2020/10/27

【第7週】メトカーフが走った!ロケットが取った!勝ちが逃げた!シーホークス@カーディナルス戦

 第7週、アリゾナ州グレンデールで行われたシアトル・シーホークス対アリゾナ・カーディナルス戦は、残念ながらシーホークスが34対37で敗戦を喫しました。これで5勝1敗。

前半が終わって27対17、第4クォーター残り6分半、タッチダウンを決めた時点で34対24。10点リードしていながら、延長戦に持ち込まれてフィールドゴールでサヨナラという、なんとも腑に落ちない負け方でした。

は?なんでこうなるの?何が起こったのかよく分かんなーい・・。

すでに記憶が朦朧としています。いろんなことが起こった。不運なこともあったしラッキーなこともあった。でも結局のところ、勝てるチャンスをものできなかった。

しかし敗戦といえど、素晴らしい輝きの瞬間もありました。それを心に留めたいと思います。

まずはピック6を防いだ、WRメトカーフの爆走。

追走を始めた地点で、すでに10ヤードくらいの距離はあったと思うんです。「遠い」「ムリ」という気持ちがちょっとでも影を落としたら、何百分の1秒かの減速となって、追いつくのは不可能だったと思うんです。でもDK・メトカーフは違った。

途中でQBウィルソンが「駄目か」と諦めたその時、真横を大型トラック(または機関車)が猛スピードで突進して行く姿が。ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!という音が聞こえたかも。

いやもう驚いた。この一途な執念にひれ伏したい。

Sブダ・ベイカーが振り向かなかったら、エンドゾーンまで行けてたかも?でも振り向かずにはいられなかったんだろうなぁ。

このタックルの後、カーディナルスは4th downでもゴールラインを割ることができず無得点。いやー盛り上がったよあの時は!

この試合スーパーキャッチを連続して披露したWRタイラー・ロケットも忘れてはなりません。3タッチダウン、200ヤード。4th and 2(2:56)での、あの足の残し方なんて、職人芸というか、芸術というか、いやはやまったく。(首を横に振る)

昨年のレシーバー陣のタッチダウンセレブレーションを覚えているでしょうか。今年それをしないのは、「恐怖を植え付けるためだ」なーんて言っちゃったりしてるとこがもう、可愛いすぎて頭なでたいくらい。

タイラーすごいぞ!試合は負けちゃったけどね!

カーディナルスはQBカイラー・ちょこまか・マレーくんが堂々としてました。1度もサックできないどころか、プレッシャーを掛けたのがドロップバック48回1回のみ。(2.1%)

今シーズン最もプレッシャーの少ないクォーターバック(10.3%)とのこと。

オフェンシブラインがそんなにいいのか。さっさとボールを離し、さっさとスライドするという彼のプレースタイルか。うーん、侮れん。怒涛のパスラッシュで窮地におとしめたいなァ、いつの日か。

時間ギリギリの瀬戸際で抜け目のないWRラリー・フィッツジェラルドさんにも感服です。「はいはい、みんな急いで。スパイクしてね。時間ないからね」なぜこんなに落ち着いているのでしょうか。チクショーー。

今回の敗因は、なんと言ってもQBウィルソンのインターセプト3回です。

3回ですよ、3回!3回もターンオーバーして勝てるわけ無いじゃん!!(その昔勝てたこともあったけど。小声)

ウィルソンのチームなんだから、チームを勝利まで引っ張って行け。今年はそういうチームになった。決めなきゃならぬドライブで、相手にボール渡すとはどういうつもりだ!まったくもう。

ミスをしても、強いチームならばディフェンスが勝ちを取ってくれるとか、そういうこともあるでしょう。しかし、今はウィルソンが駄目なら勝てない。ミラクルも毎回起こってくれるワケじゃない。

遠いなあ。先の道は遠くて広い・・・。

なーんて感慨にふけっていてもしょうがない。もうこれは忘れませんか。ウィルソンも気にしてないと思いますよ、3回INTなんて。そんなこと気にするヒマがあったら、明るい未来のビジョンを思い描いた方がよっぽど有効じゃろうよ、ね。

しかしなんですね、このグレンデールのスタジアムって、スーパーボウルの思い出もあるし、鬼門かもしれませんね・・・。はっ、過去を振り返ってしまった。いかん。

次はホームで49ers戦だーーーー!レッツゴーーーーー!

