2016/12/28

【祝】クリーブランド・ブラウンズのシーズン初勝利!

何をやってもうまくいかない。どうしても勝てない。何が悪いんだろう?オレたちはカスみたいな選手の集まりなのか?でも、みんな同じプロの選手じゃないか。

そう思っていたんじゃないでしょうか。クリーブランド・ブラウンズの選手たちは。今シーズンは、会長もGMもヘッドコーチも新しくなって、生まれ変わったブラウンズを見せるはずだった。しかし、勝てない。暗いトンネルの中で、出口の光が見えなかった。

第12週が終っての記者会見では、ヘッドコーチのヒュー・ジャクソンさんが涙ぐんでいましたよ。「0勝12敗が本当につらい。長い12週間だった」って。

でも、勝ったよブラウンズ!第16週、最後のホームゲーム。20対17でサンディエゴ・チャージャースを破って初勝利。

試合後のロッカールーム。


「ベテラン選手のことを言ってただろ・・」と語りだして、もう言葉にならないジャクソンさん。そのあと、ウィニングボールをコーチに差し出し「オレたちと1年つきあってくれてありがとう。思うようにはできなかったけど・・でもこれをコーチに捧げるぜ。メリークリスマス!」と抱き合う選手たち。

よかったな!大切な一勝や!

ジャクソンさんは、この試合に賭けていたそうです。次の週は、プレイオフの順番争いをしているかもしれないピッツバーグ・スティーラーズ。勝つとしたら、このチャージャース戦しかない。

シーズンが終ったら、チーム編成は大きく変わる。今のメンバーが、ブラウンズとして共に戦って勝つ最後のチャンスになるだろう。ベテラン選手は今までよくやってくれた。新人が力を出して借りを返す番なんだ。そういう話を選手にしていました。

試合はクリスマスイブ。まばらな観客席でしたが、「ヒューを信じてる」「信頼してるぞヒュー」という看板も見えました。こんな成績でも応援を続けてくれるファンがいる。寒空の中スタジアムに足を運んで。

試合はなんとかブラウンズが20対17とリードして、残り3分49秒。32ヤードフィールドゴールを決めれば同点に追いつくチャージャース。しかし、ブラウンズがキックをブロック。手を空に伸ばしたのはジェイミー・メダー選手。

メダー選手はクリーブランド近郊で育ち、子どもの頃からのブラウンズファン。ドラフト外練習生としてブラウンズに入団し、チームのためならどんな役割でもこなす、縁の下の力持ち。この選手が大きなプレイを決めました。(んもー、はまり役!)

チャージャースは、試合終了前に再び43ヤードフィールドゴールのチャンスがありましたが、それも失敗。


キッカーが呆然としとる・・wブラウンズに負けたのが信じられないって・・wwいいじゃないか、こういうことがあったって。クリスマスだよ!

大喜びのファンのみなさん。


よかったねぇ。ホントに。

さて、クリーブランドでは、ブラウンズが16敗でシーズンを終えたら、それを祝うパレードを行うという企画も立てられていましたが、この試合の勝利によって、パレードは中止に。

クリーブランド警察が、「警備しなくてよくなった~あ~よかった~。ブラウンズ勝ってくれてアリガト~」というツイートをしていましたよ。


パレードの主催者側は、イベント施行のために集まった募金を、クリーブランドのフードバンクに寄付するそうです。あっちもこっちも万々歳じゃないですか、ねぇ。

クリスマスに希望の光が見えたブラウンズ、よかったです。シーズン最後の試合は、スティーラーズが主力選手を休ませる方針のようですから、ひょっとして、もうひとつ勝てるかも?

