2020/09/29

【第3週】飛ばし続けるウィルソン幻の6TD カウボーイズ@シーホークス戦

 NFL第3週、シアトル・シーホークスはダラス・カウボーイズと対戦し、38対31で勝利をあげました。先週に続き、最後の最後まで分からない状況。昨年は「負けてるけど勝つかも」が多く、今年は「勝ってるけど負けるかも」に変化したのかな。

QBウィルソンは、先週までの試合に比べると「ちょっとパス出すの遅いんじゃ」という場面もありましたが、それにしたって315ヤード、5タッチダウン。WRメトカーフくんの、あのミスがなかったら、もっとスタッツだって伸びてたはず。

下のビデオの0:31。タッチダウンに浮かれちゃいました、ちょっと早く。あちゃー。

「二度とすんなよ」とウィルソンが伝えたそうです。二度とすんな。そのとおり。うなだれて聞くしかありませんな。

オフシーズンにはサンディエゴやメキシコで一緒に練習を積みました。泳げなかったメトカーフに水泳を伝授し、「弟みたいなもんだ」と言っていたウィルソン。このくらいで信頼をなくすハズはなく、最後の決勝タッチダウンはメトカーフくんでした。よし。二度とすんなよ。

スタッツを見ると、メトカーフ110ヤードにWRロケット100ヤード。レシーバー二人が100ヤード超えなんて、昨年まではなかったのでは。オフェンス変わりました。

ディフェンスはと言うと、カウボーイズRBエリオットに走られていなかったので、ランディフェンスはまずまず。しかし長いパスをボンボン決められて、許したヤード数が522。ザルや・・・。

第3週までの被ヤード数でリーグ最下位、1試合平均497.3ヤードを許しています。うわー、さすがにこれは。これから修正して行くことと思いますが、今シーズンの大きな課題となりそうです。

しかしながらインターセプト、ファンブルでターンオーバーを獲得したのもディフェンスで、これが試合を分けました。セーフティでの得点もあったし。

Sジャマール・アダムズ初め、何人かこの試合でも故障者が出ましたが、幸いシーズンエンドになる重症はなし。それでも2−3週間は様子を見ながらということになるでしょう。

RBクリス・カーソンはカウボーイズDTヒル選手に脚をねじられて膝を負傷しました。すでにカーソンがダウンしているのに、脚をつかんで力任せに1回転させるという、恐ろしい技。

そうでなくても怪我する確率100パーセントのスポーツなのに、どういうつもりなのか。フットボールするのやめろ。この後もウィルソンにヘルメットtoヘルメットでぶつかってたし。NFLが罰するかは分からないけど、この名前は覚えておくぞ。

次戦は第4週ということで、レギュラーシーズンも4分の1が終了しました。早いです。マイアミへの遠征になりますが、選手・スタッフはホテルから外出禁止。マイアミ出身の選手も多いけど、家族・親戚とは会えないみたい。感染を防ぐため、リーグの規制がかなり厳しそうです。

テネシー・タイタンズでクラスターが出たというニュースもありました。今後のリーグ全体の動向も気になります。無事にシーズンが続行しますように。


2020/09/26

いきなりの先発にジャスティン・ハーバートの家族もビックリの巻

 「先発チームでの練習も少ない。試合直前での先発通告。自分用ではないゲームプラン。NFLのベストチーム・QBとの対戦。プロ初戦。しかしジャスティン・ハーバートは素晴らしかった」

と往年のQBカート・ワーナーさんも驚いたロサンゼルス・チャージャーズQBジャスティン・ハーバートくん。第2週のカンザスシティ・チーフス戦で急遽先発を務め、大健闘しました。

先発するはずだったQBテイラーの欠場が決まったのがキックオフの前。日曜日にのんびりしてたら「息子がテレビに出てきて驚いた!」というハーバート家の記事があったので、紹介します。

オレゴン州ユージーンに住む父親マイクさんは、サイドラインの息子の顔が少し見えれば、というつもりでテレビの前に。しかしコイントスの後、異変に気づきます。ジャスティンがフィールドに。

