2016/08/07

先発QBのケガを願ったブレット・ファーブ

ブレット・ファーブさんって、実はあんまりよく知りません。

プレイするとこ見たことないし、グリーンベイ・パッカーズのクォーターバックを長年やってたすごい選手らしい、としか。顔だけ見てると、なんかちょっと面倒くさそうなオッサンやな・・・って印象。あんまり近づきたくないようなww

で、そのファーブさんがNFL殿堂入りしたので、今週はいろいろ記事が出てました。その中の一つを紹介します。


297試合連続出場という、とんでもない記録を持っているブレット・ファーブさん。試合を欠場するのは、断固としてイヤだったそう。それは控えだった時のことを覚えているから。

大学では1年生中盤から先発に、NFLでも2年目4週から先発に抜擢されたので、バックアップQB時代ってのはそんなに長くないわけですが、でも、ベンチで試合を見ていて

「クォーターバックがタックルされると、いつも、ケガをすればいいって思ってたよ」

とのこと。

「そんなもんだよ。試合に出たかったんだよ、どうしても」

だって。正直ww 

ファーブさん自身も、先発QBがケガをした代役で出場し、そのまま先発に落ち着いたという経歴があります。だから、この座を、誰にも明け渡したくない。

自分がタックルされて起き上がる時には、バックアップQBが拍手はしているものの、「ちぇっ、ダメか~」と思ってるかも?という気持ちになったそうです。

ま、当たり前か。みんなチャンスがほしいもんね。

じゃあ、ファーブさんの控え選手の中で、一番試合に出たかったのは誰だと思う?という質問には

「たぶん、ハッセルベック」

という答え。2000年には、ファーブさんが試合中に足をケガして歩けなくなりました。試合後の記者会見で、コーチが「次の試合は無理。もしかして長くなるかも」と発表したにもかかわらず、次の試合に出てきて勝って、ハッセルベックさんは、結局シアトル・シーホークスにトレードで移籍。

「バックアップにいい選手がいて、オレはラッキーだった。彼らがどんなに試合に出たかったか知ってるよ。だってオレもそうだったから」

だそうです。

さて、そのブレット・ファーブさん。殿堂入りのスピーチでは、感極まって泣いていました。


今まで誰にも話したことはなかったんだけど、こんなことがあった。

父は高校でフットボールのコーチをしていた。高校最後の試合の後、父を待っていたんだ。コーチの部屋の外で。そしたら、父が他の3人のコーチに話している声が聞こえてきた。たぶん、試合はあまりいい出来ではなかったんだろう。こう言っていたから。

「息子について言っておきたいことがある。あいつはもっといいプレイをする。きっとやり直す。あいつのことは知っているんだ。やってくれる」

父にも話していないし、他の誰にもこれを語ったことはなかったけれど、父にほめてもらったのだと胸が熱くなった。そして、それ以後ずっと、自分をやり直す、いいプレイをしようと思ってやってきたんだ。

父が誇りに思ってくれるように。それはできたかな。

・・・ということです。

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