2018/09/24

【第3週】ホームでやっと初勝利 ft. アール・トーマス カウボーイズ@シーホークス戦

今年初のホーム試合で、やっとシアトル・シーホークスが勝ちました。24対17でダラス・カウボーイズを下し1勝2敗に。とりあえずホッとしています。

オフェンスはまだまだ改善の余地ありですが、先制点を挙げ、試合の主導権を握ることができました。加えてディフェンスが予想以上に頑張ってくれました。新人ばっかりで名前もまだ覚えてないけど、ここからまた上達していく気がします。

ホームオープナーの旗揚げは引退したSSカム・チャンセラーさんでした。彼が運を呼び込んでくれたのかも知れません。

元気そうで良かった😃😃😃😃😃練習にも時々顔を出しています。先週のベアーズ戦は、欠場していたボビー・ワグナーと引退したクリフ・アブリルさんと一緒にテレビ観戦していたそうです。

試合序盤では、シーホークスWRブランドン・マーシャルが3回もドロップ。😡😡😡😡😡おい、落球するために契約したんじゃねーだろベテランがぁ!と私の拳には力が入りましたです。

第1QでSアール・トーマスがインターセプトしたものの、次の攻撃は3人で終わり、相変わらず進めないオフェンスでしたが、やっと第2Qでタッチダウン。追加点も決めて17対3で前半を折り返しました。

後半第4Qでは、まだ予断を許さぬカウボーイズがレッドゾーンまで進んだところでアール・トーマスがこの試合2つ目のインターセプト。なんとか時間をランで潰して勝利を収めることができました。

この試合前に、理由なく練習を2回休んだアール・トーマス。カウボーイズへのトレードに加え、カンザスシティ・チーフスが興味を示しているとの話も出ていました。この試合に出場しないかも?という心配もありましたが、大活躍を見せてくれました。

試合前のウォームアップ時にはカウボーイズのコーチに「明日のトレードの用意はできてるかい?」と声をかけられたそうです。

「冗談かなんか知らないけど、オレが練習してるところに二人くらい来たんだよ」だって。

2度目のインターセプトの後、カウボーイズのベンチに向かってお辞儀してみせたのは「もしトレードして契約更新してくれるなら、とっくにやってるハズだよな、ってつもりだったのさ」とのことです。このお辞儀でトーンティングのペナルティを取られたんですけどねww

シーホークスとの契約更新がまとまらない不満は隠さず、「評価してほしい。仕事を認めているなら、結果を示してほしい」と語っています。

練習を欠席すると罰金が課されることになりますが、

「100パーセントの体調を維持する必要がある。自分の体が大切なんだ。チームが自分に投資してくれるなら、オレだって練習に出る。だけど、どんな小さなことでも、例えば頭痛でもあったら、練習には参加しない」

とも言っていました。アール・トマースの去就に関しては、まだまだいろいろありそうです。どのくらい要求しているのか知らないけど、トレードになるんだろうな。

記者に囲まれたトーマスの隣でSマクドゥーガルさんが「この男に金払ってくれよ!」と叫んだり、DEクラークさんが「アールは魔法なんだ。アールの偉大さと魔法を見続けることができてオレは感謝しているよ」と話していたり、選手陣には尊敬されているようです。

来週は現在3連敗中のアリゾナ・カーディナル戦です。落とせません。ぜひとも2勝2敗にしたい。マーシャルさん、ドロップなしで頼みまっせ!


2018/09/20

【第2週】QBウィルソン➡WRロケット タッチダウンの解説

NFLファンのみなさん、こんにちは。フィルムスタディの時間です。

今日は、第2週シアトル・シーホークス対シカゴ・ベアーズ戦第4QでシーホークスQBラッセル・ウィルソンさんが見せた、エンドゾーン右隅に落ちるタッチダウンを解説したいと思います。

まずは、問題のタッチダウンをご覧ください。




いいプレイですね。惚れ惚れします。シアトルのOCはなかなかいいコールをするじゃないか、まんざらでもないな。なんて思ったそこのあなた、実は、これOCのコールじゃないんですよ。QBウィルソンとWRタイラー・ロケットしか知らなかった秘密プレイ。

シアトルのラジオ局でも解説をする、この方が説明していました。見てみる?




