2016/10/28

フィッツマジック2.0は起こるのか?ブランドン・マーシャルは信じているぜ

2016年のNFLシーズンも、もう中盤。(えっ、そんな・・・)ハエ叩きでばったばったと落とされるように、毎週、選手が怪我で離脱しています。

先週は、ニューヨーク・ジェッツのQBジノ・スミスさんが久々に先発登板したと思ったら、第2Qでいきなり膝を怪我。靭帯断裂で今期絶望となりました。

ということで、ライアン・フィッツパトリックさんがジェッツのクォーターバックに返り咲き。不振が続くフィッツパトリックさんは、今シーズンこれまでタッチダウン6に対して、インターセプト11、ファンブル5という成績で、先発を下ろされたばっかりでした。

しかし、第8週ボルチモア・レイブンズ戦では、ジノ・スミス故障の後を引き継いで、逆転勝ち。試合後には

「一番大切なことは、自分を信じるってことなんだ。だって、オーナーが信じてくれなくなり、GMも、コーチもみんな信じてくれなくなったら、自分しかいないだろう」

と怒ったように言っていました。おう!そのとおりだ!

いや、もうね、チーム幹部だけじゃなくて、チームメイトもファンもみんな「いや、フィッツ・・だめかもな」って思ってたよ。フィッツさんを信じていたのは、ブランドン・マーシャルさんだけ・・・。

第7週のアリゾナ・カーディナル戦、28対3の負け試合の途中で、フィッツさんは試合を下ろされたわけなんですが、そのあと

「ライアンが下ろされたのは、オレの責任だ。オレのヘマでインターセプトされたんだ」

と語っていたブランドン・マーシャルさん。

「ディフェンスの読みを間違えたんだ。オレがあのまま走ってプレイを決めていたら、ヤツが下ろされることはなかった」

って悔しそうに。

どんだけフィッツさんのことを好きなの、この人。フィッツパトリックさんが返り咲きと決まった日には、こんなTシャツを着てみんなの前に出てきました。

フィッツマジック2.0


このTシャツ、ロッカーにずっと置いてあったそうなんですが、今日がパーフェクトのタイミング!だから着たそうです。

「オレはね、フィッツマジック2.0を期待してるよ。オレたちにはそれが必要なんだ」

「あいつの髭を切らなきゃ。あいつ、去年もそうだったよね?髭を切って、それでうまくいくか、やってみないと」

だって。

さて、フィッツさんは、今週末の試合に髭を切ってくる?ブランドンにこう言われてんだよ。

フィッツパトリックさんは、2年前にも同じようなことがありました。当時ヒューストン・テキサンズで先発をはずされ、2週間後に返り咲いた試合では、6タッチダウン!おおう!

ほほう~、今週の試合が楽しみ~。相手はクリーブランド・ブラウンズ。

(しかしよく見ると、マーシャルさんのロッカーにはたくさん本が並んでる・・・。いったい何を読んでいるのか気になるよ・・・・)

ロケット父が語るマーショーン・リンチの人情話

おーい、マーショーン・リンチさん元気ですか。

リンチさんのいないシーホークスは、ランに苦しんどるよ。6試合を終ったところだけど、ラッシュヤードが496ヤードだよ。NFL32チーム中の28位なんだよ・・・。

マーショーン・リンチさんは、シアトル・シーホークスのランニングバックで、その走りぶりから「ビーストモード」として知られていました。しかし、昨年のシーズンを終えて、引退を表明。今年の夏は、いろんなところでチャリティ活動をしていました。

そしてつい最近、リンチさんの素顔というか、人間味あふれる一面をシアトル・タイムスの記者さんが書いていたので、それを紹介します。


昨シーズン、シーホークスのWRリカルド・ロケットさんが試合中に首を大怪我するという事故がありました。ロケットさんは、遠征先のダラスの病院に運ばれ、手術を受けたんですが、その際に、リンチさんとチームメイトのオクーンさんが、ずっと傍につきそっていたと報道されていました。

その時の話を、ロケットさんのお父さんが語っています。

「私たちはリカルドに付き添っていて、暗いムードだった。そしたら、看護師さんが来て、こう言うんだ。『ロケットさん、私たち、フットボールのことは何も知らないんですが、表に、ここに入れてくれっていう人がいるんです。リカルドさんと一緒にプレイしているマーショーン・リンチだって言ってるんですが』