2020/10/24

【ラッセル・ウィルソン談】ここまで来た!アスリートの体と心のコンディショニング

みなさんこんにちは。本日はシアトル・シーホークスQBラッセル・ウィルソンさんの体と心のコンディショニングについてご紹介したいと思います。

来月32歳になるウィルソンは、45歳までプロを続ける意向。日頃から練習と準備の大切さを語っていますが、先日のポッドキャストで、その程度が半端ないことが明るみに出ました。びっくりですよ。

まずオフシーズンでも休暇でも、ウィルソンが行くところどこへでも同行するトレーナーがいます。家族でのメキシコ旅行にも帯同しました。

えぇーパパやだ。プライベートなバケーションに仕事の人連れて来ないで。家族でゆっくりしましょうよ。とはなりません。奥様シアラのトレーナーも兼任しているそうです。(当然ベビーシッターも同行かな)

また理学療法士、体の動き専門のトレーナー、マッサージ師、シェフ2人を専属で雇っています。

シェフ2人も要るぅ?!ツッコミたくなりますが、ウィルソンが要るというなら要るに違いありません。

高気圧酸素装置も所有。高気圧酸素装置?白雪姫が寝ていたガラスの棺桶、またはSF映画に出てくるカプセルが目に浮かびましたが、携帯用もあるようです。日本では酸素カプセルと呼ばれているのかな。血液中の酸素を増やし、疲労回復を促進するらしいです。

アスリートには使用者が多く、バイキングスQBカズンズさんも「僕の部屋にもあるし、チームでも持ってる選手2、3人いるよ」と語っています。かなり普及してるのかも。

試合後「体が普通に戻るのは木曜日」と、かつてウィルソンが言ってたほどですから、選手にとって体の回復は一番重要な課題。週に2−4回ほど使用するそうですが、このカプセルを2つ持っています。

2つも要る?!いやいや、彼がそういうなら必要に違いない。

こうした設備や人件費など、身体機能の回復に年1億円以上を費やしています。「体の手入れは週何回やるのか?」という質問には、「何回って?365日だよ」と返すほど。クリスマスと感謝祭があるので363かもしれないけど、とにかく毎日。徹底しています。

もう一つ重要なのがメンタルトレーニングで、これには10年来指導を仰いでいるコーチがいます。大差で負けている試合でも、浮き沈みのないニュートラルな精神を保つこと。周りが興奮して早口になるような場面では、ゆっくり喋って時間を遅くすること。心臓の鼓動を遅くする訓練にも取り組んでいます。

心拍数を遅くする?!そんなことができるのか。ウィルソンならやりかねないと思わせるところが怖い。

ビジョンを口に出すこと。次に何が起こるか、周りに伝えて信用させること。ハドルではチームメイトの目を見て語りかけ、信じ込ませる。そういうことをしています。

下の映像を見ると、「いいことが起きるぞ!勝つぞ!」って盛んに言ってまずが、これ、チームメイトに聞かせてるんだね。魔法にかける呪文なんだね。

毎日何らかのメンタルトレーニングをしており、土壇場では時間が止まると話していたウィルソンです。

また、こんな話も披露。

ドラフト前にブロンコスの施設に招待された時、ロッカールームで見かけたのがQBペイトン・マニング。「あれ、キミ、見たことがあるけど?」と声をかけられ、「ラッセル・ウィルソンです!パッシングアカデミーにいました!」と返答。マニング主催のQB養成アカデミーで、トップ12に選ばれたことがありました。

オフシーズンなのに一人でロッカーに座り、蛍光ペンでノートに線を引いて学んでいる大先輩に感銘。いつでも最大限の力で準備に努めること。帰りの飛行機で、自分の目標をノートに書いて誓いました。一生忘れられないと話しています。

