2020/10/22

【続報】先発を降ろされて心が砕け散ったライアン・フィッツパトリック

 マイアミ・ドルフィンズがQBトゥア・タゴバイロアくんに先発指名という報道が駆け回った翌日、ポジションを譲ることになったQBライアン・フィッツパトリックさんが記者会見に登場しました。

「僕の心は破けてしまった。重い気持ちで一日を過ごした」と辛い心情を告白。

「ショックだった。まさかと思った。辛いニュースを飲み込んでいるところだ。一日中苦しい。心が傷ついているんだ。

これがチームの方針だ。今までにも話した通り、僕が彼の代役を務めていただけで、いずれは起こることだった。だけど、今はとても辛い。なんとか努力して乗り越えるつもりだ」

むっちゃ正直。驚きました。全世界に向けて、こんなあけっぴろげに自分の痛みを語れる人います?「僕、傷ついちゃった」なんて。マッチョが売り物みたいなフットボール選手なのにさ。

「昨日は、いろんなことが僕の頭を駆け巡った。チームとは関係ない、僕個人の展望だ。これで終わりなのか?あれがNFL選手としての最後の試合になるのか?先発では?

今まで先発もやったし、ベンチに降ろされたこともある。しかし、今回の場合は・・・。1年半ここでずっとやってきて、自分のチームだって気がしてたんだ。バッファロー以来、初めてこういう気持ちになったんだ。そんな事情で昨日は心が重かったんだと思う。チームの決断なので受け入れるしかない」

ドルフィンズは現在3勝3敗。プレイオフを狙える位置にもいます。ここまでチームを引っ張ってきたフィッツパトリックさんはQBR76.9で現在リーグ7位。それなのに交代というのも辛いところ。

「この職業は奇妙なものだよ。昨日僕をクビにした人と、今日はZoomミーティングで話を聞いた。そのあと僕の後任者と一緒の部屋に4時間こもってた。そんな仕事って、なかなかないよね。

クォーターバックというポジションの難しさは良く知っている。だから、部屋を共にすることは重要なんだ。みんなで彼の後押しをしなけりゃいけない。

今日は、この新しい状況を少し飲み込む日だ。そしてバイウィークで一息つく。そうだね、新しいスタートを切ったら、僕のベストを尽くしてトゥアを助けるよ。

だって、2つのことは別々なんだ。ひとつは、トゥアとの関係。彼の成功を願っている。いいコだし、彼には明るい未来がある。

もうひとつは僕の感情と、この状況。それは、彼に手助けすることとは全く関係がない。一度チームの練習施設に足を踏み入れれば。気持ちをちゃんと分けて、プロフェッショナルとして彼に手を貸したい。全力でね」

先発変更の知らせは、コーチの部屋に呼ばれて直接聞きました。しかし中学生の息子さん二人は、父親が話す前に友達からのメッセージで降格を知ったというのが、少し残念そう。

「(息子は)僕をファンタジーから外しただろうな。それでも愛してくれてると思うよ」なんてことも話していました。うううう。父ちゃん・・・。(家族はタンパで生活しているので、単身赴任中)

先発はもちろん嬉しいと言うトゥアくんは、

「フィッツが辛そうにしているのを見ると僕も辛い。フィッツみたいな人が僕の味方のコーナーにいてくれて、とてもラッキーだ。こんなふうに言いたくないけど、父親と息子みたいなものだよ」

とも語っていました。

バッキャローーー勝手に父親にすんなーーーお前はオレの息子じゃねーーーポジションを争う敵だーーーー!と、私がフィッツさんなら言いたいところです。フンッ。

しかしですね、こんなに正直に心の中を語ってくれる先輩を持って、トゥアくんはなんて幸せ者。どんな間柄でも、自分の心を打ち明けてそこから関係を作っていくって大切ですよね。本音を言うって難しいよ・・・と思った次第です。

フィッツパトリックはトレードでカウボーイズへ行くべき、という話もチラッと耳にはさみましたが、本人はトレード要求はしていません。

シーズンもまだ続くので、これからどうなるかは予想がつきません。ドルフィンズで先発に戻ることだってあり得るのがNFL。まだまだドラマは続く・・・。

2 件のコメント:

  1. カウボーイズに行くべき⁈

    アンディダルトンを舐めんなよ!

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    1. すいませーん。私の意見じゃないけど、ひとまずあやまっときますね。

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