そして、お父さんがロビーに行ってみたら、そこにはバッグを手にしたリンチさんが。

『倒れたのを見たんだよ。ひどい怪我だって分かってるんだ。あいつを残してなんか行けないんだよ』

とお父さんに告げたそうです。

「リカルドは知らないんだけどね、マーショーンは病室をのぞいて、ベッドに縛り付けられて動けないリカルドを見たんだ。そして、赤ん坊みたいに泣いたよ。マーショーンが。彼がしたことを全部は言わないがね、彼は後ずさって、涙をふいて、それから病室に入り、息子が跳んだりはねたりできるような気持ちにさせてくれたんだ。

「そして『どのくらいここにいるんですか?』って聞いてくるんだ。私たちは『わからない。息子が立って歩けるようになるまで、ここにいるよ』と答えた。そしたら『オレにまかせてくれ。何も心配しなくていい』って、本当にそうしてくれたんだ。泊まるところとか、交通手段とか、ぜんぶ面倒見てくれたんだよ。彼が」

病室では、背骨が動かないように固定されているロケットさんの隣で冗談を連発してみんなを笑わせました。しまいにはロケットさんに「おい、オレを殺す気かよ!まだ手術前なんだよ!」と言わせるほど。

「男の看護師さんがいてね。『ミート・ザ・ペアレンツ』って映画知ってる?マーショーンがね、その映画に出てくる男の看護師、ゲイロード・フォッカーだっけ?そう呼んでたんだよ。『ヘイ、ゲイロード!』って。私たち、何のことか分からなくてね。そしたら『知ってるだろう、ゲイロード・フォッカーだよ!』って。それで、看護師さんまで爆笑さ。

マーショーンがみんなを力づけてくれた。今いる状況を忘れさせてくれた。彼は、リカルドの手術が終るまでずっといたよ。なんて素晴らしいことをしてくれるんだと思ったよ」

という、ロケットさんのお父さんの話。

「『泣いてんじゃねえよ、そこで。ビーストモードは泣かねえんだよ。お前が泣いたら、オレだって泣けるだろ』ってマーショーンが言ってたんだけど、それ、想像すると楽しいよね」

と、ロケットさん本人も言っています。

記事の中では、他のチームメイトもリンチ話をいろいろ披露していて、現在、怪我で離脱中のRBトーマス・ロールズさんのお母さんは、

「(リンチさんが)うちの息子のことを語るときなんかね、本当に大事にしてもらってるのが分かって、親として、もう、ぶっとんじゃうくらい」

「本当のリンチさんにあったことのない人は、だまされてるのとおんなじよ」

と語っています。

一見、コワモテ。どこのギャングだよ?って風体ですが、マーショーンいいやつ・・・。

これからも時々姿を見せてほしいよ!

2016/10/27

喜べないし悲しめない 引き分けで頭がクラクラした シーホークス@カーディナルス戦

第7週のシアトル・シーホークス対アリゾナ・カーディナル戦は、延長まで行って、結局6対6の引き分けに終りました。引き分け!!!

えええええ!?そんなんあり!?

ディフェンスの戦い。そう言えば、聞こえはいい。たしかに頑張った、シーホークスのディフェンスは。でも、こんなに精魂尽き果てるほど守ったのに、ディフェンスのおかげで勝ちを拾ったと思ったのに、キッカーのハウシュカさんが28ヤードフィールドゴールをはずした!!


ピート・キャロルコーチの顔がすべてを物語っています。はぁああ?!

ワーイと喜ぶことも出来ない。かといって、泣くこともできない。どこに持って行けばいいの、この気持ち。引き分けって、引き分けって、こんなに苦しいものなの?混乱して頭はくらくら。体はへなへな・・・。

一応、試合を振り返ってみると

第1・2クォーターで、パント8回、フィールドゴール1、フィールドゴールブロック1。

第3・4クォーターで、パント7回、フィールドゴール1、パントブロック1、ダウン1。

タッチダウンがない・・・。タッチダウンがないと、「ヤッターッ!!!」感がないんですね・・。初めて知りました。もやもやするばっかり。

でも、そんな中でも見せ場がいくつか。まず、シーホークスのボビー・ワグナーさんが第2Qでブロックしたフィールドゴール!


ワグナーさんの足がスナッパーの背中をかすってる。反則ッ!反則じゃーッ!とカーディナルスのコーチが審判に猛然と抗議していましたが、これは反則じゃないそうです。NFL審判の責任者の方が、「選手の上に乗らない限り反則ではない」と、このプレイの後にツイートしています。

第3Qには、カーディナルスが、シアトル19ヤード地点での4th and 1で、フィールドゴールを蹴らずにコンバートを試みたものの失敗。(あちゃー)

第4Qでは、シーホークスのルーキー、マッカボイさんのパントブロック!


やるな、ドラフト外ルーキー!ジェッツ戦でもタッチダウンしてたよね!