「ホリー(妻)を大声で呼んだんだ。違う部屋にいたからね。ジャスティンが出るぞって叫んだら、ええ!?って走ってきた。二人で顔を見合わせたよ、心臓にパンチを食らったみたいに。そんな話は聞いてないんだもの」

ジャスティンの兄ミッチェルからもテキストメッセージが届きました。コロンビア大学医学部で、月曜朝には試験を控えていましたが、弟のプロ初試合観戦のため一時勉強中断。オレゴン大学でタイトエンドをしている弟パトリックは走って帰宅。

最初のドライブ、チャージャーズはゴール前4ヤードまで攻め込み、QBハーバードが持ち込んでプロ入り初タッチダウン。

「人生の中で一番楽しい15分だった」とハーバートくん。

「みんな飛び上がって、『なんてこった!NFLでタッチダウンだ!』って。あの気持は表現できない」とお父さん。

オレゴン大学での初タッチダウンとよく似ていました。リリーフとして途中出場し、その時もゴール前4ヤードから右に走ってのタッチダウン。

高校時代のコーチも、父親マイクさんにテキストメッセージを送りました。

「私も感動してね。目に涙が浮かびました。変かもしれないけど、本当に嬉しくて」と語るジョンソンさんは、ジャスティンが8年生の時にはバスケットボールでもコーチをしていました。

試合の後、ふくれっ面をしていた男の子が、高校ではリーダーシップを見せるようになったと語ります。プレーだけでなく、人間としても成長する姿を見てきました。

ドラフトの時、ジャスティンが「静かすぎる、声高に指揮を執るリーダーではない」と批評されたことに、ジョンソンさんは不満でした。

「リーダーシップにはいろんな形がある。高校でのジャスティンは、選手の手本となっていた。自分の胸を拳で叩いたりはしない。

オレゴン大学も最初は心配していた。口数が少ないってね。だから私は言ったんです。リーダーシップの取り方が違うんだと。ハドルで司令を出せる勝者、それが彼。タッチダウンの時だけ飛び上がって喜ぶような、そんな選手じゃないんです。

試合の後、彼は私にメッセージをくれました。『コーチ、フットボールをして最高に楽しかったのは久しぶりです』ってね。いいでしょう?大学へ行く時には誰のレーダーにもかからなかった子が、1巡で指名され、デビュー戦では少しのミスはあったけれども素晴らしい試合を見せたんです」

父親マイクさんは、チーフスSタイラン・マシュー選手がエンドゾーンでタッチダウンを阻んだプレーが忘れられません。

「いいか、ジャスティン。カレッジではそれで通ったかもしれないけど、ハニーバッジャー(マシュー選手のニックネーム)には通用しない。でも、彼はよくやっていた。チームに勝利を呼び込めるようになってほしい」

NFLの試合に背番号10をつけた息子が現れ、スナップを受ける姿は「夢が実現したようだった」と語っています。

ジャスティン・ハーバートくんは身長198cm、体重107kg。ほとんど2メートル。調べてみたらキャム・ニュートン(196cm)よりデカいじゃないの。

巨体で身のこなしも速い。ラインバッカーにぶつかって、ひとりで素早く立ち上がっていました。

下の写真はクリックして見てほしいんですが、魚をつかんで嬉しそうなハーバートくんです。高校の「釣りクラブ会長」という肩書がついています笑。


こちらは試合の中のプレーを解説したもの。

0:55 - プレッシャーにもかかわらず、セーフティの頭を超えるきわどいパス成功。

1:41 - ブリッツにも動じない。しっかり前を見てパス。

2:51 - 状況を判断する力。ランニングバックのようなキレ。コンタクト後でも数ヤード稼ぐことができる身体能力。

ベンガルズQBバローくんといい、ハーバートくんといい、ポケットで怯まないルーキー、素晴らしいなあ。これからの試合に大いに期待しようっと。

第3週、チャージャーズは対パンサーズ、ベンガルズは対イーグルス戦です。プロ入り初勝利はどちらの手に?

