それでは、1巡指名のラシャード・ペニー選手に続く、2018年シーホークスドラフト組を紹介します。
3巡(79位)DE ラシーム・グリーン 南カリフォルニア大学
もっと高い順位で指名されるはずの選手ですが、高校時代にACLを痛めていたことの不安から指名を見送られていたようです。シーホークスのチームドクターが2回検査を行い、問題なしと判断しました。大学ではインサイドでの起用が多かったのですが、本人はアウトサイドが好きだとのこと。
マイケル・ベネットが移籍し、クリフ・アブリルも多分引退、去年1番に指名したマリック・マクドウェルも交通事故からの復帰が困難――と、パスラッシャーが手薄になっているので、納得の指名ではないでしょうか。(えー、でもOラインは・・・?)
「込み入った問題は全くない選手。しっかりしている。20歳と若いのに、わざと髭をはやして年上に見せようとしてるみたいだよね」とGMシュナイダーさん。(リンク先の写真参照)
「最初の言葉が『明日行っていいすか?明日から練習していい?』だったよ。嬉しいね。大学では人気者だった。みんなに好かれていたよ」とHCキャロルさんが語っていました。
Seahawks select DE Rasheem Green with the No. 79 pick pic.twitter.com/oDcHBQJjh4— Bleacher Report NFL (@BR_NFL) April 28, 2018
4巡(120位)TEウィル・ディスリー ワシントン大学
ええー、タイトエンド?!まあ確かにジミー・グラハム、ルーク・ウィルソンが抜けてはいますが、ここでTEとは思いませんでした。
地元ワシントン大出身。ブロックにかけてはピカいちの選手です。昨年は78回のパスブロッキングのうち、一度としてプレッシャーを許していません。もともとディフェンシブラインの選手でしたが、練習でパスキャッチして遊んでいたらTEにコンバートさせられたという話。
シーホークスは、フリーエージェントでもブロック上手なエド・ディクソンと契約していますから、ランゲームの復活に本気のようです。(でもOラインは・・・?)
5巡(141位)LBシャキーム・グリフィン フロリダ中央大学
みんなが待ち望んでいたこの指名。ドラフト1・2日目は会場控室に招待されていたシャキームくんですが、3日目はホテルの部屋に親戚一同が集合していました。ずーっと待っていて、ちょうどトイレに立った際に携帯電話が鳴りました。双子の兄シャキールが発信先の地域番号を見てトイレに突進、タックルしたそうです。喜びのタックル、いいっすね!
ということで指名の電話を受け取るシャキームくんと、弟を抱きしめるシャキールくん。
Here's the moment.@Shaquemgriffin gets the call from the @Seahawks and celebrates with his twin brother @ShaquillG. 📞#NFLDraft— NFL (@NFL) April 28, 2018
(via @espn) pic.twitter.com/2KhQPB9F7L
別のアングルでは、お母さんが泣き崩れているところが見えます。お母さーん、本当に良かったですね!みんな喜んでいますよー。
The call @Shaquemgriffin was waiting for finally came. Thank you to this wonderful family for letting us tell their story. @Seahawks pic.twitter.com/qAnZxkroy3— Laura Rutledge (@LauraMRutledge) April 28, 2018
「そんでオレと住む?ダメ?」というのが、この後のシャキールくんの言葉だっだそうです。HCキャロルさんによると、ウィークサイド(ってどっち?)のラインバッカーで使う予定とのことです。
5巡(146位)CBトレ・フラワーズ オクラホマ州立大学
大学ではセーフティをのポジションでしたが、シーホークスではコーナーバックをするとのこと。リチャード・シャーマン、ジェレミー・レーン、デショーン・シードを失っていましたから、この指名も妥当かな。
腕の長さ32インチ(81 cm)以上がシーホークス CBの条件(らしい)ですが、この人は33 7/8インチ(86 cm)。昨年はチームトップの79タックル、2インターセプトを記録。2000年に1巡でバッファロー・ビルズに指名されたおじさんが親戚にいます。
「カムやアールを見て育ってきたんだ。リチャードがもういないのは残念だけど、チームの一員になることが嬉しい」とフラワーズくん。先輩を脅かす活躍をぜひ見せてほしいです。(しかしOラインはいつ・・・?)
5巡(149位)Pマイケル・ディクソン テキサス大学
トレードアップして獲得したのが、オーストラリア人のパンターです。高校までオーストラリアンフットボールの選手でした。60ヤードパントを頻繁に見せてくれるとか。2017年テキサスボウルでは、11パントのうち10パントが敵陣15ヤード内(敵陣10ヤード以下が7、5ヤード以下が4)という芸術的パントで観客を魅了しMVPを獲得しています。(このリンクで見てね)
シーホークスには、現Pジョン・ライアンがいますが、36歳という年齢、キャップヒット年3.2億円、また、昨年の飛距離平均45.0に対してディクソンくんは平均48.8ヤード、ということを考えると、世代交代は必須です。
5巡(168位)OTジャマーコ・ジョーンズ オハイオ州立大学
やっと来ました、オフェンシブタックルが。もう来てもらっただけで、誰でも嬉しいです。「3巡辺りの選手。昨年はRTイフェティがリーグ最高16ペナルティを犯しているので、すぐに代役となるかも」という解説者の声も聞こえます。なんでもいいから、とにかくQBを守ってね。お願いしまっす!
6巡(186位)DEジェイコブ・マーティン テンプル大学Seahawks select T Jamarco Jones with the 168th pick#NFLDraft pic.twitter.com/fdp1y3Zd9W— Bleacher Report NFL (@BR_NFL) April 28, 2018
もうひとりくらいOライン取ってほしい・・・と思いましたが、またもエッジラッシャー。「ラッシャーとしては小柄ではあるが、動きは素早くタフだ」というGMシュナイダーさんの評です。6巡を待つ、その気持ちを紛らわすために、スポンジ・ボブを見ていたところに指名の電話が入り、そのあと、涙が出てきたとのこと。お兄さんが現在ニューヨーク・ジェッツに所属するLBジョシュ・マーティン。2016年のカンファレンス決勝には、足を骨折しながらも出場したというタフな選手です。
7巡(220位)QBアレックス・マゴー フロリダ国際大学
ラッセル・ウィルソン以後、シーホークスが初めて指名したクォーターバック。大学では4年間ずっと先発でした。今年のドラフトでは計10人のQBが指名されましたが、マゴーくんはその9人目。マイアミ・ドルフィンズが興味を示していたと、ふと聞きましたが、ドルフィンズのQB指名はゼロでした。
以上、シーホークスのドラフト2018年組でした。彼らのほかにもドラフト外で何人か契約、また、ミニキャンプに招待される選手もいるでしょう。皆さん、頑張れー!ロースターに残って、フレッシュなプレイを見せてほしいです。
Oライン一人しか取ってないけど、これでいいんか?とも思いますが、まあチームを信じて見守っていくしかないです。しかしあれですね、指名のお知らせ電話って、みんな嬉し泣きしてくれて、GMって役得ですね。朗報を伝えるって、いい気持ちだろーなあ。シャキール・グリフィンに電話を入れた時は、ドラフトルーム全体が感動していたそうです。GMシュナイダーさんは電話をコーチの渡した後、ぐちゃぐちゃに泣いていたと、HCキャロルさんが話していました。
ということで、ルーキーはこれからが勝負!ガンバレーーー!!!
Class of 2018! #GoHawks pic.twitter.com/8rmLy26CP6
— Seattle Seahawks (@Seahawks) May 6, 2018