2019/11/29

【第12週】ターンオーバー祭りの中ペニーが快走🏃🏾 シーホークス@イーグルス戦

バイウィーク開けのシアトル・シーホークスはフィラデルフィアでイーグルスと戦い、17対9で勝利を収めました。これで通算9勝2敗。

シーホークスは、49ers戦で大活躍したDEクラウニーが欠場する一方、イーグルスは先発レシーバー3人、ランニングバック、オフェンシブライン2人が欠場というかなり厳しい態勢。国旗が激しくはためき、審判のスラックスもバタバタする強風の中、ボールがこぼれまくり両チーム合わせてファンブル6回、インターセプト3回。ターンオーバーの争いに勝ったシーホークスが試合を制することとなりました。


Team Stats


  • Total Yards

    • SEA348
    • 344PHI
  • Turnovers

    • SEA2
    • 5PHI
  • Possession

    SEAPHI
    31:5328:07
  • 1st Downs

    • SEA14
    • 23PHI

ペナルティも多く(イーグルス2に対しシーホークス12)、シーホークスのオフェンスはリズムがつかめません。WRメトカーフは要所でのミスキャッチが2回。QBウィルソンは、エンドゾーンでフリーになったTEホリスターへのパスが浮き、なんとタッチダウンを逃しました。がーん。

前半のハイライトはこのフリーフリッカーでしょうか。イーグルスにフィールドゴールで先制点を許した直後のドライブでした。


Cジョーイ・ハントのブロックにも注目してください。ナイスプレイ!ね!

DEクラウニーの欠場で心配されていたディフェンスですが、激しいパスラッシュでイーグルスQBウェンツを苦しめていました。焦ってのパスも多く、レシーバーとの息が合っていないのかミスの連続でスタンドからもブーイングが出る始末。MVP候補になった年もあったのに、いったいどうしてしまったんでしょうか。

イーグルスのオフェンスが精彩を欠いていたので、負ける気はしませんでしたが、試合は10対3の均衡を保ったまま第4クォーターに突入。1ポゼ差じゃちょっと心配・・・と思っていると、RBペニーの58ヤードランが飛び出ました。


この試合では14キャリー、129ヤード。プロ入り自己最高記録となりました。

2018年ドラフトの1巡27位指名。ランニングバックでは全体2位サキオン・バークリー(ジャイアンツ)の次に選ばれ、同期にはソニー・ミシェル(ペイトリオッツ)、ニック・チャブ(ブラウンズ)、フィリップ・リンジー(ブロンコス)もいます。

しかしRBクリス・カーソンの影に隠れ、なかなか出番がありませんでした。49ers戦ではキャリー2回で計2ヤード、ファンブルロスト1と良いところが全くありませんでしたが、この試合で一矢を報いました。

試合後の記者会見では、辛抱して自分のチャンスを待っていたこと、プロフェッショナルとして体調管理に努めたことが、この日のプレーにつながったと話していました。

「マクドナルドで食べるのをやめたんだ。辛かったよ。だけどフットボールに真剣になったんだ。ランニングバックには、正しい体重と体型がものを言う。カーソンから学んだんだ。彼のようになろうって」

今では栄養士を雇い、ブロッコリーなど緑色の野菜をよく食べるようにしています。昨年はオフシーズンを軽く考え、シーズン中に体重が増えていたことも告白。もっと真面目に取り組むようコーチに指示されていたようです。

この試合をきっかけに、出場機会が増えるかもしれません。カーソンとのワンツーパンチで後半戦の活躍を期待したいと思います。

この試合ではLBシャキーム・グリフィンも出番が増えました。スナップ76回中25回(33%)に出場しタックル1、QBヒット2。あと少しでサック!という場面もありました。惜しかったー。

パスラッシュでQBを倒したと思ったら、ずっと前の方までボールを追いかけ、ファンブルしたボールを拾うというハッスルプレーも。


今シーズン中にぜひ、LBシャキール・グリフィンの初サックを見たいなあ。ファン一同の願いです。

オフェンスがイマイチだったこの試合、ディフェンスが勝利に大きく貢献しました。ここ2試合メキメキ調子を上げてきたようで、期待に胸が大きく膨らみます。ディフェンスがイケるなら、オフェンスは悪くないし、けっこう先まで行けるんじゃないでしょうか。

最後のストレッチはギリギリの試合が続くでしょうが、持ち前の勝負強さでなんとか乗り越えてほしいです。あとは怪我人が出ないことを祈るのみ。最終戦に向けてレッツゴーーーーー!

