやり返してた。まあ、いいさ。これで次はどうすればいいか分かった。今度同じようなことになったら、オレはやるぜ。もちろんさ」

とまあ生意気ぶりをアピールしていたラムジーくん。グリーンさんのこと「ちび」とかまで言ってました。そんなこと言える人、なかなかいない・・・。

ラムジーくん、トップ5コーナーバックか?とも言われていましたから、これからメキメキ頭角を現してくるのかもしれません。ジャガーズの試合って、ちゃんと見た記憶がないけど、これから機会があったらちゃんと見てみよう。結構好きですよ、こういうキャラクター。

ということで、ラムジーくんのハードヒットをひとつ。



そして、タッチダウンセレブレーションでグリーン対ラムジーのまねっこをするジュジュ・スミス・シュスターとレビオン・ベル・・・。


2017/11/15

シャーマンがアキレス腱を切って離脱・・・ シーホークス@カーディナルス戦

第10週、シアトル・シーホークスはサースディナイトにアリゾナ・カーディナルスと対戦し、22対16で勝利を収めました。

あんまり内容は覚えてないです。勝ったことは嬉しいけれど、両チームとも故障者が続出して酷い試合だったという印象しかない。

普段のスケジュールであれば中六日で次の試合となるわけですが、木曜日の試合は、中三日。試合の準備も十分でなければ、体の回復期間も短く、選手はもちろん多くの解説者からもサースディナイトの試合は批判されてきました。

やっぱり体が疲れているところに、大きな負荷がかかったら怪我もしやすくなるはず・・・。

シーホークスの選手で言うと、LTブラウンさんが足首の捻挫、RBプロサイスさんも足首、その他数人がバタバタと倒れました。そしてCBリチャード・シャーマンさんがアキレス腱を切ってシーズンエンド。

酷すぎる・・・。

ハイライトはこのプレイでしょうか。相変わらずスクランブルしているQBラッセル・ウィルソンさんです。「ボール持ってないで早く投げたって!」と思うことも多々ありますが、レシーバーがカバーされてたらやっぱなかなか投げられないんでしょう。

よくこんなんでパスがつながるな!辛抱強く、パスをもらいやすい位置についてたWRダグ・ボールドウィンさんにも拍手~。



さて、シャーマンさんですが、試合終了を待たずに、シャーマンさん自身がサイドラインで「アキレス腱切った 」とチームメイトに話している様子がテレビに映し出されていました。その後QBウィルソンさんに「シーズン終わりだ 」とも。



他のチームメイトやコーチにもシーズンエンドのお別れ挨拶みたいなのをして歩いていました。割とあっさりした様子で、淡々と。

そして試合後に公式発表。

フィールドでは、自力で歩いていたシャーマンさんでしたが、記者会見には松葉杖をついて登場しました。派手派手グリーンのシーホークスカラーの上下で、「試合前にはこのスーツ、イケてると思ってたんだけどね」と軽くジョークを飛ばして。

「いつかはやると思っていた。シーズン中ずっと(アキレス腱の)調子が悪く、痛めていた。出来る限りプレイし続けて、切ったらそれで終り。そのつもりだった」

「こうしたことはフットボールの一部。体を痛めていても、試合に十分プレイできそうだったら出場する。チームに勝つチャンスを与えるために、チームに貢献するために、誰でもできることをするんだ」

「最初に痛めたのはラムズ戦だったかもしれない。ずっと手当てはしてきたけど治らなかった。2、3日して腫れが引いたら手術、それからリハビリだ」

これからは若いコーナーバックに助言して盛り上げていく。シーズンエンドと決まってもサイドラインにいたのは、チームメイトを応援するためだ。もともと仲間のためにプレイしているんだ。ポジティブな姿勢でいく。

そう語って涙ぐむ面も。


こんなふうに、多少怪我をしていても、打ち身で体のあちこちが痛くても、試合に出場している選手なんてたくさんいるのではないでしょうか。というか、ほとんどの選手がそうじゃないの?

実は去年、雪道でスッテンと転んだ私。しばらくは打ち身で思うように体が動かず、そこでハッと気がつきましたよ。私は1回だけだけど、フットボールの選手なんか1試合に何回も体を打っている。痛みが引かないうちに次の試合が来て、また打撲。なんてこっちゃと・・・。

シャーマンさんがアウトとなったシーホークスコーナーバック陣ですが、ルーキーのシャキール・グリフィンくんも有望だし、トレードで放出されたジェレミー・レーンさんも身体検査でひっかかって戻ってきたし、バイロン・マックスウェルさんもどっかから戻ってきたし、皆さん頑張ってほしいです。特に若い選手はこれがチャンスだと思って、ポジション奪うつもりで張り切ってや!

