2019/02/26

リンカーン・ライリーが太鼓判💮カイラー・マレーの身長は問題なし

『ベイカー・メイフィールドよりもパスが正確で球に威力がある。腕の力はわずかに上」という評価もあるカイラー・マレーくん。40ヤードダッシュは4.3秒と俊足、動きも素早くセンスも抜群、足らないのは身長(178 cm)だけ・・。


via GIPHY

しかし、オクラホマ大学でベイカー・メイフィールドとカイラー・マレーをコーチしたHCリンカーン・ライリーさんは、小柄な2人の体型を全く懸念することなくプレイコールを選んできたと語っています。

昨シーズン、マレーくんのパスは377回。そのうち336回、約9割がポケットからのパスでした。193 cm から196 cmのオフェンシブラインを前にして、その向こうのレシーバーを見分けてパスを放っていたわけです。今年のドラフト有力候補QBダニエル・ジョーンズ(196 cm)がブロックされたパスは12、QBドリュー・ロック(193 cm )は8。それに対してぐんと小さいマレーくんがブロックされたのは5つのみ。

脚が速いからという理由で次のラマー・ジャクソンを、マイケル・ビックを育てようとはリンカーン・ライリーさんは考えませんでした。次のレベルで成長できるよう、ポケットパサーとして鍛えてきました。

「ベイカーの時もカイラーの時も同じようにやってきた。彼らの身長が190 cm未満という理由で『ランで行くぞ、このスキームだ、これはできないからあれを』と言った覚えはない。そんなことは考えてこなかった。プロのコーチもそれを懸念することはないと思う。

彼のスピードは規格外だ。NFLで最高速のクォーターバックになるのは間違いない。それだけじゃない。身体能力に優れ、敏捷性もエリート級、そして試合を読み取る感覚も備えている。試合を理解し、重要な局面やファーストダウンが必要な時を知っているんだ。

不必要なヒットは受けない。もちろん少しは耐えられる体だ。比べるのは褒めすぎかもしれないが、バリー・サンダーズのようだ。『そう、体は小さくても運動神経抜群で、おまけに賢い。ビックヒットは受けないのさ』

カイラーは、ベイカーよりもかなりヒットを回避している。受けるヒットの数はとても少ない。試合後に体が打ちのめされていることがほとんどない。怪我をしない。要領がいいんだ。スピードもホームラン級、敏捷性もホームラン級という、滅多にない技能を備えている。

彼のようなアスリートをドラフト指名して、その運動能力を利用しない手はあるかな?そのとおりだと思う。しかし、彼は75パーセントのパスをポケットから出すとしても、NFLで大成功する選手になるだろう。ポケットからも勝てる。それが彼のユニークなところだ。

試合を読み取る力に優れている。状況を的確に判断できる。これまでにたくさんの試合を経験している。NFLでも、相手チームにとっては手強い選手になるはずだ。

ベイカーは感情を表に出しエネルギッシュ、言いたいことはハッキリ言う。カイラーはそれに比べると静かな厳しさがある。影響力は同じだ。他の選手は、ハドルの中で勝利を信じることができる」

というリンカーン・ライリーさんのお話です。ライリーさんは若干35歳。2015年にオクラホマ大学のオフェンシブコーディネーターに就任し、2年後にはヘッドコーチに抜擢されました。1年目はベイカー・メイフィールド、2年目はカイラー・マレーがハイズマントロフィーを受賞するという、なんか株急上昇のカレッジコーチ?(よく知らないけど)

身長もそうですが、華奢な体型も心配されたカイラー・マレーくんはNFLコンバインに向けて増量に務め、86 kgだった体重を93 kgまで上げたと報道されています。

40ヤードダッシュに参加するかは未定ですが、もし走るような事があれば、注目を浴びること間違い無し。ちなみにマイケル・ビックは4.33秒、オデル・ベッカム4.43秒、フリオ・ジョーンズ4.39秒を記録しています。

NFLスカウティングコンバインは2月26日から3月4日までインディアナポリスで開催されます。


via Gfycat

2019/02/23

ロスリスバーガーはリーダーだと断言するGMがスティーラーズ劇場参入

引き続きのスティーラーズネタになります。

WRアントニオ・ブラウンに「オーナー気取り」と呼ばれたピッツバーグ・スティーラーズのQBベン・ロスリスバーガー。まぁABの言うことも一理あるわ、と頷く人も多いかも。そんな中、スティーラーズのGMであるケビン・コルバートさんがロスリスバーガーを断固として擁護しました。

「ベンはこのチームの、疑いようのないリーダーだ。他の選手を批判する権利がある」だって。


「彼は経験に長けているし、スーパーボウルの優勝者だ。分別のある選手なら彼の言うことを聞くはずだ。彼はすべて経験済みなのだから。選手に『おい、そこは違うだろう、こうしろよ』と彼は注意できる。

