12月最初の日曜日、シアトル・シーホークスはホームでニューヨーク・ジャイアンツと対戦し、17対12で惜敗しました。これでシーホークスは8勝4敗。ジャイアンツは5勝7敗となりました。
シーホークス有利のハズでしたが(ジャイアンツ負け越してるので)、見事な番狂わせ。ダメダメな試合でも、最後はなんとか勝ってくれるんじゃないかと期待しましたが、それも叶わず。ダメなまま終了です。ガーン・・・。
昨年など「苦しんでもなんとか競り勝つ」というパターンが多かっただけに、ギリギリの試合を落とすのは、かなりイヤーな感じです。(負けたアリゾナ戦とか)
「最後のドライブでQBウィルソンにボールを渡せばなんとかなる」という、盲目の信頼が揺らぎつつあります。⬅NEW!
試合時間残り1分45秒で攻撃権を得たシーホークス。さあ、2ミニッツドリルで逆転のチャンス!という場面はありました。
しかし、この日ずっとくすぶり続けたオフェンスは、この瀬戸際になってもエンジンがかかりません。あっという間に3rd and 10 でサックされ、4th and 18。パスがインコンプリートで敗北決定。
スタッツを見れば、そんなに悪くもないように見えますが、オフェンスがてんでダメでした。
ウィルソン、ボール持ちすぎ。判断遅い。
スクランブルしてもサックされる。クルッとターンしたところを捕まえられる。うーん。ウィルソンも32歳。一廻りも若い選手に比べたら、瞬発力は劣るのかもしれないなぁ。⬅NEW!
サック5回で計47ヤードを失いました。1度に10ヤード弱失ってたら、オフェンスのリズムが作れません。
それならランを出せばいいものを。終わってみれば、ラン22回・パス43回という選択でした。これでいいのか。
苦境に立つシーホークスオフェンス。
しかしの見方を変えれば、ジャイアンツのディフェンスが素晴らしかったという事実も。ウィルソンを苦しめるため、ジャイアンツDCパトリック・グラハムさんが採った対策とは。
What the @Giants DC Patrick Graham is doing needs to be recognized and appreciated! @NYG_Nation10 @NYGDaily @LicensePlateGuy #NFLGamePass pic.twitter.com/dmjxCdi5lG
— Dan Orlovsky (@danorlovsky7) December 7, 2020
手を地面につけ位置につくディフェンスの選手は2人。その他の選手は中腰でいるため、マンカバーをオフェンシブラインが判断しにくい。
パスラッシュをすると見せかける。が、後ろに下がって、オフェンシブラインの隙間を狙う。猛然とダッシュし、QBをサック。
パスラッシュから下がった2人の選手は、QBの様子を伺いながらゾーンカバー。
という方法が効果を上げていたようです。下は、RBカーソンのブロックを粉砕し、QBウィルソンに襲いかかるSジャブリル・ペッパーズ。この威力。早すぎて、何が起こったのか。
Jabril Peppers with his second sack of Russell Wilson—dipped under first man and paid Chris Carson back after getting run over earlier. #Giants pic.twitter.com/8Z2CmeSOEL
— Matt Waldman (@MattWaldman) December 7, 2020
Sペッパーズは、昨年WRベッカムとのトレードにより、ジャイアンツに移籍。この日は合わせて9タックル、1サック。今シーズン目覚ましい活躍を見せています。
トレードによるドラフト1巡指名権で獲得したDTローレンスも着実に力を伸ばしているジャイアンツ。
これはフロントオフィスの勝利かな。新コーチに就任したジョー・ジャッジさんも正解だったようです。
開幕5連敗だったジャイアンツ。それ以後5勝2敗で現在に至ります。低迷するチームを立て直すって、めちゃ難しいことなのでは。ましてやルーキーのコーチには。
「最初ジャッジが来た時は、マジ厳しすぎると思った。『こんなのできない』という選手もいた。だけど、彼の勝利に対する熱意、選手への期待がだんだん分かってきたんだ。彼のやり方に納得せざる負えない。こんなに短い間にチームをまとめるって難しいことだよ。負けが込んでチームがバラバラになりそうな時、彼は本当に良い指導者だった」
と、ジェッツから移籍したDEウィリアムズさんも語っています。
HCジャッジさんは長年の慣習も変更。遠征の場合、試合終了後すぐ飛行機に乗り、自宅到着が朝方になるのが普通でしたが、それをホテルに1泊してから帰ることに決めました。
十分な睡眠をとって月曜日に帰宅。火曜日休みで、リフレッシュした水曜日から再機動。これが、疲労回復を助けているのかも。
これから後半戦に注目が集まりそうなジャイアンツです。現在のところワシントン・フットボールチームとNFC東地区の首位争い真っ只中。
シーホークスはジェッツ戦、ワシントン戦と続きます。残すところ今シーズンもあと4試合。迷走するオフェンスは、いったいどうなってしまうのか。
ウィルソン、プリーズカムバックーーーー!!
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