2019/09/24

【第3週】ミスに次ぐミスが重なりカマラに走られた セインツ@シーホークス戦

ニューオーリンズ・セインツは、先週の試合でQBドリュー・ブリーズが指を負傷し数週間の欠場が決定。大方がシアトル・シーホークスの勝利を予想していた一戦でしたが、見事にホームでシーホークスが完敗しました。

33対27という点数だけ見れば接戦かと疑いますが、そんなことはありません。20対7で前半を終え、第4クォーター残り4分で33対14。いったいどうしてこうなった・・・😱😱😱と為すすべもなく負け試合を眺めておりました。

スタッツを見れば悪くない。ね、そうでしょう?でも実際はミスにミスが相次ぎ、自分で掘った墓穴から抜け出すことができないドロドロの試合でした。


  • Total Yards

    • NO265
    • 515SEA
  • Turnovers

    • NO1
    • 1SEA
  • Possession

    NOSEA
    31:3328:27
  • 1st Downs

    • NO15
    • 26SEA

試合前のウォームアップで、HCピート・キャロルさんがボールにぶつかり鼻を切った――というのが、この日の悪運の始まりだったのかもしれません。

1.しょっぱなからパントリターンをタッチダウンされる。

2.RBカーソンのファンブルをリターンされタッチダウン。

3.敵陣41ヤード地点での4th & 1に挑戦し失敗。ボールを相手に渡し、タッチダウンを許す。

4.前半残り33秒の攻撃で、タイムアウトが2回残っていたにもかかわらず行使せず、WRメトカーフくんへの54ヤードパスを無駄にする。


5.セインツが54ヤードフィールドゴールをミス。と思いきや、イリーガルフォーメーションの反則で相手にファーストダウンを献上。タッチダウンに持ち込まれる。

6.ゴール前12ヤードでの4th & 5コンバート失敗。

あー・・・なんかもう書くのイヤんなってきたんすけど・・・

7.自陣28ヤードで4th & 1のコンバートに失敗し、それをカマラにTDされるというのもあったなぁ。

8.試合中にスタッフがのこのこフィールドに入って15ヤードペナルティを課せられるというお粗末な場面も。

(どこのアホ野郎かと思ってたら、怪我で欠場中のSテドリック・トンプソンくんだったようです。味方のファインプレーを喜んで、セレブレーションしに跳んでった模様。ユニホーム着てないのに。うううう・・・)

あとはディフェンスがタックルできなかったし。

セインツのRBアルビン・カマラくん、すごかったですね。ディフェンス陣を振り切って、かわして、ターンして、ヤードを稼ぐその力強さよ。

体はそんなに大きくない。横幅が広いわけでもないし、どちらかといえば、ランニングバックとしては細身に見えます。なのに、このパワー。


ずっと前に見た、トレーニングのビデオを思い出しましたよ。

カマラくんが重りを背負いながら、車を引っ張ってるやつ。探したらあったので貼っておきますが、こういうとんでもない努力、見えないところでの鍛錬の賜物なんでしょう。プロ選手の華麗なプレイというのは。すご!


やはりNFLで勝つのは難しい。1勝をあげるって、大変なことなんですよ。それをターンオーバーの連発なんかしてたら、勝利を呼び込めるワケがない。何度もミスをし、それが運良く帳消しになるなんて、世の中そんなに甘くはないでしょう。

試合後の記者会見で、QBウィルソンはサバサバした顔で笑顔なんか見せていました。「勝つ時も負ける時も、僕たちは一緒だ。自分たちが望むところまで一緒に行けるんだ」とすでに次戦に焦点を合わせているようです。

ということで、来週はアリゾナ・カーディナル戦です。ドラフト1位指名のカイラー・マレーくん見るのが楽しみです。落ち着いてパスを投げているという話を聞いています。

この敗戦を後にして、ぜひ勝利を収めてほしい。また泥試合になるのかもという不安はあるし、RBカーソンがここまで毎試合ファンブルしてるのが、少なからず気がかりなんですが・・・。

