2020/01/26

チーム7つ目プレイオフで爆発🌟🌟🌟49ers RBラヒーム・モスタート

2019年シーズンのNFCチャンピオンシップ、サンフランシスコ・45ers対グリーンベイ・パッカーズ戦は、ナイナーズが圧倒的なランゲームでパッカーズを制しました。

ナイナーズの攻撃はパス8回ラン42回と、ランプレイが8割以上。縦横無尽にフィールドを切り裂いて、な、なんかよく分からんけどぉ、ブロックで道を空けるHCシャナハンのコールがすごいんじゃないのぉ?!という試合でした。

タッチダウンを4回決めたRBラヒーム・モスタートは、220ヤードを走り、これはプレイオフでの歴代2位記録とのこと。今シーズン後半から出番が増えましたが、キャンプ時に4番手のランニングバックで、これまでに数チームから解雇された経験があると報道されていました。

カレッジでは主にスペシャルチームの選手として活躍した後、2015年ドラフト外でイーグルスに入団。ドルフィンズ、レイブンズ、ブラウンズ、ジェッツ、ベアーズで練習生契約、ロースターカットを繰り返した後、2016年に練習生としてナイナーズと契約。(当時のナイナーズHCチップ・ケリーはイーグルス入団時のコーチでもありました)

「カットされた日は今でも覚えている。試合の前にはそれを必ず見るんだ。大変な道のりだった。このストレスと苦痛、苦悩は、誰もが耐えられるものじゃない。自分と、自分にチャンスをくれた人を信じるしかなかった」

と語るモスタートさんは短距離選手でもあり、大学時代は2番目に足の速いフットボール選手と評されていました。ウィキペディアによれば、現在チーフスWRタイリーク・ヒルの100メートル9.98秒に続く、100メートル10.15秒の記録あり。

俊足を活かして、スペシャルチームではリターナーも務めましたが、好きなポジションはガンナー(gunner)。キックオフやパントの場面で、サイドラインを疾走し、リターナーを最初にタックルする役目で、別名シューターとかカミカゼとか言うらしいです。(ウィキによれば)

スピードもさることながら、敵のブロックをかわしたり、敏速な方向転換が必要で、ちょっと恐ろしそうなポジションですが、思い入れは強く、自分の息子をガンナーと名付けました。


ランニングバックとしての役目が大きくなると、スペシャルチームでの起用は減るかと思いますが、本人は続けたい意向です。

「スペシャルチームでプレイするのが好きなんだ。僕の出発点だから感謝している。僕の名前が知られるようになった場所、印を置いた場所なんだ」

ナイナーズ入団前、6チームでのランヤードはゼロ。2017年、2018年はIR(故障者リスト)入りもしています。5年目のプレイオフで、やっと大きな成果が出ました。

こないだポッドキャストで、ナイナーズのGMリンチさんが「彼は以前ボールセキュリティーに問題があってね(ファンブルする傾向があった)、だけどカイル(HCシャナハン)が『信頼してるから』ってボールを持たせ続けたんだ。コーチの信頼があって、彼も自分を信頼するようになったんじゃないかな」と言ってました。

さてスーパーボウルですが、ナイナーズはまたランが7〜8割のオフェンスで行くのか。RBモスタートのビッグプレイがまた出るのか。QBマホームズとナイナーズディフェンスの戦いはいかに。ということで見どころたくさんありそうです。

残すところ今シーズンもあと1試合。しっかり楽しみたいと思います!




2020/01/19

【ディビジョナルラウンド】今シーズンの健闘を讃えよう🌟 シーホークス@パッカーズ戦

シアトル・シーホークスの2019年シーズンが終わりました。ディビジョナル戦でグリーンベイ・パッカーズに23対28で惜敗。ううううう・・・残念。

オープニングドライブでタッチダウンを決められ、オフェンスがもたもたしているうちにさらに追加点を許しました。あっという間に3ポゼッション差。後を追う展開は今シーズン何度も経験済みですが、パッカーズ相手に、前半終わって3対21というのはさすがにマズい。


  • Total Yards

    • SEA375
    • 344GB
  • Turnovers

    • SEA0
    • 0GB
  • Possession

    SEAGB
    29:2930:31
  • 1st Downs

    • SEA23
    • 22GB


シーホークスは、あくまでもランでオフェンスを組み立てたかったんだと思います。3回連続RBリンチを走らせて、結局パントという場面では、正直驚きました。気持ちはわかる。しかしQBウィルソンに投げさせないでどうするねん。