このおかげで、シーホークスがフィールドゴールで同点に追いつくことができました。そして3対3で延長戦に。3対3・・・。

で、延長戦ではお互いにフィールドゴールを決めて6対6に。そしてそのあと。まず、カーディナルスのカタンザロさんが24ヤードゴールをはずし、そしてシーホークスのハウシュカさんが28ヤードをはずしました。

カタンザロさんはミスした後、ずーっとうつむいてサイドラインに立っている表情がアップで映っていました。つらそう。「ドンマイ!」なんて肩叩いてくれる人いないし。(あったりまえだ!)キッカーの孤独と苦悩に、ちょっと、1ミリくらい心が揺れました。

でも、ハウシュカさんがはずした後、カタンザロさんがフッと安堵した表情を見せていたら、それにムカついたぞww

キッカーは決めろや!プロだろう!もともとプレッシャー込みの仕事だもの、それが言い訳にはならんよね。度胸がなかったら度胸をつける練習をして来いッ!

まあいいよ。ゴールをミスした後のコーチのリアクションも面白かったし。ピート・キャロルコーチの「はあ?」って顔。カーディナルのコーチ、エイリアンスさんは「バンザーィ・・」って手を上げてから「アーッ」って手を振り下ろしたところが。

キッカーに対してのコメントを求められて、エイリアンスさんは、「決めろよ。高校じゃないんだから」と語り、一方で、キャロルさんは「彼を愛してるよ。彼がうちのキッカーだ」と語っています。

どっちも正論ですよね。

というような試合でした。ハウシュカさんね、今までは安心して見ていたんだけど、この一件で、これからは「もしかしたら・・・」って思いながら見ることになるんだろうなあ、しぱらく。

それにしても、ディフェンスがむっちゃ頑張ってたのにね・・それが報われなかったよ・・オフェンスよ、何とかしてくれ!

2016/10/22

1日に卵10個のJJ・ワットさんがいなくてさびしいんだよ・・・

今シーズン、第3週目が終った9月28日にIR(インジャードリザーブ=故障者リスト)だとの発表があり、えええええええ!!!!とファンを震撼させたヒューストン・テキサンズのJJ・ワットさん。

7月に手術をした背骨を再び傷めて、またもや手術に。今シーズンは、もう、その勇姿を見ることはできません。

誰が悔しいかって、ワットさん自身がそうとう悔しいだろうよ。体中に故障を抱えて、骨折までしてるのに今まで試合を欠場したことのない人ですよ。それがシーズン絶望だもの。それも背骨。体の要・・・。

以後、ずーっと公の場には姿を見せていないワットさん。ツイッターもインスタも更新の気配はなく、スポーツニュースでもJJ・ワットの名前を聞くことはありません。

ワットさん、どこなの?元気にしてるのかな?と、ふらりと訪れたYouTubeで、ワットさんがざっくばらんに日常の生活や家族のことなど語っているインタビューがあったので、それを紹介します。

このインタビューが録画されたのは、おそらく2016年シーズン開幕前。シーズンオフに手術をして、リハビリが思うように進まなかったという話をしている部分もありますが、今日は、ワットさんが食事について語るところを。



1日にどれくらい食べるの?と質問されて、

「食事は1日に7、8回。1時間半おきとか2時間おき。いつも食べてる」

ってww消化する時間はあるんかい!?

「朝食は2回とる。卵は1日に10個から12個食べるかな」

「1回目の朝食は、普通、目玉焼きを5個半熟で、全粒粉トースト2枚、オートミール、ヨーグルト、牛乳、水、オレンジジュース、りんご、バナナ」

機械にガソリンを入れるように、体にもエネルギーを入れてやるんだそうです。「腹が減ってたら何にもできないよ」だってww

そしてトレーニング。2:31では、垂直に5フィート1インチ=155 cmを跳ぶところを見せています。「オレもできたぜ!」と、たくさんの人がワットさんあてに自分のビデオを送ってくるそうですが、

「跳んでないよ、走ってるんだもん。オレは、その場で跳んでるの」

とのこと。ずいぶん簡単そうに跳んでますが、155 cm!