彼にとっては大変な重荷だと私は思う。本人は認めないだろうが。52人の子どもを抱えているようなものだからね、正直に言うと。選手はベンにこう尋ねるべきなんだ。『ベン、僕はどうしたらいい?上手くなるにはどうすればいい?スーパーボウル優勝に必要なものは?』と。

スーパーボウル優勝には53人の選手それぞれの功績があるものだが、今現在、勝ったことがあるのは彼一人だ。だから彼に問題はない。彼なら私のことを批判してもいいんだ」

へえーそうなんだ。年を食ってて10年前に勝ってれば、チームのリーダーになれるのか。53人の子どもの。

このGMによれば、ジャクソンビル・ジャガーズ戦のハーフタイムに、ロッカールームでベン・ロスリスバーガーがスピーチをしてチームに勝利を呼び込んだ。彼はそういう素晴らしいリーダーなのだ、ということです。

え、なにそれ、いつの話してるん?去年の話?ジャガーズ戦ってその前のプレーオフでもあったけど?その大一番は負けたけどベンのスピーチがなかったせいなんかな?ふーん・・・。

フランチャイズクォーターバックを擁護したいというGMさんの気持ちも分かりますが、ハッキリ言ってこんな上司のいるとこで働くの嫌だよオレは。子ども呼ばわりしてんじゃねーよ。ガミガミ言ってるだけで指導者だとか思ってんなよ。リーダーなら深い懐を見せてみろ。と私は思います。

トムリンさん、ヘッドコーチのマイク・トムリンさんならこんなふうには言わないと思うんです。一番つらい立場にいるかもしれないですが、トムリンさんにも一度このへんきちんと説明してほしい。コンバインのあたりになんか言ってくれるかな?

アントニオ・ブラウンのトレードについては、現在までのところ3チームから接触があったと明かしていました。しかしスティーラーズ側に利益がない場合はトレードに応じないとのこと。

うーん、なかなか難しそう・・・。

2019/02/21

ジョシュ・アレンがジェイレン・ラムジーにトラッシュトーク返しの巻

さあ、みなさんご覧ください。バッファロー・ビルズのベイビーフェイス、クォーターバックのジョシュ・アレンくんが自分のサイン入り写真に

「おい、ラムジー・・・オレはまだクズなのかい?」と一言。

マッチョなポーズもなかなか決まっています。どうですか?


ラムジーとは、もちろんジャクソンビル・ジャガーズのCBジェイレン・ラムジーのこと。昨年、雑誌のインタビューでジョシュ・アレンくんをこき下ろし

「クズだと思う、誰がなんと言おうとクズ。すぐそれがみんなに分かる。バカみたいなドラフト指名さ。今年はあのチームと試合するからクソ楽しみにしてるぜ。彼が先発するといい。

よう、そんなに上手いならもっといい試合してみろよ。体が大きい、身長もある、腕も強いとか言われてるけど、オレはそんなふうに思わない」

とか言ってたんです。アレンくん自身は「彼は僕のチームメイトじゃないし、気にしないよ。何とも思わない」なんてあっさり無視。

2人の初顔合わせとなった第12週、ジャガーズ対ビルズ戦は、24対21でビルズが勝利を収めましたが、ラムジーもアレンくんが放った深いパスをインターセプト。すかさずビルズベンチに向かって「おまえクズ!おまえらクーーーズ!」と連呼していました。


ま、試合終了後はちゃんとアレンくんに敬意を払ったようですはありますが。


で、試合に勝ったもんだからビルズの公式アカウントはラムジーの過去の言葉「こりゃあピックされるわ」を持ち出して「未熟なツイートだったねえ」とジャブを入れてみたり。


そしてこの「ボク、まだクズ ?」写真になるわけですが、実は、ファンに頼まれてアレンくんが書いたそうです。

写真の持ち主は、熱狂的なビルズファンの男性。チームを愛するあまり、子どもにビルズの選手の名前をつけるほど。朝4時半に起きて7時間車を運転しジョシュ・アレンくんのサイン会に到着。その日の内にまた7時間運転して自宅へ戻ったという強者です。長時間ドライブも「ビルズの未来に会うためなら当たり前さ」と胸を張っていました。

写真の言葉については、「お金払ってサインしてもらうんだから、コレ書いてってお願いしたんだよ」とのこと。アレンくん、ニコニコして書いてくれたのかな?

