タンパベイ・バッカニアーズのワイドレシーバー、バーナード・リーディさんは、シーズンオフに車椅子専用車の運転手をしているそうです。体の不自由な方がお客さんなので、救急法、介護トレーニングも取得済み。
下の写真に写っている、この日のお客さんは朝鮮戦争、ベトナム戦争に従軍した70歳の男性です。リーディさんとはすでに顔なじみで、親しげに会話しながら、お医者さんへと向かうところ。
This Bucs WR found a rewarding side gig as a wheelchair transporter that he plans to keep even if he makes it big.https://t.co/8hDZkWBY9R— ESPN (@espn) 19 May 2017
バッカニアーズと契約した、今年の基本給は4650万円。しかし全額が確定しているわけではありません。
リーディさんのNFL入りは2014年。ドラフト外フリーエージェントとしてアトランタ・ファルコンズに入団し、1年間を練習生として過ごしました。年収は1086万円。しかし翌年には、OTA(キャンプ前のチーム練習)にしか参加できず、フットボールからの所得は62万円とガタ落ち。
2015年のシーズン中は、車椅子専用車の運転手として毎日8時間、週に5日働いていました。日曜日の勤務中は、NFLの試合をラジオで聞くこともできたけれど、つらかったのでゴスペルを聴いていたとのこと。信じることでモチベーションをキープしていたそうです。
昨年2016年は、2月にバッカニアーズと契約。しかしプレシーズンに故障し放出されるはめに。12月に故障が治ると、練習生として再契約。2試合で53人ロースターに残り、858万円の収入となりました。
「銀行残高だって限りがあるだろう。生きるためには、何か仕事しないとね。給料がなかったら金は減る一方さ」
「オフシーズンにはここで仕事をさせてもらう。ありがたいことだよ」
「(フットボール引退後も)これをしてるかもしれないな。今は経済的には十分で、この仕事をしなくてもいいんだけど、何もしないよりいいだろ?トレーニングとプレイの復習のあと、家でごろごろしてるより。お金を稼げるし、その上、人助けもできるんだよ。助けを必要としている人って、本当にいるんだからさ」
「たくさんの人が・・自分のことをすごく大変だと思い込んでるだろう?だけど違うんだよ。他の人の話を聞いてみるとさ。それに、毎週同じ人を乗せてると、親近感が湧いてくるんだよね」
会社の上司は、リーディさんを高校生のときから知っている方。試合で活躍する様子を見ていました。彼がフットボール選手として成功するのを応援し、練習に支障をきたさないように仕事のシフトを組んでくれます。
「彼は人当たりがいいんだ。丁寧で親切で、安全運転をしてくれるってお客さんから電話をもらうよ。(バッカニアーズで)うまくいくといいなあ。そりゃもちろん、彼にここで仕事してもらいたいけど、やっぱりフットボールしてもらいたいな」
と語っています。
ねえ。いろんな人がいますよね。ルーキーもベテランも、なんとかプロで食べていこうとしている人たちも。そろそろOTAが始まりましたから、みんな意気込んで練習に精を出している最中でしょう。
私もちょっと気を引き締めて向き合いたいです、いろんなことに。と思いました。
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