2020/09/24

タイロッド・テイラーの肺に穴があいて無期限試合欠場かもしれない件

え、びっくり。

ロサンゼルス・チャージャーズのQBタイロッド・テイラーさんが先週の試合を欠場したのは、実はチームドクターが鎮痛剤を注射する際、針が肺に刺さったのが原因であることが本日の報道で明らかになりました。

試合当日には、ウォームアップ中にQBテイラーが胸を痛め、急遽ルーキーQBジャスティン・ハーバートが先発することになったと発表されていました。

突然のデビューでしたが、昨年のスーパーボウルチャンピオン、カンザスシティ・チーフスを相手に互角の試合。延長戦で負けはしたものの、ドラフト6位選手の活躍にチャージャースファンは胸を踊らせたのではないでしょうか。

なのに、試合後の会見では「100パーセントの状態であれば、テイラーがウチの先発である」と頑なにテイラーを推していたHCアンソニー・リンさん。

今となってはガテンがいきます。だってチームのミスで選手に怪我させといて、「先発おろす」なんて、ちょっと言えません。

第1週シンシナティ・ベンガルズ戦の最初のドライブで、肋骨2本にヒビが入ったというQBタイロッド・テイラー。しかしそのまま試合を続け、MRI検査を受けたのは週末になってから。金曜日の故障者レポートには名前がありましたが、練習に参加後、レポートから名前は消えました。

キックオフの前に、鎮静剤を肋骨周辺に注射して試合に出場するつもりでした。しかし、肺に穴が空いたため呼吸が困難になり、一晩入院することに。

元NFL選手パット・マカフィーさんによりますと、このような処置は割りと頻繁に行われるらしいです。効果が4時間しか持たないので、試合直前に注射する。患部に直接注射する。手術など、どんな治療でも間違いが起こる確率は必ずある。

マカフィーさんの選手仲間の話によると、注射を打つ前には「肺に針が刺さる危険性もある」と医師からの説明があるそうです。だって、肋骨周辺に注射するわけですから。

(そうだ、と私も思い出しました。ずっと昔に手術したことがあったけど、痛くてワケ分かんなくなってストレッチャーに乗ってる時に、同意書にサインをしたことがあった。もし間違いが起こっても、病院と医師には何の責任も問いませんというやつですね)

小数点以下何パーセントか分からないけど、その万が一の事故で、肺まで針が通っちゃったということなんでしょう。不運。

「こんなこともあるよ」とHCリンさんは語っています。「タイロッドは怒ってないよ。気を悪くしていない」って、ホントかーーーーーーーー!!

事業主の過失で労働者に怪我を負わせたら補償問題とか出てくんじゃないのー?

骨にヒビが入っているのに、さらに身体に打撃を受ける試合に出場することが当たり前の仕事なんだな、と改めて思います。

チャージャーズとしてはQBタイラーにプレーしてほしいようなんですが、とりあえずドクターストップ。いつ復帰できるかは分からないとのことです。

本人は試合をしたいことだろうなあ。しかし視聴者としては、やはりジャスティン・ハーバートくんを見たいような気もします。先週の「ひょっとして」という輝きを、また見せてくれるのでしょうか。1勝1敗のチャージャーズ、今週はカロライナ・パンサーズ戦です。

2020/09/22

【第2週】ウィルソンが5TD ディフェンスがゴールラインを死守した ペイトリオッツ@シーホークス戦

NFL第2週目が終わりました。なんか、あっという間。シアトル・シーホークスはサンデーナイトでニューイングランド・ペイトリオッツと対戦し、勝利をあげました。最後のプレーを守りきって35対30。

試合開始直後、TEオルセンの手をすり抜けたボールがピック6に。アチャーという出だしでしたが、こんなことはよくあるのがフットボールです。シーホークスオフェンスは順調にヤードを稼ぎ、14対14対でハーフタイムへ。

やはり去年とは一味違う試合運びです。前半でモタモタしてないんだもの。QBウィルソンが要所でタッチダウンを取ってくれたりするんです。この日は288ヤード5タッチダウン。長いやつがあっちこっちへ飛んでいました。プレッシャー受けながら、よくあんなの投げれるもんです。

