2017/04/26

キャムとオデルとボンさん@コーチェラ野外コンサート

4月14日ー16日、21-23日にかけて、カリフォルニア州コーチェラヴァレーで野外音楽コンサートが開かれていました。レディオヘッド、レディガガ、ケンドリック・ラマーなどのミュージシャンが参加していたのですが、有名どころのNFLの選手たちも訪れていたようです。写真を貼っていきます~。

まずは、カロライナ・パンサーズQBキャム・ニュートン。


ファッションにはちょっとうるさいキャムさん、どうですか、花柄ツーピース。デザインしたお店の話によると、上下それぞれ約2万円。帽子のコレクションも多いキャムさんは、いつも12~25万円ほどの帽子を注文するとのことです。ここでかぶっているのはいくらかわからんけど。

夜も盛り上がってます。音楽はフューチャー。(べつにラッセルへの当て付けってことはないと思うけど・・)


ニューヨーク・ジャイアンツのWRオデル・ベッカムさんもいました。隣にいるガキんちょがめっちゃノリノリ!歌はドレイク。


デンバー・ブロンコスのLBボン・ミラーさんは、ヒューストン・テキサンズのWRディアンドレ・ホプキンスさんなんかといっしょ。


キャムさんに負けずとポーーーズ。

A post shared by Von Miller (@vonmiller) on

バンダナはなんでしょうかね?やっぱり顔を隠しているんでしょうか?有名人だから。でも楽しそうです!


というふうな、なつかしのキャムさん、オデル、ボンさんでした。

こういうのもまあいいけど、早くユニホーム姿が見たいんよね~。

2017/04/24

モハメド・サヌーが飛行機でもらった手紙

モハメド・サヌーさんは、アトランタ・ファルコンズのワイドレシーバーです。2012年ドラフトでシンシナティ・ベンガルズに指名され、昨年ファルコンズに移籍。スーパーボウルにも出場しました。

どんな顔かな?私は思い出せません。でも、さすがNFL選手です。飛行機で後ろに座っていた男の子がサヌーさんの顔を覚えていました。

飛行機を降りる時、思いがけずこんな手紙をもらったサヌーさん。


「ハーイ!

私たちのことはご存じないと思いますが、感謝の言葉を述べたいと思います。あなたの席の後ろに座っていたのは、私たちの息子です。あなたのことをずっと観察していました。

あなたがプレイを学んでいるところ、飲み物、食事に気を使って、健康に良いものを選んでいるところなんかを見ていたんです。人にも丁寧に対応していらっしゃいました。

息子はまだ10歳ですが、アイスホッケーのエリートチームに選ばれて、コネチカットでの練習に行くところです。子どもたちはあなたを励みにしていますよ。誇りに思ってください!

ありがとうございました。頑張ってくださいね!

後ろに座った家族より😊」

あら~。いいお手紙じゃないですか~。

後ろに座ったガキんちょに、そんなにジロジロ見られるのかと思うと、有名人も大変だね~うかうか気も抜けないよね~。という気もしますが、いやいや、大人なら誰でも公共の場では子どもの見本となる行動をしなければ、ですよね。

変なものなんか見てないで、サヌーさんはしっかりフットボールのフィルムを見てたんでしょう。さすがですね。キャンプもまだ始まっていないのに、頭はいつもフットボール!選手の鑑や。

サヌーさん、どんな顔してるのかなと思ったら、いい顔していましたよ。覚えておいて、今シーズン応援しようーっと。(シアトル以外との試合では)

2017/04/23

アーロン・ヘルナンデスの自殺と殺人事件

元ニューイングランド・ペイトリオッツのタイトエンド、アーロン・ヘルナンデスさんが終身刑服役中の独房で自殺したというニュースがありました。

別件で、二人殺人事件の無罪判決が数日前に下りたばかり。現在服役中であるオディン・ロイド殺人事件に関しても控訴する予定でした。傍聴席に詰め掛けていたのは、ほとんど被害者二人の家族と友人で、ヘルナンデス側は婚約者と4歳の娘さんだけ。下の写真は、無罪判決後に二人に向けて投げキッスするところ。


「父親を亡くし、その上、これからずっと父親にまつわる数々の話と向き合っていかなければならないアーロン・ヘルナンデスの娘のことを思うと、胸が痛む」とコメントしていた方がいましたが、ほんとにそう。

