2017/10/26

ジュジュ・スミス・シュスターの自転車盗難事件顛末

ジュジュ・・・。ハハという人もいるけど(パッカーズに)、変わった名前だなあと思っていました。本当はジョンという名前で通称ジュジュみたいですが、このジュジュ・スミス・シュスターさんは今年のドラフト2巡目でピッツバーグ・スティーラーズに指名されたワイドレシーバーです。

1996年11月生まれの若干二十歳でNFL最年少。このジュジュさん、運転免許もなく車も所有せず、ピッツバーグでの通勤には自転車を使っていましたが、なんとそれが盗難にあったとのニュース。

火曜日には、しかたなく歩いてスティーラーズ施設へと通勤する姿を投稿していました。「自転車盗られちゃったよ。どっかいっちゃったよ。練習には歩いてく。クレイジーだろ」



「昨日はこんなふうに乗ってたのにさぁ・・・。オレの自転車よぉ・・・」

チームメイトの不幸を見かねたWRアントニオ・ブラウンさんが、自転車を見つけた人には謝礼すると告知しました。「スティーラーズのホームゲームのチケット2枚。ジュジュの自転車をスティーラーズ施設まで届けてくれた人に」


かと思えば、ラインバッカーのビンス・ウィリアムズさんは「ジュジュはドラフト2巡だぜ。金持ってるだろ。自転車くらい買えや。今度は鍵もいっしょにな」と指摘。けっこう好きですよ、この言い方ww現実的で。

とか言ってるうちに、水曜日にはもう自転車が発見されというニュース速報が!(速報w)

火曜日の夜、「さっき道端で200ドル(約2万円)で自転車買ったんだけど、パブでニュース見てたら、それがジュジュのものだと判明した」と警察に通報した人がいたそうな。

警察がその自転車を引き取り、無事にスティーラーズ関係者の手元に渡ったということです。ジュジュさんによれば、もともと8万円で買った自転車。それが2万円で売られていたと聞いて、不本意とか。

いつもはアパートの部屋で保管するはずが、お母さんが訪問中ということで自転車は外に出し、しっかり鍵をかけておいたものの、鎖を切断されて盗まれたと語っていました。

めでたしめでたしの一件落着です。でも、自転車ってルーキーらしくていいですね。2巡指名の契約はというと、4年で4.19億円。うち、1.84億円が確約で契約時ボーナス1.19億円。金持ちやん。

ジュジュさんは先週のシンシナティ・ベンガルズ戦のあと、コンカッションプロトコル中ですが、これまでにもタッチダウンセレブレーションで楽しませてくれていました。

先週はかくれんぼ。



その前は、かめはめ波!


ということで、これからもいろいろ話題を提供してくれそうな人でもあります。今後も期待しますよ~。

2017/10/25

D・ボールドウィンがコーチをどついた シーホークス@ジャイアンツ戦

第7週です。シアトル・シーホークスはニューヨークでジャイアンツと対戦、24対7で勝利を収めました。よかったです。

ワイドレシーバー陣を軒並み失って戦力低下のジャイアンツ。しかし先週はディフェンス陣が奮起してブロンコスに完勝していましたから、侮れません。前半はシーホークスが攻めるものの、なかなか得点に結びつかず、イヤーな感じ。

これ、まずいんじゃないのぅ・・・とか思っているうちにターンオーバー。ジャイアンツのセーフティ、ランドン・コリンズさんの手にボールが飛び込む!


なんか笑っちゃうようなボールの飛び具合。羽がついて飛んでったみたいな。タッチダウンを防いだWRダグ・ボールドウィンさんのタックルも必見です!

決定力を欠き、苦しむシーホークスオフェンス。頼みのTEジミー・グラハムさんなんか痛恨のドロップ・・・。


こんなのも・・・。落としすぎやろ・・・。ジミーさんどうした?!彼への期待は山よりも大きいんだど。こんなもんを見せられてたまるかー。


と、そんなこんなでイラついちゃったんでしょうか。WRボールドウィンさんがオフェンシブラインコーチ、トム・ケーブルさんにたて突いてるところがカメラに抜かれていましたよ。


おいおい!ダグさんどうした?しっかしもー、小競り合いの多いチームだね、これ。またかよーって感じ。もう驚きはしませんけどね。

試合後の記者会見では、「ゴメン。オレが100パーセント悪かった」と反省していました。

「ちょっと熱くなりすぎた。ケーブルのことは死ぬほど愛してる。知ってるよね。オレとケーブルはコーチとプレイヤーとして最高の関係なんだ。もう彼には謝った。オレがどんな人間か、彼はよく知ってる」