NFLで勝つのって、本当に大変なことなんだね・・・。

巨漢ポーがトドメの一発 ブロンコスはプレイオフ進出ならず

昨年のスーパーボウルチャンピオン、デンバー・ブロンコスは、第16週のカンザスシティ・チーフス戦に負けて、プレイオフ出場争いから脱落しました。

残念。ブロンコスをプレイオフで見たかった。

最近は負け試合ばかり続いていたブロンコスですが、実はシーズンを4勝0敗で始めていたことをみなさん覚えているでしょうか。NFLの開幕戦ではカロライナ・パンサーズを接戦の末に破り、「今年もやってくれるに違いない!」と私はグーを握り締めていましたよ。

しかし第4週でQBシーミアンさんが肩を負傷、第7週ではRBアンダーソンさんが膝の怪我で故障者リストに。4勝した後、3勝3敗を加えて迎えた第11週目のカンザスシティ・チーフス戦。これが、今シーズンの大きな分かれ目だったと、ヘッドコーチのキュービアックさんは考えているようです。

7勝3敗のブロンコス。試合残り3分で24対16と8点リード。しかしチーフスにタッチダウン+2ポイントを許し、延長へ。結局31対27のフィールドゴール差で負けました。

「勝って、自信をつけることが出来たはずの試合だった」

「やるべきことをせずに、試合終了になってしまった。あれ以来ずっとチームは苦しんできた。いいプレイで勝ちを呼び込むような試合をすると、勢いがつくんだが」

とキュービアックさんは語っています。

シーズンを決めるひとつの試合。試合を決めるひとつのプレイ。どれがそのプレイなのか、試合の最中は分からないけれど、そういうのって必ずある。流れを変える唯一のプレイをきちんと決める―――それが、本当に強いチームなんでしょう。

第16週の試合では、チーフスが16プレイで3タッチダウンを得点。(まだ第1クォーター)3つ目の、TEトラビス・ケルシー選手の80ヤードタッチダウンが、この試合を決めたのかもしれません。逆転が不可能とは言わないけれど、今のブロンコスにはその力がなかった。

去年のQBペイトン・マニングさんだって、決していい記録を残したわけじゃない。だけど、リーダーシップとか、チームをまとめる力とか、ペイトンのために勝つぞ!とチームに思わせる力があったに違いない。ペイトンさんって、あんなフツーのおじさんみたいなフリして、実は偉大な人だったんや・・と改めて思わずにはいられません。

さて、第4クォーター残り1分52秒。27対10で勝利がほぼ決定しているチーフスが見せたトリックプレイ。159kgのドンタリ・ポー選手が、ボールを持ってジャンプ!TDパスを放った!


瀕死のブロンコス。その息の根を止めるような、無情の一突き。

「大男、よかったよね。負けたのは残念だけど、彼らがタッチダウンをものにしたんだ。もしできるんだったら、オレだってあんなプレイしてた。まあ、いいよ。来年も2回彼らと試合するさ」

と、ブロンコスのボン・ミラーさんは、素直にポーさんのために喜んでました。

わりとみんな淡々としてます。選手の方々は。もうすでに来年を見据えてるというか。悔しがってるのはファンのほうが多いかも・・・。

あーーーブロンコスがプレイオフで見れなくて、ほんっとに残念!!!


チーフスは、なんか今年めっきり力をつけたという印象。その起爆剤ともいえるのが、タイリーク・ヒル選手なんでしょうが、私は正直、見たくない。

しゃべってるところも聞いてないし、どんな人なのかも知らないけど、妊娠中のガールフレンドの腹を蹴って首を絞めて有罪になったってことだけで、勘弁してほしい。

スタンドにヒル選手を応援する看板が出てたり、ヒーロー扱いされてる様子を見ると、複雑な心境・・・って心境どころか、腹立つぞ!!!足が速くてフットボールができればそれでいいんか!?