しかし後半に入ると、シーホークスは早速タッチダウンで反撃開始。QBウィルソンが投げ、走り、ゴール前1ヤードまで攻め、最後はRBリンチがゴールラインへ飛び込みました。

すかさずパッカーズもタッチダウンを返しますが、後がないシーホークスはQBウィルソンが本領を発揮。パスで攻め、スクランブルで走る。逆境でますます張り切る我がQBがオフェンスを引っ張って、後半で3回連続タッチダウンに成功。第4クォーター中盤で、5点差に詰めました。

このウィルソンは圧巻。勝つことを信じて疑わない集中力。最後の最後までプレイを諦めず、ファーストダウンを取りに行く姿。胸がつまります。

てか、もう、すごいんよ〜。見てる方はドキドキなんですが、ヘルメットの中の彼の目はまっすぐで冷静沈着。それを見ると、はぁ〜この人がQBでよかった・・・としみじみ思うんです。この人がシーホークスにいてくれて、本当にうれしいぞ。

次のパッカーズの攻撃を抑えれば、またボールが回ってくる。シアトル陣40ヤード地点で迎えた3rd and 9。断固として守りたい、このサードダウンで、LBシャキール・グリフィンのプロ入り初サックが炸裂!


待ち望んでいたこの瞬間。昨年はスペシャルチームでの起用ばかりだったLBグリフィンですが、2年目の今シーズンは後半からパスラッシュの出番がぼちぼちと増えました。この試合ではディフェンスのスナップ64回中5回に出場。そのうちの1回がこのサックに。

CBシャキール・グリフィンとの双子ブリッツって、このコール、最高すぎやませんか?この試合の、というか今シーズンのハイライト場面のひとつです。

というわけで、QBウィルソンにボールが回って来たシーホークス。お膳立ては整いました。しかしWRターナーが落球してファーストダウンに失敗すると、サードダウンでサックされ4th and 11に。自陣36ヤード地点からパントを選択し、もう一度ディフェンスに勝負を託します。残り時間は2分41秒。2ミニッツウォーニングも、タイムアウトもあり。

しかし、ボールがシーホークスに戻ってくることはありませんでした。サード&ロングを2回更新され試合終了。

大いに盛り上がった今シーズン、これが最後の試合となりました。

今となっては感謝しかありません。毎週ハラハラする試合で、どんなに心が踊ったか。故障者もたくさん出たし、怪我をおして出場していた選手もたくさんいました。抜群に能力のある選手が集まったチームじゃないけど、みんなで力を合わせて、ベストの戦いをしたと思います。

若い選手も、今シーズンでずっと力がついたはず。来年は、今年以上の活躍を期待しよう!


RBリンチのカムバックをもう少し見たかったですけどね。メディア嫌いで有名な彼ですが、サイドラインではチームメイトを盛り上げてくれるシーンがいくつもありました。

ルーキーのRBホーマーくんに「キミの走りがオレをやる気にさせてくれんだよ・・・」なんて言ってるかと思えば、今度はこんなシーンも。


「オレとターボ(RBタービン)を一緒に座らせちゃダメなんだよ。年取り過ぎてんだから」
「キミが真ん中に座って、年を割ってくれなくちゃ」
「どう?いい気分だろ?」
「なんか老人ホームにいる気分なんだよね」
「そんでキミが、オレたち期待の若者ってワケだな、うん」
「老人ホームを訪問して、オレたちが元気にしてるか見てくれるんだ」

一度引退したリンチは、後輩を思う気持ちも人一倍だったような気がします。試合後会見では、若い選手に「自分のお金をきちんとマネジメントすること、身体と精神を大切にすること」を強調していました。

また、ウィルソンとは試合中にこんなやり取りを。


「こんなこと、前にもあっただろ?」
「この前オレ達が一緒の時は、なんとかやったよな?」

マーション・リンチはシーホークスの宝物💙💚💙💚💙

試合後、リンチは自分のジャージを持ってパッカーズのロッカーを訪問し、QBロジャースとユニホームを交換したと報道されました。二人はカリフォルニア大学時代のチームメイトです。

「お前のクソジャージをよこせ」と笑いながらリンチが語りかけると、ロジャーズも「おい、お前のクソジャージこそこっちによこせ」と返答。この試合を振り返って、「ふう、オレは年取ったよ。お前はなんでまだ出来るんだ?どうやって?なんかズルしてるんだろ、え?」とロジャースに軽口を叩いたとのこと。

シーホークスに復帰し出場した試合は3試合だけですが、ファンにとって、このカムバックも忘れられない思い出です。本当にいろんなことがあって、いいプレイもたくさん見れて幸せでした。すでに来年がむっちゃ楽しみです。シーホークスファンのみなさん、来年も一生懸命応援しましょうーーー!!!