2019/11/15

【第10週】マンデーナイトの激突を勝利で飾った シーホークス@49ers戦

NFC西地区の大一番となった11月11日のマンデーナイトは、ここまで8連勝のサンフランシスコ・49ersとシアトル・シーホークス(7勝2敗)が対戦し、延長の末、シーホークスが27対24で勝利を収めました。

ターンオーバーが両チーム合わせて7つ。ファンブルあり、インターセプトあり、ファインプレーがあらゆる場面で炸裂しました。激しいぶつかり合いの中、ピンチとチャンスが入り乱れ、見どころ満載。

こんな試合を見せてくれて、フットボールの神様ありがとう!


Team Stats


  • Total Yards

    • SEA336
    • 302SF
  • Turnovers

    • SEA4
    • 3SF
  • Possession

    SEASF
    34:4135:19
  • 1st Downs

    • SEA19
    • 21SF


立ち上がりは、ナイナーズがダントツで優勢。ドッカーンとこんなサックをくらい、圧倒されたシーホークス。ええええ・・・。

フィールドゴール、タッチダウンと失点が続く一方、シーホークスの攻撃はファーストダウンが奪えず連続2回の3凡退。これはボロ負けパターンか(汗)と不安がよぎりましたが、その後はディフェンスが踏ん張りました。

第2クォーター終盤ではDEクラウニーがファンブルリカバリーからタッチダウン。10対7として、流れを一気に変えました。

前半終了前には敵陣27ヤードまで攻め込み、逆転のチャンスが訪れましたが、WRメトカーフがボールをむしり取られました。ゴールライン前で、ナイナーズのディフェンスともみ合ってたんですが、こんなに外に出てもいいの?ほんとに?審判がリビューしてたからいいんでしょうが、腑に落ちません。


第3クォーターでは、シーホークスとして初出場のSディグズがインターセプトに成功、さらにQBガロポロのファンブルをDEフォードがリカバリー。2つのターンオーバーをタッチダウンに結びつけて、シーホークスが21対10と逆転しました。

しかし第4クォーターでは、まさかのファンブルロストでナイナーズにTDを奪われました。QBウィルソンが持っていたボールが、どういうわけかRTイフェティの手に渡り、それを叩かれて持ち逃げされるという悪夢。あちゃー。

結局24対24で延長戦へと突入することに。コイントスに勝ち、QBウィルソンのサヨナラ勝ちのお膳立てが揃い、筋書き通りにゴール前まで攻め込み、そしてタッチダウン用のふんわりパスを放ったら、なんとそれがインターセプト。

万事休すとなりましたが、ナイナーズが決勝の47ヤードフィールドゴールに失敗。ボールがまたもやQBウィルソンに戻り、最後はKマイヤーズが42ヤードキックを決めて試合終了となりました。

マイヤーズくんを抱え上げるシーホークスの選手たち。要所で選手全員が貢献し、みんなで勝ち取った勝利でした。CBグリフィンのサードダウンでのディフェンス、WRゴードンのサードダウンでのパスキャッチ、インターセプトのリターンをタックルで防いだOTブラウン。

DEクラウニー、Sディグス、WRゴードンを連れてきたGMシュナイダーさんの手腕にも拍手を送りたい。

QBウィルソンの勝負強さ、スクランブルからのスーパープレイにも驚きますが、印象に残っているのは、延長戦でインターセプトを投げたあと。

ベンチでのウィルソンをカメラが捉えましたが、なんか清々しい顔してるんですよ。後悔とか残念とかそういう気持ちが全くない。次に切り替え、淡々と勝利を信じている姿が尋常じゃないです。こんな人、なかなかいない。

ディフェンスが心配だったシーホークスですが、ナイナーズのランを封鎖し、予想以上の出来。大爆発のDEクラウニーは、5タックル、5QBヒット、1サック、1ファンブルフォース、1ファンブルリカバリー、1タッチダウンという成績ですが、このスタッツ以上に試合を撹乱したと思います。

いや、すごかった、クラウニー。なんでテキサンズはこの人を放出したんでしょうか?そのうえサラリーの7億円分を払ってくれてるんですよ。ありがたすぎるにも程がある。

試合後、「ジェラート」とかワケのわからんシャツ着てるところも気になります。古着屋とか格安スーパーのセールじゃないすよね。単にジェラートが好きだから?