アーロン・ヘルナンデスは、20歳でNFL入り。その年のロースター最年少でした。22歳で40億円の大型契約を結び、25歳で殺人罪による無期懲役が確定。獄中、ベッドシーツで首を吊り、享年27歳。

三人の命を(多分)奪い、知り合いの顔面を撃ち抜いて片目にし(多分)、被害者関係者一同を不幸に陥れただけでなく、自殺によって、自分の家族をも悲しませるという、救いようのない結末になりました。

子どもたちが夢見るようなNFLのスター選手になったのに。人がうらやむような成功を手に入れたのに、殺人を犯す理由がどこにあっただろう。人の人生メチャクチャにしたあげく、自分の命も捨てるのか。不幸を振りまくために生まれて来たんか、おい。

オディン・ロイド殺人事件が起こったのは、2013年。

ロイドさんの彼女とヘルナンデスの婚約者が姉妹という縁で知りあいました。ロイドさん自身もセミプロのフットボール選手でしたが、それだけでは生活していけない状況。車がないロイドさんに、ヘルナンデスが高級車をレンタカーで借りてやったり、一緒にクラブで一晩100万円と豪遊したりしていました。

6月16日の夜、ヘルナンデスから連絡が来て呼び出されたロイドさんは、翌朝、死体となって発見されました。車に乗せられて殺害現場に向かう途中、「俺が誰と一緒にいるか知っているだろう」「Nfl」というテキストを妹に送っていたそうです。

死体が発見されたのは、ヘルナンデスの自宅から1kmほど離れた空き地。銃で数回撃たれ、そのまま放置されていました。

それまでにも、彼の過激で暴力的な一面は問題になっていました。

2007年には、フロリダのレストランで支払いを巡って争いになり、従業員を殴って鼓膜を破裂させています。当時チームメイトだったQBティム・ティーボウが同席しており、仲裁に入ろうとしたが無理だったということ。

フロリダ大学では、何度もドラッグテストに引っかかりました。

2012年には、ボストンで二人殺人事件容疑。ナイトクラブでドリンクをこぼされてカッとなったヘルナンデスが、クラブを出た後、その人の車の横につけ銃を発砲したと、ヘルナンデスの車を運転していた知人が証言しています。

アレクサンダー・ブラッドリーという、この知人は、2013年にフロリダで顔面を撃たれ、片目を失いました。前年の殺人事件の証人を消そうとしたヘルナンデスが犯人だと語っています。

ブラッドリーはドラッグディーラーであり、犯罪者でもあるので、証言は信用できないと二人殺人事件は無実になったわけですが、これらの事件から、ヘルナンデスの冷酷で残忍な一面が浮き出しになりました。

それ以上に驚くのが、犯罪に対しての無頓着さ。人を撃ってそのまま。証拠を隠すとか、バレないように細心の注意を払うとか、そんなことはどうでもいい。警察がどうしようと構わない。と言わんばかりの無造作さは、すでに自分の人生を投げ出しているかのよう。

彼のことを思う友達だっていたでしょう。フロリダ大学のフットボールプログラムなら、コーチやカウンセラーなど、彼をサポートする人がたくさんいたはずなのに。

父親代わりのように親しくしていたコーチもいます。オディン・ロイド事件当日は、ちょうど父の日で、アーロン・ヘルナンデスはそのコーチに「父の日おめでとう」と連絡していました。その日が誕生日だったコーチの息子とも45分談笑していたそうです。

スーパーボウルに出場してタッチダウンも記録していた。ブレイディのパスをいくらでもキャッチして、NFLのスター街道を突き進んで、結婚して幸せな家庭を築けるはずだったのに、それを選ばず、不幸な道に自ら進んで堕ちていったこの人。

自殺報道後には、マイアミ・ドルフィンズのマイク・パウンシー選手が、インスタグラムに友人の死を悼む投稿をしています。フロリダ大学でチームメイトでした。


また、2011年ニューイングランド・ペイトリオッツ対デンバー・ブロンコスの試合後には、トム・ブレイディとティム・ティーボウがこんな会話を交わしています。



ブレイディ:アーロンとブランドンのことは、気をつけて見てるよ。I'm trying to watch over Aaron and Brandon.
ティーボウ:感謝してます。いいヤツらなんですよ。I appreciate that, too, man. They are good guys.
ブレイディ:まあね。大変だけどね。Yeah, they are a lot to handle.

