2018/12/27

【祝】ダンスで話題のテディ・ブリッジウォーターが3年ぶりに先発か

NFL2018年レギュラーシーズンが12月30日で終わります。すでにプレイオフでのNFC第1シードを確保しているニューオーリンズ・セインツは、バックアップQBテディ・ブリッジウォーターさんがかなりの時間出場すると報道されています。水曜日現在正式な発表はまだありませんが、ひょっとして先発かも?

2015年シーズンにはミネソタ・バイキングスQBとして16試合に出場し11勝。プロボウルにも選ばれました。翌年のキャンプでに膝を脱臼するという大怪我を負い、今年春にニューヨーク・ジェッツ、夏にセインツへと移籍しました。

怪我から復帰後、ミネソタでちらっと試合に出場したことはありますが(パス2回)、長い時間プレイするのは、今回が初めて。テディがどうしているかと思っていたのは、私だけではないはず。まだどこかで、先発としてやっていける選手じゃないのか。やってほしいなぁ。

そんなブリッジウォーターさん、最近はダンスで話題になっていましたよ。その名も「バイクライフ」。ダートバイクに乗ってる風なこのダンスは、現在セインツのロッカールームで旋風を巻き起こしています。


真面目で控えめな印象だったですけど、なんだテディ踊り上手じゃないのぉ。ロッカールームを盛り上げたりなんかして。怪我で大変だったけど、楽しそうで良かったー。

このダンスはブリッジウォーターさんの出身地、マイアミ州リバティシティのダンスとのこと。母校マイアミ・ノースウェスタン高校フットボール部が2年連続で州大会を制覇し、選手たちが「バイクライフ」を踊ってるのを見て、パイセン・テディが触発されたらしいです。


先週、16週のピッツバーグ・スティーラーズ対セインツ戦では、スティーラーズのWRアントニオ・ブラウンさんもこの踊りを披露していました。



「これはマイアミのダンスなんだ。彼がここ(ニューオーリンズ)で大きな注目を集めてるみたいだけど、マイアミの踊りなのさ」

と語るブラウンさんも、そういえばマイアミ出身でした。セレブレーションの後、セインツベンチ付近で2人は少し言葉をかわしたようです。ブリッジウォーターさんによれば、試ブラウンさんがこれをやるような予感はしていたとのこと。「対戦相手にやられるのは嫌だけど、まあ、いいフォームしてたよ」と評価していました。

バイク踊りで盛り上がっているのは選手だけではありません。クリスマスにはドリュー・ブリーズ家の3兄弟がこんな。





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楽しそう〜。ひょっとしてニューオーリンズの街でも流行っているんでしょうか。レギュラーシーズン最後の週は、QBブリッジウォーターさんに復帰後初タッチダウンを決めてもらって、集団バイク踊りなんかをするのもいいんじゃないですかね〜。

今シーズン終了後はフリーエージェントとなるブリッジウォーターさんです。また移籍することになるのではないでしょうか。今週の試合も、また来年も活躍してくれることを祈っています。

2018/12/26

【第16週】ウィルソンのパス炸裂でプレイオフ行きを決めた チーフス@シーホークス戦

シーホークスファンのみなさん、やりましたね!勝ったよ、チーフスに!プレイオフ行きが決定しました!ばんざーーーーーい!!!

マホームズくんとジャージ交換した後、ぴっちぴちのアンダーシャツからホカホカ湯気を出しながら勝利インタビューに応えているQBウィルソンさんの背中に抱きついて、「ありがとー!」とほっぺすりすりしたかったです。

AFC暫定1位のカンザスシティ・チーフスをホームに迎えたサンデーナイトゲームは、シアトル・シーホークスが38対31で勝利を収めました。抑えるところで抑え、決めるところで決めた完璧な試合運び。

いや、そうでもなかった。第1クォーターで36ヤードのフィールドゴールをミスしましたよ、でかいキッカーが。テレビに向かって怒鳴りましたよ、私は。ったくよう!荷物まとめて帰っちまえ!どこ行くんか知らねえけどよ!