もともと、これはランプレイのコールだったとのこと。

ディフェンシブバックの並びは、すべて10ヤード以内。「この位置を見たら、クォーターバックの頭の中では赤い信号が点滅するんです。カバー0が来るんです。すなわち、ブリッツが」


「ランプレイのまま、QBウィルソンはフォーメーションを変えませんでした。WRロケットの走るルートを調整しただけなんです。なぜなら、オフェンスの位置を変えてしまったら、ディフェンスがカバー0をやめるかも知れない。

オフェンシブライン、ランニングバックはランプレイの通りに動く。QBウィルソンはタイラー・ロケットにかすかなサインを送っただけ。それに気づいたWRロケットはフェイドルートを走りました。

右と左どちらのフェイドにするか、QBウィルソンは比較します。左のWRブランドン・マーシャルにつくコーナーは10ヤードライン。一方で右のコーナーはかなり前方に位置している。というわけで、WRロケットにパスを送ったのです」

だって。

本当かな?この人の言ってることは正しいの?と思いますよね。解説しているジェイク・ヒープさんのプロフィールを調べてみました。フリーエージェントのクォーターバック。NY・ジェッツに在籍していたこともあります。現在はラッセル・ウィルソン・クォーターバックアカデミーのディレクターをしています。

ってことはラッセルのお友達やん。仕事仲間じゃないですか。このビデオを作る前に、ラッセルに確認したのは間違いない。

という訳で、オーディブルでも何でもQBラッセル・ウィルソンさんには自分のやりたいようにやってもらいたい。それで負けるならファンも諦めがつきますよ。もうこのチームはラッセルのチームなんだからさ。想像力のない、頭の固いOCなんていらねーーーぞーーーーー。

2018/09/19

【第2週】第4Qのタイムアウトで一体何が起こっていたのか

24対17で負けたベアーズ戦から一夜明けた今日、シアトル・シーホークスファン界隈は、今季より就任したオフェンシブコーディネーター、ブライアン・ショッテンハイマーさんに対する不信感で盛り上がっていました。

第4クォーター残り7分半、7点差を追うシーホークスが同点を狙うドライブ。QBウィルソンが構えに入ったスナップ直前の、突然のタイムアウトの場面。

QBウィルソンがオーディブルでプレイコールを変更してたんじゃないんですか。それが2回続いて、コーチが「おいおい、待てよ」ってタイムアウトをコールしたんじゃないんですか。サイドラインに近寄るQBラッセル・ウィルソンのイラついた顔を見てください。

明らかに不満足。こんなの、ものすごく珍しい。今までに見たことがあったでしょうか。思い出そうとしても出てこない。あのスーパーボウルのペイトリオッツ戦で痛恨のインターセプトをされた時だって、表情を変えなかったウィルソンですよ。みだりに感情を面に出さず、何時でもポジティブ。そのせいでロボットと揶揄されることもある彼が、両手を広げて、何でタイムアウト?やらしてくれよ?みたいな、この様子。

残り時間7分半、貴重なタイムアウトをなぜここで無駄にするのか。リズムに乗ってオフェンスを進めようとしているのに、なぜここで水をさすのか。ここまでずーっと、3クォーターの間なんの結果も出さなかったOCのプレイコール通りに試合を進めることがそんなに大事なのか。

何やねん!?

タイムアウト直後のプレイはIフォーメーションで1ヤードのゲイン。次にpick-6となるわけです。

そのpick-6のプレイですが、シカゴベアーズを取材するライターさんが、シーホークスのこのプレイ、先週のブロンコス戦でもやってたよね!とこんなツイートを上げていたんです。そしたら当人であるベアーズCBプリンス・アムカマラさんが、「そのプレイ見つけちゃったね笑」だって。



選手は試合に備えてフィルムを研究しますよね。もちろんベアーズはブロンコス戦を研究したでしょう。狙った通りにこんなプレイが目の前で展開しようとしていたら、クククと笑いだってこみ上げますよね。

誰だよ、こんな簡単に見破られるようなプレイをコールしたのはよ!