(当時ペイトリオッツのラインバッカーだったブランドン・スパイクスもフロリダ大学でティーボウのチームメイトでした)

人間って、本当によく分からんよね・・・。

自殺報道後、様々な情報が明らかになってきています。

アーロン・ヘルナンデスの額には赤いインクでjohn 3:16と書いてあった。聖書が開いてあり、3通のメッセージが残されていた。法的には無実で死亡したことになるので、ペイトリオッツは契約金の支払い義務がある。娘に遺産を残すために自殺したのではないか。実はヘルナンデスはバイセクシュアルで、それを隠すためにオディン・ロイドを殺害した・・などなど。

これからもしばらく関連ニュースが続くかもしれませんが、もう放っておいたほうがいいような気持ち。

人を殺したアーロン・ヘルナンデスに同情はしないけど、彼の家族と被害者の家族、知人関係者の方々は、本当に気の毒です。残念ですとしか言いようがない・・。

2017/04/11

リチャード・シャーマンのトレードに断固反対

シアトル・シーホークスのコーナーバック、リチャード・シャーマンさんのトレード話が出没しています。

始まりは3月中旬くらいだったでしょうか。どっかの記者が自分の妄想を語ってるだけだろうが、と本気にはしていませんでした。シャーマンさんもテレビ番組で「トレード話、笑っちゃうよね」なんて、アッサリ交わしていたし。

その後、シーホークスのGMジョン・シュナイダーさんが、トレードに関して「持ちかけられた話は聞いている」と発言し、おや、そういう話が無きにしも非ずなんだな~という方向に転進。

でもまあ、これは当たり前かもしれません。どんな選手であれ、トレード話ぐらい来ることはあるでしょう。

3月末にはシャーマンさんが、「この街と仲間を残して、どこかに行きたくはない。でも、これはビジネスだし、チームの方針が変わることもあるだろう」と発言。

4月に入ると、GMシュナイダーさんがラジオ番組に出演し、

「今、噂になっていることは本当だ。彼も、私たちも、どんな話が来ているかオープンに語り合っている。(トレードが)実現するかどうかは分からないが。いつも言うように、そういう話の98%は成立しないものなんだ。しかし、ドアは開いた。外に出て行って、Aのドア、Bのドアの向こうに何があるか見ている」

と説明。な、な、なんかトレード実現しても不思議じゃない様子。え、シャーマン放出?でも、コーナー誰もいないんよ?デショーン・シードは膝の怪我で開幕に間に合わないんじゃ?シャーマンなしのシーホークスなんて考えられない・・・。

ヘッドコーチのピート・キャロルさんは、「何かが起こるとは考えられない」とはしながらも、「彼は去年いろいろあったからね。自分で起こした問題だけど」なんてコメントしていて、それじゃあ、アレかい?ひょっとして、去年シャーマンさんが反抗児だったから、トレードするぞと脅しているんでしょうか?

第6週のアトランタ・ファルコンズ戦では、ディフェンシブコーディネーターにキレて怒鳴ってチームメイトになだめられてた。

第15週のロサンゼルス・ラムズ戦では、オフェンスがゴール前1ヤードからパスプレイを選んだ後、オフェンシブコーディネーターに怒鳴ってた。

う、ウザイ、確かに。コーチにしてみれば、「うっせぇ!お前の出る幕じゃねー!」と謹慎処分くらい叩きつけてやりたいかも。

ピート・キャロルさんが「リチャードは悪かったと反省している」と発言した後に「オレは後悔してない」とかのうのうと言ってたし。

どっかの記者にムカついて「あんたのキャリアつぶしてやるぜ」なんて言ってたし。

言いすぎだっつの!!

さすがに、このコメントに関しては謝罪していましたがね。「ピートいわく、オレにそんな権限はないって」というツイートも。

「どうやってオレのキャリアつぶすんだよ?」
「あんたがメディアパス取れないようにしてやる」
「へえ、そーなの」
「そうさ」

なんてやり取りをした後に、廊下でコーチがシャーマンさんの肩をつついて「リチャード、お前にパスの許可権限ないからね。オッケ?」とささやく姿が想像できて、ま、これはこれで楽しかったんですけどね。ファンとしては。

まぁ、いろいろあってもいいよ。ぶつかり合って、言いたいこと言い合って、それでお互い歩み寄って問題を解決していけばいいじゃないの~。と別に心配なんかしていませんでしたよ。でも、そうしたら最近になって、ESPNのインサイダーであるアダム・シェフターさんが

「トレードは、もともとリチャード・シャーマンが言い出したことだと理解している。シャーマンの要望があって、シーホークスが動いている」

とか言い出すではないですか!