なーんてしばらく胸をかきむしりっていましたが、後半に入っては息詰まる熱戦にそんなことはすっかり忘れました。両チームの一挙一動を手に汗握って見守るのみ。

マホームズくんもスーパープレイを見せてたけど、シーホークスのQBラッセル・ウィルソンさんが一枚上の活躍でした。今年はプロボウルに選ばれてないけど、いったい世の中の人は何を見てんだろーな、おい。ラン主体のオフェンスなのでパス投げる機会はリーグいち少ないかもしれないけど、キレキレでっせ。

サックされるかと思った瞬間にパスラッシャーを振り切り、フィールドのど真ん中を26ヤード走ったのにも沸き立ちましたが、圧巻はチーフスに3点差まで詰め寄られた第4クォーター残り4分半からの攻撃。

ランで時間を稼ぐのかと思いきや、ドッカーンと大きなパス2発が飛び出ました。まずはWRタイラー・ロケットへの天まで届きそうな大弾道45ヤード。

この高さ!この落とし方!すっげーーーーー!

2プレイ後にはWRダグ・ボールドウィンへ1発。てか、ダグさんよくこれ取った!どこまで頼りになる人なんや。(感涙)

ダグさんはこの日タッチダウンも決めています!跳び上がってキャッチした後、空中で体の向きを変えてエンドゾーンに落ちるという離れ業みたいなことしてました。すごいっすね、この選手たち。スーパープレイ続出アスリート集団です。

RBカーソンの力強い走りには胸が震えます。ディフェンスもターンオーバーを2回ぶん取りました。Sマクドーガルくんも怪我してるのに走っていました。故障者続出のオフェンシブラインも良く耐えた。先週はチーム最多記録となったペナルティも今週は僅か3つ。チーム一丸となっての勝利です。

試合後の記者会見、QBウィルソンさんがみんなの名前を出して褒めまくるのはいつものことですが、この日はついでに前OCベベルさんのことも褒めてましたよ。よっぼど嬉しかったんとちゃいまっか。

若いチームでよくここまで来たよね〜なんて質問されてたWRボールドウィンさんは

「フットボール選手であるだけじゃない。素晴らしい人間、男たちの集まりなんだ。共に試練を耐え抜き、精神を共にする。互いを助け、お互いのために戦う。言葉には言い表せないほど美しいことだよ」

今年1年故障が続き、「地獄のよう」だったけれども「なんとか試合に出れるようになったことに感謝している。チームメイトとフットボールができることを子どもみたいに喜んでいるよ」とも語っていました。

オフシーズンに選手もコーチも大幅改革したシーホークスでした。プロボウル選手もごっそりいなくなり、今シーズンは立て直し時期。負け試合が続くだろうという予想ばかりでした。でも、プレイオフに出場決定。HCピート・キャロルさんの手腕でしょう。よくここまでチームを育てたよね。ベストコーチ賞をあげたいくらいです。

ということでプレイオフに行かせてもらうことになりました。行けるとこまで行ってほしい。ポストシーズンも思いっきり応援しまっせーーーー!


2018/12/23

【第15週】ファウル多発でプレイオフが遠のいた シーホークス@49ers戦

もうすでに次の試合直前となってしまいました。年末でバタバタしてたらもう日曜日(汗)。ということで、先週のシーホークス対49ers戦です。当然勝つものと思っていたのに、23対26で敗戦です。

ペナルティ14個で計148ヤードを献上。3rd downをコンバートしたと思ったら、フォールディングでまたやり直しみたいなのが何度もありまして、胸をかきむしっておりました。なんで!ここで?!自分で自分の足を引っ張っては勝てませんよね・・・。

負け越しが決まっている49ersでしたが、闘志満々で勢いがありました。ドラフト外で49ersに入団した今年2年目QBニック・ムレンズくんは堂々と投げていた印象です。

最初のドライブではするするとレッドゾーンまで攻め込み、ひさびさのWRボールドウィンへのパスでタッチダウンと幸先の良いスタートを切ったはずだったんです。しかし、そのあとのエクストラポイントをミスしたのが悪い予兆だったですかね・・・。

