2019/10/31

【第8週】後半の反撃をかわしてなんとか勝った シーホークス@ファルコンズ戦

第8週ということは、シーズンの半分がもう終わり。はや!そろそろプレイオフの出場チームがぼんやりと見えつつある昨今です。シアトル・シーホークスはアトランタ・ファルコンズと対戦し、27対20で勝つことができました。これで6勝2敗。

前半を終わって24対0とリードしたこの試合、このまま大差をつけるのかと思いきや、後半はするするとファルコンズにヤードを奪われました。

あのぅ、クォーターバックはマット・ライアンさんが出れなくて、ベテランバックアップのショーブさんって人だったんですけどぉ、460ヤードも投げられてんですよぉ。第4クォーターではオンサイドキックが2度もあり、ひょっとして負ける可能性も?と不安が心をよぎった試合でした。

チームのスタッツを見ると、獲得ヤード数、ファーストダウンで大幅に引けを取っています。ファルコンズがかなり優勢に見えますが、3回のターンオーバーが決め手となりました。

  • Total Yards

    • SEA322
    • 512ATL
  • Turnovers

    • SEA0
    • 3ATL
  • Possession

    SEAATL
    30:4729:13
  • 1st Downs

    • SEA18
    • 30ATL

最初のターンオーバーは、第2クォーター中盤、LBマイケル・ケンドリックスによるインターセプト。これを敵陣46ヤードから7プレイでタッチダウンに持ち込んで17対0とし、試合の主導権を握りました。

ハーフタイム直前には、DEクラウニーがサックからファンブル誘発。得点に結びついてはいませんが、前半を圧倒して終わることができました。ファルコンズは51ヤード、53ヤードのフィールドゴールにも失敗し、ここまで良いところなし。

ところが後半開始そうそうタッチダウン、2ポイントコンバージョン、フィールドゴールと反撃を始めたファルコンズ。続くシリーズでもゴール前8ヤードまで攻め込み、追加点のチャンスとなりました。しかし、シーホークスのルーキーSマーキス・ブレアがRBフリーマンのボールをパンチし、LBワグナーがそれを拾い上げてターンオーバーに成功。

ここでもしタッチダウンを許していたら、13分を残して1ポゼッション差。流れはすっかりファルコンズでしたから、逆転の可能性も大いにありました。Sブレアはこの試合最多タックルの11を記録。ガンガンぶつかって、以前のシーホークスディフェンスを思い出させるような奮闘ぶり。これからどんどん伸びて欲しい選手です。

後半だけを見るとファルコンズ20点に対しシーホークスは3点。すっかり相手のペースでした。前半の貯金がなかったら、前半のフィールドゴールが決まっていたら、と考えると恐ろしいですが、まあ、勝ったからいいですかね。

この試合のハイライトは、WRタイラー・ロケットのギリギリキャッチ。ディフェンスがぴったりくっついているこの状態でよく取るな!投げる方も投げる方だな!というのが何回かありました。


試合序盤では、WRムーアが3度もターゲットにされてたのにキャッチしそこねていたので、思わずカッとなっていましたよ、私は。手が届く球は、なんでも取れや!って。ハァハァ。(鼻息)😠😠😠

そんな中、取れないような球をと取るWRロケット。すごい・・・。小柄な体格、かわいらしい野球少年みたいな顔のせいで、「脅威のレシーバー」と見られることは少ないと思うんですが、ここで改めて彼の力を評価したい。チームが誇るナンバーワンレシーバーです。

この試合では頼りになるセンター、ジャスティン・ブリットさんがアキレス腱を故障しIR(故障者リスト)となりました。オフェンシブラインは故障者が多く、大変心配です。バックアップの選手たちに力をつけてもらいたいと思います。

後半戦はかなり厳しいスケジュールですが、例年ですとシーズン後半に調子を上げるチームなので、なんとかプレイオフには行ってくれるのではないかと楽観視しています。

次はホームでタンパペイ・バッカニアーズ戦。また接戦になるような気がしていますが、なんとか勝利をもぎ取り、その次の49ers戦につなげてほしいです。がんばれーーーーー!!