1分50秒を残してナイナーズのボールとなった延長戦。シーホークスのタイムアウトはすでになく、ナイナーズはニールダウンで引き分けに持ち込むこともできました。全体の勝率を考えると、その選択も有りだったのでは、と後日報道されていました。

ナイナーズはこれでパッカーズ、セインツ、シーホークスと1ゲーム差となり、NFCはいよいよ混戦模様となりました。後半戦がますます盛り上がりそう。

第11週はシーホークスがバイウィークです。WRタイラー・ロケットくんには足の負傷を治してもらい、選手のみなさんも体を休ませてほしい。8勝2敗となり、残された6戦も厳しい戦いが待っていますが、プレイオフがその向こうに見えてきました。

山を乗り越えたディフェンス陣に大いに期待しよーーーーー!

2019/11/07

【第9週】延長戦でサヨナラTDが炸裂!バッカニアーズ@シーホークス戦

延長戦まで行きました。試合終了間際のフィールドゴールで勝てると思ったんですが。まあそれはいい、勝ったから。追いつき、追い越し、試合を決めたと思ったら決まらず、折れた気持ちを立て直し、タッチダウンに成功し、シアトル・シーホークスはタンパベイ・バッカニアーズに勝ちました。40対34。バンザーイ!(疲れた・・・)

気になった点としては、ディフェンスがバタバタやられてたところ・・・。なぜなんでしょうか。パスラッシュもイマイチ感。相手に許したヤード平均が現在のところ380ヤードでリーグ内25位です。う、うーん・・・。

オフェンスはいうと、平均395ヤード獲得で4位。いつの間にか、オフェンスがチームを引っ張るようになりました。ランをしつこく出していた昨年とは違い、パスの回数も増え、違うチームを見ているようです。

オフェンスが好調なのは嬉しいですが、ディフェンスが弱いと安定感全くなし。いくら点取ってても心配です。おまけにこの試合ではキッカー、ジェイソン・マイヤーが47ヤード、40ヤード、エクストラポイントのキックに失敗。不安材料が増えました。

勝因はやはり、今シーズン絶好調のQBラッセル・ウィルソンです。

パスをバンバン決めて14点差を追いつく。試合時間残り4分半で決勝タッチダウンを決める。と思ったら、ディフェンスがスルスルとまたやられ、同点に持ち込まれる。残りわずか46秒。

またもや果敢に攻め込み、敵陣22ヤードまで到達。40ヤードの決勝フィールドゴールをお膳立てする。しかし、外れる・・・・。


ええーー・・・。ガッカリ感ハンパなし。。。。

しかし、気持ちを切り替え、延長戦では再度ゴールめがけて突進し、最後はTEホリスターへタッチダウンを決めました。


最後にQBウィルソンがホリスターくんの上に重なるのがけっこう好き。いいな〜、自分もいっしょに重なりたい〜。

キッカーへの課題は残りましたが、HCピート・キャロルによれば

「言っておくけど、ジェイソン・メイヤーが我々のキッカーだ。今日はダメだったけれど、次はうまくいく。来週はカムバックし、決勝ゴールを決めると信じている。才能ある選手だが、今日はタフな日だった。

試合にはなんとか勝てた。みんなが彼のために勝ってくれたし、彼の後押しをするよ」

ということです。これにめげずにマイヤーくん頑張ってほしい。決勝ゴールの瞬間は、またきっと巡ってくるはずなので、その時こそ、今回の借りを返してくれ。

ルーキーWRメトカーフくんはプロ入り最高のの6キャッチ、123ヤード。WRロケットは今シーズン59キャッチを記録し、これは個人記録だそうです。2018年のキャッチは57でした。QBウィルソンとのちびっこコンビ、大炸裂中です。

次戦は、これまで全勝のサンフランシスコ・49ersとのマンデーナイト。ディビジョン争いも含め、試合前から盛り上がっています。ぜひ一勝を勝ち取ってほしい!がんばれーーー。