2017/05/04

シカゴでブーイングをくらったミッチェル・トラビスキー

2017年NFLドラフトで、シカゴ・ベアーズは全体2位でクォーターバック、ミッチェル・トラビスキーさんを指名しました。

次の日にはさっそくシカゴへ飛んだトラビスキーさん。ベアーズで契約の話をした後、夜はバスケットボール観戦へ。NBAはプレイオフの真っ只中で、ちょうどシカゴ・ブルズがホームで試合をしていました。

ブルズのユニホームをもらって嬉しそうなトラビスキーさんですね~。会場の大スクリーンにトラビスキーさんが映し出されると、歓声が沸き起こりましたが、それと同時に、けっこう大きなブーイングを浴びたんだそうです。


いや、シカゴのスポーツファンは、トラビスキーさんに不満があったワケじゃないですよね。停滞するシカゴ・ベアーズに、ワケ分からんことをするGMに、不満が溜まっていたんですよね。ドラフトで迷走したチームへの怒りがトラビスキーさんに向けられてしまったんだと思います。

バッキャロー、トラビスキーめー!テメーのせいでー!能天気に笑ってんじゃゃねー!いや、彼のせいじゃないんですけどね。

今年のドラフトは、ディフェンスに良い選手が集中し、クォーターバック陣はイマイチという評判でした。「1巡でQBが指名されることはない」という解説者もいました。

しかしドラフト前になると、1位指名権のあるクリーブランド・ブラウンズが、QBトラビスキー指名を考えているという話が。DEマイルズ・ギャレットをパスしてトラビスキー?まさか、それはないだろう。いや待て。ブラウンズヘッドコーチでQB育成に定評あるヒュー・ジャクソンがそう考えるなら、ひょっとしてトラビスキーは才能ある選手なのかも知れない。

と、ドラフト前に、急に株が上がったミッチェル・トラビスキー。QBの中では一番手に躍り出ました。しかし順当に考えれば、指名されても1巡の後半。10位以内で指名されることはないだろう――そんな評価でした。

ところが蓋を開けてみると、ブラウンズが1位でDEマイルズ・ギャレットを指名した後、ベアーズがトレードがアップ。全体3位から2位に上がり、QBミッチェル・トラビスキーを電撃指名。

もともと2位指名権を持っていたサンフランシスコ・49ersとのトレード内容はこんな。

ベアーズ→ 2位指名権を得る
49ers→ 3位+67位(3巡)+111位(4巡)+2018年3巡指名権を得る

えええー!!2巡も3巡もくれちゃうん?1コ上がるだけなのに?ってことは、今年豊作だというディフェンス選手をパス?ベアーズの未来をこのQB一人に託すんだね?

ベアーズファンのうめき声が聞こえてきそう・・・。

さらに、ベアーズのヘッドコーチであるジョン・フォックスさんは、ドラフト当日までチームがトラビスキー指名の意向を聞かされていなかったとの報告もあります。どうやら、フォックスさんとGMは仲が悪いらしい。

フォックスさんはディフェンス寄りのコーチということなので、いいディフェンスの選手をとりたかったのかもしれない。

なんやねんGM。もっとチーム内で話しろよ~。GMとコーチがうまくいってないところはダメやで~。

ベアーズはフリーエージェント初日に、タンパベイ・バッカニアーズのバックアップQBだったマイク・グレノン選手を獲得しました。3年45億円という大盤振る舞い契約。これもちょっとびっくりしました。もっとケチるつもりなら、そうできただろうに、これもGMの見栄でしょうか。

今年はグレノン先発で行くとGMが明言していますから、トラビスキーさんは2、3年かけて育てるつもりなんでしょう。先輩QBの見習いをさせて。そういえば各地を転々としたQBマーク・サンチェスさんも今シーズンからベアーズです。

ということで、ベアーズのQBはどうなるのか?今年トラビスキーさんに出番は来るのか?2位指名の価値はあったのか?という所が見ものですね。

トラビスキーさん、未知数です。ヒュー・ジャクソンさんも、49ersのHCカイル・シャナハンさんも見送ったというのは事実。大学で先発したのが13試合しかない。過去10年間、1巡で指名されたQBのなかでは最少の数ということです。

でもキャム・ニュートンだって14試合しか先発してないんだ・・。どーなんだろう???


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