直後には、キックリターンであっさりタッチダウンを許し、またまた赤信号。スペシャルチーム全員の責任ではありますが、最後ジャニコウスキーさんがなんかすればよかったよね?でかい体してんだからタックルしてみたっていいんじゃないの?せめて手でちょっと押すとか、進路を防ぐとかさぁ。


良かった点はWRダグ・ボールドウィンさんの復帰です。膝をはじめ随所の故障に苦しむシーズンとなっていますが、この試合で久々に試合に復帰。フィールドに立っているだけで安心できます。WRタイラー・ロケットと共に、今シーズンドロップはゼロ。本当に頼れるレシーバーなんです。

RBクリス・カーソンの、このTDもすごかったです。ダメかと思ったら、デュアン・ブラウンさんが無理やり入れてくれました。



第4クォーター残り5分半で同点となってからは、ディフェンス陣がヤードを許さない鉄壁の守り。フィールドゴールで逃げ切りできるか、というチャンスもありましたが、ペナルティがほーんと惜しかった。

あとまあ、最後延長戦ではOPIが痛かったですかね・・・。

ということでプレイオフへは足踏みをしてしまいました。残すところあと2試合。もうシーズン終るのか・・・と寂しい気持ちもしています。

DJ・フルーカーさんの代役として健闘していたジョーダン・シモンズさんが故障者リストへ。マクドゥーガルさんの膝も大いに心配です。KJ・ライトさん戻ってくるかもという期待はありますが、他の選手も怪我せずに最後のストレッチを駆け抜けてほしい。(しかし長いシーズン、みんな満身創痍でしょう・・・)

手ごわい相手ではありますが、チーフス戦、カーディナルズ戦と2連勝でシーズンを締めくくり、プレイオフに勢いをつけてほしいと思います!

2018/12/15

【第14週】シアトルディフェンス2.0が到来した バイキングス@シーホークス戦

第4クォーターに入っても3対0、中盤でやっと6対0。しぶいディフェンスの戦いとなったマンデーナイトフットボール。いや、タッチダウンがない試合は結構つらいもんですね。

スカッとするやつを見たい・・・とモヤモヤしていると、残り5分くらいからスコアが動きました。フィールドゴールのブロック、タッチダウン、ファンブルリカバリーからタッチダウン。21対7でミネソタ・バイキングスを破ったシアトル・シーホークスはプレイオフ出場に大手をかけました。これで8勝5敗。

若手のシーホークスディフェンス陣が、とうとうやって来ましたよ。ディフェンシブラインが猛烈なアタックをかけ、ディフェンシブバックが宙を舞い、ラインバッカーが鉄壁の防御で、敵を封じ込めました。あんたらすごいぞ!いつの間にそんなに力をつけたのか。間違いなく今シーズン一番の出来です。感服しました。

バイキングスのWRディグズ、WRシーレンの2人を常にダブルカバーしていたとのこと。トリプルカバーになる場合もあり、DB7人体制になることも。これまでに、このようなディフェンス体制を見せたことがなかったので、バイキングスオフェンスは大いに戸惑ったに違いありません。

4th and 1のコンバートを2度阻止したのも大きかった。特にゴール前1ヤードからの4th and 1。TEルドルフへのパスをSマクドゥーガルが防いでインコンプリートに。この試合を分けたプレイかもしれません。

そしてLBボビー・ワグナーのブロックもありました。


バイキングスのフィルム研究をした際、ラインマンの姿勢が低いので上を飛び越えられると思ったワグナーさん。ルール改正で、助走をつけてのジャンプは禁止になりましたが、スクリメッジラインからはOKのはず。練習では手つかずでジャンプに成功していました。試合でのジャンプは、フィルムを見るまで手をついていたことに気が付かなったと語っています。

「押してたわけじゃなかったし。でも手はどこかにやらなきゃね。練習とは違ってパッドを着けてる分タイトになったんだ」

なんてことを言っていました。反則はとられなかったので審判のミスコールかもしれないけど、まぁ固いこと抜きってことで。シーホークスファンとしては全然オーケーです。

もう一つのハイライトは、TEジョージ・ファントさんのプロ入り初キャッチ!