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2019/10/24

【第7週】ラマー・ジャクソンが怒って走って試合を決めた レイブンズ@シーホークス戦

冷たい雨が打つ中行われたボルチモア・レイブンズ対シアトル・シーホークス戦は、16対30でシーホークスの敗戦となりました。

QBウィルソンは今シーズン初めてのインターセプトを記録し、それがなんとピック6に。望みを賭けた最後のドライブでは、期待のルーキーWRメトカーフがまさかのファンブル。拾われた球をゴールラインまで持ち込まれ、またもや失点。レイブンズディフェンス陣があげた得点が合計14点。これでは、いくらなんでも勝てません。

  • Total Yards

    • BAL340
    • 347SEA
  • Turnovers

    • BAL0
    • 2SEA
  • Possession

    BALSEA
    30:0629:54
  • 1st Downs

    • BAL14
    • 20SEA

シーホークスのオフェンスはランがなかなか出ず、QBウィルソンのパスに頼っていたのですが、成功率は49パーセントと低めでした。リーグ内で最もブリッツが多いというレイブンズのプレッシャーが強かったのかもしれません。レシーバーが、ディフェンスに競り負けていたような印象もあります。RGフルーカー、LTブラウンに欠場も響いていたに違いありません。

この試合、シーホークスのベストプレイはこれでしょうか。タッチダウンとなるボールをWRブラウンがドロップし、「ふざけんじゃねー!」と思わずテレビに怒鳴った直後、WRロケットが見せてくれた救いのスーパープレイ。


タイラー・ロケットくん、もうほんとに頼りになる😭😭😭

QBウィルソンのインターセプトが出たのが第2クォーター残り5分。ラムズからレイブンズに移籍直後のCBピーターズにピックされたわけですが、その一瞬、世界が絶句しました。え?これは何かな?パスを相手に取られるってどゆこと?最後に見たのはいつだっけ?スーパーボウルでのゴールラインかな?

そんなミスをしながらも前半を終わってのスコアは13対13。試合は均衡を保っておりました。

第3クォーター、シーホークスが53ヤードフィールドゴールを失敗したのが転機だったかもしれません。激しい雨の中、53ヤードを蹴らせたこの決断。この時点で点数は同点。うーん、どうなんでしょう・・・。

フィールド中央から攻め込んだレイブンズは、ゴール前8ヤードで4th and 2となり、フィールドゴールユニットがすみやかに登場。すると、レイブンズQBラマー・ジャクソンがこの判断に激怒しました。サイドラインに陣取っていたシーホークス番の記者さんの話によれば、ラマーくんはHCハーボーに大声で怒鳴りながら、プレイコールが書いてあるリストバンドをスタンドに向けて放り投げたとのこと。

マイクォーターバックのただならぬ形相に、コーチはあわててタイムアウトをコール。リストバンドは警備員さんが届けてくれたそうですが、「ん、なに?ラマーったらフォースダウン挑戦してみたいの?そうか分かった。じゃ、やらせたげるね」と作戦変更。

それをQBラマー・ジャクソンが見事に8ヤード駆け抜け、タッチダウン大成功。このプレイが勝負を分けました。ハーボーさんなんか、ベンチに戻ってきたラマーくんの耳元に口を寄せて、アイ・ラブ・ユーしてたのがカメラに抜かれてましたよね。ったくもう、いちゃいちゃするのは他でやってほしいもんだぜ、ぷんぷん。

ラマーくんはこの試合、走りに走ってラン116ヤードを記録。速い、素早い、タックルできない、その動きにシーホークスディフェンス陣は完敗でした。DEクラウニーさんなんか、「オレ、マイケル・ビックとやるのが夢だったもん」とか言っちゃって、ご満悦のよう。いや、それはいいからサックしてほしかった・・・。

さて、この試合ではシーホークスで9年間活躍し、レイブンズにフリーエージェントで移籍したFSアール・トーマスが帰還しました。試合後はかつてのチームメイトと抱擁を交わし、QBウィルソンとはジャージを交換していました。