そんな話は聞いとらんぞ!他の記者ならガセネタって言えるけど、シェフターさんは信頼しているんよ。ソースはどこなんじゃー!シーホークスディフェンスの売り物のブラザーフッドって偽物なのかよー。離れられない兄弟なんじゃないのかよー!真偽は如何に?おいシャーマン、出てきて何とか言えーーー!!!

と叫びたいところですが、そんな騒動は知らんこっちゃないと、シャーマンさんはドミニカへ旅立ちました。

A post shared by Richard Sherman (@rsherman25) on


なんだよぅ~、#心配なし#ノープロブレムって。ちぇー、勝手にしろーーー!

トレード、あるかもしれないし、ないかもしれない。シュナイダーさんの言うように98%はないと思う。しかし、それでも少し気がかり。リチャード・シャーマン、いろいろうるさいけどシーホークスでいてほしい。どこにも行くなよ~。おーいぃぃ!

2017/04/10

シーホークスの新人WRシリル・グレイソンはLSUの陸上選手

NFLドラフトを前に、シアトル・シーホークスが新人ワイドレシーバーと契約しました。ルイジアナ州立大学(LSU)の陸上選手、シリル・グレイソンさんという人です。リレーの選手として全米大学チャンピオン4回という記録の持ち主ですが、フットボールは2011年以来プレイしていないという、ほとんど未経験者。

フットボール選手ではありませんが、先週のLSUプロディに参加し、40ヤードダッシュ4.33秒という記録を残しました。今年のコンバイン招待選手と比べても3位になるという好成績。その日のうちにシーホークスから契約の話が来たそうです。


大学5年生、しかもフットボール選手ではないということで、ドラフトを待たずに契約となりました。

「なんていうか、信じらんないよ・・」と語るグレイソンさん。そりゃあそうでしょうよ、ねぇ~。プロディから契約成立に至るまでを取材した記事があったので、それを紹介します。


火曜日プロディ前日
シーホークスのスカウトから電話が来て、いっしょに夕飯を食べる約束をする。レストランでは、LSUのフットボール選手数人も同席。

水曜日プロディ
40ヤードダッシュ、その他ドリルの終了後、スカウトに「明日の予定は何も入れないで。シアトルに連れて行くから」と告げられる。

アパートに戻りシャワーを浴びて、教会に行く準備をする。「父さん牧師だからね。行かないと」教会に着く前には、木曜夜発の飛行機だと連絡が入る。

木曜日
夜8時にシアトル着。「ウソみたい。こんなに早く進むとは。プロディで誰かの目を引くことができるとは思っていたけど、こんなことって」

金曜日
シーホークス練習施設で身体検査。両膝、肘、手首のレントゲン撮影。チーム関係者と会う。本人のことは全て調査済み。「下調べがきちんとしてあった」

身体検査は合格。夜にはオファーが提示されるだろうと、急遽エージェントを探す。父親と連絡を取り、ニューヨークのエージェントに決定する。

オファーは、平均的なルーキー3年契約。約5000万円、保証なし。エージェントが数チームに打診するが、どこも同じような契約で、午後7時6分にはシーホークスと契約成立。家族に連絡する。

月曜日
シーホークスがオフィシャルに契約を発表。

ということのようです。プロディから2日後にはもうプロ契約を済ませているって、本当に夢みたいだったでしょう。本人も家族も信じられないのでは。

それにしても、プロのスカウトってすごいですね。視野の広さ。調査の深さ。フットボール以外の選手まで丹念に調べ尽くしているんだな。膝のレントゲン。うーん、やっぱり・・・。

グレイソンさん、高校時代はディフェンシブバックでした。陸上の奨学金を得て大学へ。陸上のプログラムが終った後、フットボールに参加したかったけれど、奨学金枠85人はすでに決まっていたので、プレイできませんでした。

でも、プロよ、プロ。もちろんトレーニングキャンプで成果が出せなければ、あっさり切られることになるんでしょうが、大きなチャンス。LSUといえば、オデル・ベッカム、ジャービス・ランドリーの後輩ですよ。そんな活躍を期待しよう!