3:20では、重さ500 kgのタイヤをひっくり返しています。500 kg!!(想像できん・・)

知り合いが「9回ひっくり返したぜ!」と自慢してきたので、「すげーな、おめでとう」とほめたものの、自分はそれ以上できるとやってみたら65回できたと。ワットさんのトレーナーが、「そこまでにしておけ」と止めたので、やめましたが、自分では100回はできたはずだと語っています。

3:43で、いっしょに映っているのが、ワットさんのトレーナー。15歳のやせっぽちのクォーターバックだったワットさんを、ずっと今まで、精神的にも肉体的にも指導してくれた人だと説明しています。

「父であり兄弟であり友人でトレーナーだ。自分よりも自分をよく知ってくれている。どんなことでも話せる人」

ジムではいつもふざけあったりしているんですが、ワットさんのNFLでの試合をスタジアムに見に来て、トレーナーのブラッドさんは、感極まって涙がこぼれたそうです。

そりゃあそうでしょう。ずっと育ててきたんだよ!少年が夢を叶えるまで!こみあげるものがあるでしょう!

1日に1ダースも卵を食べていいものなのか?人間の体はそういうふうにできているのか?いや、できていないと思うよ、よくわかんないけど。でもワットさんは食べている。超人間並みに食べて超人間並みにトレーニングしてる。

あんな胸に、あんな腕に、自然になったんじゃない。自分で、あの肉体を作ってきたんだと思うと、気が遠くなります。そうなるまでに費やした時間、忍耐力、気力。毎日の鍛錬。

ワットさんな、来年絶対戻ってきてほしい。

そしてウォー!!と爆発的なプレイを見せてほしい。

そう思っているファンがいっぱいいるよ!!

ということで、ワットさんの復活を願うピッツバーグ・スティーラーズのアントニオ・ブラウンさんのエールを貼っておきます。

「JJ・ワットに叫んでおかなきゃな!お前をつぶせるものなんか、ありゃしねえ。これが戦士さ。治せ!胸をはれ!上を見ろ!祈ってるぜ!」

2016/10/18

リチャード・シャーマンが激怒しマット・ライアンがタフだったファルコンズ@シーホークス

さて第6週のアトランタ・ファルコンズ対シアトル・シーホークス戦。

私は、はっきり言ってファルコンズのQBマット・ライアンさんをなめてましたよ。

そりゃあ、ファルコンズをここまで4連勝に導いている、パンサーズ戦では503ヤード(!)投げた、ってことは知ってました。けど、白くて(白人だからね)ひょろっとして、ちょっと線が細いよね、大事なところで頼りになるのかな、この人・・なんて、よく知りもしないのに見くびっておりました。

しかしライアンさんはタフだった!

容赦なく何度もヒットされてた。ガツンと地面に打ち倒されてた。それでもひるまない。第1、2クォーターではシーホークスのディフェンスに圧倒されて手も足も出なかった。けど、そこでへし折れたりしない。戦略を修正して、後半に猛然と反撃してきたファルコンズオフェンス。

すんごー!!立て続けに3つのタッチダウンで逆転!

ひょえぇぇぇぇと息を呑みました。レシーバーのフリオ・ジョーンズさんも、でかくて力強い。こ、この人をカバーできるの?か、勝てんのかな、この試合・・・?と、冷や汗がタラリ・・・。

第3クォーターでは、ファルコンズにタッチダウンを許した後、爆発して怒りまくっているシーホークスのコーナーバック、リチャード・シャーマンさんが映し出されました。チームメートに鼻がぶつかる距離で怒鳴ってる。ディフェンシブコーディネーターにもつっかかってた。

フリオ・ジョーンズさんに、ほとんどワン・オン・ワンでついていたシャーマンさんです。試合後の記者会見では、どうカバーするかコミュニケーションにミスがあったと語っていました。怪我で欠場のチャンセラーさんの代わりに出場した新人さんとよく連携がとれてなかったのかもしれない。

しかし、ひとつのミスプレイでこんなに熱くなるシャーマンさんな、私は好きだよ。


えんえんと続くシャーマンさんの怒り。それを、「いいよ、シャーマン!落ち着け!オレたちがいる!オレたちが後ろにいるぜ!安心しろ!!」みたいにしてジャンプして励ますチームメイトたち。

ここがね、自分的にはこの試合のハイライトでした。


いいチームじゃないか!

NFLの選手ってみんなエゴ強そう。気の荒いやつらが集まってるんだから、意見の食い違いとか衝突とか、しょっちゅうあると思うんだよ。そういういろいろをひっくるめながら、それでもチームメイトの後押しをして、チームで勝とう!という姿勢を貫き通すって、素晴らしいじゃないの。

それでまあ、試合はシーホークスが勝ったんですけどね。でも、いろいろあったんですよ。

シーホークスのキッカー、ハウシュカさんがフィールドゴールをミスした!スナップが悪くて、ボールをよく支えられなかったから。(スナッパーの悲痛な顔が映ってた・・)そのあと、タッチダウン後のエクストラポイントもブロックされた!そして最後の決勝点で、やっとフィールドゴール成功~。ふぅ~。ハウシュカさんも、スナッパーも、ボールを支える選手も、いろいろとたいへんだったよね・・・(汗)。

そして最後は、残り2分を切って、26対24と2点差を追うファルコンズの攻撃。4th and 10での、このフリオ・ジョーンズさんへのロングパス!!