アレンくんの質問に対して、ジェイレン・ラムジーはすぐさま#YESと答えていましたが、むむ、懲りないやつ。来シーズンはぜひ、ラムジーをギャフンと言わせてほしい。なんかこう、グサッとくるような一言をラムジーにつきつけてほしいなと、そんな気がします。ね、アレンくん。


via GIPHY


2019/02/18

暴走中のアントニオ・ブラウンがロスリスバーガーへの怒りを公表した件

この間、深夜のトークショーにテキサンズのJJ・ワットさんが出演して、「いやもうスティーラーズの内部ドラマはスゴイよ。僕は弟(TJ・ワット=スティーラーズLB)からいろいろ聞くんだけど」なんつってたんです。

詳細には、ワットさんはもちろん触れませんでしたが、このオフシーズンいろいろ話題を提供してくれそうなピッツバーグ・スティーラーズ。トレードを要求したと報道されるWRアントニオ・ブラウンは、さっさとお別れビデオを発表しています。

ハヤ!まだ何も決定してないのに。そんなに出ていきたいんか・・・と思う間もなく今度は「真実を話すからなんでも質問してくれ」とツイッターで呼びかけていました。

「ベン(ロスリスバーガー)と争っている原因は何?」と聞かれると

「争いじゃない。リスペクトがないんだ。オーナーづらしやがって。誰にでも、コーチにだって言いたい放題だ。選手は皆そう思ってるけど何も言えない。干されるからね。フットボールの汚い面さ」と返信。


やはりQBベン・ロスリスバーガーとの仲が一番の原因なんですね。ま、確かに偉そうな発言が多いビッグベン。昨シーズンはデンバー・ブロンコス戦に負けた後、チームメイトを大っぴらに酷評していました。

得点のチャンスにパスをドロップしたルーキーWRジェームス・ワシントンくんについては

「あれは取らなきゃ。自分の手を信用していないんだ。なぜかジャンプして転んでいる。何をするつもりだったんだろう。チームでフィルムを見た後、コーチが厳しく注意をしたよ。ジェームズが走り続けていればタッチダウンだったんだ」


はいはい、ベンさんのおっしゃるとおり。でもそれをラジオ番組でわざわざ言わなくてもいいやろね。すでにチームで反省済み。それをまた

「もちろん彼はルーキーだ。しかしチームのためにプレイを決めることができなければ、いても仕様がない」

とか言っちゃって。先輩が取りやすいところに投げたれや。この試合はベンさんのインターセプトで試合終了となりましたが、(自分のミスはさておいて)「WRブラウンがフラットなルートを走るべきだった」、「4回連続でジュジュ・スミス・シュスターを使うべきだった」とも語っていました。

「経験は長いし、たくさんの選手を見てきた。選手をやる気にさせる方法は様々だ。僕はリーダーだしキャプテンだ。ここにいる限り(選手を批判する)権利はある」

というお言葉も残していました。当時はアントニオ・ブラウンだって殊勝に「批判は大事に受け止める。自分の為になることだ。個人攻撃ってわけじゃない」とコメントしてたんですが。

スティーラーズがドラフト3巡でクォーターバックを指名すれば「補強するポジションは他にあるだろ」と語り、前OCトッド・ヘイリーさんとの確執も報道されていたロスリスバーガー。OTAに姿を見せないRBレビオン・ベルを批判しておきながら自分も家族旅行に出かけ、アントニオ・ブラウンが激怒したと、スティーラーズ番記者さんが語っていました。

(旅行から帰ってくると「いや他のQBがたくさん練習できてよかったんじゃない?」とか言ってました。ははは)

ロッカールームでもいろいろあるんでしょう。ワットさんが「ワイルド」と言うくらい。そんなこんなで「もうやっとられん!」と実家に帰っちゃった状態のアントニオ・ブラウンですが、彼と話をするために、スティーラーズのオーナーであるルーニーさんが直々にフロリダを訪れるらしいです。

悪者扱いされている?かもしれないアントニオ・ブラウンの行動はというと

ニコニコしてたかと思えば癇癪玉を爆発させる。ミーティングはしょっちゅう遅れる。試合後のHCトムリンさんスピーチをストリーミングしてヒンシュクを買う。ヘリコプターで練習に乗り付ける。頭にきて14階のバルコニーから家具を投げ捨てる。スポーツカーぶっ飛ばして警察に来いって言われてるのに行かない。49ersのキトルさんに「どしたん?」て聞かれたら😍なんて返しちゃう*。49ersアカウントをフォローしまくって自分の49ersユニホーム姿をPR係に作らせてインスタグラムに投稿しちゃう。

ガキか・・・。

(*キトルさんによれば、QBガロポロに「でけへんやろ?」って言われたのでツイートしてみた)

でも持って生まれた気性はどうもできないし、年をとれば大人になるというものでもない。感情が抑制できないのは不運ではあるけど、アントニオ・ブラウンが誰よりも熱心に練習に取り組む選手だというのは周知の事実。

ミーティングでは真剣にメモを取り、色付きマーカーでアンダーラインを引いて毎晩勉強。OCヘイリーさんが1ヶ月前に言ったことを質問されてびっくりしていたとスティーラーズ番記者さんが話していました。