「死ぬほど」って、それはちょっと言いすぎじゃないのw

どうやら、オフェンスがベンチに戻ってきた時、QBラッセル・ウィルソンさんがチームに向かって意気を上げるような言葉をかけようとしていたらしい。それなのにケーブルさんが先に話し出したので、「ラッセルに先にしゃべらせろよ!」とムカついちゃったらしいです。

で、実際なんて言ったの?という質問には

「ここでは言えない言葉」

だそうです。w概要はというと――オレたちは何をやってんだ?オレたちは力を持ってるじゃないか。必要なものは全部持ってる。プレイコールがどうとか、相手チームがどうとか、そんなことじゃない。自分たちだ。落ち着いて自分たちのゲームをしようじゃないか――そんなことを言ったそうですよ。

そんなことがありまして、前半は7対3とリードされて終わりましたが、第3クォーターではダグ・ボールドウィンさんがビューティフルな完璧パスをキャッチして逆転に成功。


第4クォーターでは、フリーフリッカーからWRポール・リチャードソンさんがエンドゾーンでもみ合いながらキャッチ。Sコリンズさんと同時キャッチでしたが、その場合はレシーバーのボールであると判断されるのだそうです。


そしてジミー・グラハムさんも試合終了2分前に、ようやくタッチダウンを決め、それがダメ押しとなりました。ふぅ~。

「最高のタイトエンドの一人だ。彼への信頼は揺らがない。言っておくけど」

と試合後に堂々と言い放っていたのは我がQBラッセル・ウィルソンさんです。この試合、334ヤード。

シーホークスディフェンス陣も堅いところを見せ、獲得ヤード数はシーホークス425に対してジャイアンツ177。ランでもパスでも圧倒しました。ペナルティでも圧倒し、相手に与えたヤード数が110!(15ペナルティ)

ちょっとすごいですね。勝てたからいいけど、接戦でこんなに反則してたら恐ろしいわ。

ということで、中盤戦です。チームとしてまとまってきた?オフェンシブラインに問題があるものの、良くなってきた?と、ささやかながら期待が膨らんできました。

これからもっともっと調子を上げてほしいぞ!次はホームでテキサンズ戦です。けっこういい試合になるんじゃないでしょうか?

2017/10/21

祝テディ・ブリッジウォーターが練習開始!!

みなさん、テディ・ブリッジウォーターさんがフィールドに戻ってきましたよ!ドクターからの許可を得て、今週からチーム練習に合流です。

「今シーズン中にプレイできると思うよ」なんて、うれしい言葉も飛び出しました。

ほ、ほんと?!テディ、まじっすか?(涙)

ミネソタ・バイキングスのクォーターバック、ブリッジウォーターさんが怪我をしたのは2016年8月30日。去年のシーズン開幕直前です。練習中、ドロップバックした際に膝を脱臼。救急車で病院に運ばれました。膝前十字靭帯断裂に加え、周辺の靭帯も損傷するという大怪我でした。

もう復帰は無理なんじゃないか――そう囁かれていました。2016年は手術後、回復とリハビリに専念。今シーズンも多分試合に出場することはないだろう。バイキングスは彼の5年目オプションを行使せず、2018年はフリーエージェントになることが決定。

そんなふうに言われていたテディが帰って来たぞ!

フィールドの端っこでトレーナーとリハビリメニューをこなしている姿は、これまでも報道されていましたが、今週からはチームと一緒の普通練習です。良かったね!この日をどんなにか待っていたことでしょう。テディも、チームメイトも、コーチも、ファンのみなさんも。

ウェルカムバック、ナンバー5!

後でテディーさんは言っていましたよ。トンネルをくぐって、みんなの待つ練習場に出たことが、何か自分の胸に響くようであったと。そうでしょうよ、ねぇ。

そしてみんなの先頭でウォームアップだ!

ヘッドコーチのジマーさんは、焦らずカムバックを見守るつもりです。ブリッジウォーターさんがどのくらい動けるかをまずは見極めたいと言っていました。ポケットの中で自分を守れるか、ディフェンスをかわすことができるのか。それを少しずつ見ていきたいと。

しばらくはまだPUP (Physically Unable to Perform) リストですが、これから3週間の間、チームは彼の様子を見ながら、ロースター入りさせるか、もしくはIR (Injured Reserve) かを決定するとのこと。

久しぶりに、というか14ヶ月ぶりで一緒に練習したWRステフォン・ディグズさんによると、「ブリッジウォーターはモンタナみたいだったぜ」ということですよ。

「彼が怪我をしたときは、悲しかった。前の年はプロボウルにも選ばれていたし、大きな期待をしていたんだ。もっと上達できる、成長の年にしようと彼だって思ってたはずさ」

ほんとにそう。彼がブレークする年になるんじゃないかと言われてた矢先の事故でした。

選手として終わりじゃないのか。そんなふうに自問自答することだってあったでしょう。不安で心がくじけそうになることだってあったでしょう。でも、テディ・ブリッジウォーターさんは、こんなふうに答えていました。