パスインターフェアランス?しかし、審判のコールはなく、シーホークスの攻撃に移りました。

このプレイの後に、ファルコンズのヘッドコーチ、ダン・クインさん(元シーホークスのディフェンシブコーディネーター)がサイドラインを駆けて審判に猛然と抗議してたんですが、そのシーンも熱くてよかった。コーチぃ!!

というような試合でした。

両チームともプレイオフでもう一度戦ってほしい~。今度はどうなるか見てみたい~。

では最後に、フリオ・ジョーンズさんとシャーマンさんのハイライト!


2016/10/17

自己最高記録のオデル・ベッカムJr がネットにプロポーズ❤レイブンズ@ジャイアンツ戦

あっという間にNFLシーズンも、もう6週目。早いですね~。

毎年混戦模様のNFC東地区で現在最下位。ここで負けたらシーズン終了か?というニューヨーク・ジャイアンツがなんとか踏ん張って、ボルチモア・レイブンズに27対23で競り勝ちました。勝利の立役者となったオデル・ベッカムJrさんの活躍を追ってみます!

まず、今日のシューズは「星のカービィ」仕様。10月はNFLが乳がん啓発のピンクリボン運動をしているので、そのピンクとコーディネートしたのでしょうか。試合前のウォームアップ中にだけ着用したと思われます。だって、試合中にこれを履いたら間違いなく罰金なので。


しかし、試合最初のパスをベッカムさんが、なんとファンブル!しかもゴール前30ヤード!

なんという幸先の悪いスタート。どよ~んとした暗雲が立ち込むホーム。レイブンズは、もちろんこれをタッチダウンに持ち込みます。第2クォーターでは、オデル・ベッカムにまさかの怪我。骨盤を痛めて、試合から下がりました。え?ベッカムがいないジャイアンツって、ぜんっぜん勝てる気がしない・・・。

幸いなことに、試合に戻ることができたベッカムさん、後半に大爆発します。

まずは自陣25ヤードから始まったドライブの1発目のプレイで75ヤードタッチダウン!

オデル!これだよ!すげー!

23対20とリードされた第4クォーターでは、残り時間1分24分。もう後がない4th ダウンで、まさかの66ヤードタッチダウンで大逆転!

えええええ!こんなのありー!?

見せてくれますよ、この人。決勝点を挙げたあとは、勢いあまってヘルメットをとり、いろいろと今まで関係がこじれていたキッカー練習用ネットにプロポーズ。「イエスと言ってくれたよ!」と一人芝居で盛り上がって、カメラマンにびしばしフラッシュを焚かれていました。

目立つの好きだね・・・。


さて、ヘルメットをぬいだので、アンスポーツマンライクコンダクトのペナルティをとられたベッカムさん。15ヤードをレイブンズに献上しましたが、それが得点につながらなくて、本当によかった。それで負けたら、こんなにいいプレイをしたのに、またもやバッシングの嵐になるところだったよ・・・。

「あのペナルティが試合に影響なくて、本当に感謝している」

ベッカムさんも胸をなでおろしていました。でもね、あれエンドゾーンを出てからぬいでるんだからいいんじゃないの?審判、厳しすぎ~ぶつぶつ。

怪我が痛くて、最後まで試合ができるか心配だったそうですが、終ってみれば、レシーブが自己最高の222ヤード。大活躍で、ジャイアンツのシーズンを救いました。

ジャイアンツのQBイーライ・マニングさんは、今日もインターセプトを2回投げてたけど、それでもいいよ!それ以上にパスをまわせば!いいレシーバーがそろっているんだから信頼してどんどんパスを投げていこう!

ジャイアンツにはもっと勝ってもらってNFC東を面白くしてほしいです。

2016/10/10

オデル・ベッカム騒動が一段落してひとまず安心ジャイアンツ@パッカーズ戦

第5週のサンデーナイトは、グリーンベイ・パッカーズがニューヨーク・ジャイアンツに23対16で順当勝ち。

でもオフェンスは両チーム共によくなかった。オフェンシブラインがしっかりQBを守っていたのにアーロン・ロジャースさんがそれほどでもなかったし、それ以上にジャイアンツのQBイーライ・マニングさんが苦しんでた。

ってまあ、そんな試合内容より、今週ずーっとゴタゴタしてたオデル・ベッカム騒動が、どうやら落ち着いたようなので、それがまずよかったです。

第3週のレッドスキンズ戦ではサイドラインで怒りまくり、キッカーの練習用ネットに八つ当たりしたベッカムさん。それをうけて、ヘッドコーチのマカドゥーさんが「彼が感情を爆発させるのはチームの迷惑になっている」と発言しました。

第4週のバイキングス戦では、ベッカムがいつキレるかとカメラが付きっ切り。バイキングスのCBロード選手とのからみでトーンティングの反則を取られました。「ベッカム、またもメルトダウン」と報道され、ジャイアンツのQBイーライ・マニングさんも「彼にはもっと自分をコントロールしてもらいたい」とコメント。

何を言っとるんだ、イーライは!