NFLなんか、TDセレブレーションを取り締まったり、規定外のシューズに罰金出して威張ってるようだけど、DVはどうなんよ?えぇ?!と詰め寄りたい。

まぁ、私はこうやって怒ってればいいけど、チーフスファンの人は、どうやって気持ちを整理しているんだろうな・・・。

2016/12/27

プレイオフに向けて不安もいろいろ カーディナルス@シーホークス戦

シーズンもいよいよ大詰めの第16週は、アリゾナ・カーディナルス対シアトル・シーホークス戦でした。これに勝てばNFCディビジョン第2シードが確定し、バイウィークを得ることができたはずのシーホークスでしたが、34対31で敗戦。(涙)

今シーズンのシ-ホークスは週によって浮き沈みが激しく、調子がいいんだか悪いんだか、勝てるチームなんだか勝てないチームなんだか、さっぱり分かりません。

この試合でも、前半はディフェンスぼろぼろ。オフェンシブラインは全くの役立たずで、QBヒット&サックされまくり。ハーフタイムで14対3。

後半第4クォーター残り4分10秒の時点で、31対18。あかん・・・。’

しかし、この点差でも、ラッセル・ウィルソンさんはベンチで「逆転だァ!」ってチームを鼓舞してんだろうなあ・・と思っていたら、本当に追いつきました。3分あまりで2つタッチダウンして。

31対31。残りは1分。こんな試合を何度見てきたことか。第4クォーターに入ってからの奇跡のカムバック。またこれか・・・(震え声)。しかし、タッチダウン後のエクストラポイントをキッカーのハウシュカさんがミス・・・・。


この後、リチャード・シャーマンさんがハウシュカさんのヘルメットを両手でつかんで励ましてたんですけどね。「大丈夫だ、ディフェンスが踏ん張って、もう一度チャンスを作るぜ」って言ってたのかな。でもディフェンスはダメだったよ。1st ダウンを2回取られて、フィールドゴールで試合終了。

ああ・・。きわどい試合に勝てないのはつらい。弾みをつけてプレイオフに臨みたいのに。いったいこれでポストシーズンを戦っていけるのか?と不安がひたひたと押し寄せてきました・・・。しかし、それに目を背けてはいかん。克服してほしい問題点は、まずこれだ!

1.オフェンシブライン

シーズン中ずーっと問題を露呈してきたオフェンシブラインですが、この試合でもひどかった。サック6回に、QBヒット14回。でも、後半になってやや持ち直したし、やればできると思うんだよ。Oラインの皆さん、オフェンスの出来はあなたたちの手にゆだねられているんだ、耐えてくれ~。

え?ラッセルどこ・・・?呆然と立ちすくむ大男たち。ちょっと、あんたら!


今シーズンのOライン・・・。


こんなにひどいと、もうあとは良くなるしかないだろう、え?

2.ラン

この試合でも、ランゲームが皆無でした。RBトーマス・ロールズさんは肩を痛めて途中退場し、RBコリンズさんが出てきたけど、ランニングバックによる獲得ヤードは計36。(ガーン・・・)

これはOラインの出来とも関係あるんでしょうが、それでも。これじゃあオフェンスが組み立てられない。ペイトリオッツ戦で活躍し、現在故障中のCJ・プロサイスさんは、プレイオフに出場できるんでしょうか???

誰でもいい、走れる人がいたらチャンスだよ!未知の力をみんなに見せてほしいぞ!

3.ディフェンス

シーホークスの強みであったディフェンスも、あれ?と思うようなミスを犯しています。この試合、前半では80ヤードタッチダウンを許しました。第4クォーターでは、20点も献上している!こんなんで勝てるわけないだろう!

セーフティのアール・トーマスさんが抜けた穴は、そうとうにデカいのかも。

しかし、そう言ってもおれません。若手が台頭するしかない。がんばれ!

4.スペシャルチーム

リーグを見渡してみても、フィールドゴールで勝敗が決まった試合が今シーズンはいくつもありました。このカーディナルス戦でも、フィールドゴールを一つブロックされ、エクストラポイントに失敗しています。そういえば、カーディナルスとの1戦目、引き分けになった試合でも、ハウシュカさんミスしてたよね・・・。(カーディナルスのカタンザロさんも)

プレイオフでも、スペシャルチームの出来が大きく試合に影響するのではないでしょうか。どのチームも。

よろしく頼むぞ・・・。

さて、最後になりましたが、この試合ではシーホークスの小鹿くんことWRタイラー・ロケットさんが怪我をしてシーズン終了となりました。(泣)