「毎日に感謝することを学んだよ。毎朝起きて、地に足をつけて、ありがたいことだと思った。僕は歩ける。自分で立つことができるんだ。誰かの助けが、補助が必要な時もあった。小さなこと、一日一日に感謝することを学んだ。どんなささいなことでもね」

「これは自分の問題じゃない。ずっと自分にそういい続けてきた。この状況から得た最も大切なことは、僕が誰かの励みになれればいいなってことなんだ。お前はもうダメだ、もうできないだろうって言われた人が、僕を見て「おい、あいつもダメだって言われてたよな」って。

僕はまだ試合にも出ていなし、練習に戻ったばかりだけど、希望を失った時もあったんだ。僕の話が誰かのモチベーションになればいい。故郷の友達や子どもらに会った時には、いつもこう言うんだ。自分を疑ったり、ダメだと言う人はどこにでもいる。だけど僕を見てみろよ。

この14ヶ月は、僕のことじゃない。家にいる時間があって、近所の子どもたちと話すことができたんだ。ずっと言い続けてたんだよ、将来は明るいぞ、忘れるなって。それが一番大きなことだった。この故障から得たことの中で」

お医者さんにフットボールはもう出来ないと言われませんでしたか?という質問には

「まあね。あの時の脚の感触をすごく懸念していたんだ。クレイジーな日だったよ。起こってしまったことだし、これが自分をより良い人間にしてくれた。ハッピーだよ。今日ここで立っていられるなんて」

こんなテディ、まだ24歳ですよ。カーソン・ウェンツくんと同い年(1992年生まれ)。まだまだできるぞ!

「すごく鍛えたからね。上半身はちょっとすごいよ。投げるボールに威力が増した」

と意気あがるところも見せていました。

チームメートの支えもあって頑張れました。この人のことだけは語っておきたいと名前が出たのは、CBテレンス・ニューマンさん。リハビリ中、元気のない時には傍に来て「笑顔はどこいった?笑顔が見えないなあ」と応援してくれました。いつも自分の良いところを引き出してくれる。チームの誰にでも、そんなふうにしてくれる。だからキャプテンなのさ。そんなふうに言っていました。

(ニューマンさんって調べてみたら、現在39歳。15年目の超ベテランコーナーバックです。ちょ、すごくないですか。39歳のCBって)

みんなが応援してるぞ、テディ。

今年ぜひ、とは言いません。でも、近い将来、彼がフィールドに立つ姿を見れると信じていますよ。バイキングスじゃなくても文句は言わんよ。だけど、ジマーさんも手放したくないんじゃないかなぁ・・・。(でもNFLは冷たいビジネスよ。ふっ・・・)

2017/10/11

アール・トーマスの空手チョップが炸裂!! シーホークス@ラムズ戦

NFL第5週、シアトル・シーホークスは敵地でロスアンゼルス・ラムズと対戦しました。これまで4試合で平均37点を得点したラムズ攻撃陣がこの試合でも爆発して、シーホークスを木っ端微塵に打ち砕くのか?との懸念もありましたが、蓋を開けてみればシーホークスディフェンス陣が大健闘。16対10でラムズに勝利しています。

わーい、勝ってよかったぁー!

まず、ラムズは最初の攻撃でいきなりレッドゾーンへ。ダメだーっ!RBガーリーに走られたー!と思ったら、シーホークスのSアール・トーマスさまがRBガーリーの腕に空手チョップをお見舞いして、ボールはファンブル。

これがタッチバックとなり、タッチダウンを防げたばかりか、無得点のままボールは自陣20ヤードから攻撃へと移りました。ふぅ~。

アールさまさまや!試合後の記者会見では、

「ブルース・リーの映画をよく見てるからね。フットボールのフィールドにまでそれが影響するのさ」だって。

アール・トーマスさまがこの技を見せたのは今回が初めてではありません。実は2014年のラムズ戦でも同様のプレイが。


すごいな、アール!だって、スナップ時にはフィールド中央が定位置じゃないですか。そこから横一直線に猛ダッシュですよ。タッチダウンが決定するまで諦めない!最後の一瞬まで守り抜く!というところに胸が熱くなります。

この試合では、後半にもラムズQBゴフさんのパスをインターセプトするなど、大活躍でした。何だよ、もー、去年は引退も考えたなんてウソみたい!戻ってきてもらって本当に嬉しいよう。

ついでですが、このプレーもすごくないですか?中央からQBのパスを読んでひとっ飛び!