「体が大きいわけでもない、速さ、敏捷さ、体力が一番というわけでもない。ルートをクリーンに走るわけでもない。彼の現在は、上を目指す意思の強さと弛まぬ努力の成果」

「アントニオ・ブラウンは教科書通りのルートを走らない。カバーは困難を窮める。ほとんどアドリブで走りベンがそれを見つける。そんな即興を2人で9年間やってきた。2人にしかできない魔法みたいなもの」

とも語っていました。

「ごめんね、怒っちゃって」「こっちこそ言い過ぎたな、悪かった」とはならないものでしょうか?イザコザはありましたが、9年間病める時も健やかなる時も一緒にやってきたではないですか。ベンは威張りんぼうだけど、「しょーがねーな、ったくデカイ体しやがって」って軽くパンチしたらいいし、威張りんぼうの彼はアントニオをかわいがってあげればいいじゃないの。

壊れたものを修復する方がトレードより何倍も難しいと思うけど、挑戦してみるのもいいんじゃないでしょうか。みんなのためにそうしてみろよ。

というわけで、ルーニーさん頼んますよ。どうなることかは分かりませんが。ロースターボーナス2.5億円が有効となるのが3月17日。この日までにはアントニオ・ブラウンの去就がはっきりするのではないでしょうか。あと1ヶ月。お願いだからサンフランシスコには来んといて笑。


****************************************************************

👉UPDATE

2月19日、アントニオ・ブラウンは会長アート・ルーニーⅡさんと会談し、トレードを進めることで両者が合意したと発表されました。ブラウンのエージェント、スティーラーズGMも同席したようです。

トレードはスティーラーズが権利を持ち、ブラウン側がチームと交渉することはできません。

また同日、インスタグラムでは9分もうわ言のようなことを言っていました。

「コレを見ているチームがあったら、電話してくれ。でも仲が悪く、良くない雰囲気で、仲間を嫌うようところには行ったりしない。時間の無駄だ。分かったか?」

「契約金を保証するチームは電話してくれ。ABはもう保証金なしでやらないのさ」

「ミスター・ビッグチェストMr. Big Chestとこれからオレを呼んでくれ。ABはもうヤメだ。そうだ、ビッグチェストだ」

とかなんとか。ABどうした・・・どこがいったい大きな胸なの・・・こんなんでどっか行けるの・・・・(呆れています・・・)


2019/02/11

トム・ブレイディと魔女と守りの石💎💎💎

シーズンも終ったしぃ~またスーパーボウル勝っちゃったし~カッコつけなきゃいけない記者会見じゃないし~とリラックスしたQBトム・ブレイディさんが、思いがけなく家庭の秘密を公表してくれましたよ。

ニューイングランド・ペイトリオッツのスポンサーでもあるジレット社提供の髭剃りイベントでのひとコマです。温かいタオルで顔を拭かれちゃって、ふわ~と気が緩んでしまったのかもしれません。

縁を担いでスーパーボウルに持って行った物はありますか?と聞かれて、奥さんのジゼル・ブンチェンに渡された魔法の石を持っていたと告白していました。



「妻からは今までにたくさんのことを学んできた。彼女は意思の力がすごくてね、強く望んだことは叶うと信じてる。試合前には、僕のために小さな祭壇を作ってくれて、子どもたちの写真やパ

ワーストーンを並べるんだ。癒しの石や守りの石なんかさ。

そのネックレスをさせられる。なにかの液体も飲まされるし、おまじないの言葉も言わされる。ははは。口答えするのはとっくの昔にやめてるよ。黙って彼女の言うとおりにするんだ。

最初はバカバカしいと思っていた。でも4年前かな、シーホークスと戦った時に『私の言うことを聞きなさい。今年はあなたの年なのよ。だけど、これを全部しなくちゃダメなの』って言われて、そのとおりにしたら本当に勝ったのさ。

2015年には1月始めにこう言われた。『私があなたをどんなに愛してるか知ってるでしょ。でもね、よく聞いてほしいんだけど、今年は勝てないわ』って。そしたら負けた。

『2016年はどうかな?』って聞いた時は、『2016年はあなたの年』っていうわけ。

今年も聞いたよ、1月くらいに。『勝てるチャンスはあるかな?』って。彼女の答えは『そうね、あなたはとても努力しなきゃいけないし、私の言うことをよく聞かなきゃいけないわ』。だから僕は彼女の言うことをよく聞いたよ。

試合の直後に彼女はこう言ったんだ。『ほらね、私のおかげよ。あなたはあなたの仕事をしたし、私は私の仕事をしたのよ。あなたはラッキーよ、魔女と結婚したんだから。私はいい魔女なの!』って」