ベアーズのディフェンスの前で、何も出来なかったシーホークスオフェンス。しかし、それを見ながら「たくさん出来ることはあるのに、何も見られない」とツイートしていたのは地元シアトルの、元クォーターバックでもある解説者さんです。


ラッセル・ウィルソンじゃなくても、不満顔になりましょうよ。私なんかもう、ずーーーーっと仏頂面ですから。

一体どうなるのでしょうか、シーホークス。ラッセル・ウィルソンの限りある選手生命を無能なプレイコールで無駄にしないで欲しいんです。それだけ。

2018/09/18

【第2週】0-2で始まったシーズンはどこに行くのか シーホークス@ベアーズ戦

あー負けた負けた、負けちゃったい!!

NFL第2週マンデーナイトフットボール、シアトル・シーホークス対シカゴ・ベアーズは、24対17でシーホークスの敗戦となりました。一応1ポゼッション差ではありますが、LBカリル・マックを筆頭とするベアーズディフェンスが猛威を奮い、ラッセル・ウィルソン& Co. は何にもできない時間が長かったです。

前半だけで被サック5。QBウィルソンに襲いかかるパスラッシャー。CBシャキール・グリフィンが2回インターセプトしたにもかかわらず、その後の攻撃は2回とも3者凡退。ハーフタイム直前にKジャニコウスキーさんにやっと56ヤードフィールドゴールを決めてもらって、10対7で折り返しました。

第4クォーター、エンドゾーンのWRタイラー・ロケットへのパスがようやく決まり、17対10と迫った時には、「あら、ひょっとして勝ちが拾えるかも」と夢を見させてもらいました。いや、結局勝てなかったんですけどね。でもどうですか、このパス。ビューティフル!



この後シーホークスディフェンスがベアーズを3者凡退に抑え、7点差を追う攻撃陣。残り時間は8分半くらい。全然イイとこ無しのオフェンスですが、さっきタッチダウン決めたし、もう一回くらい得点してもおかしくはない。QBウィルソンに任せておけば。

そしたらまさかのpick-6。ああああああああーーー!

ベアーズCBプリンス・アムカマラがボールを奪ってしまったんでした。ラッセル・・違うやろ・・ここでそれはない・・・😭😭😭😭😭😭

オフェンスが噛み合ってないんです。ドライブの途中に分けわからんタイムアウト取るし。ドラフト1位でランニングバック取るならもっとランオフェンス出さんかい!相手のパスラッシュが圧倒的なの分り切ってんだから、その対策を考えてこなかったんかい!一体どこのどいつだ、性懲りも無く同じようなオフェンスをやらせてんのはよう!責任者を出さんか!!!

ショッテンハイマーめ。テレビのスクリーンに映し出されるとムカつきました。このオフェンシブコーディネーターで本当にいいのか?!これで16週行くのか!?バーン!(テーブルをひっくり返す音)

その後QBウィルソンがサックされてファンブル。試合時間残り14秒でルーキーTEディスリーへのパスが通って24対17。オンサイドキック失敗で試合終了。ジ・エンド。

先週のブロンコス戦でも被サック6。今週も6。スナップする度に襲いかかる大男達。ラッセルは平気な顔をしていますが、試合後の記者会見でも「改善して行く」とか相変わらず前向きなことばっかり言っていますが、ぜーーーーったい精神的に負荷を感じているに違いない。

シーホークスはオフシーズンにオフェンシブラインの強化を図ったのか?ドラフトで誰か指名したのか?(5巡で誰か指名してました)一体どういうつもりで今シーズンに臨んだのか。ラッセルはスクランブル上手だから走らせとけばいーやとか思ってんじゃねーだろーな!!


解決策を考えてこいよ、ショッテンハイマーはよ!同じようなこと3回もやってんじゃねーぞ!

一方ディフェンスは、名前の知らない選手がたくさんいました。試合直後のドライブで早速タッチダウン決められちゃってどうなることかと思いましたが、ツギハギ選手の集まりながらも頑張ってくれたと思います。インサイダー取引で1月に裁判を控えた新入りLBケンドリックスさんはサックを記録してくれましたよ!よし、刑務所入りにならんこと願いまっせ。

そしてCBシャキール・グリフィン。今年の大活躍を期待しています!



ということで来週はホームでダラス・カウボーイズ戦です。LBボビー・ワグナー、KJ・ライトさんが復帰予定です。必勝を願って、GO HAWKS!