大学時代はバスケットボールの選手でした。ドラフト外でシーホークスに入団してからはオフェンシブラインとして練習を重ね、昨シーズンはACL断裂で故障者リスト入りに。それが今年からタイトエンドとして起用され、6人目のOラインとしても活躍しています。

勢い余ってつんのめってしまいいましたが、スタジアムは大歓声。ベンチも盛り上がっておりました。転ばなかったらタッチダウンできたかも?

今シーズン中にファントさんのタッチダウンを見たいかも・・・。

この試合、QBウィルソンは72ヤードに1インターセプトと全く振るいませんでしたが、ディフェンスがチームを担ぐこんな試合があってもいい。っていうか、こんな試合あった方が断然良いのではないでしょうか。だってチームだもん。お互いがチームを引っ張り合わなければ。ディフェンス陣はこの試合が大きな自信になったと思います。

ということで、残すところあと3試合。次のサンフランシスコ・49ers戦に勝てばプレイオフ出場が確定します。レッツゴー―――!


2018/12/10

ミラクルが、今度はマイアミで起こったらしい ペイトリオッツ@ドルフィンズ戦

昨年のミネアポリスミラクルに続いて、今年はマイアミミラクル。第14週ニューイングランド・ペイトリオッツ対マイアミ・ドルフィンズ戦でまたもや奇跡が起こりました。

ペイトリオッツがフィールドゴールの追加点で試合を決めたかに見えたその直後。残り7秒からの最後のスナップで、まさかのタッチダウンが炸裂!ドルフィンズが33対34の逆転勝利に成功しました!!🎉🎉🎉🎉🎉 


こんなことがあるNFL、いやすごい。強敵ペイトリオッツを弱小(ごめん!)ドルフィンズがやっつけたというところもミソ。試合開始からペイトリオッツ優勢で試合が運び、「ダメだ、やっぱ99パーセント負ける」から、いきなり100パーセントの勝利です。昇天するかのような気持ちだったでしょう。ドルフィンズファンのみなさんは。

疾走する選手にタックルしそこねたのが、ペイトリオッツTEグロンコスキーさん。ヨロヨロしてましたね。セーフティの代役で出ていました。ドルフィンズのヘイルメリーに備えてらしいです。

ドルフィンズQBタネヒルさんて肩の故障してたやん。マイアミ陣31ヤードからの攻撃やん。ヘイルメリーなんて投げれるわけないやんか。なーに考えてんだろねぇペイトリオッツのコーチはよぉー。なんつって。

エンドゾーンに駆け込んだRBケニヤン・ドレイクさんは2016年ドラフト3巡でドルフィンズに入団しました。初めてHCアダム・ゲイスさんに会ったとき、「キミを取ったのはニューイングランド・ペイトリオッツをやっつけるためさ」と笑顔で告げられたそうです。

こんなプレイでペイトリオッツを負かすことができると思っていた?と聞かれると「夢の中ではね。ほんとに夢さ」と答えていました。

「このプレイを僕たちは何度も練習していたんだ。それが役に立った。ウォークスルーで毎週リハーサルしていたよ。半分ほどの速さのジョギングで実際に動いてみるんだ。だから全員がどうするか分かっていた」

プレイコールは「ボイズ」。2007年のカレッジ、フィエスタボウルでボイズ大学がオクラホマ大学を破ったプレイから取りました。ラテラルでボールをキャッチした後、ドレイクさんはパスを出す相手を探していたとのこと。