レシーバーも見せ場を作っていました。2年目WRメトカーフくん、どうですか。昨年のディフェンス最優秀選手CBギルモアを相手に負けていません。


この二人、一晩中やりあっていて、一時はサイドラインで乱闘になるかというほど。デカい、速い、ルートだって走れます。3コーンドリルが遅かったばっかりに、ドラフト順位は下がりましたが、今は後悔しているチームもあるはず。これから大いに期待したい選手です。

WRムーアのタッチダウンも見事でした。去年まで3番手もしくは4番手のレシーバーを努めていましたが、大きく成長している姿には嬉しさもひとしお。右足がパイロンに触ったから、とっさにラインの内側に足を戻してる。素晴らしい。

2018年からの記録では、2番めにキャッチが難しいパス(コンプリートの可能性6.3パーセント)との記録が出ています。↪Next Gen Stats

ペイトリオッツのディフェンスを容易に攻め込んでいたのがすごい。一方ペイトリオッツも、QBニュートンがパスをスカスカ通していました。近年は故障続きでしたが、完全復調の様子。新しいチームでイキイキしてたのが良かったです。

第4クォーター残り4分半、タッチダウンを決めて35対23。「勝った」と思いましたよ。でもそんなに楽に終われるはずがない。ニュートンがすかさずランで駆け込んで5点差に。2ミニッツでシーホークスのボールとなりました。

ファーストダウンを取れば終わりのはず。なのに、3rd and 1でWRロケットへの深いパスがインコンプリートになってしまうんです。走るとかスラントとかで1ヤード進めばいいじゃないですか普通なら。

ディフェンスのポジション見て、ロケットがイケると思ったのかもしれません。去年なら2ミニッツで追いかけてる場面なのに、リードしてたから混乱したのかもしれません。いや、やはりここは、ペイトリオッツだから簡単に行くわけないんです。

で、来ました、ここに。残り3秒、1st and goal でゴール前1ヤード。ああ、ニュートンがノシノシとゴールラインを割る姿が目に浮かぶなァ・・・と、その瞬間に止まった!2年目のドラフト1巡DEコリアーとSヒルが止めたった!

いやー、勝てた。昨年は期待されながらも怪我で不発のコリアーと、セーフティ二人が退場した後の助っ人ヒル、というところも嬉しい。

後日、スナップ前にLBボビー・ワグナーがプレイを読み、チームに指示を出したと報道されていました。

「ボビーが、前と同じランプレイで来ると。だからその通り横に行った。キャプテンに従っただけ。だからチームでビックプレイができたんだ」とコリアー談。

ワグナーが69番を押した一撃がニュートンの進路を塞いだという解説も。うーん、ボビー頼りになる。


ということで、シーホークスは2勝となりました。ウィルソン、飛ばしています。今週は各チームで故障者が続出しました。OTAやプレシーズンがなかったせいなのか。シーホークスでは、LBアービン、SブレアーがACLを痛めてシーズン終了。

怪我を避けられないスポーツとはいえ、辛い。。。

来週はホームでダラス・カウボーイズ戦です。感染対策も成功していて素晴らしい。このまま乗り切ってほしいです。ドルフィンズ対ジャガーズで幕を開ける第3週もむちゃ楽しみ〜。

2020/09/16

キッカー・ゴストコウスキーがドラマを作った タイタンズ@ブロンコス戦

 第1週の最後の試合、マンデーナイトのテネシー・タイタンズ対デンバー・ブロンコス戦を、みなさんご覧になりましたか。

今年のブロンコスはどうなんだろう。QBドリュー・ロック、QBタネヒルは?やっと契約を決めたDEクラウニーは健在か?などを気にしつつも、のんびり観戦していましたが、思いの外盛り上がりました。ドラマの立役者はタイタンズのキッカー、スティーブン・ゴストコウスキーさん。

プロ入りから14年間ニューイングランド・ペイトリオッツでキッカーを務めてきた36歳。スーパーボウル優勝3回、プロボウルには4回選出されており、キックの正確さではNFLの歴史上5番目と言われていました。

しかし昨年は股関節の故障で出場は4試合のみ。3月にリリースされ、シーズン開始間近の9月3日にタイタンズと契約しました。新しいチームで再起をかけた初戦でしたが、なんと、フィールドゴールが全く入りません。