ロケットさんが倒れている間、ダグ・ボールドウィンさんが彼の上に覆いかぶさって、必死に何か語り続けていました。足首のまわりは血だらけで、脛の骨が二つ折れていました。うう・・・。

でも手術が無事に終った後、ファンの皆さんに元気なところを見せてくれましたよ~。


「メッセージを送ってくれたみんな、ありがとう。手術は成功だったよ。どんなことがあっても、神様は味方だ。このシチュエーションを、他の人の役に立つことに使うからね。見ててね」

なんて言ってますよ。タイラー、なんてやつ・・・。

こんな試合でも、いいニュースがありました。それは、3週間前の試合で骨折し療養中のアール・トーマスさんが「来年必ず戻ってくる」と決心したこと。

試合を観戦中、居ても立ってもいられない様子でツイッターに投稿していたトーマスさん。やっぱ見てるよりプレイしたいよね!あー、よかった。

ということで、レギュラーシーズンはあと1試合を残し、プレイオフへ。シーホークスが49ers戦に勝ち、ファルコンズがセインツに負ければ、シーホークスの第2シードが確定します。セインツ、勝ってやーーー!!

アール・トーマスさんもタイラー・ロケットさんも失って、今年はシーホークスの年じゃないかも・・という気持ちは禁じ得ません。しかしその一方で、なんか思いもかけないような勝ち方をするんじゃないか?ラッセル・ウィルソンがまた土壇場でミラクルを起こしてくれるんじゃないか?という期待も捨て切れません。

プレイオフどうなるんだろう?番狂わせ、絶対来るよね?

予測できない未来に胸が震える・・・。

2016/12/23

アール・トーマス「引退考慮中」カルビン・ジョンソン「引退楽しい」

第13週の試合で脛を骨折。今シーズン終了となったシアトル・シーホークスのアール・トーマスさんですが、思いがけなく手にした自由時間をのんびり楽しんでいるようです。

4歳の娘さんと『くるみ割り人形』を見に行ったり、テレビでNBAやNFLを観戦したりしている様子。

トーマスさんは、怪我で退場した後、試合もまだ終らないうちに「引退を考えている」とツイッターに投稿し、ファンをギョッとさせました。気が動転してひょいと出た言葉だろう。落ち着けばその考えも変わるはず、と思っていましたが、半月経った今でも、考えは変わらないらしい。(ええ・・・・)

引退と現役復帰の真ん中で揺れていると、インタビューで語っていました。


「朝起きて何のプレッシャーもないって、いい気持ちだ。平和が戻ってきたようだ」

「これが人生の最終的な目的だ。平和な気持ちを持つことが。この前シーホークスの練習場に行ったら、少し闘争心に火がついたけどね。だから、ちょうど今、悩んでいる最中さ」

「プレイしている時はすごいプレッシャーがある。ハイレベルでプレイしているし、チームメートからの期待もある。もう一度その精神状態に自分を持っていけるのか。気持ち半分でフットボールに戻るなんてことはしたくない」

「自分の生活は、すべてフットボールに影響される。娘や妻、母親と一緒にいる時も。食事や体調に気を使うし、練習は厳しい。フットボールに集中していたら円い人間にはなれない。僕はフットボール選手である以上に、良い人間でありたいと思っている。そんなことを考え始めているんだ」

というようなことを語っていました。

フットボール選手って、というかプロ選手は誰でもそうだと思いますが、精神的にも肉体的にも自分を酷使して、ストレスが桁外れなんでしょう。傍にいる家族も大変そう。家族の協力なしには、とてもやっていけんよね。 

引退するかどうかは最終的に本人が決めることだけど、アールよ、あと2、3年やってもいいやん。隠居するのはそれからでも遅くないんやで、と思っている人はたくさんいるでしょう。アールが戻ってきますようにって、私も毎晩神様にお願いしようかな・・・。

さて、アール・トーマスさんはプチ引退中ですが、昨シーズンでデトロイト・ライオンズを引退済みのカルビン・ジョンソンさんは、フットボール後の人生を満喫中のご様子です。

ライオンズは去年まで低迷していたのに、今シーズンは大躍進。プレイオフ出場が目前に迫っています。ひょっとして「引退取り消して助っ人に参上しようかな」とか考えているかも?