2020/01/09

【ワイルドカード】DK・メトカーフが躍動し次戦へゴー! シーホークス@イーグルス戦

NFLプレイオフ、ワイルドカード戦が終わりました。前年の覇者ニューイングランド・ペイトリオッツが破れ、優勝候補のニューオーリンズ・セインツが敗退と、波乱の展開。いやー、プレイオフって恐ろしいですね・・・。

シアトル・シーホークス(NFC5位シード)はフィラデルフィア・イーグルス(4位シード)と対戦し、なんとか17対9で勝つことができました。

両チームとも故障者が続出し、先発選手をかなり欠いての戦いでしたが、さらにイーグルスはQBウェンツが第1クォーターで途中退場。DEクラウニーのヘルメットが後頭部にぶつかって脳震盪となったためです。過去2年のプレイオフも怪我のため出場できず、これが初舞台だったのですが、なんとも不運な結果となりました。代わって、ベテランQBマカウンが登板することに。

シーホークスは最初のフィールドゴールをブロックされましたが、2回めのフィールドゴールは成功、それにRBリンチの無理矢理タッチダウンを加えて前半を10対3で折り返しました。


この試合、ランはほとんど封じられていたのですが、この人が出るとチームの雰囲気が一転します。こんな走りを見せられたら盛り上がるしかないっしょ。後半で見せたスティフアームもナイスでした👋👋👋

イーグルスも果敢にパスを決めレッドゾーンまで攻め込みましたが、シーホークスディフェンスが守りきり、フィールドゴール2つに抑えました。第4クォーターではゴール前24ヤードで4th and 4、ゴール前10ヤードで4th and 7という場面もありましたが、両方のコンバージョンを防ぎ、無得点に抑えたことが大きな勝因のひとつです。

ランは全く出ず、RBホーマー、RBリンチ合わせてキャリー17回19ヤード。しかし要所でQBウィルソンが走って45ヤード、パスを投げては325ヤードという活躍で勝利を呼び込みました。パスラッシュをかわしながらサード・アンド・ロングを何度も更新し、得点に結びつけました。

ウィルソンのディープボールをキャッチし、スター誕生を見せつけたのが、ルーキーDK・メトカーフです。レギュラーシーズン中には落球もありましたが、この試合ではパーフェクト。速い!デカい!高い!そこ、どいてどいて!


NFLコンバインではムキムキの体格、40ヤードダッシュの速さ、垂直跳びの高さで注目を集めたものの、3コーンドリルが遅かったために評価を落としました。「ルートを走れない」と疑う声もあり、ドラフトではワイドレシーバーで9番目の指名でした。「なんでこんなに待たせたんだよォ」って泣いてたの思い出すなぁ。

この1年でグーンと成長したんじゃない?ルーキーの活躍って嬉しいです!

第4クォーター、2ミニッツを切ってのドライブでは、2回ランを試みた後3rd and 10でのディープボールをキャッチ。勝利のファーストダウンを獲得しました。


このプレイコール。OCショッティーさん、やるじゃないすか。そう、ウィルソンにやらせたらいいんよ。3回ラン出して、1分以上時間残して、向こうにボールが渡っていたら、のたうち回っていたかもしれないです。テレビの前で。

プレイオフのウィルソンを信頼して、どんどん攻撃的なコールを出してほしい。勝負のかかった大事な場面なら特に。もう後はないんだから、思いっきりやるだけやったらいいじゃないか。

次の試合があるって、なんてラッキーなんことなんでしょう。プレイオフって一戦が本当に貴重です。また応援できる幸せをかみしめて、週末の試合を待ちたいと思います。

ロジャースがなんだー!バッカーズがなんだー!全然こわくねーぞー!レッツゴーーーーーーー!!!



2020/01/01

【第17週】あとちょっとが足りなかった混乱のゴール前 49ers@シーホークス戦

NFL2019年レギュラーシーズンが終わりました。最後のサンデーナイトは、NFC西地区首位を争うサンフランシスコ・49ersとシアトル・シーホークスが激突しましたが、残念ながら26対21でシーホークスの敗戦となりました。これでナイナーズはプレイオフ1位シードを獲得し、シーホークスは5位シードに。


  • Total Yards

    • SF398
    • 348SEA
  • Turnovers

    • SF0
    • 0SEA
  • Possession

    SFSEA
    32:5627:04
  • 1st Downs

    • SF18
    • 27SEA

前半はナイナーズが圧倒的な強さを見せ、シーホークスは何にもできませんでした。ハーフタイム直前には、ゴール前31ヤードまで攻め込んだものの、4th downのコンバートに失敗。13対0で前半を折り返し、暗雲が立ち込めました。しかし後半に入ると、まずWRロケットのタッチダウンで反撃開始。