47ヤード失敗。44ヤードをブロックされて失敗。42ヤード失敗。TD後のキック失敗。誰もが信頼してきたキッカーが。は?なんで?まさか?こんなことあり?さすが魔の2020年。

キック連続失敗の結果、試合終盤には13対14でタイタンズがブロンコスを追う立場に。この1点差が、なんとも悩ましい。だって、タッチダウンの後エクストラポイントのミスですよ。入って当たり前の点なのに。なんでベテランがこれを外すのか。

この1点で負けることになったら、いったいどうする。その場で地面に穴を掘って隠れてしまいたい状況ではないですか。

なぜボールがゴールポストを外れてしまうのか、ゴストコさんだってワケが分からず混乱していたと思います。1試合で3つのフィールドゴールを外したのはこれが初めて。


「夏の間中、ソックスを履かずに練習していたんだ。だけどソックスを履くようになった。もし最後のキックが入るのなら、パンツだって脱いださ。何かをしてみなきゃ。全然ダメだったから、何か違うことをしてみないと。気持ちを変えるためにも。変なやり方かもしれないけどね」

と、なぜ試合中に裸足になったのかを試合後の記者会見で説明していました。

1点差となった後、両者パントを繰り返し、タイタンズに最後のチャンスが回ってきたのが残り時間3分。自陣10ヤードから執拗にゴール前7ヤードまで攻め込みます。4th and 1の土壇場で残り17秒。

結果はこちらの映像をご覧ください。


しかしあれですね、こうしてみると、ブロンコスはタイムアウトがあったのに、1度も取りませんでした。恒例の、キックの直前のタイムアウトもなし。コーチどうしちゃったんでしょう。ゴストコドラマに気を取られて、ワケ分かんなくなってたのかも。

タイタンズのHCブラベルさんは決勝ゴールをゴストコさんに任せるのに何の躊躇もなかったと話しています。

「まあルーレットで10回赤が出たようなもんでね。だから次は黒に賭けるのさ。だって10回も赤なんだから、今度はそうなるワケがない。フィールドゴールが決まる確信があったし、正しい選択だ。正当なアプローチであり、最後は全員が自分の役目を果たてくれた」

とのこと。HCブラベルさんは選手時代、3年間ペイトリオッツでゴストコさんのチームメイトでもありました。気心の知れた仲だったのかもしれません。

そういえばタイタンズって、なぜかキッカーの不遇が続き、昨シーズンは10試合でフィールドゴールを1回しか蹴っていないという事実もあります。

何かに祟られているのでしょうか。ああ怖い。くわばら、くわばら。

さて、こんなことがありますと、ゴストコさん次の試合はどうなのかな〜なんて、次週がますます楽しみになりますね。波乱のNFL。これぞ、ってかんじ。

それでは、これはいつの映像でしょうか。スーパーボウルでのゴストコさんのクラッチキックを見ながらさよーならー。


2020/09/15

【第1週】完璧ウィルソンとジャマール・アダムス参上  シーホークス@ファルコンズ戦

第1週目、シアトル・シーホークス対アトランタ・ファルコンズ戦は、38対25でシーホークスが勝ちました。

2点リードしてハーフタイム。第3クォーターでタッチダウンを2つ決めて16点差にしてからは、安心して観戦できました。昨年は最後の最後までヤキモキする試合が多かっただけに、ホッ。1試合目ではありますが、なんかこう、結構イケるチームかもしれない予感。

シーズン初めのオフェンスはまずサック。しかしですね、2nd down, 3rd downとパスなんです。え???3回続けてパス?しつこく続けていたラン・ラン・パスはどうなった?考え方を改めたんか?と思ったらですね、本当に改めちゃったみたいなんです。

第3クォーター敵陣38ヤードからの4th and 5。4th downのコンバートなんて、めったにチャレンジしないチームなのに、強行しました。そしてDKメトカーフくんへの完璧パス。