2019/09/21

ジャクソンビルのガードナー・ミンシュー旋風注意報

NFLは第3週に突入しましたが、あちこちで先発クォーターバックがバタバタと倒れています。バックアップQBがどんどん登場の機会を得て、リーグの景色が変わってきました。

先週はピッツバーグ・スティーラーズのQBメイソン・ルドルフくんが、ロスリスバーガー代役をしっかりと務めていました。正当のハンサム顔でQBなんかしちゃって、こりゃもう高校時代からズーッと女のコの目をハートにして来たのに違いない。

ニューヨーク・ジャイアンツはQBダニエル・ジョーンズくんが先発します。妙にキッチリした面持ちで、学生服を着せたら似合いそう。イーライと雰囲気が似てるのが、ちょっと不気味。

と、いろいろ興味はつきませんが、その中でもダントツの注目株がジャクソンビル・ジャガーズのQBガードナー・ミンシューくんです。

オフシーズンに獲得したQBフォールズが初戦第1クォーターで怪我に倒れるという不運に見舞われたジャガーズ。そこにさっそうと登場したのが、この口髭ルーキー。

パスを投げれば25回中22回成功、2タッチダウン、1インターセプトと活躍しました。カンザスシティ・チーフスとの試合には負けましたが、88パーセントのパス成功率はNFL史上デビュー戦最高の数字とか。

第2戦のヒューストン・テキサンズ戦では、QBデショーン・ワトソンくんよりも良いスタッツを残し、第3戦ではジャガーズに今シーズン初勝利をもたらしました。

現在人気急上昇中の、この髭のおっさん、いったい誰?

via GIPHY

大学へは学業成績で奨学金を得て入学。3校のフットボール部を経た後、昨年はアラバマ大学でQBタゴバイオラ、QBハーツに続く3番手QBを務めるところでした。コーチ職を視野に入れ、翌年は名コーチ、ニック・セイパンのアシスタントにも内定していましたが、ワシントン州立大学のコーチに「バックアップより、ウチでパス記録を作らんか」と勧誘され、移籍を決めました。(上の画像右がそのHCマイク・リードさん)

昨年1月にクォーターバックの選手が自殺し、不幸に沈んでいたワシントン州立大学を一気に盛り上げ、ヒゲ旋風を巻き起こしました。11勝2敗は、これまでのチーム最高成績。Pac-12カンファレンス年間パスヤード記録を達成。最優秀オフェンス選手賞を受賞。今年のドラフト6巡全体178位でジャガーズに入団し、シーズンそうそう大きな注目を浴びることとなりました。

そんなミンシューくんの素顔を紹介してみると・・・

ロッカールームで裸のストレッチ

練習後のロッカールームでジョックストラップひとつになり、ゴムバンドを使ったストレッチを行うのが習慣です。素っ裸になったことも、サングラスにヘアバンド、体はジョックストラップのみの時もありました。プロ入り後も同様で、ジャガーズのチームメイトによると「カレッジ気分なのかな笑ぜんぜん構わないよ笑80パーセント投げるなら笑」とのことです。

ワンダーリックテストは42

NFLスカウティング・コンバインで導入しているワンダーリックテスト(50点満点)は、ハーバード大学卒のQBライアン・フィッツパトリック選手の48点が有名ですが、ミンシューくんだって堂々たる42点。

「50点取れたと思ったんだけどな。まったく残念だよ。オレより良かったのが一人だけいるんだ。ライアン・フィンリー(ベンガルズが4巡指名)だ。がっかりだ」

とコメントしています。

ジャガーズが急遽、スティーラーズから獲得したバックアップQBドブスくんも大学で航空宇宙工学を学んだ秀才ということで、記者会見で「クォーターバックルームのIQはすごいよね?」との質問が跳ぶと