だって。なにのろけてますのん。😐😐😐しかしあれですね、「ヨメの言うことにはとりあえず従う」っていうの、家庭円満の秘訣かもしれませんね。ブレイディってお姉さんが3人いる末っ子だし、女の人の言うこと聞くの絶対慣れてるに違いない。優しい人なのかもですね。

なんつって!どーでもいーんですけど!ファンじゃないし!シーホークスが負けたあの試合はジゼルのせいなのかよ。そんなわけねーだろ。ぶつぶつぶつぶつ・・・・。でもなんか・・・彼女の魔力って・・・正直強そうな気がしませんか・・・。くわばら、くわばら・・・。




2019/02/07

MLBで指名されたカイラー・マレーはNFLを選ぶのか

2018年ハインズマントロフィーを受賞したオクラホマ大学のクォーターバック、カイラー・マレーくんがスーパーボウルの騒ぎに紛れて(というかスポンサーに呼ばれて)アトランタへ来ていました。

昨年のMLBドラフトでオークランド・アスレチックスに全体9位で指名され、てっきり野球選手になるものと思われていたのに、1月中旬にNFLドラフト参加を宣言。え、どっち行くのん?と話題の人になりました。

NFL関連トークショーに出演し、もちろん野球とフットボールのどちらを取るのか質問されていたんですが、「近いうちに分かる」とのらりくらり。

コンバインに行くの?
(手を広げる)「わかんないな」

プロデイは?
(手を広げる)「・・・多分ね・・・」

アスレチックスのトレーニングキャンプは?
(手を広げる)「・・・・ははははは・・・・」

ハッキリしろ、ハッキリ!どっちでも好きな方をやったらエエじゃないか!何をもったいつけとるかァ!その手はなんだァ!と怒鳴りそうになりましたが、まぁ若干21歳の子どもですからね。

叔父さんがプロ野球選手、父親が大学のクォーターバックだったということで、大人達がカイリーくんの将来を案じていろいろ策を練っているのでありましょう。ふっ。

一番気になるのが身長の問題です。カイリーくんは公式178 cm。NFLのちびっこQBと言えば、ラッセル・ウィルソン180 cm、ドリュー・ブリーズ183 cm が有名です。ウィルソンはこの身長のおかげでドラフト指名が3巡まで落ちました。(同年で先に指名されたのが、ラック、グリフィンⅢ、タネヒル、ウィーデン、オズワイラー)

一般的にQBは190 cm以上必要と言われています。でかいオフェンシブライン、襲いかかるディフェンシブラインの後方にパスを出さなければならないから。大学では活躍できても、プロなら小さいQBをポケットの中に閉じ込めるのは容易である、らしいです。

しかしウィルソンやブリーズの活躍で、それが少しずつ変わってきています。小さめと評価されたベイカー・メイフィールド185 cmはドラフト1位で指名され、クリーブランド・ブラウンズを勝利に導きました。

「QBの体格基準はずっと大事だと思ってきた。しかしブリーズ、ウィルソンがいる。そして今度はオクラホマ大学のマレーだ。型にはまった考えは改めよう。手の大きさ、身長、腕力を今までは重要視してきたんだが」

と最近言っていたのが、オークランド・レイダースのHCジョン・グルーデンです。え、なに、じゃあレイダースがカイラーくんを指名すんの?全体4位で?いやいや、そんなことはないでしょうと思うけど。

かつてMLB、NFL両方で活躍したディオン・サンダースは、「バットを選んで、あとは後ろを振り向くな」という意見です。もっと野球をしたかったという自分の後悔もありますが、フットボールを選んだら「身長、体の大きさ、様々なことをバカにされるぞ。彼はそれを理解していない」と語っています。

確かに小さいことは小さい。180 cm以下。ベイカー・メイフィールドと並んでこれくらい。カメラのアングルで実際より小さめに写っているのかもしれませんが。



去年の全体1位、QBベイカー・メイフィールドの契約金が約33億円、1巡最後のQBラマー・ジャクソンが約8億円。アスレチックスとの契約時にカイラーくんが手にしたボーナス約5億円。もしNFLを選んだ場合には、もちろんこのボーナスは返金となります。

NFLに来れば、1年目からチームの主要選手となるでしょう。しかしメジャーリーグでは、2、3年ファームで修行するのが新人の慣例。そしてこのマイナーリーグが薄給と待遇の悪さで有名なんです。遠征試合は夜行バスで10数時間の旅、初任給10万円から。数人で狭いアパート住まい、食費に困る選手も。年収120万円じゃ生活できんと裁判を起こした選手もいました。

アスレチックスが、特例としてカイラーくんとメジャーリーグ契約(年収最低約5000万円)を結ぶかも、という報道もありました。そりゃあ、ドラフト1巡選手に逃げられたら損失は大きい。でも、指名する前にそこんとこしっかり調べてんじゃないすか。プロだもの。