フットボールに賭ける姿勢が半端ないですね。だから日曜日にあんなプレーができるんだな。すごいなあーーーー。

ということで、ウィルソンには全幅の信頼を置いています。それでも試合はどうなるか分かりません。サンデーナイトのカーディナルス戦勝つといいな〜。またギリギリの試合になるかもしれないけどね〜。

2020/10/22

【続報】先発を降ろされて心が砕け散ったライアン・フィッツパトリック

 マイアミ・ドルフィンズがQBトゥア・タゴバイロアくんに先発指名という報道が駆け回った翌日、ポジションを譲ることになったQBライアン・フィッツパトリックさんが記者会見に登場しました。

「僕の心は破けてしまった。重い気持ちで一日を過ごした」と辛い心情を告白。

「ショックだった。まさかと思った。辛いニュースを飲み込んでいるところだ。一日中苦しい。心が傷ついているんだ。

これがチームの方針だ。今までにも話した通り、僕が彼の代役を務めていただけで、いずれは起こることだった。だけど、今はとても辛い。なんとか努力して乗り越えるつもりだ」

むっちゃ正直。驚きました。全世界に向けて、こんなあけっぴろげに自分の痛みを語れる人います?「僕、傷ついちゃった」なんて。マッチョが売り物みたいなフットボール選手なのにさ。

「昨日は、いろんなことが僕の頭を駆け巡った。チームとは関係ない、僕個人の展望だ。これで終わりなのか?あれがNFL選手としての最後の試合になるのか?先発では?

今まで先発もやったし、ベンチに降ろされたこともある。しかし、今回の場合は・・・。1年半ここでずっとやってきて、自分のチームだって気がしてたんだ。バッファロー以来、初めてこういう気持ちになったんだ。そんな事情で昨日は心が重かったんだと思う。チームの決断なので受け入れるしかない」

ドルフィンズは現在3勝3敗。プレイオフを狙える位置にもいます。ここまでチームを引っ張ってきたフィッツパトリックさんはQBR76.9で現在リーグ7位。それなのに交代というのも辛いところ。

「この職業は奇妙なものだよ。昨日僕をクビにした人と、今日はZoomミーティングで話を聞いた。そのあと僕の後任者と一緒の部屋に4時間こもってた。そんな仕事って、なかなかないよね。

クォーターバックというポジションの難しさは良く知っている。だから、部屋を共にすることは重要なんだ。みんなで彼の後押しをしなけりゃいけない。

今日は、この新しい状況を少し飲み込む日だ。そしてバイウィークで一息つく。そうだね、新しいスタートを切ったら、僕のベストを尽くしてトゥアを助けるよ。

だって、2つのことは別々なんだ。ひとつは、トゥアとの関係。彼の成功を願っている。いいコだし、彼には明るい未来がある。

もうひとつは僕の感情と、この状況。それは、彼に手助けすることとは全く関係がない。一度チームの練習施設に足を踏み入れれば。気持ちをちゃんと分けて、プロフェッショナルとして彼に手を貸したい。全力でね」

先発変更の知らせは、コーチの部屋に呼ばれて直接聞きました。しかし中学生の息子さん二人は、父親が話す前に友達からのメッセージで降格を知ったというのが、少し残念そう。

「(息子は)僕をファンタジーから外しただろうな。それでも愛してくれてると思うよ」なんてことも話していました。うううう。父ちゃん・・・。(家族はタンパで生活しているので、単身赴任中)

先発はもちろん嬉しいと言うトゥアくんは、

「フィッツが辛そうにしているのを見ると僕も辛い。フィッツみたいな人が僕の味方のコーナーにいてくれて、とてもラッキーだ。こんなふうに言いたくないけど、父親と息子みたいなものだよ」

