2017/01/24

遅れてきたヒーロー: 元ラクロス選手のクリス・ホーガン

AFCチャンピオンシップ、ピッツバーグ・スティーラーズ対ニューイングランド・ペイトリオッツは、36対17でペイトリオッツが勝ち、スーパーボウル出場を決めました。

スティーラーズは何にもさせてもらえなかったです。ペイトリオッツすごいですねー。しっかりコーチされているというか、チームとしての総合力に脱帽ですねー。このチームにシーホークスが勝ったん?とちょっと信じられないような気持ち。

この試合のヒーローといえば、なんといってもこの人。ワイドレシーバーのクリス・ホーガンさん。大学時代はラクロス選手だったと紹介されていました。

まずは、これ。3rd downでワイドオープンになってるよ~。スティーラーズどうしたん~?


続いて、トリックプレイでも見せてくれました。



試合が終ってみれば、9レシーブ、180ヤード、2タッチダウンの大活躍。この記録は、同日行われたNFCチャンピオンシップでのファルコンズWRフリオ・ジョーンズさんと全く同じスタッツです。

今年5年目。今まで無名。他のチームに4回解雇され、今年ペイトリオッツと契約。この試合でいきなりスポットライトが当たったクリス・ホーガンさんの記事があったので、紹介します。


A photo posted by Chris Hogan (@chrishogan_15) on


フットボールを初めてしたのは小学校5年生の時で、ポジションはランニングバックとクォーターバック。高校時代にはレシーバーをしていましたが、大学ではラクロス選手に。2年生の時に足首を怪我して1年間活動できませんでした。そのおかげで、4年生卒業後にもう1年スポーツができる資格を得、フットボールに挑戦。

2011年、ドラフトの日には、サンフランシスコ・49ersから「7巡目で指名するから準備しておくように」という電話がきました。しかし、結局ドラフト外フリーエージェントとして、7月に49ersと契約。「NFLに行くなんて夢にも思わなかった」そうです。

ところがシーズン前に解雇。足首を故障し、プレシーズン試合には出場できませんでした。「ああ、こんなもんだろうな」と思ったそう。

9月にはニューヨーク・ジャイアンツの練習生になりましたが、10日ほどでまた解雇。

12月後半には、マイアミ・ドルフィンズの練習生に。ドルフィンズの選手としてトレーニングキャンプにも参加しましたが、2012年9月に解雇。

NFLでやれそうだという感触をつかんだので、自己トレーニングに励み、ラクロスのコーチなどもした後、11月にバッファロー・ビルズと練習生契約。12月にはロースター入りを果たしました。

2014年にはプロ入り初のタッチダウン。2015年は16試合に全出場。最初にチャンスを与えてくれたチームとして、ビルズには深く感謝していると語っています。

さて、ビルズで第3レシーバーとしての位置を確立したクリス・ホーガンさんを、実は、ペイトリオッツがこのシーズンオフにねらっていたんだそうです。

フリーエージェントのレシーバーを、とにかく探していたというペイトリオッツ。一番の候補はマービン・ジョーンズ選手でしたが、この人は5年40億円でデトロイト・ライオンズへ。次に目を向けたホーガンさんは、ビルズと1年1.6億円契約。それを上回る3年12億円を提示して、ビルズから獲得しました。ペイトリオッツのことですから、レシーバーを緻密に研究して、チームの戦術に合うレシーバーを選んだということなんでしょう。

ビルズでは全スナップの57%をプレイしましたが、今年ペイトリオッツでは74%をプレイ。レギュラーシーズンではキャッチ平均17.9ヤードとビッグプレイに強いところを見せています。

ペイトリオッツからのオファーを聞いた時は、

「最高の気持ちだった。生涯にたった一度のチャンスだよ。NFL選手になることもそうだけど、ここに来ることができるなんて。4年間対戦してきたんだ。いいチームだとずっと思っていた」

とたいそう興奮したそうです。そのチームで、プレイオフの大舞台で大活躍。いや、世の中って、何が待っているか分かりません。

AFCチャンピオンシップのキックオフは午後6時40分でしたが、1時25分にはスタジアム入りしたクリス・ホーガンさん。1番乗りの選手でした。


次は初めてのスーパーボウルか~。いい試合になるといいね~。

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