「いや、彼は別だよ。オレはコミュニケーション専攻だからね。あっちよりこっちのルームに属するんじゃない?あははははは!」

と、コミュニケーション専攻が大半を占めるであろう記者団を爆笑させていました。あはははは。

自分の手をハンマーで投打

東カロライナ大学に移籍当時、上級生に二人のQBいたので自分はレッドシャツで過ごすつもりでした。ところが一人がRBへ転向、一人が脳震盪のため、ミンシューくんが途中から試合出場することになりレッドシャツ期間が無効に。

「腹が立ったぜ。30分の出場でオレの1年を無駄にするのかって。何か方法はないかと考えたんだ。そうだ、メディカルレッドシャツという手があった」

怪我をすれば、大学でプレイできる期間が1年伸びる。そう思った彼は・・・

「家に帰って、ジャック・ダニエルの瓶とハンマーをつかんだのさ。自分の部屋に行って、まずジャック・ダニエルをぐいっとやった。手をテーブルの上に置いて、ガツン!ガツン!ガツン!1、2、3!」

3連発をもう2回続けましたが骨は折れず、この作戦は失敗に終わりました。左手を怪我しても試合には出場させられるので、ボールを投げる右手をしっかりハンマーで叩いたというのに。

こんなQBがいったいどこにいるのでしょうか。

打ち所が悪かったら?一生使い物にならなくなったらどうするのか?結局、コーチには車のドアに挟んで怪我をしたと言い訳したそうですが。

型破りというか、ずいぶんワケの分からんワイルド野郎ではないですか。こんな魚とも格闘しているし


大学最後の試合には、こんな格好で遠征していました。


なんかもう、叩けばどんどん話題が出てきそうじゃないですか?今シーズンのNFLを盛り上げてくれること間違いなし。サーズデイナイトの放送では、ミンシューパパもカメラに写って全国デビューを果たしていました。


ジャガーズのこれからの対戦相手はブロンコス、パンサーズ、セインツ。ミンシュー台風が上陸して吹き荒れるのかどうか、じっくり見届けたいと思います。がんばれジャガーズ!

2019/09/16

【第2週】またもや僅差で2勝スタート シーホークス@スティーラーズ戦

第2週、ハインツフィールドでのシアトル・シーホークス対ピッツバーグ・スティーラーズ戦は、28対26でシーホークスが逃げ切りました。ふぅー。でも第4クォーターで少しだけリードしてたので、多分大丈夫やろな、とは思ってたんですが。

この試合ではQBラッセル・ウィルソンが大活躍でした。いや、ほんと頼りになります。

第1クォーターでは4回もサックされ、え、このペースだと4x4で16回もサックされるんか?😱😱😱と青くなっていたんですが、どこをどう調整したのか、いつの間にかテンポの早いパスが通るようになり、試合が終わってみればパス35回中29回成功、300ヤード、3タッチダウンという成績でした。

まずパス、パスでオフェンスが始まったことにちょっと驚き。あれ?ラン、ラン、パスじゃないんですね?今シーズンはウィルソンのパスがもっと見れるかも?なんだかそんな気がしています・・・。

昨シーズンの怪我から復活のTEディスリーへのTDが2つ、ルーキーWRメトカーフへのプロ入り初TD、そしてRBペニーのランTDではブロックもしていたウィルソンです。


スティーラーズはQBロスリスバーガーが肘の故障で退場しQBメイソン・ルドルフにバトンタッチ。ルドルフくん、良かったですよ。落ち着いて長いパスも通してたし、なんといってもフレッシュなところが。

常に僅差の試合でしたが、勝敗を分けたプレーのひとつが第4クォーター、2nd & 20 からのWRロケットへの長いパス。ディフェンスのパスインターフェアランスではないかとチャレンジすると、それが認められ一気にゴール前35ヤードまで進みました。


昨年のNFCチャンピオンシップ戦、ラムズ対セインツ戦の前例を踏まえて改正されたこのルール。パスインターフェアランスをリビューできるというものですが、これがシーホークス側に味方しました。結局このドライブではWRメトカーフがエンドゾーンで28ヤードパスをキャッチし28対19とリード。