そしてあとひとつ。顎をヒットされたQBウィルソンさん、コンカッションの診断をするために医療テントに引っ込みましたが、すぐ出てきちゃって試合に戻りました。

規則で決められたコンカッション診断をしなかったとして、チームがペナルティを課せられるかも、という話です。



顎の関節を痛めて、よだれがとまらなかったというウィルソンさん、大丈夫でしょうか。噛み合わせを治すためにマウスピースなんかをはめてるみたいですが。

というわけで、シーズンはいよいよ佳境に。NFCは混戦模様。次の試合はファルコンズ戦ですが、どっちのチームにとっても負けられない試合です。もう怪我人なんか出てほしくないなあ、どのチームも。

2017/11/09

ミスとペナルティで自分に負けた レッドスキンズ@シーホークス戦

あーあ、もう忘れたい。あんな試合は無かったことにして、さっさと次の週に行ってしまいたい・・・そんな第9週。シアトルシーホークスはワシントン・レッドスキンズとホームで対戦し、17対14で苦杯を喫しました。

あー、残念。

キッカー、ブレア・ウォルシュさんが前半でフィールドゴールを3つ失敗。クォーターバック、ラッセル・ウィルソンさんはインターセプト2つ。チーム全体でペナルティが16。献上したヤード数が138ヤード。

第9週までの、全チーム1試合平均のペナルティ数を見るとこんな具合です。


ダントツではないですか!(ちなみに2位以下はNYJ、 KC、SFと続きます)

ペナルティの総数で見ても、シーホークスはリーグトップで82。2位ニューヨーク・ジェッツが73ですが、シーホークスはバイウィーク済みなので、1試合少なくてこの結果。もともとペナルティの多いチームではありますが、(2013年、2014年はリーグ1位)ミスが続き、接戦となった試合では、さすがにこれが足を引っ張ります。

試合前のミーティングでもペナルティを減らすことが重要課題として話されたそうですが、にもかかわらずこれ。

獲得ヤード数では437対244と優勢、ファーストダウン数も22対16と多かったのに敗戦です。キッカーのフィールドゴール失敗がどうしても目立ちますが、やはり選手一人ひとりに「あの時こうしていれば」と悔やまれる瞬間があったのではないでしょうか。あの時タックルしていれば、あのルートを走っていれば、もっと早く動いていれば・・・。

でもいいや、終ったことだから忘れよーっと。この試合を反省して、後半戦に活かせばいいんだよ!

というわけで、少しだけこの試合のハイライト。先制点は、第1クォーターでのセーフティ。LBボビー・ワグナーさんが燃えていたぞ。



1回目の攻撃では3プレイ-3ヤードでパント、2回目は3プレイ3ヤードという立ち上がりで、なんだかなぁという気がしていましたが、ワグナーさんが盛り上げてくれました。この試合では随所で大活躍。



そしてまあ、こんなシーンもありました。はい、ドーゾ!



第4クォーター、残り1分34秒で14対10と逆転に成功したシーホークス。このドライブに要した時間が48秒。もう少し時間を有効に使っていたら・・・とも思いますが、この後レッドスキンズQBカーク・カズンズさんの、2つのロングパスが勝負を決めました。

もうここはカズンズさんを褒めるしかないっしょ。すごい!ナイスプレイ!



勝つときもあれば、負けるときもある。そんなもんですよね、試合って。

明るい点を見れば、RBトーマス・ロールズさんが10ヤードくらい走ったプレイもあったし、テキサンズからトレード移籍したOTデュアン・ブラウンさんが頼りになりそうだし、まだいろいろ期待ができそう。

でもとにかく同ディビジョン(NFC西)のチームには絶対負けられない状況です。というわけで、次は木曜日のアリゾナ・カーディナルズ戦。レッツゴーーーーーーー!

2017/11/02

ワトソンvsウィルソン夢の競演 テキサンズ@シーホークス戦

こっちがビックプレイならあっちもビックプレイ。タッチダウンをを決めたと思ったら決め返される。最後の最後までもつれ込んだヒューストン・テキサンズ対シアトル・シーホークスは、41対38でシーホークスに軍配が上がりました。

テキサンズのルーキークォーターバック、デショーン・ワトソンくんとシアトルの星ラッセル・ウィルソンさんの投げ合い、すごかったです。今年のゲーム・オブ・ザ・イヤー?シーホークスに関して言えば、そうなるかも。

QBワトソンくんは、今年ドラフト1巡全体12位指名された選手。クォーターバックとしては、2位ミッチェル・トラビスキー(シカゴ・ベアーズ)、10位パトリック・マホームズ(カンザスシティ・チーフス)に続いての3番目ですが、もはやナンバーワンの呼び声高し。器の大きさを感じさせる存在感がありました。

冷静で、窮地に立たされてもひるまず、プレイを作り出していくところなんか、QBラッセル・ウィルソンさんを彷彿とさせるよう。

「ルーキー・オブ・ザ・イヤーは、もう彼にしたら」とウィルソンさんも試合後のインタビューでさっそく宣言していましたよ。

試合は、ワトソンくんがいきなり59ヤードのパスを通して先制。「カバーしてたオレの責任」とばかりに胸を拳で叩いていたシーホークスのセーフティ、アール・トーマスさんが、次のドライブではインターセプトに成功。


んもー、アールすごいな!去年足折ってリハビリしてたなんて信じられない!狙ってたよね、鋭い目つきで!