しかしシーホークス最後の試合で、退場するカートの上から中指を突き立てたHCピート・キャロルとはお互い無視を装っていました。ふふふふふ。まあ、そのうち仲直りはするんじゃないかな・・・。


ということで、シーホークスは5勝2敗となりました。悪くはないと思います。NFC西の争いがこれからどうなるのか。パスラッシャーの成績が伸びないのでなんとかしてほしいなぁ。サックとかビシバシ決めてほしいわぁ。

次の試合の相手は、連敗の続くファルコンズ。一体どうしてこんなに低迷しているのか、私は訳が分かりません。しかしシーホークスも落とせない一戦。気を抜かずにぶつかってほしいです。レッツゴー!

2019/10/19

デトロイト・ライオンズの不運な判定をビルボードといっしょに検証してみるの巻

みなさん、見えますでしょうか?チーズヘッドをかぶった審判のビルボードが。いいえ、グリーンベイではありません。デトロイト周辺に出没しているらしいです。23対22で、デトロイト・ライオンズがグリーンベイ・パッカーズに惜敗したマンデーナイトの試合のあとに。



勝負を分ける大事な場面での誤審が大きな話題となったこの試合。その判定を不服としたライオンズファンのグループが、市内にビルボードを数枚建てたというわけです。

問題の誤審は、ライオンズDEトレイ・フラワーズの2度にわたる不正な手の使用(illegal use of hands)。えーッ、使ってない、使ってないぞぉー、審判どこ見てんだ、おいーッ!実況もお茶の間も思わず叫んだこのシーン。





第4クォーター残り10分、ライオンズ陣45ヤードでの3rd and 10。QBロジャースをサックして4th and 21 となるはずが、この判定でファーストダウンに。相手の首やフェイスマスクに手がかかれば反則ですが、DEフラワーズがつかんでいるのはショルダーパッド。パントに持ち込めたはずのこのドライブは、バッカーズがタッチダウンを決めています。

残り1分45秒、ゴール前16ヤードでの3rd and 4。パスはインコンプリートで4th downとなるはずが、またもやペナルティでファーストダウンを献上。フラワーズの手は相手の左肩を抑えているだけなのに。この後、パッカーズは時間をかけて攻撃を進め、終了間際に決勝フィールドゴールを決める結果となりました。

もし誤審がなければ、ライオンズにも逆転のチャンスが巡ってきたはず。

フラワーズはプロ歴5年目ですが、これまでに不正な手の使用の反則は犯したことがない選手だと実況が説明していました。反則をよくする選手なら、審判に目をつけられることもあるでしょうが、なぜこんなことに。

「おう、オレが審判に言ったんだ。顔に手をかけられてんだけど、反則はとらないのか?もう3回も頭が上向きになって空が見えてんだよって」

と語るのはバッカーズLTバクティアリ。「ちょっと言っとくけど、喉をパンチされて空を結構な時間見てたんだよね。考えてみればさ、喉に手がかかるってことは、多分フェイスマスクにも触ってたな。だから頭が空見てたんだよ」

とかなんとか、アンタね適当なことをほざいてんじゃないよ、こら。なーにが「考えてみれば」だい。勝手に一人でお星さま見てればあぁ?!と、私なんかは思ってしまうんですが。ふっ。

しかしなんですね。審判も人の子とはいえ、ちょっとちょろい・・・・・。

さて、ライオンズの受難は今回の試合のみにとどまりません。

2015年にはシアトル・シーホークス戦でWRカルビン・ジョンソンがファンブルしたボールをLBライトが手で打って(bat)フィールド外に出しました。これが反則であることに審判が気付かず、敗戦となった事件も。この時も、同じライオンズファンのグループがビルボードで意見表明。


2015年のプレイオフ、ワイルドカードでのダラス・カウボーイズ戦ではパスインターフェアランスが無効になり、またもやビルボード。


この他にも、不運のコールは続々と。なんかもう、対戦相手のみならず、審判、運、そして世界中を敵にして戦っているかのようなライオンズです。全部知ってるわけじゃないけど、下のビデオを見ていると、「そうだね、あんなこともあったよね・・・」としみじみしてしまいます。

しかしながら、私もひそかにライオンズを応援しております。シーホークスでオフェンシブコーディネーターをしていたベベルさんが1年間の放浪の果に仕事を授かったチームです。かつてのシーホークス、CBコールマンくんやRBマキーシックくんも頑張っています。

これからの巻き返しに期待したいと思います!