「そういうふうに練習していたからね。誰かにパスするはずだった」

右サイドには誰もいないので内側にカットし、パスの相手を探しているうちにGローソンがダッシュしてきてペイリオッツの選手をブロック。

「パスが出せるか探していたら、急に目の前が開けたんだ。驚いた」

「彼(グロンコスキー)が見えた。彼はすごい選手だよ。殿堂入りもするだろう。だけど誰がそこにいたって、あの時の僕を止めることはできない」

「僕とグロンク。タックルさせるワケにはいかない。悪いな、グロンク。いい選手だけど、僕には行くところがあるのさ」

なんつってましたよ、ドレイクさんは。スタンド中段にウイニングボールを投げ込んだ後は

「言葉がなかった。歓声が耳に響いていただけ。今でもまだ胸を打たれている。人生で最高の日だ」

ということです。

この勝利で7勝6敗となったマイアミ・ドルフィンズは、同率で並ぶレイブンズ、コルツ、タイタンズとAFCワイルドカード争奪戦の真っ最中。これから対戦するのはバイキングス、ジャガーズ、ビルズです。ペイトリオッツを破ったドルフィンズですから、あと3試合に勝つことも不可能ではありません。プレイオフに出場したら、もう一度ペイトリオッツ戦があるかも?




2018/12/06

”スコリガミ”を9年連続勝利で更新中のシーホークス

スコリガミ。みなさんは聞いた事があるでしょうか。

それは、NFLの歴史上、今までに起こったことのない得点のコンビネーションのこと。スコアscoreと折り紙origamiを合成した言葉でscorigamiと綴ります。なぜ折り紙?よく知らんけどこの言葉を作ったジョン・ボイスさんて人が折り紙好きだったんよね。(てきとー)

先週の49ers対シーホークス戦が、まさにこのスコリガミであったとニュースになっていたんです。16対43。1920年のNFL創立以来、この得点で試合が決着したのはこれが初めて。

NFL約100年の歴史。現在の試合数は年267(レギュラーシーズン256+ワイルドカード4+ディビジョナル4+コンファレンス2+スーパーボウル1)。なので、だいたい26000回試合をして初めて現れた数字ってことでオーケーかな?(初期のNFLはかなりチーム数が少なかったと聞いています)

そして実は、シアトル・シーホークスはピート・キャロルさんがヘッドコーチに就任した2010年から9年連続で毎年スコリガミ試合をし、そのすべてに勝利しているという衝撃(?!)の事実が。

2010年 シーホークス対カーディナルス 36-18
2011年 シーホークス対ジャイアンツ 36-25
2012年 シーホークス対カーディナルス 58-0
2013年 シーホークス対ブロンコス 43-8 *スーパーボウル
2014年 シーホークス対パッカーズ 36-16
2015年 シーホークス対スティーラーズ 39-30
2016年 シーホークス対49ers 37-18
2017年 シーホークス対コルツ 46-18
2018年 シーホークス対49ers 43-16

偶然と言えば偶然。奇遇と言えば奇遇。どうでもいいと言えばどうでもいい。でもちょっと面白がってみようではありませんか。

これまでのスコリガミはこのページで見ることができます。➜NFL Scorigami


上の数字が勝利チームの得点、右の数字が負けたチームの得点で、緑色の四角がこれまでに起こった得点のコンビネーションです。

タイトルの下のドロップダウンメニューからFirst Gameを選ぶと、それぞれの年に初めて起こったスコリガミが赤色で示されます。こんなふうに。


今シーズンのスコリガミは、これまで7試合。赤の四角をクリックすると、試合の詳細が表示されます。たとえば一番下の赤い四角。これは、11月19日のロサンゼルス・ラムズ対カンザスシティ・チーフスのあの試合。54対51でこれもスコリガミでした。

西暦年数の指標ををスライドさせて、NFL元年の1920年を見たのが下図。完封試合がけっこう多かったのが分かります。元年なのでみんな赤いスコリガミですが、0対0や66対0の試合があります。66対0!観客はスタジアムに残って試合を見ていたんでしょうか?コールドゲームにして帰ろうぜって思うよね・・・。


スコリガミのチャートを眺めていると、「そうか73対0が最も得点差があった試合なんだな」とか「2対0ってセーフティだけの得点だったんだ」などと、しばし思いに耽ることができますが、みなさん、敗者の得点1点の枠がずっと空白なのに気づきましたでしょうか。

1点。まぼろしの1点は、2015年のルール改正で可能となりました。エクストラポイントのキックをブロックし、ディフェンスがそれをずーっと反対側のエンドゾーンまで持って行ったらセーフティで2点。