コーチもそうだけど、オデルに言いたいことがあったらロッカールームで忠告したらいいじゃないか。なにも表に出てきて公言することはない。それに「メルトダウン」とか言っちゃって、サイドラインを超えてヒットされてカッとなっただけだろう。ロードなんて、なれなれしくオデルの肩を組むんじゃないッ!それはトーンティングにならないのかッ?!うっとおしーいッ!と勝手に私も憤慨しておりました。

そのうちに、去年ジャイアンツのヘッドコーチだったコフリンさんまでのこのこ出てくる始末。(いや、コフリンさんのことは好きなんだけど、表に出て来なくてもいいじゃないの~さみしいの?)「オデルのことは高くかっているから助けたい」っていう趣旨で話していたのに、ポロッとこぼれた「彼の行動はチームにとってよくない」という言葉がヘッドラインになったりしてさ。

ベッカムさんへの非難がごうごうと集まり、もはや世間対オデル・ベッカムJr。

しかし、NY・ジェッツのレシーバー、ブランドン・マーシャルさんは、「チームでまとまってベッカムをサポートしなきゃだめだよ。彼がチームのナンバーワンプレイヤーなんだから」と大人の発言。

ダラス・カウボーイズのレシーバー、デズ・ブライアントさんもベッカムさんを擁護。

ジャイアンツのパンター、ウィングさんもインスタでサポート。


「メディアが完全にコントロールしているんだ、何を見るか。見せたいものだけ映しているんだ。自分の意見や視点をコントロールされないように。愛を広げよう。誰かをすぐ毛嫌いするような人もいるけど」

と、試合前のセレモニーで軍人さん全員と握手をするベッカムさんを見せてくれました。

しかしその後も、ベッカムさんがリポーターに「フットボールしていても楽しくない」って発言したとか

イーライとヘッドコーチが「チームみんなでベッカムをサポートしている」って言ったり、

もー、なんなのこのメロドラマは????????(全部一週間の出来事)

それでまあ最終的には、ベッカムさんが

「もうゴタゴタはこりごりだ。試合で張り合いたい」

「自分が子どもの時、誰かのようになりたいと真似してたよ。ボクが今していることは6歳の子に薦められるようなことじゃないよね。へんに聞こえるかも知れないけど、それが一番気になったんだ」

と語っていて、おー、いいこと言うじゃないか!とひとまずは安心してたんですけどね。

パッカーズ戦では、「JUST SMILE」と書いたグラブをはめて、クールにプレイしていました。


試合は負けたけど、今シーズン初のタッチダウン。きわどい・・・ww


そして、八つ当たりしたキッカー用ネットとも仲直り


「この前殴った時は、こいつも殴り返してきた。いいヒットだったぜって言ったんだ。これからは友達でいようぜって。そういうことだ。楽しくやるよ」

ということのようです。一件落着?

もうキレまくるオデル・ベッカムJrは見れないのでしょうか?

なんでもいいから、目の覚めるようなタッチダウンをどんどん見せてほしいです。イーライ、頼むよ!!!

2016/10/08

悩殺ダンスのアントニオ・ブラウン すでに罰金450万円(まだ4週目)

今年のNFLは、とても厳格。これでもか、というぐらい反則をビシバシ取っています。

え?これも反則?と思えるようなことが何回もあったんですが、トーンティング(相手を挑発するような侮辱行為)とアンスポーツマンライクコンダクト(スポーツマンらしくない行為)の、開幕後4試合での総数はというと、これくらい。

シーズン    トーンティング   アンスポーツマンライクコンダクト
2016     16     28
2015      5     18
2014      8     19

過去と比べても、今年はダントツ。去年のジャイアンツ対パンサーズ戦の影響なのかなとも思いますが、どうやら厳しく罰則をとる方針らしい。

そんな中、反則+罰金で話題になっているのが、ピッツバーグ・スティーラーズのレシーバー、アントニオ・ブラウンさんです。

まずは第1週で、タッチダウンのあとの、この悩殺ダンスwww



審判がすかさず黄色のフラッグを投げて、15ヤードのペナルティ。後日、1つめのアンスポーツマンライクコンダクトで罰金約125万円が課せられました。性的なものを思わせるような行為は禁止というNFLの規則です。