2019/10/17

【第6週】4つのターンオーバーで逆転勝利したシーホークス@ブラウンズ戦

強い風が吹くクリーブランドでの第6戦は、キックオフでいきなり75ヤードリターンされ、あっという間に3回連続タッチダウンを許してしまったシアトル・シーホークス。うわ・・・恐れていたダメ試合がついに・・・とめまいがしましたが、20対6からじりじり追い上げ、なんとか勝ち星を挙げることができました。32対28でクリーブランド・ブラウンズを下し、通算成績は5勝1敗に。

第1クォーターはブラウンスが怒涛の攻撃。シーホークスは最初のドライブでタッチダウンを返すものの、エクストラポイントのキックを失敗。幸先の悪いスタートでした。すっかり相手のペースに呑まれていたところ、LBボビー・ワグナーがディフェンス陣を集めてカツ!


それからはパントブロック、インターセプト、インターセプト、というディフェンスで、前半を終わって20対18まで追いつきました。これならなんとかなりそう・・・とちょっと一息。

第3クォーター、DEアンサーがブラウンズRBチャブからファンブルを奪うと、それをタッチダウンに結び付けてやっと逆転。しかし次の攻撃ではシーホークスRBプロサイスもファンブル。ゴール前1ヤードまで攻め込んだブラウンズでしたが、2回挑戦した4th down 1でゴールラインを割ることができず無得点。よっしゃ!と喜んだのもつかの間、自陣2ヤードからの攻撃は前に進めず、パント。そして、これがなんと、自陣24ヤード地点に落下。ええーーーー😱😱😱

Pディクソンくん、どうしたんでしょうか?2年目のジンクスで今年は苦難の年なのか?エンドゾーンでのパントって、スペースが無くて厳しいのは重々承知ですが、練習をいっぱいしてスーパーパントを見せてほしいです。お願いします。

第4クォーター中盤でひっくり返されて25対28。最後のカムバックに定評のあるQBウィルソンが定評通りにタッチダウンを一つ決めてまた逆転。残り時間3分30秒でブラウンズの攻撃となりましたが、レシーバーがはじいたボールをLBライトがキャッチしてターンオーバー。シーホークスはファーストダウンを2回更新した後、ニールダウンで試合終了となりました。

QBメイフィールドのプレースメントが悪いのか、レシーバーとの息が合っていないのか、ブラウンズは落球が多かったような印象です。WRベッカムだって、取れたはずの球がありました。スターレシーバーがいると、QBはそこにパスを出さななきゃと思うし、成績が上がらないとレシーバーもイライラするだろうし、いろいろ大変そうですね。(ひとごと・・・)

この試合ではWRランドリーのブラインドサイドヒットというミスジャッジもあり、試合後の記者会見ではQBメイフィールドがいろいろ怒っていました。「罰金覚悟で言うけど、今日のジャッジは本当に酷かった。ムカついたね」だって。ゴホゴホゴホ。

「オレは怒ってたほうが良いプレイができるんだ」とのことで、え、じゃあ試合開始の時点でもう怒ってんの?と質問されてました。笑。

さて、この試合ではヘルメットのスピーカーが不具合となり、QBウィルソン自らオフェンスをコールしたドライブがありました。7プレイでタッチダウンに成功。こんなのを1試合に1回くらい見てみたいような気がします。