土曜朝にはルイジアナに戻ったグレイソンさん。4月17日にはシアトルに引越して、練習しながら卒業単位取得に必要な勉強を続けるとのこと。

よし、「シリル・グレイソン」という名前を覚えておくことにしよう!ぜひぜひ、レギュラーシーズンで、その俊足を見せてほしいです!ガンバレ~!!


◆追記◆

1.グレイソンさんに関して他の記事を読んでいたら、LSUのプロディで、クォーターバック役となりワイドレシーバー候補生にパスを出していたのは、マット・フリンさんだったという話が。

フリンさんもLSU卒業生です。2012年にシーホークスの先発QBとなるはずだった人。9億円保証の契約を結んでいましたが、その年ルーキーで入団したラッセル・ウィルソンさんが、結局先発を勝ち取ったんでした。現在31歳でフリーエージェントだそうです。



2.シアトルに到着した時、グレイソンさんの銀行口座にあったのは3400円。滞在中の食事をどうしようかと思ってたら、ホテルのルームサービスを1万円まで使っていいとシーホークスのスタッフが伝えてくれたそうです。

3.LSUの学生なら、誰でもプロディに参加できるわけではありません。大学ではフットボールができなかったので、プロになるならこの日しかチャンスがないと、数ヶ月キャッチドリルを猛練習しました。フットボール部に電話をし、メールを送り、押しかけて、なんとかプロディに参加できるように頼み込んで、やっと参加できたようです。

夢のような話が突然降ってきたというワケではなく、自分の夢に向けて努力を続けていたからこそ、こんなチャンスが回ってきた。ぜひ、ものにしてもらいたいぞ!

2017/04/05

ブレイディのジャージ盗難事件解決に一役買った19歳少年の話

さて、みなさん。今年のスーパーボウル直後、トム・ブレイディ着用ジャージが盗まれるという事件がありましたね。その資産価値が5000万円だと報道されていました。

けっ、大げさもいいとこ~。ヒューストン警察署に提出した盗難届の「被害額」欄 にペイトリオッツがそう書いただけやん~自己申告でさぁ~。と、斜め目線で見ておりました。

メキシコでそのジャージが発見されたというニュースを聞いた時にも、正直、呆れました。車の盗難とか空き巣窃盗とか、警察なんか何にもしないくせに、汗臭いジャージ探すのにFBIなんか使ってんじゃねー!国民の税金をそんなことに使っていいのか!警備管理を怠っていたNFLとペイトリオッツに任せておけばいいんじゃー!と。

トム・ブレイディのスーパーボウル着用ジャージ。ペイトリオッツファンにとっては、お宝でしょうが、世界の99.9パーセントの人にとってはどうでもいいことっすよね。ふっ。

と、そんなニュースも忘れかけていた矢先、実は、19歳の少年がこの事件を解決する手掛かりを提供していたという話が。


この人、ディラン・ワグナーさんは、シアトル在住のペイトリオッツファン。(どうですか、この写真。地元放送局がわざわざ12'sの旗を飾っとるw)スポーツもの記念品の収集家なんだそうです。

去年12月にeBayというサイトを通して、ジャージを1着売ったワグナーさん。それを買ったメキシコ人収集家と、自分のコレクションを見せ合ったそうです。写真を送って。相手からは30枚も写真が送られてきました。

「オレ、こんなの持ってんだぜ」「うおおおお!スゲーー!」と、盛り上がったのではないでしょうか。コレクター同士ですからね。そのいくつかの写真の中に写り込んでいたのが、49回スーパーボウルのトム・ブレイディ着用ジャージでした。

「あれ?それ、どこで見つけたの?」というワグナーさんの質問に、「ん、まあ、後で教えてあげるよ」と答えたメキシコ人。実は、この人が今回のジャージ盗難犯人でした。

去年12月には、49回スーパーボウルのジャージが紛失したことは公表されていませんでしたから、「いいなぁ。本物かなぁ」で終っていたところ、今年のスーパーボウル後にブレイディのジャージが盗まれる事件が発覚。

ワグナーさんはペイトリオッツPRやヒューストン警察に連絡を取りましたが、折り返しの電話はかかってこなかったそう。

そんなところに連絡してきたのが、友人のATFスペシャルエージェント、クリストファー・アロンさん。(ATFとはアルコール、タバコ、銃を取り締まる連邦政府機関)アロンさんもコレクターで、12月の写真をワグナーさんと見ていました。

「彼がESPNの記事へのリンクを送ってきてくれた。それには、ブレイディがジャージを盗まれたのはこれが初めてじゃないと書いてあった。シーホークスとのスーパーボウルでもあったことだと。人が努力して勝ち取ったものを、堂々と盗むヤツがいるなんて信じられない」