これね、私はちょっとびっくりしましたよ。ブラウンさん、派手好きだけど温厚で優しそうな方なんですよ。それでいて、これwww

4人のお子さんがいるパパなんですけどね。子どもに真似されるよ~ww

この試合で、規定外のシューズを履いていたブラウンさんは、その件でも罰金約95万円。

続いて、第3週のイーグルス戦でもこんなシューズをわざわざ履いて、審判に注意されました。ハーフタイムに、「履き替えるか、ロッカールームに残るか」と言い渡されたそう。結局、履き替えて試合に戻りました。


腰を動かしすぎたからファウルなのかも?2回に押さえとけばいいんじゃ?というつもりだったブラウンさん、第4週目のタッチダウン後には、これ。


2つめのアンスポーツマンライクコンダクトで、今度の罰金は約250万円。

「何がよくて何がダメなのか、はっきりしてほしいんだよね。セレブレーションが、へルメットでの頭突き反則と同じ罰金なんて納得いかないよ」

「(腰の動きは)2回にしといたのに、それでも罰金なんて」

と不服そうなブラウンさん。NFLにアピールするそうです。ピッツバーグ・スティーラーズのヘッドコーチ、トムリンさんも、はっきりした反則の規定を示してほしいと要請していました。だってペナルティでヤードをもらうのって、チームにしたらバカバカしい限りだものね。

ということで話題になったこのダンスですが、デンバー・ブロンコスのエマニュエル・サンダースさんも真似っこしてましたwww


でも、サンダースさんにはフラッグも罰金もなし。ブラウンさんよりセクシーじゃないから?え?なに?はっきりしろ、NFLww

ということで、選手のみなさんもタッチダウンを決めた後、どういうふうにお祝いするのかちょっと考えちゃいますよね。ファンとしては、みんなに楽しくやってもらいたい。ダンスをみるのも楽しみのひとつなんだから。

さて、厳しくなったトーンティングのペナルティですが、こんなふうに自分の筋肉を自慢してもアウト。




とりあえず、試合の相手に向かって直接何かをしたらダメらしい。

ええ~いばりたいよなハイドさんwwいい走りでファーストダウン取ったんだからさ。


[UPDATE]

第5週でも、アントニオ・ブラウンさんはタッチダウンを決めましたが、今回はダンスはなし。でも、こんなふうなお祝いもいいですよね。


2016/10/04

ケガのラッセル・ウィルソンがオフェンスを引っ張り、ディフェンスが後を押して勝ったシーホークス@ジェッツ戦

シーホークスファンのみなさん、こんにちは!

Amyさん、えむちゃん、見ましたか?

ラッセル・ウィルソンさん、すごかったね!

両足首はシューズの上からガッチガチに固めて、左膝には頑丈なサポーター。ラッセル、大丈夫なんかい・・というファンの心配をよそに、ロングパスをビシバシ決める。WRダグ・ボールドウィンさんが、すわコンカッションかという場では、まっさきに駆け寄って無事を確かめる。ベンチではみんなに声をかけまくる。と、オフェンスの要となってチームを引っ張りました。

両足にケガをかかえながら、目の覚めるような大活躍。309ヤードに3TD。

ラッセル・・・なんてやつ・・・。ラッセルがシアトルに来てくれて本当によかった。この人にチームを任せられる、その喜びに胸が震えます。うう。

でも、ウィルソンさんだけではありませんよ。

昨シーズンの故障から復帰したTEジミー・グラハムさんも、きわどいパスを何度もキャッチして113ヤード。膝は順当に回復してるんだね。よかった・・。

見てくれ、この片手キャッチを。


先週契約したばかりのWRスピラーさんも、ドラフト外ルーキーのWRマケボイさんも、タッチダウン。この人たち誰?いったいどこから出てきたん?!という嬉しい驚き。故障者が続くランニングバックの中で、クリスティン・マイケルさんもよく走った。Oラインの人たちもQBをよく守ってくれました。

そして、なんといってもディフェンス陣が固かった。

リチャード・シャーマンさんはジェッツのWRブランドン・マーシャルさんに何回か抜かれてタッチダウンも決められたけど、第4クォーター、1ポゼッション差でのインターセプション。これが、決定的でした。ジェッツもガクッと来たのではないでしょうか。

先週6つもインターセプションを投げたジェッツのQBライアン・フィッツパトリックさんは、やはり思い切ってパスを投げることができない様子でした。そりゃあ、ちょっと怖くもなるよね・・・。そしてこの試合でもインターセプションが3つ。

うっわ、つらそう・・・。

それでも、ジェッツのWRブランドン・マーシャルさんは、記者にジェッツのQBはどうするとしつこく聞かれて

「オレはね。いっしょに行くよ。船が沈んでも。ライアン・フィッツパトリックと」

と断言していました。


なんていいやつ!!!