シーホークス期待のタイトエンド、ウィル・ディスリーくんは、この試合でアキレス腱を故障しシーズンエンドとなりました。残念です。昨年も第4週で膝を痛めて離脱。せっかく復帰して、今年は大活躍できるはずだったのですが。

「これでオレが止められると思ったら、オレのことをよく知らないってことさ」と力強い言葉を伝えてくれていますので、#Dissly2020に期待しましょう!もちろんシーホークス2019も。

次はSSアール・トーマスが帰ってくるレイブンズ戦ですよ〜。アール、お帰り〜😀😀😀

2019/10/06

【第5週】ラッセル・スーパー・ウィルソンが炸裂 ラムズ@シーホークス戦

見た?見ましたか?サーズディナイト、ロサンゼルス・ラムズ対シアトル・シーホークスの攻防を。QBラッセル・ウィルソンのしびれるようなパスの数々を。ファンブルあり、インターセプトあり、ミスキックあり、スーパーキャッチあり、ひやひやキャッチあり。あちこちで見どころ満載となった一戦でした。

最後の最後までもつれ、結局ラムズが44ヤードフィールドゴールに失敗。30対29でシーホークスが勝利を手にしました。

QBウィルソンは、信じられないようなパスを連発。襲いかかるパスラッシュの間を縫って、あっちへこっちへとスクランブルしながら、絶妙のタイミングでレシーバーにパスを落とすという圧巻のプレイで、沸かせてくれました。

まずは最初のタッチダウン。


えええええええ!!ウィルソンもすごいけどロケットもすごい!!

こんなプレイが出るなら勝ったも同然だァ!空気がザワッと変わった気配がしました。稀なものを目撃してしまった畏怖の念、と言ったら大げさでしょうか。いやー、なにこれ!まじ!まじ?!信じらんなーーい!すごい!すんごーーーーいぃ!

RBガーリーは前半ガンガン走り、QBゴフも長いパスをビシバシ決めて、ラムズの攻撃も素晴らしかったのでしょうが、あまり覚えていません。印象に残っているのはQBウィルソンの目を見張るようなパスとラン。





第4クォーター残り2分22秒でのインターセプトも衝撃でした。初戦ベンガルズ戦で大失敗をやらかし、セインツ戦ではユニホームも着てないのに15ヤードペナルティを食らい、みんなにダメ出しされていたセーフティ、テドリック・トンプソンが👏まさかの👏スーパー👏お手玉👏インターセプト👏👏👏


「毎試合、彼に言ってたんだ。『オレたちは一緒だぞ。後ろについてるからな、何があっても』って。彼はすごかったね。批判をくつがえすプレイをし続けるよ。チームのためにやってくれる。僕も嬉しいよ」

と語っていたのはCBシャキール・グリフィン。「この後はオフェンスに任せれば大丈夫。そう信じていた。だけど、何が起こるか分からないのフットボールさ」

勝ったかに見えたシーホークスでしたが、ファーストダウンを獲得できずやむなくパント。ボールはラムズへ渡って残り時間1分38秒、1点差。

「最後のシリーズに出る前、(LBボビー・ワグナーの)の顔をチラッと見たんだ。彼の表情は静かだった。前にもこの場所にいたみたいに。なんて言ったらいいか分からないけど、ボビーの顔を見たらディフェンスは落ち着くんだ。だからボビーに拍手だよ」

と語るテドリック・トンプソン。ロッカールームではCBグリフィン、LBライト
さんも泣いちゃったそうです。選手もよっぽど緊張が張り詰めていたんでしょうね。

QBウィルソンも試合後のインタビューで感極まった様子。「こんな機会をくれたポールと神に感謝している。勝っても負けても、ここで試合できることに感謝したい」と言っていました。

シーホークスのオーナーで、昨年亡くなったポール・アレンさんを讃える式典があった特別な日だったので、チーム全員がこの試合にはぜひ勝ちたかったでしょう。最後のキックが右に曲がったのは、本当にアレンさんがフーッて吹いたのかも。

