2016/04/02

脳震とうに関しての見解がひどすぎるだろうよNFLのオーナーよ

CTE(慢性外傷性脳症)という言葉を聞いた事がありますか。

スポーツなどで頭を強打すると、頭蓋骨の中で、脳が揺さぶられ傷つきます。これが、脳震とう。脳震とうを何度も起こすと、脳が決定的に損傷し、慢性の様々な症状が出るようになります。激しい頭痛、記憶力の低下、抑うつが激しくなる、攻撃的になる、手足の震え、会話能力の低下、自殺願望など。これらの症状が出てくると、CTEが疑われるのですが、でも、死後に脳を解剖してからではないと、診断することはできません。

「十分なデータがないので、フットボールとの因果関係については確かなことは言えない」という人もいますが、(どこのどいつだ!)一般常識で考えれば、そんなの関係あるに決まってるだろーよ。

引退したフットボール選手が若くして亡くなり、解剖してみたらCTEだったっていうニュースは1度だけじゃないし、OJ・シンプソンはCTEだ(だから殺人事件を犯した)と断言するお医者さんもいるし、「オレの脳、なんか変だ」と言いながらホームレスになり41歳で亡くなった元フットボール選手の話とか、深刻で救いようのない話がたくさんあります。

で、それなのに。

インディアナポリス・コルツのオーナー、ジム・アーセイさんの今週のコメント。


「フットボールにリスクはつきものなんだよ。何人かの人がいつもそうであるようにさ。ねえ、キミがアスピリンを飲むとするだろ。そして、私も飲むとする。もしかしたら、キミには強い副作用が出るかもしれない。拒否反応を起こすかもしれない。その一方で、私はなんともないかもしれないんだ。つまり、まだ解明されていないことがたくさんあるんだ」

は?アスピリン?とCTEと比べて言ってんの?ということで非難ごうごうでしたが、なに、このオーナーの人たちってどこの世界に住んでんの?世間の空気読めないの?こんな発言するべきじゃないって言ってくれる人そばにいないの?信じられないよ、この無頓着さ。

オーナーにこんなこと言われて、コルツの選手たちどんな気持ちなんだろ。こんなヤツのために体張って試合したくねーや、自分だったら。

オーナーって、目立ちたがり屋なんだか、しゃしゃり出て来る人多いけど、あんまりよくないよね~。金だけ出して、あとは引っ込んでたほうがカッコイイのにね~。

この人、「アンドリュー・ラックはもっと自分の体を守るためにスライディングの仕方を練習したほうがいい。野球のコーチを呼んできてスライディングを練習させる」って言ってたけど、それより先にオフェンスライン補強しろや、まず。

ジム・アーセイさんの1週間前には、ダラス・カウボーイズのオーナー、ジェリー・ジョーンズさんも、首をかしげる発言を。


「フットボールとCTEが関係あるって、おかしいだろ。そんなデータはどこにもない。推測でものを言っちゃいけんよ」だって。

ジョーンズさんはカウボーイズのGMでもあるので、まあ、前に出て来ていろいろ話題を提供してくれることが多いんですが、この人も、本気でこう思っているんでしょうか?CTEが存在しないファンタジーワールドに住んでいるんでしょうか?

ま、いいけど・・・。金持ちオーナーが自分の無知を世間にさらしてるだけだから・・・。

そう考えると、シーホークスのオーナー、ポール・アレンさんは、表に出てこなくてホントいいわ。金だけ出して、チームの運営もとやかく言わなさそうだし。プレイオフの時に、でっかい旗をスタジアムに揚げて、タオルをブンブンふってるだけだもの。そのスタンスを守り続けてほしいな~。

2 件のコメント:

  1. はじめまして。いつも楽しく拝見させてもらっています。私は英語が分からないので、Hanaさんのブログ、楽しみしてます。脳震盪は深刻な問題ですよね…なのに深く関わってるはずのオーナーから他人事のようなコメントが出るなんて…信じられないです…

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    1. こんにちは!返信遅れて申し訳ありません!(なぜかスパムのところにはいってたので、見つけるのが遅くなりました・・・)本当に選手の体考えてやれよ!ってかんじです。脳震盪関係の記事はたくさんあるので、もっと書きたいと思っています。よろしくお願いします:)

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