フィッツさん、こんなこと言ってくれる人がいるんよ。立ち直るしかないっしょ!ファイトだよ!

というような、フィッツパトリックさんには気の毒だったけど、ラッセル・ウィルソンさんがみんなの心配を払拭して、チームみんなで27対17の勝利を勝ち取った 第4週のシアトル・シーホークス対NY・ジェッツ戦でした。

バンザーイ!

第5週は、シアトルがバイウィークなので、ちょっとゆったり日曜日の試合を楽しもうかなと思っています。

2016/10/01

ムキになりすぎるオデル・ベッカムJrはチームに悪い影響を与えるのか?

NFL第3週のワシントン・レッドスキンズ対NY・ジャイアンツ戦は、29対27でレッドスキンズの逆転勝ち。

私は見ていなかったんですけどね。でもスコアはチェックしていて、ずーっとジャイアンツがリードしていたから、順当に勝つのかなあなんて思っていたら、ひっくり返されました。

試合後は、ジャイアンツのWRオデル・ベッカムJrさんが、キック練習用のネットに八つ当たりしたり、サイドラインでキレて怒鳴りまくったり、QBイーライ・マニングさんになだめられたり、泣いたりしている顔などが、話題になっていました。

そしたら、ジャイアンツのヘッドコーチであるベン・マカドゥーさんが、「彼は感情をコントロールする必要がある。そうしないと、彼自身にも、チームメイトにもよくない」と発言。

試合中にカッカすると、なぜダメなん?

冷静な判断ができない。無駄なファウルをしてしまう。ケンカじゃないんだから。わざと挑発し怒らせてやろう、ファウル2回で退場だし出場停止にしてやろう、と策略を練る相手もいるはず。

花形スターであるベッカムの熱が伝染して、チームが必要以上に興奮しすぎる。実際に、この試合でもジャイアンツのセンター、リッチバーグさんがファウル2回で退場させられています。ペナルティで失ったヤードも、レッドスキンズが70ヤードに対して、ジャイアンツは128ヤード。

うーん、ベッカムさん、熱いところがいいんだけど、やっぱり少し冷静にならなきゃいけないのかな、チームのために。大人になれって?ちぇ~それもつまんない~と、わりと真面目に考えながら試合のハイライトを見てみました。

試合前には、審判にあらかじめ警告を与えられるベッカムさんとレッドスキンズのCBジョシュ・ノーマンさん。



いや~ベッカムのプレイには華があるね!

それはいい。それはいいんだけど、イーライがインターセプション投げてるじゃないの!

接戦の第4クォーターで、まさかの2回!

5:15では、完全にオープンになってるベッカムが見えてない!これパスしてたらタッチダウン!!

ええ~こんなやつに「落ち着け」なんて言われたらベッカムじゃなくても腹立つわ!イーライなんて、

「何がどうなっているのか、なんで彼がそんなにイラついているのか知りたかった。彼はキャッチもしてたし、いいプレイもしていた。みんなが冷静でいる必要があった」

ってコメントしてるんですよ!なにが冷静じゃー!あんたのせいで負けたんじゃ!あんたがパス通してたら、ベッカムの八つ当たりもなかったわ!

・・・イーライね・・インターセプション投げるイーライさんも好きなんだけどね・・・第4クォーターに2つってね・・・勝てるわけないよね・・

Week 3はベテランのQBがばたばたインターセプション投げてました。フィッツパトリックさんが6つで、カーソン・パーマーさんが第4クォーターに4つ。イーライも、そうだったんか・・・。

ということなので、オデル・ベッカムさんが爆発したのは、イーライさんのせいってことにしておきます。

しかし、それにしてもですよ。プレイオフでもなんでもない、レギュラーシーズンの試合に負けて泣くって、オデル・ベッカムさんしかいないよね。そんなにノーマンに負けたくなかったんか・・・。

冷静になったほうがいいかどうかは、チームに任せといて、ファンはまあ、見て楽しむだけです。だってエンターテイメントだもの。

ジャイアンツの、次の試合はミネソタ・バイキングス戦。バイキングスの今年のディフェンスは、結構手ごわいぞ。いい試合になるといいな~。