2018/09/16

もう一人のオージーパンター ブラッド・ウィングはオデル・ベッカムと仲良しだった件

昨シーズン、ニューヨーク・ジャイアンツでパンターをしていたブラッド・ウィングさんを知っていますか。誰それ?と私もついさっきまで知りませんでしたが、この人が実はオーストラリア人だったことが発覚。

シーホークスのパンター、マイケル・ディクソンくんがオーストラリア出身、オーストラリアンフットボール経験者なので、そんな選手がもっといるのかなと探していたらこの人にぶち当たった次第です。

3年間ジャイアンツでパンターを務めましたが、今年3月にリリースされて現在無職。むう、辛いですね。パンターって世界に職が32個しかない狭き門。バッファローに行ったと思ったもとシーホークスPジョン・ライアンさんもカットされちゃったし、なかなか厳しい仕事です・・・。

このウィングさんはジャイアンツのスターレシーバー、オデル・ベッカムJr. と同じLSU(ルイジアナ州立大学)出身で、大学時代から仲良しだったということも判明しました。

そうか。なんか覚えてるぞ。2、3年前ベッカムに非難が集まっていた時(原因はすでに忘れました)ジャイアンツのパンターくんが擁護する投稿をインスタグラムかなんかに上げていたような。それがこのブラッド・ウィングさんかな?

この試合で一体何があったのかは知りませんが、泣いているベッカムを後ろから慰めるパンターくん。どんだけベッカムのこと好きなんでしょう。



LSU時代には、オデル・ベッカムと現クリーブランド・ブラウンズWRジャービス・ランドリーと3人で住んでいたこともあるというブラッド・ウィングさん。ベッカムについては

「彼は友達をすごく大事にする。いつでも、夜どんなに遅くても電話できるし、何か頼みごとをしたら、必ず応えてくれるんだ。彼の全力で友人を支えてくれる。見た通りの男で何も隠し事はない。自分自身に忠実で、そんなところが好きなんだ。言ったことは守る。誠実な人間だ」

と語っていました。また、ジャイアンツQBイーライ・マニングさんに関してはこんな話も。

「確かコフリンコーチのチャリティイベントだったと思うけど、大きなパーティでスーツとネクタイ着用が決められていた。するとイーライが、その夜は赤色がテーマだとオデルに教えたんだ。僕たちは用意を進めていたんだけど、オデルは赤いネクタイやシャツ、赤い皮靴なんかを見つけようと焦ってさ。だけどパーテイ会場に行ってみたら、赤のテーマなんて嘘だったんだ。オデルは全身赤でキメて目立ちまくり。そんなつもりじゃないのに。笑。イーライにやられたよ」

なんつうこと!イーライめ、真面目そうな顔して後輩にイタズラしてんじゃないよ。「そんなこと言ったかな?」なんつってしらばっくれたんじゃないのか。ったく。オデルは怒ったのかな?笑って終わったような気もするけど。

(こういうどうでもいい話をしたかったんです)

大学時代の思い出は、フェイクパントからのタッチダウン。いや、実際はゴールラインを割る前のトーンティングでタッチダウンは取り消しになったんですが、このプレイ。




これでアンスポーツマンライクコンダクトですから、カレッジって厳しいですね。フェイクの指示はなく、フルバックの選手と相談してプレイを決めたそうです。そうなんだ。カレッジでそんなことできるんですね。

ジャイアンツ時代のオフシーズン、オデル・ベッカムとドレイクの自宅に1ヶ月ほど泊まったのがすごく楽しかったとも話していました。ロサンゼルスの家にはトレーニングルームとバスケットボールコートがあり、朝起きて体を鍛えて、食事はケータリングで好きなものを注文して天国みたいだったとのこと。

残念ながら今シーズンはどのチームとも契約を交わしていませんが、ついこの間、親友ベッカムと共ににニッキー・ミナージュの音楽ビデオに出演していました。ニッキーの漫画みたいなボディすげーなwと眺めていると、最後に海辺のベットの上で寝そべっているのがオデル&パンターくんです。