と語るワグナーさん。友人のATFスペシャルエージェントがFBIに連絡し、ワグナーさんは犯人の情報を提供したというわけです。

「彼(エージェント)が言うには、スタジアムのビデオだけじゃ証拠が不十分だったらしい。僕の写真がなかったら、家宅捜査の許可は取れなかったかも」

だそうですよ~。

19歳の少年が、コレクターつながりでATFエージェントと友達だってこともすごいし、この犯人もコレクションを愛するあまり、つい足が出たってところがミソ。隠しておけばいいものを、ちょっとトム・ブレイディ見せてやろうか、すごいだろ?なんて気持ちが、命取りになりましたね。あぁ~。

「いつか、トム・ブレイディと会えるといいなあ。夢が叶ったらいいな。ジャージが彼の元に返ってきて本当に嬉しいよ」

と語ったワグナーさん。トム・ブレイディがペイトリオッツの試合に招待してくれるだろうよ!飛行機代、宿泊代付き、サイン入りジャージ、ボール、その他もろもろ付きで。

ねぇ~。5000万円のジャージ2着も見つけてもらったんよ~。

みんなに愛されたトニー・ロモさんが引退を決めたのは・・

ダラス・カウボーイズのQBトニー・ロモさんが引退を発表しました。

「えぇーッ、残念。好きだったのに」という声があちこちから聞こえた今日。みんなロモさん好きだったね。カッコよすぎず、なんか親しみやすいお兄ちゃんという感じでした。

2003年にドラフト外でカウボーイズに入団し、3年後には先発QBに。プレイオフ出場5回のうち、勝ったのは2回。というと、あまりいい成績には聞こえませんが、パッサーレイティングは歴代4位。


しかし、最近は鎖骨の骨折、背中の怪我が続き、2年間で5試合にしか出場していません。今月で37歳という年齢を考えると、引退もやむ終えない・・・。

昨シーズンは、プレシーズン試合で背骨を痛め、ルーキーQBダク・プレスコットさんが先発になりました。チームは連勝に連勝を重ね、カウボーイズのファンは盛り上がっておりました。

ロモさん、実は怪我が治った11月半ばに、「先発QBの座に再び挑戦させてほしい」とチーム幹部に願い出ていたそうです。「先発に戻してくれ」ではなくて、あくまでも「争わせてくれ」という意味で。

しかし、チームは連勝中。ファンも首脳陣も、プレスコットに将来のQB像を見だしつつある。プレイオフへ向かう大切な時期に、チームの方針を変えることはできないと、ロモさんに説明しました。

「トニーにはつらかったと思う。トニーを愛する人たち、このチーム、組織にとって、大変な決断だった。しかしチームはダクに一任していたんだ。ダクにもトニーの気持ちは分かっていた。そして感謝していたと思う」

と語るのは、幹部のスティーブン・ジョーンズさん。

これって、あれか・・。ロモさんが「カウボーイズの先発QBはダクだ。僕はバックアップにまわる」と記者会見した、その前の話だね・・・。

新人ダク・プレスコットさんは、プレイオフでもグリーンベイ・パッカーズ相手に十分活躍できることを証明しました。

カウボーイズには自分の場がなくなったロモさん。オーナーのジェリー・ジョーンズさんは、オフシーズンプログラムが始まる4月17日には、ロモさんの去就をはっきりさせたかったそうです。

ヒューストン・テキサンズにトレードの話もあったけれど、それほど熱のこもったオファーではなかった。ブロンコスは、トレバー・シーミアン、パクストン・リンチという若いQBを育てるのが優先だ。そのためにマイク・マッコイというオフェンシブ・コーディネーターを雇った。リーグ全体に、ロモさんを何が何でも欲しいという熱がない。ペイトン・マニングがコルツを去った時とは違う・・・。

そんな冷えた市場の状況も、引退してテレビ実況者への転進を考えさせた理由のひとつかもしれません。

カウボーイズ関係者によると、ここ数年、トレーニングキャンプ初日に現れたロモさんは、ちょっとしまらない体つきだったという報告も。キャンプ中に体をつくればいい、というスケジュールで。

これ、トム・ブレイディとかラッセル・ウィルソンとかならば、オフシーズンにしっかり体を作ってキャンプに臨むという気がします。wwロモさん、そんなところも憎めないんですが、まあいいじゃないか。引退して少しは気をぬいたらいいじゃないの~。