選手生命は野球選手の方が断然長いし、フットボール選手より体を酷使しないはず。でもQBなら4年のルーキー契約後に大型契約が待っている。野球よりフットボール選手のほうがコマーシャルやマーチャンダイズで稼げそう。

なーんてことをカイラーくんと大人達が考えているのでしょうか。ドラフト何位で指名されるか、そのチームが希望に合うか、契約金はいくらかって。

そう言えば、アリゾナ・カーディナルスの新HCクリス・キングスブリーがカイリーくんをべた褒めして「私ならドラフト1位で指名する」と昨年10月に語っていたことが報道されてました。今年の全体1位指名権を持っているのがカーディナルスですが、いや、それはないやろね。ヘッドコーチの一存で決めるわけにもいかんだろうし。分からんけど。

カイラーくんは本日、2月26日から始まるNFLコンバインへの出席を表明しました。ということは、アスレチックスのトレーニングキャンプは欠席するのかな。2月21日から始まりますが。ふーん・・・。

ちびっこQB、NFLで見てみたいと思っています・・・。


*********************************************************************


👉UPDATE

2月11日、カイラーくんは100パーセントNFLで行くぜ!と決意を発表しました。すでにアスレチックスから受け取っていた約1.5億円のうち1.29億円は返却しますが、もし野球に戻ってくるようなことがあれば、権利はアスレチックスに。

身長178cmで活躍したクォーターバックは、過去にダグ・フルーティ選手がいました。ハインズマントロフィーを受賞していますが、ドラフト指名は11巡。1985年のことです。昔は11巡なんてあったんですね・・・・。


2019/02/05

スター選手が勢揃い!NFL100周年の記念コマーシャルにサム・ゴードンも

53回スーパーボウルのハーフタイムショー前に放送されたNFL100周年記念コマーシャルを見ましたか?新旧スター選手が勢揃いして、まあ豪華なこと。正直、知らない顔もありましたが、イタズラ好きのマーショーン・リンチが適役で膝を叩いちゃいました。引退したペイトン・マニングさんも結構映ってましたね。やっぱ人気あるんすかね。ふっ。みなさんのお気に入り場面はどこでしょうか。





ジュジュ・スミス・シュスターのウエイターをしていたピンク色の髪をした男の子はニンジャさんというゲーマーです。去年3月に、ミュージシャンのドレイク、トラビス・スコット、そしてジュジュ・スミス・シュスターとフォートナイトをしてるところをストリームして話題になっていました。

ジュジュ・スミス・シュスターはビデオゲームがむっちゃ好きで夜中の2時までずーっとやってるそうですよ・・・)

撮影は1月中旬にロサンゼルスで行われました。プレイオフ真っ最中ということで、ベイカー・メイフィールドはボストンに飛びトム・ブレイディとのシーンを撮影。パトリック・マホームズとラッセル・ウィルソンの場面はオーランドで撮影したそうなので、プロボウルの時かな。ドリュー・ブリーズとアルビン・カマラはニューオーリンズで、あのNFC決勝戦で負けた後に撮影されたそうです。(くく・・)

女性ではレフェリーのサラ・トーマスさんも出ていましたが、最後の方でリチャード・シャーマンに「これほしいの?取ってみなよ」なんて言ってる女の子が登場してました。ランニングバック、サム(サマンサ)・ゴードンちゃんです。

お兄ちゃんがフットボールをしていた影響で9歳からフットボールを始め、自分より体のでかい男の子に混じって大活躍。初めてのシーズンで25タッチダウン、1911ラッシュヤードを記録しました。

中学校でスピーチをした際に「タックルフットボールしてみたい?」と聞いてみたところ、たくさんの女の子の手があがったことから、女子フットボールの普及を広めることを決意。2015年に全米で初めて女子フットボールリーグをお父さんと一緒に創立しました。現在はユタ州で500人以上の女子がタックルフットボールに取り組んでいます。

「女の子だってずっとフットボールがしたかったのよ。誰か始める人が必要だったの。今じゃいろんな女の子がフットボールをしてるわ。フットボールで自信をつけることができるし、女の子にだってたくさんのチャンスがあるはず。選手だけでなくコーチや解説者、NFLコミッショナーにだってなれるのよ」

と語る15歳、サム・ゴードンちゃん。むっちゃ速いよ!