仕事ないかもしれないけど、楽しそうでいいじゃないないですか。ね。

2018/09/12

7×3の答えをアーロン・ロジャースに聞いてみよう ベアーズ@パッカーズ戦

つねづね横柄で憎たらしいアーロン・ロジャースですが、第2クォーターで負傷しカートに乗って退場した時には、正直気の毒になりました。いや、ロジャースじゃなくってパッカーズファンのみなさんが。あちゃー、初戦ですでにシーズンエンド。目の前真っ暗やん・・・って。

「去年も鎖骨折ったやろ。ロジャースもう終りや。引退した方がええ」なんて言ってるヤツも隣にいました。

NFL第1週のサンデーナイトフットボール、ランボーフィールドでのシカゴ・ベアーズ対グリーンベイ・パッカーズ戦。パッカーズは100周年とかでユニホームに記念バッジがくっついていました。

前半はオークランド・レイダースからシカゴ・ベアーズに電撃トレード移籍したLBカリル・マックが大暴れ。ストリップサックやらピック6やらで怒涛の勢い。パッカーズなんか何もさせてもらえなくて17対0。

ハーフタイムのロッカールームで、WRランドール・コブさんは怪我を負ったQBを探したそうです。落ち込んでいるところを励まそうと思って。しかしロジャーズの姿は見えず、スタッフに尋ねると「調整している。膝の様子を確かめている」との答えで、えぇ?と困惑。

「後半が始まるから外へ出た。そしたらアーロンも出て来たんだよ。ユニホームのままで。用意できてるみたいなんだ。大丈夫なのかって聞いたら『ああ、もちろん』って言うのさ。サイドラインで、いつものように試合内容を話し始めた。そうか、試合に出るのか、ってオレは思ったよ」

観戦していた人はみんな驚いたのではないでしょうか。だって怪我したやん。カリル・マックが暴れてるやん。シーズンは長いんだから、大事をとってこの試合休めばいいやん。サックなんかされてACLやられたらどうするの。後半早々にフィールドゴールを決めて、ベアーズなんか20対0になっちゃったよ。なぜ今?

何を考えていたんですか?と試合後に聞かれ、「7×3」と答えたアーロン・ロジャース。

ランボーフィールドに戻ってきたロジャースの、最初のドライブはフィールドゴール。第3クォーター残り3分半でまだ3ポゼッション差を負うパッカーズ。

「自分の仕事をしてくれ。後はオレが引き受ける」

とロジャースはハドルで告げたといいます。(なにこのドラマ)

前半圧倒されていたオフェンシブラインはポケットをしっかり作ってQBに十分な時間を与え、レシーバーはすばやくオープンスペースを見つけて走る。片足をひきずりながらもポケットに堂々と立ち、すばやくボールを供給するロジャース。

その姿が本当に印象的でした。襲い掛かるパスラッシャーを警戒する様子なんか微塵もなし。怖いものなんか何もない。威風堂々、金色の光を体から放つ英雄か。(ってちょっと褒めすぎ。生意気ロジャースなんだけど)

テンポ。クイックリリース。時間を無駄にしないすばやい攻撃を重ね、50ヤード付近からエンドゾーンへ大きなパスを放ってタッチダウン。20対10。歓喜の嵐に揺れるランボーフィールド。いや、すっご!!

ディフェンスが3プレイでパントに持ち込んだ後に2回目のタッチダウンで20対17。

ベアーズがゆっくり時間をかけ、フィールドゴールで23対17。残りは2分半。生意気ロジャースにとっては十分な時間。

自陣25ヤードから、2つのインコンプリートパスの後、3rd and 10。

前半スカスカだったオフェンシブラインが耐えて耐えて耐え抜いて、ボールがロジャースの手を離れるまで4.34秒。

「自分のルートを走っていた。だけどリズムとタイミングがかみ合わず、いつものようにボールを受けられない。そんな時はスクランブルモードになるんだ。空いてるところを探すのさ。で、それを見つけてアーロンの方を振り返るとボールはすでに空中だ。心の中で叫んだよ。おい!ボールが来るぞ!飛んで来る!」

と語るWRランドール・コブ。セーフティと争いながらもボールをキャッチし、エンドゾーンに向かって走り続けました。

「緑の芝生しか見ていなかった。走るだけ。陸上をやってた時に戻ったみたいだった」





4:17 が、その同点タッチダウンなんですが、ちょっとみなさん、52番カリル・マックに注目してください。グリーンベイ25ヤード付近でQBロジャースにパスラッシュをかけていると思ったら、フィールドの反対側へWRコブを追いかけて猛ダッシュ。ゴール前でタックルしようと飛び込んでる!すっごーーーーーーーーー!!

