2018/04/17

QBにしておくにはもったいないかもしれないラマー・ジャクソン

今年のドラフトには将来を有望視されているクォーターバックが何人かいますが、そのうちの一人が、ルイスビル大学出身のラマー・ジャクソンくんです。なんといっても、抜群の運動能力。足がむっちゃ速いので、ワイドレシーバーに転向したら?という話もあるとか。

「いや、そんなこと聞かれていない。そんな話がどこから出たのか分からないな。僕はクォーターバックだよ」

と本人は答えています。もし転向するように言われたら?とコンバインで質問されると、「そんなチームには行きません」ときっぱり。

コンバインでのドリルの結果は、いっさい成績なし。40ヤードダッシュは走らないと聞いていましたが、みごとに全部パスしていました。走ったり飛んだりの記録が良すぎるとQBとして不利だと判断したのでしょうか。40ヤードダッシュに関しては、今年のクォーターバックの中でトップは確実で、過去を見てもマイケル・ビック以来の速さでは?と言われています。

大学入学当時、チームはクォーターバックを多数抱える一方、パントリターナーに困っていました。そこで、コーチはジャクソンくんの運動能力を見込んで、リターナーの練習をさせたそうです。すると、練習後にコーチのところへ電話が入りました。ラマー・ジャクソンくんの母親フェリシア・ジョーンズさんから。

あなたがラマーをほしいってスカウトに来た時、クォーターバックという話じゃなかった?パントリターナーって、クォーターバックとは大分違うんじゃないかしら?

フロリダの高校からケンタッキー州の大学に勧誘する際、コーチが親子に約束したことを改めて確認し、その後ジャクソンくんがリターナーの練習をすることはなかったということです。

似たようなことは高校でもありました。相手のポゼッション、ヘイルメリーパスの状況で、ジャクソン君の能力を知っていたコーチが彼をセーフティのポジションに起用すると、あとでジョーンズさんから忠告が入ったそうです。

「コーチ。彼はクォーターバックなのよ。それ以外には考えてほしくないわ」


8歳の時に交通事故で父親を亡くし、同じ日に祖母も他界しました。それからお母さんの励ましでフットボールをしてきました。高校卒業時には多数の大学から勧誘されましたが、クォーターバックで、できるだけすぐ実践で使ってくれる大学、という点を重視して選びました。コーチにも意見を言い、試合の後にはジャクソンくんのレシーバーにも反省点をアドバイスするという母親です。

「ズバリと言ってくれるんだ。僕たちみたいな選手には、それが必要だ。『なんでこの人が僕につべこべ言うんだ?』なんて思わないよ。彼女はよく見ている。何が起こっているかよく知っているんだ」

と語るのは、ジャクソンくんの大学でのレシーバー、ジェイレン・スミスくん。

ジャクソンくんのチームメイトからも信頼され、プロデイで息子のパスをキャッチするレシーバーも選びました。ワークアウトが終わると、数人のレシーバーがジョーンズさんを囲んで抱擁を交わしています。

ラマー・ジャクソンくんはエージェントなしでドラフトに臨みます。弁護士等のサポートチームはもちろんいますが、母親がマネージャーでエージェント代わり。プロでも二人の二人三脚は続くのかもしれません。



大学2年生の時には史上最年少でハインズマン賞を受賞。現在ヒューストン・テキサンズのデショーン・ワトソン、今年の受賞者ベイカー・メイフィールドを抑えて選ばれました。今年のドラフト候補生中、クォーターバックでは4番手か5番手という評判ですが、秘められた能力が高そうではありませんか。さて、どのチームに指名されるのか。

今年は1巡に二つ指名権(23・31位)を持つイングランド・ペイトリオッツかも?はからずも、クォーターバックの後継者を育てなければならない時期。現QBのブレイディさんも、こんなインスタのコメント欄で「彼は野獣さ!!!」とラマー・ジャクソンくんを褒めていますよ!(めずらし~)


0 件のコメント:

コメントを投稿