昨日まで、この選手の名前は聞いたことがありませんでした。その名は、エゼキエル・アンサー。通称ジギーと呼ばれている、デトロイト・ライオンズ所属ディフェンシブエンドの選手です。
小さい頃はサッカーやバスケットボールをしていたけれど、大学生になるまでフットボールなんて見たことがなかった――という話をしている記事を見かけたので紹介しますよ~。
アンサーさんは、アフリカのガーナで生まれ育ちました。バスケットボールがすごく上手な高校生だったそうです。そんな関係で知り合ったのが、バスケ好きのアメリカ人宣教師さん。ガーナでモルモン教を伝道していたこの人が、真剣にバスケットボールをしようと思うならアメリカに来てみないかと誘ってくれました。
アンサーさんもモルモン教徒となり、ユタ州のブリカムヤング大学に入学。バスケットボールチームに入ろうとトライアウトを受けますが、2年続けて失敗。がーん・・。陸上部に入部しましたが、フットボールをしたらどうかと友達に薦められました。
「初めてフットボールを見たのは、友達の家。何をやってるのかぜんぜん分からなかった。その友達が僕に試合を見ろって、お前がプレイするんだぞって言い続けてた。そのあと、大学フットボールの試合にも連れて行ってもらったけど、どこが相手だったかも分からないよ」
パッドのつけ方も分からなかったので友達が手伝ってくれました。お金がない時は学校の清掃員の仕事をしながら、大学で3年間フットボールをします。メキメキ頭角を現し、2013年のNFLドラフトでは、1巡全体5位でデトロイト・ライオンズに指名されました。
す、すごいですね!3年しかフットボールしてないのに、いきなりプロ。大学のコーチは、すごく練習するヤツだったと語っていますが、いや、それにしても。
アフリカからアメリカに来たアンサーさん、一番大変だったのは、食べ物に慣れることだったそうです。
「アフリカでは、食材は新鮮なうちに料理する。チキンを料理するなら、フレッシュなうちに。だけど、ここじゃチキンを冷蔵庫にしまう。それがちょっと理解できなかったよね。今はもう慣れたけど」
だって。ハッとしますね。常識って、世の中にいろいろあるんだなぁって。自分の常識は他の人にとっては常識じゃないって、多々ありそう・・・。
ガーナ料理のフフとピーナッツバタースープを作るとも語っていました。フフ・・そんなものも初めて聞いたよ・・。知らないことがいっぱいある・・。ピーナッツバタースープは食べてみたい・・・。フフは日本人にとってのご飯みたいなものかな。
アンサーさんがガーナでバスケットを練習していたグラウンドは、実は、サンフランシスコ・49ersでクォーターバックをやっていたスティーブ・ヤングさんが主催する慈善団体が寄付したものだそうです。(wikiより)
この寄付がなかったら、バスケの練習ができなかったかもしれないし、そうすると宣教師に会えなかったかもしれないし、大学の友達にも会えなかったかも・・・と思うと、なんかクラクラますね。世の中いろいろ回ってるなぁ~。
そんなジギー・アンサーさんは、トップ100の選手にも入っていましたよ。2015年にはプロボウルにも選ばれています。やるな。
ビデオの最初のほうでは、なぜか半裸のセクシー・マイケル・ベネットさんが、アンサーさんを紹介しています。
「26歳だって言ってたけど、少なくとも31は行ってるな。他の国から来たヤツだからさ、出生証明書とかサバよんでんだよ~」
なんて、あいかわらずフザケたことをw
「ガーナの悪夢。速いぜ。シマウマみたいに速いのさ」
とベネットさんが推薦するエゼキエル・アンサーさんのビデオをどうぞ。
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