いやいやいやいやいや、すごすぎるだろうこの執念。

実は、このタッチダウン直前のプレイが、あわやインターセプトというドロップでした。


悔しいことでしょう、このCBフラーさん。これ取ってればベアーズの勝ちだった。でもしょうがない。ランボーの神様がロジャースについてたんよ、この時は。

という奈落の底から天国まですべて経験したみたいな、ジェットコースターに乗って昇ったり下ったりしたみたいな試合でした。チェー、ロジャースやってくれるわ。帽子をとって敬礼するしかないか、こんなの見せられたら。

試合後のヒーローインタビューではニコニコして嬉しそうでした。あら、ちょっとカドがとれたんでしょうか。来週の試合も出ると本人は言っていましたが、チームとしての正式発表はまだこれからです。

で、その翌日にですね、パッカーズの3番手QBでもあるルーキーのティム・ボイルくんが、ロジャースの大ファンなもんだから、先輩の名前入りのジャージを着ているという話があったんですよ。


月曜日、ロジャースのジャージを着て練習施設から出てきたというボイルくん、パッカーズの店で150ドル払って買ったそうです。社員割引はあったのかと聞かれると

「ちょっとはね。それでもまだ高かったよ」

という答え。自分の背番号は8番ですが、12番がむっちゃカッコイイので12番を着たいらしい。ドラフト外でパッカーズに入団、ロジャースと一緒に練習中とのことです。ぜひ、先輩にかわいがってもらってほしいです。頼むよ、先輩。

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UPDATE

試合後のインタビューで、なんかニマニマしてるなぁと思っていたアーロン・ロジャースですが、カドがとれたんじゃなかったです。

強い鎮痛剤が効きすぎてハイになっていたのかも。


このホワンとした目。どろんとした喋り方。知らず知らずのうちにゆるむ顔の筋肉wwwいや、そうかもしれません。

ロジャースさん本人は、「鎮静剤なんか打ってない。薬とか嫌いだ」と後日語っていましたが。そうか、そうなんですか。最後のニマニマ顔むっちゃ良いですよね!

2018/09/10

【第1週】キッカー問題は今シーズンも続くのか・・・?シーホークス@ブロンコス戦

僅差の試合を落とすと、あとで響くんですよね。それは分かっているけど落としてしまった初戦です。シアトル・シーホークスはデンバー・ブロンコスに24対27で負けてしまいました。残念。

試合内容はブロンコスの方がよかったし、前半を終って10対17と1ポゼッション差だけだったのは儲けもののような気がしました。第4クォーターで一応24対20と逆転したものの、すぐにタッチダウンを許し、その後はボールを進めることができませんでした。

というか、ペースがつかめないまま試合終了。それはやっぱりブロンコスのパスラッシュが激しかったからでしょう。QBラッセル・ウィルソンは被6サックで失ったヤードが56。ブロンコスはLBボン・ミラーさんが大活躍でサック3、QBヒット4、ファンブル誘発2、ファンブルリカバリー1という成績でした。

シーホークスRBクリス・カーソンからボールをむしり取るボンさんw

ちょwこんなんありですか。黄色い線を越えてファーストダウンと思ったのにさー。

ボンさん相手にOTイフェディくんでは無理があるでしょ。ボンさんには二人で対応してほしいけど、パスラッシャーって他にもいるし、いったいどうしたらいいんじゃ・・・。


というわけで、ボンさんの試合だったなってことでオーケーでしょうか。

そのほか気がついたところは

1 ランが少な!