しかし!!この同じプレーで、パスを出す側ではこんなヒットが。


一体どこのどいつだ!!ウィルソンにヘッドかましやがって!!むっかーーーーーー😡😡😡😡😡😡😡😡😡😡😡こんなヤツはフットボールやめたれ!!そしてなぜ審判がこれを見逃してしまうのか。くーーーーーー。

このあと、ウィルソンのスクランブルからのスライディングを妨げたフィールドにも腹が立ったぞ。QBが怪我したらどうするねん!むか。😡😡😡

そしてもう一つの分かれ目は、試合時間残り2分、敵陣33ヤードでの4th & 1。フィールドゴールを蹴るのか、1ヤードに挑戦するのか。この試合では2回ファンブルのRBカーソンを信頼し、コンバートを託すとそれが成功。3回のニールダウンで試合終了となりました。

いや、ビクトリーフォーメーションって、本当にいいものですね!!!

アウェイでの1勝、大きな価値があります。シーズン序盤は勝てないシーホークスを見慣れているので、え、ホント?2−0?嬉しいです。スーパーボウルに勝った2013年シーズン以来だそうです。

ということで、来週はホームでニューオリンズ・セインツ戦です。今日の試合でQBドリュー・ブリーズさんが指を負傷。出場が危ぶまれていますが、どうなることか。どのチームでも怪我は日常茶飯事ですが、本当にこれが嫌だよNFLは・・・。

2019/09/09

【第1週】やっとのことで勝ちを拾ったベンガルズ@シーホークス戦

とうとうNFLが開幕しました。みなさんの応援するチームの初戦はどうだったでしょうか?シアトル・シーホークスはホームにシンシナティ・ベンガルズを迎え、20対21で辛くも逃げ切り、1勝を上げましたよ!

獲得ヤード数なんかベンガルズ429ヤードに対してシーホークス233ヤード。ファーストダウンだって10個も少ないのに、よく勝ったと思いません?


  • Total Yards

    • CIN429
    • 233SEA
  • Turnovers

    • CIN3
    • 1SEA
  • Possession

    CINSEA
    24:1035:50
  • 1st Downs

    • CIN22
    • 12SEA


ベンガルズはQBアンディ・ドルトンさんの長いパスがよく通っていました。昨年1シーズンのレシーブが210ヤードというWRジョン・ロスくんはこの1試合で158ヤード、2タッチダウンの大活躍。ワシントン大学出身なので、古巣(?)で良い成績を残すことができて良かったね。大学時代、センチュリーリンク・フィールドで警備員のバイトをしていたと、試合後に語っていました。

ベンガルズは、ヘッドコーチ1年目のザック・テイラーさんが指揮を取り、QBダルトンとスムーズに攻撃を進めていた印象です。ロサンゼルス・ラムズのクォーターバックコーチから抜擢された若干36歳。なんか今シーズンが楽しみな感じです。

ってか、シーホークスのセカンダリーが良くなかったんじゃないすか?さくさくヤード稼がれてたもの。第2クォーター残り52秒でRBカーソンがタッチダウンして14対10とした後、まさかすぐひっくり返されるなんて思いもしませんやん。はあ?!?!てな感じでしたよ。思わずテレビに向かってブーイング。

Sトンプソンくんは「ボールが空中にあったらオレが取らなきゃ駄目だ」と試合後に語っていたそうですが、ホントそうだね!次回は絶対頼んまっせ!!!