アール・トーマスさんの他にも、ディフェンス陣は大活躍でした。RBガーリーのランを43ヤードに抑える。インターセプト2+ファンブルロスト3でターンオーバーが計5つ。

第4クォーターでは残り12秒、6点を追ってラムズがゴール前20ヤードまで攻め込む。しかし、ディフェンス陣がなんとか守りきって試合終了となりました。

シーホークスオフェンス陣は、相変わらずQBラッセル・ウィルソンさんがスクランブルしまくっておりました。もうなんか、これがフツーに見えてきた・・・。Oライン、もういらないな・・・ラッセルに走ってもらおーよ、どこまでも・・・。

QBウィルソンさんも、アレ?というようなインターセプトを投げていましたが、追いかけてって執念のタックル。
この試合で唯一つ決まったタッチダウンは、TEジミー・グラハムさんへのパスでした。こういうの、もっとやってほしい!レッドゾーンでのこのコンビをもっと見たいものです。

ということで、3勝2敗としたシーホークス。来週はバイウィークなのでゆっくり休んでもらって、後半戦に向けて調子を上げていってほしいです。

次はニューヨークでのジャイアンツ戦か・・・オデルもブランドン・マーシャルさんも、ひょっとしてスターリング・シェパードさんもいない寂しい試合になるのかな・・・。

2017/10/07

オフェンスが爆発してホッと一息 コルツ@シーホークス戦

あっという間に10月。シーズンの4分の1が終わりました。ハヤ・・・。

開幕以後、なんかこう、思うように試合を運ぶことができなかったシアトル・シーホークスですが、今週はインディアナポリス・コルツに46対18で勝って、私はホッと胸をなでおろしております。勝ったか・・よかった・・。

最終的には大差がついたわけですが、前半を終った時点では15対10でコルツが勝っていました。肩の手術後、まだ練習もできないQBアンドリュー・ラックさんに代わって先発したQBジャコービー・ブリセットさんがイキイキしてましたよ!「ボール投げるの楽しいぜ!」ってかんじ。ペイトリオッツでは3番手QBでしたからね。さぞや投げたかったに違いない。インターセプトもされたけど、すぐさまタッチダウンを取り返すなど、意気の上がるところを見せていました。

シーホークスはセイフティもあったし、インターセプトもされたし、Kウォルシュはんはフィールドゴールはずしてくれるし、何かイヤなかんじ。今日も勝てないのでは?と、不安な立ち上がりでした。

しかし、後半最初のドライブで、まずこれ。ラッセル走る!自ら持ち込む23ヤードラン!クールなラッセルが燃えてまっせ!レッツゴーーーーー!!


この後2ポイントコンバージョンも成功。おお!波に乗るかなと思いましたが、次の攻撃ではインターセプトを食らいます。TEグラハムさんやで・・。取れたやろ、あんた。とまた黒い心になりそう。

しかし、その後はタッチダウンの応酬でした。LBボビー・ワグナーさんもファンブルリカバリーからタッチダウン。高校時代はランニングバックだったという、この走り。


そして彗星のように現れたニューフェイス、ランニングバックのJD・マキーシック選手。30ヤードのタッチダウンラン、またエンドゾーンで27ヤードパスをキャッチして、この試合2つ目のタッチダウンと大活躍でした。

ランが走れると気持ちいいーー!うれしー!心が躍った!

RBマキーシックさんは、去年ドラフト外でアトランタ・ファルコンズに入団。しかし開幕前のロースターには残れずに、練習生となりました。12月に1試合だけユニホームを着ましたが、その後ウェイバーに出されたところをシーホークスが拾ったという選手です。

一見、エディ・レイシーか!?と思いましたが違ったよ~。これからの大活躍に期待の21番はマキーシックさんと覚えておきましょう!


TEルーク・ウィルソンさんとタッチダウンを喜ぶWRダグ・ボールドウィンさんにも注目。けっこう好きww


しかし、開幕からここまで奮闘してきたRBクリス・カーソンさんが怪我で倒れるという不運が・・。不振のシーホークスRB陣のなか、7巡指名のルーキーが頑張ってきたんよ。先発の座を勝ち取って。ああ、それなのに。カーソンありがとうね、ここまで。

足首の手術をして、IR(インジャードリザーブ)となりました。経過が良ければ今シーズン中に復帰できるかも、ということですがどうなんだろう。

その他にも何人かが怪我で途中退場。怪我、多いです。これから中盤戦、大怪我をするしないが大きく試合に響いてきそう。どのチームも。

今週一息ついて2勝2敗としたシーホークス、次の試合は評判ウナギ上りのロサンゼルス・ラムズ戦。楽しみです。勝ってほしいなぁ。