今日のシーホークスはパスプレイ33回に対してランが16回でした。思ったよりもずっと少なかったです。オフシーズンにはブロックのうまいタイトエンドを加え、ドラフトでもランニングバックを真っ先に指名しました。ランゲームに重点を置くとコーチも言っていたのに不思議。

2 ディフェンスがザル

ファーストダウンをバカバカ取られてました。若い選手が多いから?KJ・ライト選手が故障のためLBシャキーム・グリフィン選手が出場していましたが、出来はよくなかったような気がします。帰ってきたSトーマスがひとつ、Sマクドゥーガルドがふたつインターセプトしてましたが、ブロンコスQBキーナムさんのミスですか。

でも試合を重ねるにしたがってまとまってくるのではないでしょうか。そうなってほしいという希望です。ガンバってー。

3 TEディスリー登場

ドラフト4巡指名のタイトエンド、ウィル・ディスリー選手が1タッチダウン105ヤード。おお!ひょっとしてジミー・グラハムよりもいい?頼れる兄貴になりそうな気がします。来週の活躍に期待。

4 WRダグ・ボールドウィンMCLを負傷

膝の故障でプレシーズンはずっと欠場していたダグさん。今年はずっと故障を抱えながらプレイするつもりだと語っていましたが、第1クォーターで膝を痛め試合には戻りませんでした。

軽症らしいですが、それでも心配。ダグさんがいなかったら誰がボールを取ってくれるんだ?いや、ロケットもブランドン・マーシャルもいるけど、なんか層が薄いレシーバー陣です・・・。

5 Kジャニコスキー、フィールドゴールをミス!

え、また?今年もこれ?46ヤードのフィールドゴールを外してくれましたよ、このふてぶてしいおっさんが。一度は相手のペナルティに救われ、ホッとして2回目蹴ったらそれも外れました。試合が終ってみたら、点差は3。

ちょっと。今年もキッカーに泣くんでしょうか?チーム全体として改善すべきところは数あれど、これはホントやめてほしい。入れろよ。

6 Pディクソンくん、堂々のトップ

最優秀新人賞も夢ではないシーホークスのパンター、マイケル・ディクソンくんが、日曜日終了時点でパンター部門トップの成績です。

平均59.0ヤード(2位が53.8)、最長が69ヤード。高地のマイルハイでの試合ということもありましょうが、ゴール前2ヤード、6ヤードに落ちるパントもありまして、胸が高鳴りました。今シーズンの希望の星。殿堂入りも視野に入れていいよ!シアトルのマジック・マイクと呼びたいです。

さて、来週はシカゴ・ベアーズとの対戦。カリル・マック選手が今週のパッカーズ戦で大活躍してたので、ああ不安。がんばろうぜ!GO HAWKS!

2018/09/02

引続きラムジーがアメンドーラ&グロンコスキにダメ出ししてる件

またもやジェイレン・ラムジーネタです。スター選手の大型契約とか電撃トレードとか相次いでいる昨今ですが、そんな中、トラッシュトークで有名なジャクソンビル・ジャガーズのCBラムジーさんがまたまた言いたい放題していました。

「他の人にどう思われるかなんて気にしない。本当に。これっぽっちも」

と語るジェイレン・ラムジー。今回はレシーバー陣に対する彼の正直な意見を聞かせてくれましたよ。



まずは、7歳上のベテランレシーバーであり、自分の彼女の兄でもあるWRゴールデン・テイトについて。

「彼はオレとやりたくないと思うよ」テイトを守るのは難しい?「いや全然」彼は結構速いでしょう?「それほどでもない」と相変わらず自信満々。

好きなレシーバーはというと、ピッツバーグ・スティーラーズWRアントニオ・ブラウン。「NFLで最高のレシーバーだ。ダントツで」と語り、ヒューストン・テキサンズWRディアンドレ・ホプキンスも評価しています。「彼にはクォーターバックが100人もいたけど、どれもクズばっか。オレでも彼のクォーターバックになれたよね。全くのところ」

その一方で、ニューイングランド・ペイトリオッツからマイアミ・ドルフィンズに移籍したWRダニー・アメンドーラ選手に対しては手厳しく、「新しい契約を結んだけど、彼は酷いもんだよ。みんなは良い選手だと言うけど、それは間違い。トム(・ブレイディ)が良く見せてるんだ。トムが投げるなら、オレだってオールプロのレシーバーだ」

「グロンコはいいと思わない。っていうか、言われるほど良い選手じゃない。彼がコーナーバックとマッチアップする試合は、どれも出来が良くないのさ。コーナーの方が上手なんだ」

グロンコスキー選手はスロットでのレシーブ率が71パーセントなのに、コーナーと張り合う時にはそれが56パーセント(タイトエンド平均以下)まで下がるというスタッツもあるとのこと。