QBウィルソンがスクリメージラインを超えているのでは?と思いましたが、体の一部が残っていれば大丈夫との解説です。ウィルソンもつま先を引きずって、かろうじて足を残していた模様。



第4クォーターには、チームに復帰したばかりのRBマーション・リンチが1ヤードを飛び込んでタッチダウンに成功。観衆を沸かせました。

コーチがむっちゃ嬉しそうで良かったです笑。しかしナイナーズも怯むことなく追撃を重ね、5点差のまま試合は終盤戦に。残り時間2分27秒で、ボールはQBウィルソンの手に渡りました。

パス、パス、パスの連続でエンドゾーンめがけて怒涛の攻撃。パスでこんなに進めるなら、最初からやっとけばよかったじゃーん。オフェンシブラインがこんなに持ちこたえていることにも驚きました。あれよあれよという間に、ゴール前12ヤードに到達しました。こ、これは勝てるかも・・・。

残り時間42秒。QBウィルソンがWRウスーアにパスを通し4th and 10をコンバート。ドラフト7巡のルーキーで、これがプロ入り初キャッチ。この正念場になんと。急遽ゴール前1ヤードから1st and goalとなり、全員がスクランブル状態。シーホークスは、タックルのジョージ・ファントがもたもたして位置につくのが遅れ、まずウィルソンがボールをスパイク。

すると、ニット帽をかぶってサイドラインで試合の成り行きを見ていたRBリンチがヘルメットをかぶってフィールドに登場。オフェンス陣が悠長にハドルを組んで話し合っている途中にディレイ・オブ・ザ・ゲームの宣告が。

実況も見てる方も唖然としました。なんでそんなにゆっくりしてたん?タイムアウトだと勘違いしてたのかな?タイムアウト使い切ってたのに?

ペナルティで5ヤード後退したため、リンチは退場。ゴール前6ヤード地点からWRロケット、TEホリスターへのパスはインコンプリートとなり、最後の4th downでホリスターがキャッチしたボールは、僅かでゴールラインに届かず試合終了となりました。





いろんなことが最後の25秒間に起きて、見てる方も困惑しましたが、やってる方――選手もベンチも審判も――混乱していたのではないでしょうか。

だってよく考えたら、ボールをスパイクなんかしないで、ディフェンスがオタオタしてる間にプレイを決めることもできたはず。チームに加わったばかりのRBリンチは、2ミニッツドリルまでは練習していなかったので、もう出番はないと帽子をかぶってたんじゃないですか?それがゴール前1ヤードだったので、突如フィールドに。でも、22秒しか残っていないので、もしランが失敗したら時間切れになる恐れが。プレイアクションかもしれないけど、パスなら2回は挑戦できるはず・・・。

ベンチの思惑は分かりませんが、はっきり言えるのは、シーホークスの準備が足らなかったこと。これがベリチック師匠なら、あらゆる場面を想定して対策済みだったと思うんです。

それが肝心なところでトホホのペナルティ・・・。ま、いいです。間抜けなところも含めて応援してるから。でも、こんなのプレイオフで起こったら頭が爆発しまっせ。

サードダウンでのTEホリスターへのDPIの疑いもありました。反則か、反則じゃなかったか、いずれにしても審判が試合を止めてブースレビューをするべき場面。だって、去年のプレイオフ、ニューオリンズ・セインツ戦のDPIコールのミスを踏まえてルールを改正したはずだったのに。試合を左右する重要な場面でのコールって、まさにこの場面でしょうよ。

審判も分けわからん状態だったかもしれないですけどね・・・。

ということで、今シーズンは11勝5敗でシーズンを終えました。プレイオフのバイウィークを逃したのは残念ですが、そこまでの実力が無かったです。これからあとは全部ロードゲーム。まずはフィラデルフィアで、勝てば多分サンフランシスコ、そしてニューオーリンズ?と進めるのかは分かりませんが、頑張ってほしいです。マーション・リンチだってもっと走りたいと思ってるはず。

「お前のおかげで力が湧いてくるんだよ・・・オレをやる気にさせてくれるんだよ・・・」なんてルーキーのホーマーくんに語りかけてました。ホーマーくん、ひょろっとした印象ですが活躍してました。次の試合も期待しよう!


みなさんにとって2020年が良い年でありますように🎍🎍🎍