とも語っていました。

バッキャローーー勝手に父親にすんなーーーお前はオレの息子じゃねーーーポジションを争う敵だーーーー!と、私がフィッツさんなら言いたいところです。フンッ。

しかしですね、こんなに正直に心の中を語ってくれる先輩を持って、トゥアくんはなんて幸せ者。どんな間柄でも、自分の心を打ち明けてそこから関係を作っていくって大切ですよね。本音を言うって難しいよ・・・と思った次第です。

フィッツパトリックはトレードでカウボーイズへ行くべき、という話もチラッと耳にはさみましたが、本人はトレード要求はしていません。

シーズンもまだ続くので、これからどうなるかは予想がつきません。ドルフィンズで先発に戻ることだってあり得るのがNFL。まだまだドラマは続く・・・。

2020/10/20

トゥア・タゴバイロアのデビューを見守るライアン・フィッツパトリックがニコニコしてた件

第6週ニューヨーク・ジェッツ戦でマイアミ・ドルフィンズ期待のルーキーQBトゥア・タゴバイロアくんがNFLデビューを飾りました。

24対0で勝利を収めた試合、残り時間2分半での初登板。昨年大怪我をしているので、今シーズンは慎重に調整するんだろうなと思っていたので、ちょっと驚きました。そしたらなんと、本日、第7週のバイウィーク明けから先発するとの発表が。

びっくり!

身近で彼を見ているチームが大丈夫と判断したんだから、体は問題ないのでありましょう。次の試合はロサンゼルス・ラムズ戦。DTアーロン・ドナルドが襲いかかる姿を想像すると怖い気がしますが、いずれにしても注目の一戦となります。

大腿骨が骨盤に入る箇所を脱臼、骨折という怪我を負ったのが、昨年11月。プロ入りが危ぶまれましたが、ドラフト全体5位でドルフィンズに入団。初出場の試合後、フィールドに戻ってこの瞬間を胸に刻んでいました。家族とFaceTimeしてたそう。

観客席のファンも、チームもみんなトゥアくん出場を祝っていました。彼のメンターでもあるQBライアン・フィッツパトリックさんが会場を盛り上げてニコニコ。

「なかなか興味深いヤツだよ。良い質問をたくさんしてくる。ミーティングでもサイドラインでもね。賢くて大人びたところもある。イキイキして、周りの人を笑顔にしてくれるよ」

と、先日トゥアくんを語っていたフィッツパトリックさん。プレーについて、その時の自分の判断についてなど、試合中ベンチでトゥアくんに説明しているそうです。

「僕の役割は承知している。彼の準備ができるまで席を温めておくよ。才能ある選手だし、彼にチャンスが回ってくることを楽しみにしている。僕も一役買ってる気持ちだ」

「僕が一番のチアリーダーとなって彼を応援する」とも話していました。

今年でプロ生活16年目。ドルフィンズが8番目のチームという大ベテランです。しかしニューヨーク・ジェッツでの2016年シーズン後は、精神的に疲れ果て自信喪失。引退しようと思いましたが、バッカニアーズからオファーをもらい、フットボールをする喜びをまた見つけました。

「リーグに入った当時は、1年できるかなと思っていたくらいだった。今の自分は予想を遥かに超えている。自分は世界一の幸福者だと思うことが時々あるよ。友達と一緒にフットボールできるなんて最高じゃない?」

昨年在籍していたQBジョシュ・ローゼンくんともいろんな話をしたそうです。チームが何度も変わり、違うオフェンスシステムを学ぶことは大変だが、できるだけのことを吸収すること。ベンチに下げられても、それは外から試合を見るいい機会になる。学ぶことが必ずある。僕もそうやって来た、とアドバイス。

紆余曲折があり、経験を重ねながら、自分の好きなことができて幸せ❤後輩の成長を助けることができて嬉しい❤というフィッツパトリックさん、めちゃカッコいいと思いませんか。

髭については、バッファローにいる時に必要に迫られて(寒さをしのぐため)伸ばし始め、今では自分の一部になってしまったそうです。

でも2連勝中なのに先発の座を明け渡すって、いくらフィッツ先輩でもチェッて舌を鳴らしたいところでは。もうちょっとさ、シーズン後半まで待ってもいいじゃないの。でもバローくんやハーバートくんの活躍を見て、首脳陣が我慢できなくなっちゃったのかな。