メトカーフくんのカバーを見て決行したらしいけど、どうやらオフェンスは、けっこうQBウィルソンがやりたいようにできるみたい。「サードダウンを止めた後(相手が)喜んでたから、じゃあやろうって」と、試合後の記者会見で話していました。

早いうちからパスで攻める。後半でリードしていても、ランを増やさない。強気の4th down。オフェンスが変身しました。正直後半では、もっとランを出して時間を稼いだら?ポゼッション時間をコントロールするチームじゃなかったんか?と密かに焦ってみたり😓

でも完璧じゃないですか、ウィルソン。パス35回中31回成功(メトカーフの落球あり)。322ヤード、4TD。相変わらず頼りになるクォーターバックです。もう全幅の信頼。

そして、この試合で驚いたのはなんと言ってもSジャマール・アダムスです。フィールド全部カバーしてるのかと思うほど、あちこちで大暴れしていました。気迫すごいし。この熱気でチームが盛り上がるに違いない。

NY・ジェッツ、よくもまあこんな選手放出したね・・・。

しかし他のセカンダリー陣はけっこうやられていた印象です。

チームの獲得ヤード数で見ると、シーホークス383ヤードに対してファルコンズ506ヤード。QBマット・ライアン450ヤード。終盤のガーベッジタイムも含まれてはいますが、数字だけ見ると、かなり互角。WRフリオ・ジョーンズ157ヤードで、100ヤード以上走ってるファルコンズレシーバーが3人😓😓😓やはり2回のターンオーバーが決め手だったかも。

さて次週はなんと、サンデーナイトでニューイングランド・ペイトリオッツと対戦です。QBニュートンが率いる新生ペイトリオッツ。カムバックしたニュートンが、前のようにまたイライラさせてくれるのか。楽しみ〜。

第1週が終わって、NFLの関係者に本当に感謝です。感染症対策が成功し、シーズンがこのまま続けられますように。

2020/09/12

【祝NFL開幕】ざっくりと第1週の見どころ

みなさんこんにちは。NFLの開幕試合、ヒューストン・テキサンズ対カンザスシティ・チーフス戦はいかがでしたでしょうか。

私はワトソンくん押しでテキサンズを応援していましたが、チーフスの順当勝ちでした。昨年の主力選手がほとんど残留したスーパーボウル覇者、さすがです。新人ランニングバックが活躍したりして、また戦力アップか?

さて第1週です。どのチームがどんな状態なのか、正直よく分かっていませんが、こちらの記事を参考に、見どころを紹介してみます。(カッコ内はポイントスプレッドというオッズで、例えば下の試合はセインツが4.5点差で有利という予想です)

タンパベイ・バッカニアーズ対ニューオーリンズ・セインツ戦(セインツ−4.5)

これは見たい。20年過ごしたニューイングランドに別れを告げ、タンパベイにやってきたQBトム・ブレイディ43歳。TEグロンコスキーも引退から復帰しました。二人の破壊力は健在なのか、にまず注目したいです。「ブレイディの腕は去年より強くなっている」と語るのはバッカニアーズのGMですが、それ本当?贔屓のよく目じゃないんすか?

高校からフットボールをやってきて、初めてのオフェンシブヘッドコーチ、またレシーバー陣も揃っているということで、ブレイディさんも新しい挑戦を楽しみにしている様子です。

一方セインツは、3年連続でNFC南地区優勝。過去3年間、レギュラーシーズン最多勝利を挙げたチームです。その座が今年は揺らぐのか。ブレイディ対ブリーズの同地区対決が2試合見れるなんて、けっこう胸アツ。


マイアミ・ドルフィンズ対ニューイングランド・ペイトリオッツ戦(ペイトリオッツ−5.5)

QBキャム・ニュートンがペイトリオッツのユニホームを着るなんて。これも見たい。HCベリチックさんもこの新入りQBを褒めていて、チームキャプテンにも抜擢されました。数年に渡り肩を何度か手術し、昨年足の故障が原因でパンサーズをリリースされたニュートンです。カムバックへの意欲に燃えているに違いない。1年で基本給1億、インセンティブ付きで7.5億円くらいになる契約です。

