2019/10/19

デトロイト・ライオンズの不運な判定をビルボードといっしょに検証してみるの巻

みなさん、見えますでしょうか?チーズヘッドをかぶった審判のビルボードが。いいえ、グリーンベイではありません。デトロイト周辺に出没しているらしいです。23対22で、デトロイト・ライオンズがグリーンベイ・パッカーズに惜敗したマンデーナイトの試合のあとに。



勝負を分ける大事な場面での誤審が大きな話題となったこの試合。その判定を不服としたライオンズファンのグループが、市内にビルボードを数枚建てたというわけです。

問題の誤審は、ライオンズDEトレイ・フラワーズの2度にわたる不正な手の使用(illegal use of hands)。えーッ、使ってない、使ってないぞぉー、審判どこ見てんだ、おいーッ!実況もお茶の間も思わず叫んだこのシーン。





第4クォーター残り10分、ライオンズ陣45ヤードでの3rd and 10。QBロジャースをサックして4th and 21 となるはずが、この判定でファーストダウンに。相手の首やフェイスマスクに手がかかれば反則ですが、DEフラワーズがつかんでいるのはショルダーパッド。パントに持ち込めたはずのこのドライブは、バッカーズがタッチダウンを決めています。

残り1分45秒、ゴール前16ヤードでの3rd and 4。パスはインコンプリートで4th downとなるはずが、またもやペナルティでファーストダウンを献上。フラワーズの手は相手の左肩を抑えているだけなのに。この後、パッカーズは時間をかけて攻撃を進め、終了間際に決勝フィールドゴールを決める結果となりました。

もし誤審がなければ、ライオンズにも逆転のチャンスが巡ってきたはず。

フラワーズはプロ歴5年目ですが、これまでに不正な手の使用の反則は犯したことがない選手だと実況が説明していました。反則をよくする選手なら、審判に目をつけられることもあるでしょうが、なぜこんなことに。

「おう、オレが審判に言ったんだ。顔に手をかけられてんだけど、反則はとらないのか?もう3回も頭が上向きになって空が見えてんだよって」

と語るのはバッカーズLTバクティアリ。「ちょっと言っとくけど、喉をパンチされて空を結構な時間見てたんだよね。考えてみればさ、喉に手がかかるってことは、多分フェイスマスクにも触ってたな。だから頭が空見てたんだよ」

とかなんとか、アンタね適当なことをほざいてんじゃないよ、こら。なーにが「考えてみれば」だい。勝手に一人でお星さま見てればあぁ?!と、私なんかは思ってしまうんですが。ふっ。

しかしなんですね。審判も人の子とはいえ、ちょっとちょろい・・・・・。

さて、ライオンズの受難は今回の試合のみにとどまりません。

2015年にはシアトル・シーホークス戦でWRカルビン・ジョンソンがファンブルしたボールをLBライトが手で打って(bat)フィールド外に出しました。これが反則であることに審判が気付かず、敗戦となった事件も。この時も、同じライオンズファンのグループがビルボードで意見表明。


2015年のプレイオフ、ワイルドカードでのダラス・カウボーイズ戦ではパスインターフェアランスが無効になり、またもやビルボード。


この他にも、不運のコールは続々と。なんかもう、対戦相手のみならず、審判、運、そして世界中を敵にして戦っているかのようなライオンズです。全部知ってるわけじゃないけど、下のビデオを見ていると、「そうだね、あんなこともあったよね・・・」としみじみしてしまいます。

しかしながら、私もひそかにライオンズを応援しております。シーホークスでオフェンシブコーディネーターをしていたベベルさんが1年間の放浪の果に仕事を授かったチームです。かつてのシーホークス、CBコールマンくんやRBマキーシックくんも頑張っています。

これからの巻き返しに期待したいと思います!


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