しかし、このくらいでへこたれるワトソンくんではありません。この後もパスを通しまくってTDを2つ追加。21対21の同点で前半を終わりました。

第3クォーターではCBリチャード・シャーマンさんがワトソンくんのパスをインターセプト。それをフィールドゴールで得点し、この試合始めてのリードを奪ったシーホークス。

第4クォーターではテキサンズTDで逆転。シーホークスもTDを返し34対31とリード。残り5分少し。よし、あとはディフェンスに任せよう。無得点で抑えれば、勝利はこっちのもの!とグーを握り締めましたが、2プレイ後にはWRディアンドレ・ホプキンスさんが72ヤードを駆け抜けてタッチダウン!

えーーーー!ディフェンスぼっろぼろ。。。。。。。

大丈夫、ラッセルがまた行くでー!レッツゴー!とレッドゾーンまで攻め込みましたよ、シーホークスは。ゴール前20ヤード1st and 10。しかし、ここで痛恨のインターセプトを放ってしまったQBウィルソン。ボールはテキサンズへ渡り、残り2分55秒。

だめか・・・。

誰でもそう思ったことでしょう。でもラッセル・ウィルソンは違いまっせ。

「ボールはこっちに戻ってくる。絶対に。そうなるはずだ。ベンチに行って、2分のドライブの準備をしたんだ。レシーバー陣にはこう言った。残り1分30秒くらいでボールが戻ってくるぞ。多分タイムアウトはない。もしかしたら1つあるかも。準備してろよ。コールがくるぞ」

シーホークスにボールが回ってきたのが、残り1分39秒。自陣20ヤードラインでタイムアウトはなし。

一投目はフィールドの中央へ、大きなアーチを描く52ヤード余りのロングパス。

WRポール・リチャードソンにはカバーが一人ついていましたが、彼の跳躍能力を見込んでの、チャンスに賭ける信頼のパスでした。リプレイで見ると、レシーバーの体が伸びて最高点でボールをキャッチしたのが分かります。すんごーーーー!

WRタイラー・ロケットへ19ヤードパスを通したあと、3プレイ目でTEジミー・グラハムが18ヤードタッチダウン!歓喜に揺れるセンチュリーリンクフィールド。



イェーイ、勝ったーーーー!!さぁ踊れ踊れーーー!いつもクールな小人も笛を吹きながらやって来たぞーーー!(うわーラッセルごめんよぉ・・・)

この後、21秒を残してテキサンズボールとなりましたが、まだ気は許せません。最後にやっとCBシャーマンがインターセプトし、試合終了。

今思えば、2分49秒からのテキサンズ攻撃はすべてランでした。1度はファーストダウンを取れたものの、2度目は更新できずパントに至ったわけです。ランで時間を稼ぎ、試合終了へ持っていくのは常套手段ではありますが、この試合当たっていたワトソンくんに1回くらいパスさせれば、2回のファーストダウンを奪って試合を決めていたのではないか。

なーんて、そんなことも思います。いや、両QBとも素晴らしかった。

「ヒューストンはラッキーだよ。来年には彼はリーグで五本の指に入るQBになるだろう。あの二人(ブレイディ、ロジャース)を入れてだ。彼には、勝ってやる、という競争心を煽られるよ」

と、ワトソンくんをベタ褒めなのはリチャード・シャーマンさん。試合中、第3クォーター終盤でルーキーQB足首を痛めたか?と思えた時には

「もうちょっとだ!今は降板できないぞ!」

とワトソンくんに声をかけ、試合が終ってからも

「これまでオレ達と戦った、どのQBにも負けない試合だった。歴史に残るQBとプレイしてきたけどね。どこまでも戦い続ける姿勢に敬意を払うよ」

とあいさつしたそうです。

しかし、なんといってもラッセル・ウィルソンさんですよ。スカスカOラインをものともせずスクランブルしまくり。そんな中でパスをガンガン通す。ランニングバック陣がキャリー16回計5ヤードしか進めない中、一人でパス452ヤード、ラン30ヤードを稼ぎ出しました。

これがプロ入り99回試合目。400ヤード以上パスを記録したのは、これが初めて。

よーし、ラッセルにどこまでもついて行こう。笛の音に踊らされてどこまでも(しつこい・・・)。

ということで、次週はもう9週目。はや!今シーズンも盛り上がって行きまっせ~。