私もこんな試合を見ることができて、感謝です。ほんとにいいもの見せてもらいました。勝っても負けても。でも勝ったから、あーよかった・・・。

ということで、シーホークスはなんと4勝1敗。みんな怪我をしないでシーズンを戦い続けて欲しいです。次はクリーブランドでブラウンズ戦。またもや負けられない一戦です。

2019/10/03

ベイカー・メイフィールドはなぜそんなにケンカを売りたいのか

シーズンをお楽しみ中のみなさん、こんにちは。もう先週のことなんですが、ちょっと書いてみてもいいでしょうか。クリーブランド・ブラウンズのQBベイカー・メイフィールドさんのことなんですけど。

昨シーズンはブラウンズを途中で解雇されたヘッドコーチ、ヒュー・ジャクソンさんをどういうわけかボロクソ対応してました。

ジャクソンさんは古巣のシンシナティ・ベンガルズに再雇用されたのですが、ベンガルズ対ブラウンズ戦の後、メイフィールドはジャクソンさんのハグを拒否。いやべつに体をくっつけたくないなら、それはそれでいいんですよ。

2度目の対戦では、フィールドで大っぴらにジャクソンさんにガンつけて、話題を呼んでいました。この前まで自分のコーチだった人を「fake=偽物」とまで言い放つほど。なになに、いったいどうしたん?コーチにいじめられてたの、もしかして?

本人によると、ブラウンズをやめて同地区のチームにすぐ入るなんて、裏切りだ。復讐してやる――みたいなつもりだったようです。

復讐・・・。そんなこと言ったって、クビになったら誰だって、使ってくれるところに行くんじゃないの。ましてやブラウンズで3勝36敗1分のヘッドコーチですよ。再就職先には苦労するのは予測できます。知り合いのお誘いを断る余裕はないでしょう。

仕事なんだからさー、コーチなんかどのチームだってどんどん変わってるじゃないのー、よっくわかんねーな、なーにこの人。と思っていたわけですよ。

(前置きが長くなりました)

すると先週はですね、NFL解説者レックス・ライアンが「メイフィールドは過大評価されている」と発言したことを受けて

「フレディ・キッチンズのありがたいお言葉によると、オレンジと茶色を着ていないヤツはどうでもいい。レックス・ライアンは、今どの色もつけてないだろ。それには理由があるのさ。なんとも思わないね」

と、元NFLコーチのレックス・ライアンをぐさり。言わなくてもいいことをわざわざ言って相手の気持ちを逆なでする、このチープショットが職人技ですね。解説者は批判するのが仕事だし、この時点でブラウンズは1勝2敗だったので、ライアンさんの意見も正論と言えば正論だったんですが。

と思ったら、今度はインスタグラムのコメント欄に「試合に勝てよ。こんなABみたいな投稿してないでさ」というファンの言葉を見つけて立腹。

「そのとおりだ・・・チームメイトへの不満を吐いて、ヘルメットで駄々をこねて、それから足を凍らせて落とすとするか」


単なるファンのコメントですよ。無視すればいいじゃないですか。それをわざわざABネタ持ってきて、この必要のないチープショット。あ~あ、ヤメときゃいいのに。と思ってたら、さっそくアントニオ・ブラウンがツイッターで反撃し「ラマーより下手くそ」みたいなこと言ってました笑。なんやねん笑。

話題を作ってくれるから、これはこれでいいですかね。こんな小さなドラマもNFLの楽しみのひとつです。

さて、メイフィールドにディスられたレックス・ライアンさんは日曜日の番組ではちゃんとオレンジと茶色のスーツをお召しになっておられました。


この日、ブラウンズは勝利をあげ2勝2敗に。メイフィールドさんは

「勝ったのはいい。だけどみんな態度を変えるなよ。オレたちをゴミに捨てやがって。忘れるもんか」

と語っていました。どうやらまたリベンジモード🔥🔥🔥。でもさ〜、シーズン前あんなに期待されてて開幕したら1勝2敗、インターセプトを6つも投げてて疑問符がついちゃうのは当然じゃあないですか〜。そんな当たり前のことにカッカしなくてもいいじゃないの〜。人の言うことなんて気にしなきゃいいじゃない〜。ひょっとして傷つきやすい男の子なんでしょうか、ベイカーくんは。