 いやいや、「戻ってこねーよ、オレ」とあっさり。



この先ずっと付き合っていかなければならない故障がいくつもあるそうです。特に指の関節。軟骨が磨り減ってひどく痛む。様子を見ながら(再び)手術になるかもしれない。

足首、両膝にも故障があるし、肩の神経もひねっている。 朝起きて、体が痛い。それでも練習、試合。そういうことがなくなってホッとしています。

「慢性的な痛みは、フットボール選手なら誰でも持っている。引退してよかったのは、自分がまだ歩けるってことだ。気分はいい。家族との時間を持てる。リラックスできる。もう練習で毎日3マイルも走らなくていいのさ」

引退してさびしいのは、チームメートと一緒にいる時間がなくなったことですが、QBスタッフォードさんはじめ、かつての仲間とは時々会うとのこと。

プロになる前にしてたように、日曜日にはゆっくりソファに座ってフットボール観戦。ファンとして、知っている選手に声援を送るのが本当に楽しいと語っていました。

今年はダンシング・ウィズ・ザ・スターズというダンス番組にも出演し、これから大学に戻って学位を取ることも考えています。

ジョンソンさんがプレイオフに出場したのは、過去2回。どちらもワイルドカード戦で負けています。「スーパーボールに勝てなかったのは残念」だけど、もうフットボールは過去のもの。

という話を聞くと、やっぱり現役選手は大変そう。ジョンソンさん、お疲れ様でした。それしか言えません。

だけどアールは・・・アールはまだだよ!ジョンソンさんのところに行くには、ちょっと早いと思うよ、うん!

2016/12/21

タイタンズ まさかの決勝53ヤードフィールドゴーーーール!でプレイオフ圏内だ

シーズン残り3試合。この試合に勝てば、プレイオフに行けるかもしれない。

相手は10勝3敗の強豪。第1クォーターで14点を許し、予想通り厳しい展開。しかし第4クォーター、怒涛の勢いで1点差に詰め寄る。残り5秒。キッカーの自分に出番が回って来る。

53ヤードのフィールドゴールを決めれば、逆転勝利。

体感温度ー23℃のフィールドで戦う最後の瞬間。氷の塊のようなボール。

キーーーーック!

氷点下の空中を飛んだボールは、ゴール前5ヤードで地面に落ちる。レッドゾーンへ力なく転がるボール・・・。しかし、スナップ直前に相手チームがタイムアウトをコール。このキックは無効に。

キッカーは、テネシー・タイタンズのライアン・サコップさん。2009年ドラフトの一番最後に指名された選手です。この日の対戦相手、カンザスシティ・チーフスに5年在籍したあと解雇され、タイタンズに来て3年目。

特別冷え込んだこの日、試合前のウォームアップでは49ヤード以上は練習しなかったそうです。「この寒さじゃ飛ぶわけがない」と思って。そしたら土壇場での、この出番。そして、思ったとおり、飛ばなかった・・・。

「届かない。10回蹴っても、届くわけがない。この寒さで、凍ったボールを蹴るなんて」

「テクニックは忘れて、とにかく思いきり強く蹴るしかない」

シューズのヒモを締め直す。敵地スタジアムの、とどろくような歓声の中、再び位置に着いて・・・。





クロスバーをかろうじて越え、キック成功!!