第3クォーターでは、雨で手が滑ってQBダルトンがファンブル、45ヤードフィールドゴールの失敗、4th & 1のコンバート失敗、とベンガルズのミスが続いたの勝運を分けました。

とは言っても、やはりこの僅差の試合を勝てるのが、力のあるチームなのではないでしょうか。😤😤😤(鼻息)

RBクリス・カーソンがゴリゴリ突き進んでいたのが頼もしかったです。2TDも然ることながら、第4クォーター3分を残しての3rd downの更新も。脚にまとわりつくベンガルズを振り切っての21ヤードランに熱くなりました。この試合のMVPかな。

あれ、今年引退したのはボールドウィン?それともタイラー・ロケット?と言うくらい試合から消えていたWRロケットくんですが、第4クォーターでやっと現れてのタッチダウン。


ロケットくんによると、この試合では「常にダブルチームでカバーされており、こんなことは大学以来」とのこと。今やチームのナンバーワンレシーバーですから、今シーズンはマークされるの必須ですね。頑張れタイラー!(もう1本ターゲットになった深いパスはドロップとなり、むっちゃ残念・・・😰)

期待のルーキーWRメトカーフくんはレシーブ4回89ヤードというデビュー。DEクラウニーさんも大きく貢献しました。

2サックを記録したDEクィントン・ジェファソンさんは、2016年ドラフト5巡で指名されながら10月にはIR(故障者リスト)となった選手です。一時ロサンゼルス・ラムズの練習生となりながら、またシーホークスに戻って来ました。今年が飛躍の年になるといいですね。


ということで、とりあえず1勝。来週はピッツバーグでスティーラーズと対戦です!

2019/09/04

引退後のロブ・グロンコウスキーが怪我とCTEを語る

春に引退を発表した元ニューイングランド・ペイトリオッツのロブ・ブロンコウスキーさんが、8月末、久々に公の場に姿を見せていました。CBD(大麻抽出物)を含んだ医薬品を製造している会社のパートナーとなった発表記者会見だったんですが、現役時代どれほど体を酷使してきたかを語る場面では、ふと涙ぐんでいました。

「はっきり言っておきたい。体の回復が必要だった。ひどい状態だったんだ。フットボールが重荷になっていた。そう思うことが嫌だった。毎日の生活に喜びを見いだせなくなっていたんだ」


最後の試合となったスーパーボウルでは大腿部にヒットを受けました。その瞬間、「もう使えない」と悟ったのですが、この試合を欠場する訳にはいきません。試合後は、ほとんど歩けない状態で、祝賀パーティでも座ったまま。激しい痛みで、その夜眠れたのはたったの5分。ベッドの中で泣いていました。

その後4週間、毎晩眠れたのは20分ほど。重症の打撲で内出血がひどく、最初は200ml、次は500mlと大腿部から血液を抜き取り、最終的には合計1リットルの血液を取ることになりました。

問題のヒットがこれ。


それほどひどい怪我だとは、ビデオからは全然分かりません。すぐ立ち上がってベンチへ向かって歩いてるし。外から見ただけでは分からないことって、たくさんあるんでしょうね・・・。

また、別のインタビューでは、CTE(脳への後遺症)が引退を決意した理由のひとつでもあると説明しています。

「気持ちの浮き沈みが激しくなっていることに気づいていた。自分の体と心への影響を懸念した。(フットボールを)辞めなきゃいけなかった」

「脳のトレーニングをしているよ。例えば、家では750ピースのジグゾーパズルをしている」

「以前は頭に水が溜まってたんだ。触るとふくらんでいる所が数か所あった。1センチくらいの厚さで、なんだこりゃ?って触ると、へこんだりしたのさ」

と、だいぶ減量して、なんか普通の人に近づいたようなグロンコウスキーさんが語っていました。

こわ!

中1の時からフットボールを始め、ずっと夏は練習で明け暮れましたが、今年は初めて休養の夏。ゆっくり体を休めて、体調は回復している。これからはビジネスを含め、いろんな方面で活躍して行きたいとのこと。

現役時代は、別に好きな選手というわけじゃなかったんです。でかい体してイキがって、ボールをスパイクさせてんじゃねーよ、ムカ、なんて思ってたんですよ。だけど、いやもう、選手ってみんな大変じゃないですか。いや、それは分かってたけど、さらにまた実感しました。どんなに鉄人みたいに見える人だって、痛いし、泣くし、いろんなことがありますよね・・・。

しかしこのフットボールってスポーツ、結構やばいと思いません・・・?

