2018/04/13

アメフト親善大使としても活躍中 マーショーン・リンチ

アメリカ国内では取材拒否、メディア嫌いで有名なオークランド・レイダーズのランニングバック、マーショーン・リンチさん。その一方で地元オークランドではチャリティ活動を熱心に続け、また、アメリカンフットボールを広める親善大使として世界中を回っています。

リンチさんが参加しているのは American Football Without Barriers という非営利団体。NFL選手が中心となり、アメフト普及に努めながら、恵まれない子どもたちの教育と健康を促進する活動をしています。AFWBの一員としてリンチさんが訪れた国は、これまでにブラジル、トルコ、エジプト、そして今年はポルトガル。

遠征先では、現地のアメリカ大使館の夕食に招待されるのですが、他の選手はきちんとネクタイを締めて行くのに、彼だけいつも通りのジャージ姿。

「一応、敬意を払うべき場所だろう。だけど、マーショーンにかかったら、そんなの形無しさ。汚い言葉だって使うんだ。フィルターなしのそのまんまマーショーン。大使はどう対処すればいいか困惑するうちにペースに巻き込まれるんだな。自分も汚い言葉を返したりしてさ。ちょっと面白い見ものになるんだよ」

と語るAFWBスタッフ。そんな調子で、どこに行っても、いつのまにか大使と懇意になってしまうそうですよ。今回は在ポルトガル米国大使にタックルも。




「マーショーンとビデオに映ったら、大使はもう有名人。大統領選挙に立候補しても大丈夫ですよ」という選手の冗談に、「マーションが副大統領になってくれるなら!」と返した米国大使。いい雰囲気っすねー。

ブラジルに行った時には、夕食会の数日後に大使からリオデジャネイロ土産の帽子と葉巻がリンチさん宛てに届いたこともあります。

子どもたち対象のフットボールキャンプでも大人気。笑いながらタックルの仕方を教えることもあれば、ボールを何度もドロップして泣きながらフィールドを去る男の子を慰めることも。20分も話してようやくその子がフィールドに戻った後、自分のバックパックからトレーナーを出してプレゼントしました。

物資が不足するブラジルの孤児院に行った時には、選手が子どもたちの足をきれいに洗ったあと、新しい運動靴をプレゼント。リンチさんが履いていたカラフルなビーストモード仕様のシューズに目を止めた男の子が「それ履いてるから速いの?僕も速く走りたいな」と言いました。

「速く走りたいなら努力しなくちゃ」と答えたリンチさん。「他の人より一生懸命になるんだ。誰かが走ってたら、それを追い抜くんだ」。そして、その子に履いていたシューズを脱いで渡すと、自分は裸足でホテルまで帰ったとのこと。

そんなリンチさんもキャンプの参加者の年齢が上がってティーンエイジャーになると、シリアスでタフな面を見せます。1対1、2対2のドリルでは本気でタックルして相手を倒すことも。

「マーショーンはヒットしたいんだよ。それだけやってたいの」と語るのは、現ピッツバーグ・スティーラーズRBデアンジェロ・ウィリアムズさん。ランニングバックのドリルをリンチさんと担当しています。

「彼は攻撃的なのが好き。だからオレとバランスがとれてる。だってオレはヒットしたくないし、マーショーンはその逆。ドリルの前に、彼がやると言えばオレがやめとけって、5分間は争ってるよ」

時々は、喧嘩を売ってくるような態度の少年もいます。大概は見て見ぬふりをするリンチさんですが、初めてのブラジルキャンプの時は我慢ができませんでした。舐められたらいかん、とパッドとヘルメットをつけて1対1のドリルで見事に圧倒。

「マーショーンが手抜きしたのは分かったよ。そうじゃなきゃ怪我させてる。やつは、自分が何をしてるか、自覚してんだなって思ったよ」

とデアンジェロ・ウィリアムズさんは語っています。

いろんな所でファンを増やしているマーショーン・リンチさん。スキットルズの広告でシニアホームを訪問した時も楽しそうでした!



でも走ってる姿が一番かっこいいかな・・・。




2 件のコメント:

  1. 今シーズンこそビーストモードの完全復活に期待してます。

    それにしてもSEAはリンチの後継候補だったロールズを放出して誰を軸に据える気なんでしょうか。
    ラスがリーディングラッシャーなのは勘弁してほしいです。

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    1. ロールズさんは好きでしたが、ケガもあったし活躍できなかったから、放出は仕方ないかもしれません。RBはマキ―シックが契約済みだし、私は密かにプロサイスさんに期待しています・・・
      でもOラインはいったいどーすんでしょうね?

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