この試合の実況は、元QBトニー・ロモさん。こちらの方は1試合約9千万円のギャラだそうです。すごいね。

大番狂わせで時々ペイトリオッツを破ってくれるドルフィンズなので、チャンスはあり。先発はQBフィッツパトリックですが、トゥアくんのユニホーム姿も楽しみです。


クリーブランド・ブラウンズ対ボルチモア・レイブンズ(レイブンズ−9)

昨年期待はずれに終わってしまったブラウンズは、ヘッドコーチが変わりました。どんなチームになっているのか興味津々。派手な選手が多い印象ですが、みなさん落ち着いたのでしょうか。生意気なまんま突っ走ってほしいような気がします。

昨年はレギュラーシーズン14勝2敗で勝ち星トップだったレイブンズ。QBラマー・ジャクソン旋風が吹き荒れました。ラマー仕様の戦略に切り替えたHCハーボーさん、あっぱれです。

「うちのオフェンスは、フットボール版のiPhone 1に匹敵する」と語っていたとか。ここ30年間すべてのチームは次のジョー・モンタナを探しているようなものだった。しかし我がチームは新時代のプロトタイプ、ラマーを有しているんじゃあ、と。

彼がまたパワーアップして戻ってくるのか、iPhone 11版のプレイコールを用意したのか、はたまた他チームのラマー対策が功を奏すのか。シーズンを追いつつ見ていきたいです。


グリーンベイ・パッカーズ対ミネソタ・バイキングス(バイキングス−3)

昨年は13勝3敗でNFC決勝戦まで進んだパッカーズです。QBロジャースの武器をドラフトで獲得するのかと思いきや、1巡でまさかのクォーターバック指名。いやもう、これロジャース燃えまくるシーズンじゃないですか。オラオラオラ、バカ言ってんじゃねーぞって。

昨年のトップコーナーバック3人を放出したバイキングスは、コーナーバック全員が23歳以下。ロジャースが深いパスで切り刻んでしまうのか。いや待て、ジャクソンビルから移籍したDEヤニック・ガーコウのサック炸裂だぁ!とかも期待。

個人的にはバイキングスのOCキュービアックさんのファンなので、キュービアックさん頑張ってください❤


シアトル・シーホークス対アトランタ・ファルコンス(シーホークス−1)

シーホークス頑張れー。オフェンシブラインとディフェンシブラインに不安があるものの、どうにかなるはず。パワーアップしたセカンダリーが楽しみです。

ファルコンズは、RBガーリーが加入しましたね・・・って、それしか知らん😓


ニューヨーク・ジェッツ対バッファロー・ビルズ(ビルズ−5.5)

ブレイディが去ったAFC東で輝くのはQBダーノルドかQBジョシュ・アレンか。WRディグスを獲得したビルズが総合点で優勢かな。無鉄砲なアレンくんの走り、結構好き。

一方、ジェッツHCゲイスさんは選手とうまくやっているのかよく分からない。ダーノルドくんは成長しているのでしょうか。そうだ、RBベルもいた。昨年の不振を払拭できるのかな。


シカゴ・ベアーズ対デトロイト・ライオンズ(ライオンズ−3)

スーパーボウル優勝QBニック・フォールズをシーズンオフに獲得したベアーズですが、先発はQBトルビスキーと発表。ドラフトでマホームズ&ワトソンをパスし、トレードアップして彼を指名事実が影のようにどこまでもついてくるのが気の毒。チームじゃなくって、トルビスキーくんが。

過去2年の同地区争いは、ベアーズの4勝。しかし今年のライオンズはディフェンスが張り切っているとの評判も。この辺で一矢報いてほしいライオンズです。


フィラデルフィア・イーグルス対ワシントン・フットボールチーム(イーグルス−5.5)

1試合目から故障者が続出というイーグルス。LTディラード、RGブルックスはすでにシーズンアウト、RTジョンソンも足首を怪我。WRジェフェリーも欠場っぽい。去年も終盤は故障者続出でした。これが本当に大変なんですよね、NFL。

チーム名を保留中のワシントンは、組織内のセクハラ問題で揺れています。新任HCリベラさん、立て直しはとても大変なのではないでしょうか。加えてガン治療で戦線を離れる場合もあるような。昨年の戦績3勝13敗から大幅に挽回したいところ。


