2018/12/06

”スコリガミ”を9年連続勝利で更新中のシーホークス

スコリガミ。みなさんは聞いた事があるでしょうか。

それは、NFLの歴史上、今までに起こったことのない得点のコンビネーションのこと。スコアscoreと折り紙origamiを合成した言葉でscorigamiと綴ります。なぜ折り紙?よく知らんけどこの言葉を作ったジョン・ボイスさんて人が折り紙好きだったんよね。(てきとー)

先週の49ers対シーホークス戦が、まさにこのスコリガミであったとニュースになっていたんです。16対43。1920年のNFL創立以来、この得点で試合が決着したのはこれが初めて。

NFL約100年の歴史。現在の試合数は年267(レギュラーシーズン256+ワイルドカード4+ディビジョナル4+コンファレンス2+スーパーボウル1)。なので、だいたい26000回試合をして初めて現れた数字ってことでオーケーかな?(初期のNFLはかなりチーム数が少なかったと聞いています)

そして実は、シアトル・シーホークスはピート・キャロルさんがヘッドコーチに就任した2010年から9年連続で毎年スコリガミ試合をし、そのすべてに勝利しているという衝撃(?!)の事実が。

2010年 シーホークス対カーディナルス 36-18
2011年 シーホークス対ジャイアンツ 36-25
2012年 シーホークス対カーディナルス 58-0
2013年 シーホークス対ブロンコス 43-8 *スーパーボウル
2014年 シーホークス対パッカーズ 36-16
2015年 シーホークス対スティーラーズ 39-30
2016年 シーホークス対49ers 37-18
2017年 シーホークス対コルツ 46-18
2018年 シーホークス対49ers 43-16

偶然と言えば偶然。奇遇と言えば奇遇。どうでもいいと言えばどうでもいい。でもちょっと面白がってみようではありませんか。

これまでのスコリガミはこのページで見ることができます。➜NFL Scorigami


上の数字が勝利チームの得点、右の数字が負けたチームの得点で、緑色の四角がこれまでに起こった得点のコンビネーションです。

タイトルの下のドロップダウンメニューからFirst Gameを選ぶと、それぞれの年に初めて起こったスコリガミが赤色で示されます。こんなふうに。


今シーズンのスコリガミは、これまで7試合。赤の四角をクリックすると、試合の詳細が表示されます。たとえば一番下の赤い四角。これは、11月19日のロサンゼルス・ラムズ対カンザスシティ・チーフスのあの試合。54対51でこれもスコリガミでした。

西暦年数の指標ををスライドさせて、NFL元年の1920年を見たのが下図。完封試合がけっこう多かったのが分かります。元年なのでみんな赤いスコリガミですが、0対0や66対0の試合があります。66対0!観客はスタジアムに残って試合を見ていたんでしょうか?コールドゲームにして帰ろうぜって思うよね・・・。


スコリガミのチャートを眺めていると、「そうか73対0が最も得点差があった試合なんだな」とか「2対0ってセーフティだけの得点だったんだ」などと、しばし思いに耽ることができますが、みなさん、敗者の得点1点の枠がずっと空白なのに気づきましたでしょうか。

1点。まぼろしの1点は、2015年のルール改正で可能となりました。エクストラポイントのキックをブロックし、ディフェンスがそれをずーっと反対側のエンドゾーンまで持って行ったらセーフティで2点。

ブロックしたボールをディフェンスがリカバーし、自陣エンドゾーンでダウンしてしまったら、キックしたチームに1点のセーフティが得点になるとのこと。

2013年カレッジの試合で、まさにその1点セーフティが実現した瞬間。



こんなのNFLでも見れるんやろか。1点得点があったら、必ずやその試合はスコリガミになることでしょうよね。いつかは必ず起こるでしょう。10年後か100年後かは知らないけど。

ということで、スコリガミチャートによれば「51対0」はすでに1920年、1967年、1989年に起こっていますが、2012年以来、シーホークスはハーフタイムで4点以上リードしていた試合は51勝0敗とのこと。次のバイキングス戦でも前半で4点以上リードして記録を更新してほしいです!がんばれーー!


1 件のコメント:

  1. 検索からスコリガミの記事を読みにお邪魔しました!
    主さんはラッセルウイルソンに付き添ってブロンコスファンにはならないのですね。
    私はマホームズ推しなのですが、彼が移籍したら付いていくか考えてしまいました。

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