さて、この記念コマーシャル、シーホークスファンとしてはマーショーン・リンチやリチャード・シャーマンなんかが出てきて嬉しかったわけですが、ラッセル・ウィルソンの出番って0.5秒くらいじゃないすか。ぶー。不満です。マホームズに食われてチョットだけやん。うっかりすると見過ごすわ。

ラッセル・ウィルソンのセリフ入りバージョンもあったので、一応載せときます。マホームズが「コレ見ろよ、ラス」ってノールックパスをしたあと、ウィルソンが「オレもそれしたことあるよ I've done that too」。

ラッセルもっと出してほしかったぜ・・・。

2019/02/04

【スーパーボウル53】ラムズのオフェンスを攻略したしぶといペイトリオッツの巻

第53回スーパーボウル、みなさんどうでしたか?「つまんねー」「パントばっかし」とぼやく声も聞こえましたが、私は結構楽しみました。正直「どっちも負けろや、フン」と思って見てたんですが、試合が進むにつれハラハラドキドキ。ちょっとだけペイトリオッツを応援してたかな、1万分の1ミリくらいなんですけど。

13対3でニューイングランド・ペイトリオッツがロサンゼルス・ラムズに勝ったこの試合は、スーパーボウル始まって以来の低得点ということです。ハイパーオフェンスとかなんとかが脚光を浴びた今シーズン、最後になってディフェンスの渋い戦いとなった、そんなところも味がありました。

レギュラーシーズンは1試合平均平均32.9得点をあげていたラムズが、この試合たったの3点。


ペイトリオッツのゲームプランは、「ゴフを急かす」ことでした。

試合中、ラムズのHCマクベイはマイクを通してQBゴフに細かい指示を伝えます。ディフェンスの位置を見ながら、プレイクロックが15秒を切るまでコールの変更するのが常でした。そこで、ペイトリオッツは1プレイに2コールを用意し、スナップの前と後でディフェンス体制を変えることで対抗。その結果、スナップを受けたゴフが、どこへパスを出すか戸惑うことに。

「ゴフがやりづらいようにしたんだ。見た目が違うように。マクベイと彼はディフェンスを読んでプレイを選ぶことがうまいからね。スイッチを入れるようにディフェンスが変われば、僕たちにチャンスがある」

と語るのはペイトリオッツのSデビン・マコーティ。また、マンカバーが主体のペイトリオッツですが、ゴフを迷わせるためゾーンカバーを多用しました。CBジェイソン・マコーティによると

「プレイオフの中でも一番ゾーンを使った試合になった。シーズン後半は、ほとんどがマンカバーだった。だからラムズはそれを予期していたと思う。コーチが相手をよく研究してゲームプランを練り、見た目を変えることに成功したんだ」

リーグ2位のオフェンスを誇るラムズでしたが、ペイトリオッツディフェンスを攻めあぐねてパントの連発。しかしやっと第4クォーター終盤、7点差で敵陣27ヤードまで攻め込み2nd and 10。ペイトリオッツがSデュロン・ハーモンにブリッツを指示すると、あわてたゴフが深いボールをなげ、それをCBステフォン・ギルモアがあっさりインターセプト。

「ずっと見てたんだ。目を離さずに、じっと。彼が投げたのが信じられない」

とCBギルモア。Sマコーティによれば

「シーズンを通して、ディフェンスほぼ全員がブリッツをしかけてきた。だからクォータバックは誰が来るのか分からない。彼は迷ったはずだ。この試合には準備すべきことがたくさんあった。向こうは僕らのスナップを全部見ただろう。僕らもそうした。少しでも戸惑わせることがチャンスにつながる」

とのこと。

両チームともディフェンス優勢で、なかなか得点を許さなかったこの試合。ファンブル誘発1、インターセプト1、パスブレーク3、タックル5を記録したCBギルモアがMVPになるべきだとの主張もあります。しかし、カバー不可能なセパレーションでパスをキャッチしまくったWRジュリアン・エデルマンがMVPに。

久しぶりに見たら髭ボーボー。もう32歳だし体力は落ちたのかもしれませんが、相変わらずのガッツプレイをしてました。そう言えば、去年はACL断裂で1年を棒に振ってましたよね。どぉーですか、このキレの良さ。こんなにオープンにしてくれて、QBむっちゃ助かるわ。

キャッチするだけじゃーないですよ。どぉーですか、このブロック。ちっちゃい体で2、3人まとめてどかしちゃうという豆ダンプみたいなこの馬力。


というわけで、ペイトリオッツが何度目かの優勝。チェー。だけど、まーしょーがないですかね。試合最初のパスでインターセプト、フィールドゴール失敗、4th downのコンバート失敗など、ミスもありましたが、肝心なところで決めるべきプレイを決めた執念が勝因ではないでしょうか。

スター選手がいなくても、ギリギリのところで踏ん張るチームを毎年毎年作り出すベリチック師匠、すごいすね。

2019/02/02

ショーン・マクベイ家とジョン・グルーデン家のなが〜い付き合い

30歳でロサンゼルス・ラムズのヘッドコーチとなり、33歳で史上最年少のヘッドコーチとしてスーパーボウルに乗り込むショーン・マクベイ。革新的なオフェンスでラムズを先導し一躍時の人となりました。NFL入りは大学卒業後すぐ。当時タンパベイ・バッカニアーズのヘッドコーチだったジョン・グルーデンがスタッフとして雇ってくれたのでした。