ということで、ここから一気に巻き返しを図るブラウンズに注目したいと思います。次の試合はマンデーナイトの49ers戦。ガロポロ対メイフィールド。ランドリー対キトル?よく知らんけど。

現在のところ7割の確率で49ers勝利が予測されてるみたいですが、何が起こるかわからないNFL。接戦を期待しています。

2019/10/01

【第4週】勝つには勝っても物足りない・・?シーホークス@カーディナルス戦

あっという間に10月がやって来ました。やっとNFLが開幕したと思ったら、もうレギューラーシーズンの4分の1が終了だって。はや!

第4週目、シアトル・シーホークスはアリゾナ・カーディナルスと対戦し、27対10で勝利を収めました。

立ち上がり、カーディナルスが43ヤードフィールドゴールを失敗すると、次のドライブでシーホークスがフィールドゴールを決め3点先取。2プレイ後にはDEクラウニーがインターセプトした球をエンドゾーンへ持ち込んで、あっという間に10対0。

「この試合は勝てるかも」と早々に思うことができた試合でした。試合を決めたと言っても過言ではない、そのプレイ。


ディフェンス陣がみんな集まって記念写真を取ってますが、ベンチからQBウィルソンもトコトコやって来て、なんとか隅っこに混じらせてもらってるのが可愛いですね。さすが我らがQB。

このあとは割と安心して見ていました。カーディナルスがまたもやフィールドゴールに失敗し、シーホークスは前半ペナルティがゼロという、まぁ、上出来な試合運びだったんですが、こういうのも味気ないといえば味気ない。

だっていつも最初からミスがが続き、肝心なところでプレイが決まらない、こんなハズじゃないだろう、モヤモヤモヤ・・・と第4クォーターまで持ち込むのが常のシーホークス。いくらここまで勝ち星がないカーディナルスといえども、接戦になる可能性は大いにありました。

それがどうしたことか、第1クォーターからもうの〜んびりハンモックにゆられて、サングラスかなんかかけなおして、ピナコラーダをすすって観戦オッケー💙💚みたいなんですもん。

やはり試合というのは地面でのたうち回りながら、悪戦苦闘の末、勝利をもぎ取るのが一番かな・・・なーんて一瞬思っちゃいましたが、やっぱりそれも大変ですよね。勝ちは勝ちだからこれがいい!勝てたらなんでもオッケーや!ありがとうございます、いただきます!

これまで3試合ファンブルが続いていたRBクリス・カーソンは、不安を一蹴する走りを見せてくれました。ボールをこぼすまいと、突進に躊躇してしまうのでは?と懸念していましたが、何のその。ガンガンぶつかってタックルをふりほどき107ヤード。いいぞ、カーソン!

LBマイケル・ケンドリックスもブリッツで吹っ飛んで行ってサック2回を記録。放浪の末シーホークスに舞い戻ってきた人気者TEルーク・ウィルソンもさっそく正念場のサードダウンでキャッチに成功していたし、2年IR(故障者リスト)入りをしていたRB、CJ・プロサイスもタッチダウンを決めました。

第4クォーター中盤、8分じっくり使ってタッチダウンに持ちこんだ、あのドライブがこのチームのオフェンスなんだなという感じでとても良かったです。

つかの間の勝利に酔った後は、サーズディナイトにロサンゼルス・ラムズ戦です。今週は55対40でタンパベイ・バッカニアーズに負けていましたが、いったいどうしたのでしょうか?ディフェンスがザルなの?ゴフちゃん手が小さくてボールをボロボロこぼしてるの?

同地区のラムズには去年2回負けてるし、一昨年は大差でボロ負けしてましたっけね。ふっ・・・。今年こそは、ぜひ勝つところが見たいです。レッツゴーーーーーー!


(写真に収まりきれなかったQBウィルソンに注目。かすかに腕が・・・)