NFLプレイオフ・ディビジョナルラウンドは1月17日にクリーブラウンド・ブラウンズ対カンザスシティ・チーフス戦が行われました。
チーフス優勢で進んだ試合は、途中エースQBマホームズがコンカッションで退場するというアクシデントが。第4クォーターでブラウンズが5点差に迫りましたが、22対17でチーフスが逃げ切り、勝利を収めました。
「推しチームじゃないから勝敗どうでもいいしー、なんかこう、いまいち盛り上がりに欠けるよねーブツブツ」と見始めた試合ではありましたが、めちゃ面白かったです❗❗❗
パンター出る幕なしのチーフスオフェンス🔥🔥🔥
ブラウンズWRヒギンズが、ゴールラインへ腕を伸ばしたボールがファンブルに。タッチダウンのはずがタッチバックとなる不運😱
後半しょっぱな、ブラウンズQBメイフィールドが自陣でインターセプト😨しかしチーフスがフィールドゴールを失敗し得点にはつながらず😨
前半、足首?を痛めたQBマホームズが、第3クォーターではコンカッションで退場😱うおー😱
自陣34ヤードからの4th and 1、ゴール前12ヤードからの4th and 3をコンバートし、第4クォーターで5点差に迫るブラウンズ🔥🔥🔥
チーフスのバックアップQBヘニー、エンドゾーンへインターセプトを投げる😱
などなど、全般に渡って見どころ満載でありました。
盛り上がった試合は、いよいよ大詰め。第4クォーター2ミニッツを切って、5点差をリードするチーフスの攻撃。試合終了までボールを持ち続け、勝利を手にすることができるのか?!
自陣35ヤード、3rd and 14。スナップを受けたQBヘニーが崩れるポケットを抜け出し、ファーストダウンめがけて走るぅ!
ダウンのラインめがけて頭から突っ込むというガッツプレイ。自分の体を投げ出す闘志満々の姿が激アツです。うぉおおー!と声がでました。
しかし、肘が地面についてファーストダウンは取れず。自陣48ヤードから4th and 1となりました。残りは1分14秒。これを更新すれば勝利決定。しかし失敗すれば、ブラウンズの決勝タッチダウンまで52ヤード。さあどうする?
実況解説のトニー・ロモ:ここだ。オフサイドを狙うんだ。クォーターバックスニークをすると見せかける。オフサイドを狙って、そしてタイムアウトだ。近寄って、こう言うんだ。「ノープレイだぞ、みんな。動くなよ」絶対ノープレイだ。彼らのボディランゲージを見てみろ・・・
実況ジム・ナンツ:プレイだ!
ロモ:フォース・アンド・インチでショットガンするのは(ヘッドコーチ)アンディ・リードだけだ!バックアップクォーターバックに投げさせるなんて!まさか!ショッキングだ!インポッシブル!こんなの見たことない!!
興奮して我を忘れるロモさん笑。
今シーズン最高の太っ腹コール。そしてそれをコンプリートしたバックアップQBチャド・ヘニー。すんご。
試合前夜、チーフスはHCアンディ・リードを始めとするコーチ陣とクォーターバックが集まり、4th and 10、 4th and 5、 4th and 1のプレイについて相談します。この週の土曜日も、どのプレイが好きか、QBが自信のあるものを確認。WRヒルが右に走るこのプレイは、QBヘニーが選んだものでした。
「これは彼のプレイだ。彼がしたかったやつだ」とHCリード。
「マイク・カフカ(パスゲームコーディネーター)のシートにもあった。EB(OCエリック・ビエネミー)のシートにも。彼らはすぐにこう言ったんだ。『彼がしたかったやつ。これ行きましょう』って。
それで決めた。EBが私を見たので、サムズアップした。やるか、ってね。マイク・カフカにもサムズ・アップして、彼もオーケーだった。上(で指示を送っているパスゲームアナリスト)も、オフェンシブラインコーチも同意の上だ。プロテクションが良いことは昨夜確認済み」
「あのシチュエーションでは、ブラウンズは多分マンカバーで来る。フィルムを見るとね。ブリッツの可能性もある。だからポケットの外に出て、ベストレシーバーをワン・オン・ワンにする。タイリークが素早い動きで横に出たら、僕はパスを出すだけだ」と、ヘニー。
QBチャド・ヘニーは35歳。2008年のプロ入り以来、マイアミ・ドルフィンズ、ジャクソンビル・ジャガーズを経て2018年にチーフスと契約しました。
当時チーフスはQBアレックス・スミスが抜けたあと、「結婚して子どもがいる」ベテランのバックアップQBを探していたところ。
フリーエージェントとしてカンザスシティを訪問したヘニーを、HCリードはすぐに気に入り、その日のうちに契約成立。その年、QBマホームズは大活躍しリーグMVPに輝きました。
翌2019年、ヘニーは怪我で戦線離脱。代役として、ベテランQBマット・ムーアが入団します。
「パット(パトリック・マホームズ)は二人のダイナソー(古代恐竜)に見てもらっている。いい雰囲気だ。二人とも良いサポートをしてくれる。特に素晴らしいと思うのは、選手同士がリスペクトしあうこと」とHCリード。
昨年のAFC決勝戦、体調不良のQBムーアに変わってバックアップを務めたQBヘニーでしたが、スーパーボウルではユニホームを着れませんでした。
「チームの判断だからしようがない。僕の仕事はクォーターバックルームを最善の状態にすること、彼らの準備を手伝うこと、僕にできることをやること。スーパーボウルでもね。ユニホームを着てフィールドに出たいのはもちろんだ。だけどチームの決断には納得している」
7歳の息子さんと5歳の娘さんがいるヘニーですが、過去数年はほとんど出場機会がありませんでした。しかし今年は第17週の試合、そして今週と父の勇姿を見せることができました。
「13年目だ。ずっと練習を続けてきた。オフシーズンも自分を励ましながら。パトリックみたいな怪物と一緒だから、彼のペースについてかなきゃ。毎年、様々な所を向上させようと頑張った。長年続けてきたその努力が、今日みたいな大事な場面で報われて、チームを助けることができた。今まで積み重ねてきたことに感謝している」
とヘニーは語っています。
「バックアップQBって、楽な仕事だよね〜」と思っていました。だって試合中サックで体を痛めつけられることもないし、勝たなきゃいけないストレスもないし。毎週の練習を適当にやって、試合当日はヘッドホンしてサイドラインに立っとけば億単位の年収がもらえる。なんて。
甘い!そんなもんじゃないよ、プロはよ!ですね。
縁の下の力持ち。出番がないかもしれないのに、常に出番を想定して自分をベストの状態にしておくとか、タフじゃないと務まらない。
こういうふうにみんなで勝つ試合って、チームとしても嬉しいんじゃないでしょうか。必要とされた時に一肌脱いで、役目を果たした役者ヘニーさん、良かったです。ワシントンフットボールチームのQBハイネキさんもすごかったですけどね・・・。
今週水曜日、QBマホームズは普通に練習参加したとのこと。週末の試合には出れそうです。AFC決勝はビルズ対チーフス。かなり楽しみ。良い試合を期待しましょー!
(本当は推しチームのレギュラーシーズン試合の方が楽しみだけど、しばらくおあずけだい。チェッ)
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