エネルギッシュでなにかと話題の多いとグルーデンと、出世街道まっしぐらのマクベイは、じつは祖父の代から深い縁があった――ということをレオさんから聞いたので調べてみました。世の中って、いろんなことが巡り回っているんですなぁ・・・。

ショーン・マクベイの祖父ジョン・マクベイは現在88歳。高校のフットボールコーチから大学へと経験を重ね、1970年代にはニューヨーク・ジャイアンツのヘッドコーチを2年務めました。1980年にサンフランシスコ・49ersの副社長となり、HCビル・ウォルシュと共に49ersの黄金期を作り上げ、スーパーボウルで5回優勝しています。


祖父マクベイが、デイトン大学時代にアシスタントコーチとして雇ったのが、ジョン・グルーデンの父ジム・グルーデン。

ジム・グルーデンがインディアナ大学時代に雇ったのが、祖父マクベイの息子でありショーンの父となるティム・マクベイ。

1990年には49ersフロントオフィスの祖父マクベイが27歳のジョン・グルーデンをオフェンシブアシスタントとして採用。

また、時代を遡ること1979年ドラフトでは、あの名QBジョー・モンタナをめぐってこんな話が。

49ersのHCウォルシュは、2巡目が終わってもモンタナが指名されないことが不可解でした。モンタナ在籍中のノートルダム大学には、かつて祖父マクベイのアシスタントを務めたジム・グルーデン(ジョンの父)が働いていました。

「電話をして、なぜこんなことになっているのか聞いてくれ。なぜ誰もモンタナを取らないんだ?」

とウォルシュに頼まれた祖父マクベイが「彼はそれほど速くもないし腕力もないよね」とグルーデンに電話をしてみると、「指名したほうがいい。今すぐに取れ」という答え。

ジョー・モンタナは3巡で指名され、サンフランシスコに4度のスーパーボウル優勝をもたらしました。最後の優勝が1989年で、この時ショーン・マクベイは3歳。

アトランタ郊外で育ったショーン・マクベイは、49ersがファルコンズ戦に訪れると、練習を見学し、チームバスに同乗しました。試合前にQBヤングがタオルを放ってくれたことも。

高校ではクォーターバック、大学でワイドレシーバー、キックリターナーとして活躍し、大学最後の年に友達と一緒にNFLスカウティングコンバインが行われていたインディアナポリスまで車を飛ばしました。

NFL関係者が宿泊しているホテルへ行き、祖父マクベイが、かつて49ersで雇用したジョン・グルーデンのドアをノック。頼み込んで、バッカニアーズのクオリティコントロールアシスタントの職を得ました。(クオリティコントロールとは、試合に備えてフィルムを準備したり、スタッツを分析したりする係)

ワイドレシーバーコーチのアシスタントも務め、当時のベテラン選手から可愛がられていた様子です。

「みんなショーンが好きだったよ。始めたばかりで、いろんなことを学んでいた。頭が良くてミーティングでは静かだったが、フィールドに出るとジョン・グルーデンの真似をしてるみたいだった。活気のあるところや態度なんかが。見た目はそっくり。でも中身は違うよ。グルーデンのことはよく知ってるからね」

「グルーデンよりやさしいね。ショーンが選手に怒鳴るとこなんか見たことない。ゴフがヘマしたときの対応を見てみろよ。落ち着いて、理解を示しているだろう。感情的にならないんだ。いいと思うよ。選手に好かれて、成功するヘッドコーチになるだろう」

と、バッカニアーズのかつての選手マイケル・クレイトンさんは語っています。

さて、2008年シーズン後はグルーデン、マクベイ共に解雇され、ジョン・グルーデンはテレビ解説者へ。ショーン・マクベイは、今はなきユナイテッドフットボールリーグのチームへ就職。ジョン・グルーデンの弟、ジェイの下で働きました。翌年にはワシントン・レッドスキンズに採用され、ジェイ・グルーデンがヘッドコーチに就任すると28歳でオフェンシブコーディネーターに抜擢される―――というようなこれまでの経過です。

今年のスーパーボウルが開催されるのは、アトランタのメルセデス・ベンツ・スタジアム。ショーン・マクベイにとってはホームタウンでの大舞台となります。高校時代の友人や親戚が観戦に訪れるでしょうし、マクベイじいちゃんも応援することでしょう。可愛い孫やからね。

スーパーボウルはどちらが勝つのでしょうか。私はどっちも応援しないけど、ペイトリオッツが勝つんじゃないかなと思っています。だって、なんといってもベリチック師匠はあなどれんじゃないですか・・・。