明るい未来をみんな見たいですからね。トゥアくんはマイアミの大スターとなるのか?とりあえず11月1日の試合楽しみにしようっと。


2020/10/14

【第5週】怒涛のラストドライブで5−0❗️❗️ バイキングス@シーホークス戦

バイウィーク前の第5週、サンデーナイトの試合となったミネソタ・バイキングス対シアトル・シーホークスはあいにくの雨天の中行われました。バイキングスに圧倒される中、試合時間残り2分を切って迎えた最後のドライブで、なんと逆転タッチダウンに成功。27対26で勝利を収め、シーホークスは開幕後5連勝となりました。

前半を終わって13対0。バイキングスRBクックが走りまくり、ディフェンス陣はそれを止めることができません。オフェンスもサードダウンを更新できず無得点。バイキングスのカバーが良いためQBウィルソンがボールを出せないとテレビの実況が解説していました。そうか、そうなのか。

しばらく忘れていましたが、リードされて前半終わる場面は、昨シーズンまで何度もあったこと。辛抱する試合になるのか。しかしこのままでは終わるまい、と思っていたハーフタイム。

どこをどう修正したのか分かりませんが、あっという間に大逆転したのが第3クォーター中盤です。2度のターンオーバーを得点に結びつけ、わずか2分ほど間に21対13に。

先週の試合でインターセプト未遂が何度かあったKJ・ライトは、テニスボールを使ってキャッチの練習に励んでいたとのこと。その成果がレシーバー顔負けの片手キャッチに現れました。

なーんだ勝てるじゃーん。と思ったのも束の間、バイキングスが反撃開始。RBクックは怪我でサイドラインへと去りましたが、2番手RBも走る走る。WRシーレンが連続してタッチダウンを取り、逆転されて5点差に。

試合時間残り7分でシーホークスの攻撃。よし行くぞ。と思うじゃないですか。しかし、ここでQBウィルソンがまさかのインターセプト。ダメじゃーん😱😱😱

ここぞとばかりにバイキングスが攻め込みます。追加点を上げれば勝利は決定的。残り2分でゴール前6ヤード、4th and inchesとなりました。

フィールドゴールを蹴るのか。50cm ボールを進めて相手の息の根を止めるのか。この選択が後で話題になってましたが、試合の流れから、更新を狙うしかなかったのでは。と思います。

だって、バイキングスはすでに4th and 2, 4th and 1 のギャンブルに成功しています。シーホークスのディフェンスはバタバタやられていたので、4th and inchesならもうギャンブルとも呼べません。多分イケる。

フィールドゴールでも100パーセント成功する確率は無いわけで、(ミネソタの極寒プレイオフでのミスキックが目に浮かぶ・・・)それならいっそ、ここで止めの一発を。と思いませんか。

ところが、シーホークスのディフェンスが、なぜかこれを止めてしまうんです。

残り1分57秒でQBウィルソン登場。


この試合、サードダウンは一度も更新できず、4th and 10を無理やり更新(0:18)。WRメトカーフもいいけど、25番RBホーマーが体を張ってQBウィルソンに時間を与えてるとこもいい。みんなの貢献が、一つのプレーの成功に結びつくんですよね。

第3クォーターの約2分、それから最後のこのドライブだけで勝った試合でした。

  • Total Yards

    • MIN449
    • 314SEA
  • Turnovers

    • MIN2
    • 1SEA
  • Possession

    MINSEA
    20:3239:28
  • 1st Downs

    • MIN31
    • 18SEA

また見てしまったQBウィルソンの逆転劇。

信じる力の威力。すごい。もともと感情が激しく揺れる性格ではなく、いつでもニュートラルな状態にいる訓練をしているそうですが、「勝利を信じる力」が域を超えてぶっ飛んでるこの人。このドライブ中なんか、無我の境地みたいだったんじゃないかな。

目には見えないけど、そのエネルギーみたいなもの、ハドル組んでればみんながもらうんじゃないでしょうか。お、おう!ってなるんじゃない?