ブロックしたボールをディフェンスがリカバーし、自陣エンドゾーンでダウンしてしまったら、キックしたチームに1点のセーフティが得点になるとのこと。

2013年カレッジの試合で、まさにその1点セーフティが実現した瞬間。



こんなのNFLでも見れるんやろか。1点得点があったら、必ずやその試合はスコリガミになることでしょうよね。いつかは必ず起こるでしょう。10年後か100年後かは知らないけど。

ということで、スコリガミチャートによれば「51対0」はすでに1920年、1967年、1989年に起こっていますが、2012年以来、シーホークスはハーフタイムで4点以上リードしていた試合は51勝0敗とのこと。次のバイキングス戦でも前半で4点以上リードして記録を更新してほしいです!がんばれーー!


2018/12/04

【第13週】シャーマンがシアトルに初めて戻って来た 49ers@シーホークス戦

12月に入っての1戦目、サンフランシスコ・49ers対シアトル・シーホークスは16対43でシーホークスが勝利を収めました。これで3連勝。ワイルドカードに向けてまた一歩前進しました。

第1クォーターで先制点を上げ、すぐに20対0と点差が開いた後は楽勝ムードに。QBラッセル・ウィルソンは前半でコンプリートしたパスが4つ、そのうち3つがタッチダウンとなりました。オフェンシブラインのブロックが良くきいて、長いパスが決まっていました。

QBウィルソンがオフェンスを牽引すれば、ディフェンスはLBボビー・ワグナーが忍者タートルどころか超人ハルクのような破壊力を発揮。ボールをむしり取ってファンブル、タックル12、サック1、おまけに98ヤードを疾走したピック6などなど。ボビー、すげーーーー!


この試合は、サンフランシスコ・49ersに移籍したCBリチャード・シャーマンさんがシアトルに始めて戻って来る試合としても話題を呼んでいました。

トラッシュトークでずけずけとモノを言い、またその迫真のプレーでシーホークス及びLegion of Boomを象徴する選手でしたが、後年はチームの体制を批判していたと報道されていました。QBウィルソンがコーチから特別待遇を受けている。ディフェンス陣は彼を疎ましく思っている。ディフェンス陣の功績でチームがスーパーボウルまで行くことができたのに、とかなんとか。

うっせーな、おい。影でイチャモンつけてスポーツ記者にゴシップネタ売ってんじゃねーよ、と私は腹立たしく思っていましたですけどね。コホン。

チームに大きく貢献してくれたし、ファンにも愛されていた。好きな選手ですよ、正直言って。けど、グダグダ言うヤツは出て行かないと。

先週の記者会見でも「ウィルソンと友人関係はない」「1試合でピックを5つ投げていたし、ディフェンスはできる」なんつって大口を叩いていました。シャーマンの帰還をシアトルのファンはどんなふうに受け止めるのかな。歓声かな?ブーイングかな?というのも気になりました。

試合前のウォームアップでは、スタンフォード大学時代からの友人、WRダグ・ボールドウィンさんとキャッチボール。


大学時代は、元49ersのコーチでもあったジム・ハーボウさんの元、なんかいろいろあったような話も聞きました。道を共にしてきた戦友とでもいいましょうか。

一応かつてのチームメイトともハグ。


2013年NFC決勝、シャーマンのインターセプトを再現するワイドレシーバー陣。シャーマン役はもちろんボールドウィンさんです。

「これをしようという案が出たとき、少し躊躇した。しかし兄弟へのトリビュートとしてやることに決めたんだ。躊躇したのは、ファンが彼に対してブーイングするのか心配だったから。ブーイングがなくて本当にホッとしたよ」

ボールドウィンさんは語っていました。

試合後にはユニフォームを交換。


ということで、シーホークスは7勝5敗。この試合では残念なことにラインマンのJD.フルーカーさんがハムストリングを痛めて途中退場。しばらくは欠場を余儀なくされる模様です。RBクリス・カーソンは指を脱臼。たいしたことはなさそうですが、それも心配です。

次のミネソタ・バイキングに勝てば、プレイオフはほぼ決まるかも。この調子でレッツゴーーー!