「人生で最高のキックだ」とサコップさん。

「正直に言うよ。あのコンディション、このチーム、このメンツ、オレらはディビジョンを賭けて戦っていたんだ・・。ゴールの後は、赤ん坊みたいに泣けてきた。オレにはこんなことできやしない。神様がいたおかげなんだ。それしか説明のしようがない」

感極まって、試合後のインタビューではグスグスしていました。

ボールをスナップしたブリンクリー選手は

「一瞬、気が遠くなっちまった。現実じゃないみたい。オレたちは、ずっと反対側にいたチームなんだよ。勝ってる側にいるって、いい気持ちだ」

と語っています。チーム全員がそう思ってるんじゃないかな。タイタンズ、ずーっと低迷したシーズンが続いていました。でも2年前にハワイ出身の好青年マーカス・マリオタくんがQBとして加わり、今年はRBマレー選手とも契約して、現在8勝6敗。AFC南地区の首位を争っています。

実はこの試合、第4クオーター残り3分でタイタンズがタッチダウンをきめて、チーフスに17対16と迫りました。エクストラポイントで同点にするかと思いきや、タイタンズは2ポイントコンバージョンを選択。そして、みごと失敗。

タイタンズファンの人は頭をかきむしったのではないでしょうか。コーチのアホーッ!!って。チーフスが1回ファーストダウンとったら、多分それで試合終了やん・・・。

「2ポイントを成功させ、ディフェンスが守りきって勝つ。もしくは、2ポイントに失敗してもディフェンスが守り、キッカーがフィールドゴールを成功させて勝つ。延長になる前に。そういうチームだという自信を持っている。みんなにそれを示したかった」

と、ヘッドコーチは試合後に説明していましたが。うーん・・・。ヘッドコーチもタフじゃなきゃやってられんね・・・。

今シーズンはあと2試合になりましたが、まだまだプレイオフの行方はどうなるかわからないチームが、あっちにもこっちにも。常勝チームだけでなく、「えっ、このチーム?」というサプライズが来ると盛り上がるよね~楽しみ。

この奇跡のような、極寒での53ヤードフィールドゴールは、タイタンズにとって忘れられない試合のひとつになるのではないでしょうか。

ウイニングボールは、タイタンズの用具係の人が、きちんと拾って、サコップさんのロッカーに入れておいてくれたそうです。触ったら、まだ冷たかったって👀


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2016/12/17

カラーラッシュでプレイオフ出場を決めた ラムズ@シーホークス戦

シーズンもいよいよ大詰め。第15週はサーズディナイトの試合ということで、まぶしいライムグリーンのカラーラッシュユニホームで登場したシーホークスです。

先週はパッカーズにズタボロ負け。ラムズとも、よく考えれば今年はすでに一度負けている。実は、去年も二敗した相手とあって、大丈夫なんかいな・・と心配でしたが、なんとか24対3で勝ちました。

その結果、NFC西地区の1位が決定。5年連続のプレイオフ出場です。ホッ。よかったです。でも、試合内容には多少不安が残りました。今年はなぜか試合の出来に大きな波があるので、全く気が抜けません。あと2勝してプレイオフのバイウィークを勝ち取ってほしいと願うばかり。

試合はというと、ラムズにも立ち上がりにチャンスがありました。

第1クォーターで、ルーキーQBジャレッド・ゴフさんが中央に深いパスを通してタッチダウン!という場面があったんですが、レシーバーがまさかのドロップ。(あちゃー)

ゴール前7ヤードからの3rd downでは、レシーバーがエンドゾーンでオープン!しかし、ゴフさんのパスがそれてインコンプリート。頭かかえてましたね。慌てちゃったんですね。

その後、4th down and 1の コンバートに挑戦するも、LBボビー・ワグナーさんに押し返されて失敗。ゴール前まで行ったのに、無得点に終わりました。

このドライブでラムズが先制点をあげてたら、試合の流れも変わったかもしれません。

ラムズは、次のドライブでもパンターがトリックプレーでパスを投げて失敗。

相手のミスが続いて、シーホークスはラッキーだったんじゃないかな。いちおう3タッチダウンは決めていたけど、リズムに乗り切れていないというか、ぎくしゃくした感じは残りました。

第4クォーター残り3分では、QBラッセル・ウィルソンさんが、(またもや)インターセプトを投げてしまう場面が。すでに試合は24対3。大きな影響はないものの、ゴール前24ヤードからの3rd and 19で無理して深いパス投げることはないだろうよ、ねぇ。ラッセルどうしたん、その判断は?

まぁいいか、勝ったから。内容がどうでも勝てばいいや。あと全部勝ってヒューストンへ行こう!