ということを改めて思った次第です。

前しか見ない。とにかくポジティブ。ギリギリの試合が大好きってHCが言ってたし、またこんな試合あるはずです。

ということでバイウィーク開けは10月25日のアリゾナ・カーディナルス戦。2年目QBカイラー・マレーくん楽しみです。バイウィークとはいえ、コロナ検査は続行し選手の遠出は禁止。レストランでの食事や家への訪問者も避ける決まりとなっています。

どのチームもこれ以上感染者出ませんように。

シーズン前は、ワイルドカードでプレイオフ行ければいいなと思ってたけど、この調子じゃシード獲得できるかも???すごいぞ。そうなることを全力で祈ります・・・。


2020/10/08

【祝】負けず嫌いのジョー・バローNFL初勝利に乾杯🌟🌟🌟

みなさんこんにちは。新型コロナ感染者が増えたり、コーチが解任されたりとドラマが続くNFL界隈ですが、本日はちょっと一息入れまして、第4週のQBジョー・バローくんプロ入り初勝利を祝ってみたいと思います。

昨年はLSUでカレッジ全勝。全米チャンピオンとなった後、ドラフト全体1位でシンシナティ・ベンガルズに入団した彼。開幕1戦、2戦は惜しくも敗戦となりましたが、ペラペラのオフェンシブラインにも動じない姿、ポケット内での存在感、ガッツあるプレーで、「バローいいじゃん!すげーな!ベンガルズの未来は明るい!」と高く評価されていました。

私は第2週のクリーブランド・ブラウンズ戦しか見ていませんが、ルーキーながらチームを引っ張る姿が印象的でした。レシーバーはパスを取れ!Oラインはちゃんと守れ!ベテラン手伝ってやらんか!と、かなりやきもきしてたんですが。

世界中が、バローくんに手を貸したい気持ちだったかもしれません。

0:09 ブラウンズの選手が実際に手を貸してます・・・。

「負けは楽しくない。これまでスポーツをしてきた中で、2回続けて負けるのはこれが初めてかもしれない。ひどい気分だ」

「敗戦を受け入れることができない。0勝2敗は辛い。チーム全員が辛く感じている。負けに慣れたりはしない。修正して行く」

と語っていたジョー・バローくん。続く第3戦は引き分けに終わりました。またもやパスラッシュに苦しみ、こんな激しいヒットを食らう場面も。

おいおいおいおい!

ジョー、もうフットボールなんかせんでよか。クニに戻って畑を耕せばええ。父ちゃんも待ってると。これから静かに暮らしていこう、な?と説得したいほどの激しい当たり。

「10秒くらい息ができなかっただけだ。なんでもない」と試合後の会見で強がっていました。「引き分けは負けと同じ。勝てなかったんだから」と、悔しすぎてメラメラ怒りがこみ上げるような表情がまたいいんですよ、これ。

この試合のサックが8。このままではシーズンで74サックとなるペース、とも報道されていました。非力なオフェンシブライン。パスラッシュが襲いかかってもプレーを諦めないQB。伸ばして伸ばしてやむなくサック。こんな場面を私も何度も見てきました。シアトル・シーホークスで。

そしてまた、ふと思い出すのが、コルツのQBだったアンドリュー・ラックさん。バッタバッタと地面に打ち付けられ、それが選手生命を短くしました。そうだ、腎臓に傷を負っていたじゃないか。あっ、テキサンズQBワトソンくんも肺に穴が空いて、飛行機に乗れなくてバスで移動してたことがあった。内臓まで痛める打撲っていったいどんな。

こんなことをさせていいのか。才能あるQBはNFLの財産じゃないのか。守らないでどうするーーーーキーーーーー!!!

と気にしていたところ、第4週ジャクソンビル・ジャガーズ戦では33対25で勝利を挙げたというニュースが。なんかしらないけど、Oラインも頑張っていたそうな。サックも1と激減。素晴らしい。よかった!

