2017/01/04

ブロンコスのキュービアックさんが引退して悲しいよ・・・

デンバー・ブロンコスのヘッドコーチ、ゲイリー・キュービアックさんがコーチ職から引退すると発表しました。

むっちゃ悲しい・・・。

キュービアックさん好きだった。話したことがあるわけでもない、どんなふうにコーチしているのか知っているわけでもない。ヘッドホンをしてサイドラインに立っているのをテレビで見てただけなのに、好きだったです。

一見、自動車修理工場の親父さんふう。自分の腕一本で叩き上げて、口数は少ないけど従業員の面倒見はいいみたいな、そんなブルーカラーの代表みたいなところ(って自分の思い込み・・)が魅力でした。

GMのエルウェイさんみたいなきらびやかな栄光はないけれど、その分苦労を知ってて実直で誠実な人柄(って知らないくせに・・)に惚れてました。

今シーズンは、ひどい偏頭痛で救急車で病院に運び込まれ、1週間の休養を余儀なくされました。3年前、ヒューストン・テキサンズのヘッドコーチだった時には、軽い脳梗塞を患っています。

「先に言っておくけど、体の状態はいい。心配はない」

と前置きした後で、自分がヘッドコーチとしてやってきたことを、今までどおりにできなくなったと語っていました。今年一年大変だった。仕事の量を加減して、他の人の助けを借りて、仕事をこなそうと努力したけれど、やはり自分は自分のやり方でしかできない。ヘッドコーチとして自分が満足する仕事は、もうできない。だからコーチ職から退く決意をしたそうです。

GMのエルウェイさんには、クリスマスの週末カンザスシティへの遠征時に告げたそうです。「ちょっと、話があるんだけど・・仕事上というより、友達として・・明日話すわ」と電話したら、エルウェイさんが「いや、今そっちの部屋に行くわ」って。

記者会見では、オーナー、GM、スタッフ、選手、ファン、リポーターと、とにかくみんなに感謝の言葉を述べて声を詰まらせていましたが、こらえきれなくなったのは、自分の息子たちのことを語りだしたとき。

3人の息子さんのうち、2人がブロンコスで働いています(アシスタントとスカウト)。いつでもお父さんのことを支援してくれて、ありがとうと。

息子さんも「親父、お疲れさん!」とインスタグラムに投稿してましたよ。

A photo posted by Klein Kubiak (@klein_kubiak_84) on


引退記者会見にはスーツを着て来るよう、ブロンコスの係の人からお願いされましたが、最初ブロンコスに来た時もジーンズだったから、ジーンズでいいと、シャツとジーンズの軽装でした。

で、ちょっとキュービアックさんのwikiを見てみると・・・

1983年にドラフト8巡でブロンコス入団。ポジションはクォーターバック。(同年の1巡1位指名がジョン・エルウェイ)

9年間プロ選手として、ずっとQBエルウェイのバックアップを務めてきました。選手時代にスーパーボウル敗退が3回。第21回、24回の負け試合では、後半に登板しました。

サンフランシスコ・49ersのクォーターバックコーチとして第29回スーパーボウル優勝。(QBスティーブ・ヤング)

デンバー・ブロンコスのオフェンシブコーディネーター兼クォーターバックコーチとして第32、33回スーパーボウル優勝(QBエルウェイ)

ヒューストン・テキサンズのヘッドコーチを8年、ボルチモア・レイブンズのオフェンシブコーディネーターを1年務めた後、2015年デンバー・ブロンコスのヘッドコーチに就任。ヘッドコーチとして第50回スーパーボウル優勝。

そういえば、去年スーバーボウルで勝った時に、「前の3つのスーパーボウルリングは息子たちにくれてやる~だけど今回のはオレのもんだぞ~」って喜んでました。ヘッドコーチとしてのリングは、そりゃあ嬉しかったんでしょう。

記者会見では、

「これまで20数年、コーチ業に情熱を持って取り組んできた。同じような情熱を持てるものを探すつもりだ。人生には、することがたくさんある」

とも語っていました。そして奥さんには「彼女のおかげで、ばらばらにならずにここまで来れた」と感謝していましたよ。

ああー、ほんっと残念。もうキュービアックさんが見れないなんて。時々テレビに出てくれるのかな?いや、そんなタイプにも見えないな・・・。でも、短い間(私にとっては2年)でしたが、キュービアックさんに会えてよかったです。またいつか、元気な姿を拝見したいです。

選手の方々もコメントしていますが、QBシーミアンさんのを紹介します。

「コーチには大きな借りがある。僕なんかドラフトされるはずじゃなかった。ここにいるはずじゃなかったんだ。なのに、こんなチャンスをくれた。ドアを開けて、プレイさせてもらった借りがある。つらいけど、進んでいかなきゃ」

ボン・ミラーさんも、キュービアックさんへの想いを長い作文で綴っていました。


キュービアックさんは、ボンさんにいつも特別指令を出していたんだそうです。チームミーティングの後、そっとボンさんを傍らに呼んで、「練習にちょっと激しさがほしい」とか「焦点をここに当ててやってくれ」とか、チームのムードメーカーとしての使命を割り当てられていたと。

シーミアンさんが先発QBとなった時も、「彼をチームとして後押ししてくれ」と頼まれて、ボンさんや他ベテラン選手がロッカールームを盛り上げたそう。

いつも大きな視点で見て、プランを立てる。それがキューブ(キュービアックさんのニックネーム)だぜ。コーチとしてブロンコスに来た最初の日から、自分のことを信頼してくれた。目先の練習のことだけじゃなく、広い目で、自分にどんなことができるか考えるようになった・・・・

というようなことを書いてました。

みんなに惜しまれ去っていくキュービアックさん。ちぇー、一人でなんかカッコいい幕切れにしちゃってさー。家でごろごろしてたって、奥さんに「んもー邪魔。外で仕事してくれた方がよっぽどいいわ」とか言われんじゃないのぉーーーー。

という気もしますが、お疲れ様でした!

2 件のコメント:

  1. キュービアックコーチの引退表明から気付けばもう3週間近く経ちますね。私も彼を(というかNFLを)2シーズンしか知らないのですが、実直かつ不器用そうな、叩き上げっぽいあの雰囲気がすごく好きでした。
    新生ブロンコスも楽しみな反面、来シーズンはサイドラインにキュービアックコーチがいないんだと思うと、今は寂しい気持ちの方が強いです。でも、重荷を降ろして、ゆっくり休んで、今度は観客として、NFLを楽しんでほしいですね!

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    1. そうなんですよ・・私はまだ寂しいままです・・。
      ブロンコスはコーチ陣が変わったけど、どうなんでしょうか?なんか、ちょっと心配な気持ち・・。来シーズンはぜひプレイオフに行ってほしいです。

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