CBSの実況をするそうなので、シーズンが始まったら、毎週ロモさんに会えます。どんな実況してくれるのか、楽しみでもあります。

では、昨シーズン最終戦に登場したロモさんの、選手生活最後となったタッチダウン。この試合、見てました。おお!ロモさんやるう!という素晴らしいドライブでした。


また、こういうお茶目なところも憎めないww


さようなら、ロモさ~ん。ありがとう~。


2017/04/03

ラインを飛び越えてのキックブロックはこれで見納め

先週は、NFL競技審査会でこれまでのルールがいくつか変更されました。そのうちのひとつが、「フィールドゴール、エクストラポイントのキックの際に、ディフェンスの選手がオフェンシブラインを飛び越えてブロックする行為は禁止」です。

昨シーズン、シアトル・シーホークスのボビー・ワグナー選手がやっていました。こんなやつ。


この時、ワグナー選手の足がスナッパーの背中をかすっていましたが、選手の上にどしんと着地しない限り反則にはなりませんでした。

この試合、延長戦では、アリゾナ・カーディナルスがフィールドゴールを決めれば勝ちという場面で、再び跳んだボビー・ワグナーさん。



ブロックすることはできませんでしたが、キックはポールに当たって失敗。前からはボビー・ワグナーが突っ込んでくる、横からはリチャード・シャーマンが飛び出してくる、とそんな目にあってカタンザロさんもビビッたことでしょう。落ち込む顔が*ちょっとだけ*気の毒。

簡単なようにも見えますが、ボールのホルダーがロングスナッパーに出す合図をあらかじめフィルムで勉強しておかなければいけないし、スナッパーの構えが低いか高いか、助走の位置なども瞬時に判断しなければなりません。

「(スナッパーが)低く構えてたからね。フィルムで見たように、本当に低かった。だから跳べるだろうなと思ってやってみたら成功した」

ワグナーさんは試合後に語っていました。練習では、飛び越すプレイをしていなかったので、ぶっつけ本番だったようです。小さい頃はバスケットの選手だったから、自分にはぜったいできると信じてチャンスをうかがっていたとのことですが、そんな、子どもの頃の思い込みでよくやるな・・(汗)という気もします。

きれいに決まれば、う~ん芸術的・・と唸りたくなるようなこのプレイですが、来シーズンからは前面的に禁止に。

こういうエンターテイメントも見たい。チェ~またNFLのお偉方が試合をつまんなくしちゃってるよ~とブツクサ言いたいところではありますが、選手の安全を考えてということなので、ま、しょうがないでしょう。32チームのオーナーが投票を行った結果、満場一致で可決されたということです。

ボビー・ワグナーさん、それから同じシーホークスのカム・チャンセラーさんは、この決定を不満としておりました。


偶然にヘルメットとヘルメットがぶつかるのもダメ、ラインを跳ぶのもダメ、いったい次は何だよ?と、たいそうご不満の様子。

でも、このプレイを禁止にしようという案は選手会からも出ていたそうです。

「これ、イヤなんだよね。月曜日に、誰がこのプレイをするのか決められて、その誰かになるのがイヤなんだよ」

と語る選手のほうが多いとか。ま、そういう気持ちも分かるような・・。

ということで、これからはもう見ることの出来ない、カム・チャンセラーさんのジャンプ。2015年、プレイオフでのカロライナ・パンサーズ戦です。



1回目、なんでこれ失敗したんだろう?まん前まで行ってたのに?と、ちょっと不思議。オフサイドの後、2回目も跳んで、これはブロックしたものの、キッカーにぶつかって反則となりました。

改めて見ると、こういう見せ場、盛り上がっていいのになぁー。

去年はニューイングランド・ペイトリオッツのジェイミー・コリンズ選手もブロックに成功。

失敗の場合もありますが、それでも意表をついて、試合の楽しみでもありました。


残念と言えば残念。でも、ボビー・ワグナーさんは「オレたちはクリエイティブさ。違う方法を見つけるぜ」と語っていましたよ。

いったいどういう作戦を練ってくるのかな?ラインを飛び越えてのブロックが無くなって、ちょっとホッとしているかもしれないキッカーの方々を、まだまだ苦しめてほしいです!

ゴールに失敗したキッカーの苦悩の顔って、けっこう好き・・・。