2019/09/02

ジャデベオン・クラウニーがヒューストンからシアトルへ来たーー👀👀👀

開幕直前に電撃トレードがやって来ました。ヒューストン・テキサンズのDEジャデベオン・クラウニーがシアトル・シーホークスへ移籍。

クラウニーって確かホールドアウトしてた人。かなりいい選手らしい、としか知りませんでしたが、調べてみれば、2014年ドラフトの全体1位指名ではないですか。全体1位!そんな人が今までシーホークスにいたでしょうか。見過ごされて来た選手=アンダードッグの集まりという印象の強いシーホークスに、王道をのしのし歩いてきた人が加わるなんて。

過去3年のプロボウルにも選ばれているクラウニーさんは、昨シーズンでルーキー契約が満期となり、長期契約延長を望んでいました。しかし交渉が難航し(というかテキサンズが渋って?)トレーニングキャンプには不参加のまま。

このトレードで、シーホークスはドラフト3巡指名権、LBジェイコブ・マーティン、LBバークビアス・ミンゴを放出。ラインバッカー陣充実のシーホークスでは、両選手ともリリースされておかしくない状況でした。こんな条件で有力選手を獲得できるなんて本当ですか。テキサンズなぜ同意したの笑。




今年は約35.8億円(リーグ3位)、来年78.5億円(リーグ2位)のサラリーキャップがあるテキサンズは、ジャデベオン・クラウニーさんと長期契約を結ぶこともできたはずですが、フランチャイズタグを選択。それもディフェンシブエンドではなくラインバッカーとしてのタグなので、約1.7億円ほど年俸が安くなるという寸法。これ、ちょっとムカついちゃうんじゃないすか、選手としては。

クラウニーさんはフランチャイズタグにサインしないまま、不満を表明して練習を欠席。チームと契約を交わしていないため、欠席による罰金も発生しません。しかしシーズン開幕も近づき、プレシーズン3試合後にはチームに合流予定という報道もされていたのです。

ところが8月末、チームがトレードを検討しているという噂が出ると、クラウニーさんはチームへの合流を拒否。進展が見られないため自分のエージェントを解雇し、トレード先のひとつと見られているマイアミ・ドルフィンズを訪問しました。

本人はフィラディルフィア・イーグルスかシーホークスを希望しているという噂も聞いてはいましたが、まさか本当にやって来るとは思わなかったです。この時は。

もし彼がテキサンズと契約を交わしていれば、チームは何処へでもトレードできたわけです。しかしサインはまだ。契約していない選手をトレードすることは違法なので、テキサンズは何もできない。クラウニーさん本人が、行き先について主導権を握る状態になったわけです。

ドルフィンズには行きたくないので、フランチャイズタグにはサインしません。オレをトレードしたいならイーグルスがシーホークスを連れて来て。

選手とチームとの関係も、これまでに結構悪くなっていたのではないでしょうか。もう別れたほうがお互いのためみたいな感じ?よく知らんけど。そこで、シーホークスGMシュナイダーさんが、ここぞとばかりにガッツポーズで登場したというわけです。

後日、クラウニーさんの年俸は7億円を契約時ボーナスとしてテキサンズが、8億円をシーホークスが支払うと報道されました。また、シーホークスが来シーズンにフランチャイズタグを貼らないことも約束されています。

シーホークス的には大変に美味しいトレードとなりました。テキサンズのフロントは歯ぎしり状態かもしれないですけどね。

来年フリーエージェントとして大型契約を視野に入れているはずのクラウニーさんにとっては、勝負の年ですから活躍してくれるに違いありません。これでディフェンス陣がかなりレベルアップした感あり!!!

ということで、来週はいよいよ第1週ですよ。うわー。スーパーボウル目指して、レッツゴーーーーーー!!!