スライドした後:

バロー「この2週間で学んだからね。もうヒットはさせないよ」

DE 「笑」

審判「キミはよくやってる。だけどダウンするときはダウンするんだ。忘れるなよ」

バロー「そうだね。それを学んでるとこなんだ」

審判「一度プレーが失敗したらダウンしなよ」

バロー「先週のアレ見たんだね。そうだね。勉強してるところさ」

審判「キミにはもうちょっと(NFLに)いてほしいからさ」

バロー「ボクもそう思ってるよ」

という場面がmic'd upされていました。

怪我をしないで長くやってほしい。この気持は万国共通ですね。そうだ、そしてNFLの未来を明るくしてほしい。期待の星たちよ。ルーキーのみんな頑張れー。

ベンガルズはもっと勝つと思うし、チャージャースのQBハーバートくんもすごいパスを披露しています。ドルフィンズのQBトゥアくんの登板も近い将来あるのでは。楽しみ。

2020/10/06

【第4週】快進撃が続いて4−0 シーホークス@ドルフィンズ戦

第4週が終わりました。新型コロナ感染症がリーグを揺らしましたが、スケジュールを変更してなんとか試合は消化。とりあえずホッとしました。

シアトル・シーホークスは遠征してマイアミ・ドルフィンと対戦し、31対23で勝利をあげました。4連勝でのスタートは、スーパーボウル優勝の2013年とのこと。

レッドゾーンで4th and 3のコンバート失敗、エンドゾーンでのインターセプトというお粗末もありました。しかし、前半残り24秒でボールが回ってくると速攻でタッチダウンという場面も。QBウィルソンがいつもどおりに長いパスを決め、試合の主導権を握っていたように思います。オフェンシブラインも、昨年までと比べると格段に良くなっている印象。投げる時間をウィルソンに与えているじゃあないですか。

2年目WRメトカーフが、ここまでレシーブ403ヤードで、WRステフォン・ディグスと並んでリーグ1位。このペースで行くと、1600ヤードのシーズンになるか?いやいや、そんなワケはないと思いますが、かなりの数字が期待できるのでは。

ディフェンスでは、10年目のKJ・ライトが輝きました。惜しいインターセプトもあった。でもいい。新人の活躍も嬉しいけど、イキイキしたベテランも胸アツです。

ディフェンシブバックの選手の故障が続き、代役として練習生から昇格したSライアン・ニールも良いところを見せていました。イーグルス、ファルコンズでも練習生をしていたという3年目の選手。なかなかロースターに残ることができませんでしたが、やっと訪れたチャンスです。

先週のカウボーイズ戦では、内ももを痛めたSアダムスに代わって途中出場。最後にQBプレスコットのパスをエンドゾーンでインターセプトして勝利を決めました。この試合では最初のドライブでインターセプトに成功。2試合連続。なんと。全スナップをプレーして、勝利に大貢献です。

特筆しておきたいのは、チームのペナルティがゼロだったこと。素晴らしい。「せっかくの場面でホールディング」とか無いの、良いですね。ガッカリすることがないって、結構重要だと感じました。

さて、マイアミへは同行せず、お家で留守番していたジャマール・アダムス。ヘルメットをかぶって観戦する姿がなかなか良かったです。

「その写真は見てないけど、私もヘルメットをかぶって寝たことがあるから気持ちはわかる」とHCキャロルさんが会見で話していました。

月曜日の時点でまだかなり痛みがひどく、走ることもできないらしい。次のバイキングス戦の後はバイウィークとなるので、無理せず休んでほしい気がします。

今回はテネシー・タイタンズでクラスター、ニューイングランド・ペイトリオッツでQBニュートンが新型コロナに感染と発表された訳ですが、これからも選手の感染は予想されます。バイウィークでも検査は続行、旅行は禁止、みたいな話も聞きました。厳密なバブルではないけれど、選手もスタッフもかなり制限された日常生活を送っているのだと思います。

試合ができるだけで儲けもの。でもなんとかシーズン最後まで、スーパーボウルまで試合が続くといいな!