さて、昨シーズンはシンシナティ・ベンガルズのAJ・グリーン選手との乱闘で退場になりました。試合中、レシーバーの回りをうるさく付きまとい、冷静沈着で有名なグリーンさんを爆発させたラムジーは一体あの時何と言ったのか。

「ヤワだって言ったんだ。ガキって呼んだ。言いたいことを言ってやった。したいことをしたさ。レシーバーってのは、だいたいヤワなんだよ。傷つきやすいのさ」

って、2年目の新米にガキ呼ばわりされちゃあ、いくら優しいグリーンさんだって腹が立つでしょう。ねえ。一応7年目のベテランですよ。でもレシーバーが「傷つきやすい」っていうのはwwなるほど。

大学時代には対戦するレシーバーのインスタグラムを調査して、ガールフレンドをネタにした暴言を吐いていましたが、最近ではそれをやめ、ルートやスタッツをバカにすることにしています。

「イラつかせるには、それが最も効果的なんだ。事実を言うだけさ。スタッツを怒鳴ってやるんだ」

ベンガルズ戦では「1キャッチ6ヤード」とグリーンさんにしつこく浴びせかけました。相手を侮辱することは作戦の一つで、「向こうが集中力を欠けば自分にとって有利になる。大口を叩いたら、それに見合うプレイを見せなきゃ」とも語っています。

さて、そんなジェイレン・ラムジーさんは小さい頃から運動神経が周りより抜きん出ていました。何でも一番で自信満々。その上、意地が悪いほどの負けず嫌い。消防士の兄によると、子どもの頃はモノポリーのゲームで負けたりすると紙幣を揉みくちゃにして誰が勝ったか分からないようにしたり、勝った人を蹴り飛ばして部屋から追い出したりwww

「酷いもんだよ。よくあれで友達がいたよな」と笑うお兄さん。お父さんも消防士で、どうやら思ったことを好き放題言う性格は父親ゆずりのようです。

今でも、バスケットボールで9歳のイトコを相手にダンク、さらには母親相手にでもダンクを放ってコテンパンにするという筋金入りの負けず嫌い。

高校で膝の手術後回復に一年かかると医師に告げられると、友達とのパーティも断って毎日2度のリハビリに取り組み、6ヶ月でフィールドに復帰して見せました。現在でもオフシーズンだからといってマイアミやロサンゼルスに遊びに行くことはなく、実家に戻ってガレージや近所の運動場でトレーニングに励んでいます。

「今でもパーティには行かないのよ」と語るのは高校時代から付き合っている彼女、ブリアナ・テイトさん。7月に女の子を出産し、新米パパによれば、子どもは5人ほしいとのこと。

2016年ドラフト全体5位でジャガーズに入団。自分では4位でダラス・カウボーイズに指名されると思っていました。コーチ陣はラムジーを取りたかったのに、GMジェリー・ジョーンズがRBエゼキエル・エリオット指名を行使したと信じています。

「あいつらのチームには絶対行かない。ジョーンズ一族が去らない限り」と吐き捨てるジェイレン・ラムジー。

大学時代のディフェンシブコーディネーターによれば、ラムジーの性格はコーナーバックとして完璧だそう。エゴが強く、雑音を遮る能力に長けている。失敗をすぐ忘れることができる。

「精神的に最もタフでないと務まらない。もし間違いを犯したら、観客の目にもすぐ分かる」

と言うことですが、そういえば、リチャード・シャーマンといいジョシュ・ノーマンといいコーナーバックは個性的な選手が結構いますよね。ふーん、そうなんかも。

3年目のジェイレン・ラムジーは今年も大活躍が期待できます。第1週目はジャガーズ対ニューヨーク・ジャイアンツ戦。むっちゃ楽しみなんですけど!ジャイアンツの花形WRオデル・ベッカムJr.が大型契約を結んだ際には「もうすぐショーが始まるぜ」なんてツイートしていました。#バットマンVSジョーカーのハッシュタグ付きで。

ん?どっちがバットマンやろ?どっちもジョーカーじゃないのかな?

オフに実家でお父さんとお兄さんとトレーニングしているジェイレン・ラムジーはここで見れます。