ラスベガス・レイダース対カロライナ・パンサーズ(レイダース−3)

ヘッドコーチもコーディネーターもクォータバックも一新したパンサーズ。どんなチームになっているのか、ちょっと想像できません。確定してるのはRBマキャフリーの活躍のみ。NFLイチのハンサムくんに今年も期待がかかります。QBブリッジウォーターの再出発もみんなが応援しています。

今シーズンからラスベガスへ移転したレイダーズ。新スタジアムでは、全トイレを同時に流すテストをしたそうです。そうか、そんなことするんですね。ここしばらくドラフト指名権がたくさんあったので、その新人たちが育つかどうかが勝負かな。

キャンプでは、HCグルーデンがQBマリオタくんをベタ褒めしてましたが、なんとIR(故障者リスト)入りに。胸の筋肉を痛めているそうです。


インディアナポリス・コルツ対ジャクソンビル・ジャガーズ(コルツ−7)

15年在籍したチャージャースを去ったフィリップ・リバースがコルツのQBに。オフェンシブラインがしっかり守ってくれるはずなので、ジャガーズ相手に爆発するのか。

有力選手がどっさり抜けたジャガーズは、今年は厳しいシーズンになりそうです。QBミンシューくんに明るい話題を提供してもらいたいところ。


アリゾナ・カーディナルズ対サンフランシスコ・49ers(49ers−7.5)

これはいい試合になるかも。昨年は2試合とも49ersが勝っていますが、どちらも接戦でした。2年目QBカイラー・マレーくんは、パワーアップしてくるでしょう。大型契約成立のWRホプキンスもいます。

QBガロポロは、スーパーボウルでの、あのオーバースローから立ち直ったかな?ってとこにも注目したい。


ロサンゼルス・チャージャーズ対シンシナティ・ベンガルズ(チャージャーズ−3.5)

いよいよドラフト1位QBジョー・バロウ登場。初戦で勝利を収めた1位指名QBは、2002年以来一人もなし。その歴史を変えることができるのか。開幕試合で大活躍だったチーフスRBエドワーズ・へレイアはLSUでのチームメイトなので、よっしゃオレも、と張り切っていることでしょう。

おっと、しかしチャージャースには最近大型契約を決めたDEジョーイ・ボサがいましたな。危ない危ない。QBはタイロッド・テイラーですが、ドラフト6位でQBハーバートを指名しているので、シーズン後半には出番があるのでは。


ダラス・カウボーイズ対ロサンゼルス・ラムズ(カウボーイズ−2.5)🏈サンデーナイトフットボール

カウボーイズGMジェリー・ジョーンズのお気に入りHCガレットは解雇となり、元パッカーズのマイク・マッカーシーがヘッドコーチに就任。就活では「2019年の全試合全プレイを研究した」とGMに売り込みましたが、就任記者会見で「あれ嘘だったん」と告白するなど。笑。ほんとですか。

QBプレスコットとの契約延長を渋り、今年はフランチャイズタグで31億円を支払います。そんな中、マホームズ、ワトソンの大型契約が続きました。スーパーボウルには行きたい、しかしプレスコットが活躍したら契約金が跳ね上がる・・と悩ましいかもしれません。気前よく払ったらいいねん。

昨年は44対21でラムズに勝利しているので、HCマッカーシーとしては負けられないところ。

SoFiスタジアムのこけら落としとなるこの試合。建設費用は5ビリオンドル(よく分からんけど高い)で、2番めに高いスタジアムの2倍の費用とのこと。GMジョーンズ(ロサンゼルス出身)がかなり積極的に建設・誘致に力を貸したそうです。

スタジアムの様子とか、にこにこ顔のGMジェリー・ジョーンズとか、たくさんテレビに移りそう。



マンデーナイトも2試合ありますが、一旦省略。今年も盛り上がっていきましょう。スーパーボウルは、2021年2月7日タンパで開催予定です。無事にそこまでたどり着くことができるのか。たどり着いてほしい!レッツゴーー!!