ということで、試合のハイライトを少し。

第3クォーター、ゴール前1ヤード、3rd and Goal でダグ・ボールドウィンさんがタッチダウン。このフェイク!どうっすか?忍者みたい~。


この2つ前のプレイ、1st and Goal では、TEジミー・グラハムさんへのパスがインコンプリートに終わりました。その際、サイドラインでコーチ陣にくってかかるリチャード・シャーマンさんの姿が目撃されています。

「なんでゴール前でパス投げんだよッ!どうなるか知ってんだろッ!」と、怒鳴り争いになったそう。

あの、前回のスーパーボウルでの痛恨のインターセプトは、やはりチーム全員の心の奥深くにずーっと残ってるんだな・・・。

「1ヤードからのパスは、オレたちをナーバスにさせるんだよ。それをコーチにちゃんと知っといてほしかったのさ」

と、試合後のロッカーでは語っていました。

第4クオーター残り9分では、ゴール前17ヤードからスクランブル、エンドゾーンへ向かって走るゴフさんにリチャード・シャーマンが体当り!


フィールドの反対側から猛スピードでダッシュして来たよ、この人。すんご・・。

ゴフさん、QBなんだからさっさと外に出ないと・・。自分の体、自分で守んないと・・。ゴフさんはこれで脳震盪のプロトコル入りとなりました。

続いて、第4クオーター残り5分では、4th and 1からパンターのジョン・ライアンさんがボールを持って走ったァー!


目の前がパカーッって開いて、ライアンさんも驚いたのではないでしょうか。オ、オレ、走ってるーッ(汗)って焦って、それでファンブルしちゃったんじゃないの?

脳震盪で、病院で手当を受けたようですが、どうやらたいしたことはなさそうです。ホッ。

試合残り5分、21点差でフェイクパント。このコールを非難する声もありました。ここでその必要はないと。(結果的にパンターが怪我したわけだし)でも、キャロルHCによると、「このプレイを練習してきて、試合で使う機会をずっと狙っていた。点数に関係なく、自分たちにとって最善の策をとるつもり」ということです。

ライアンさん、次の試合には間に合うんだろうか?という心配も残るシーホークスですが、QBラッセル・ウィルソンさん、WRジャメイン・カースさんが、緊急パンター役として名乗り出ているそうですよ~wwそれもちょっと見てみたいw

さて、試合翌日には、口論をめぐってリチャード・シャーマンさんとキャロルHCが2人で1時間ほど話し合う機会をもったそうです。お互いの理解を深め、シャーマンさんも非を認めているらしい。シャーマンが爆発することはもうないという確信はある?という記者からの質問には

「それは分からないな。彼のことは大好きだよ。彼の人間性や個性、成長する姿やこれからなるであろう彼自身も。こういうことはいい試練になるんだ。いろんなことを学ぶ機会になる」

と答えていました。「選手がコーチに異議を唱えるのはけしからん」という意見もあるでしょうが、この2人の場合は、これでいいんじゃないでしょうか。お互いを信頼した上で、正直にぶつかって解決しようとしてるので。

シャーマンさん、今年はファルコンズ戦でも爆発していたし、よくニュースのネタになっています。去年は不思議なほどおとなしくて、負け試合でもヘラヘラしてて、私は心配していましたよ。あの、いつものアツいシャーマンはどこへ行ったんだって。

今年は彼が戻ってきてうれしい。やっぱり、誰でもその人らしいのが一番ですよね~。

ということで、どのチームもプレイオフをかけて、シーズンは佳境に入ります。今週も熱い試合が繰り広げられるんでしょうな~。楽しみ~。

2016/12/14

ディフェンスとオデーーーール!が爆発したカウボーイズ@ジャイアンツ戦

第14週のメインイベント、サンデーナイトフットボールは、11連勝中(+1敗)のダラス・カウボーイズ対8勝4敗のニューヨーク・ジャイアンツ戦でした。結果は10対7でジャイアンツの勝ち。初戦に続いて、カウボーイズに再び土をつけました。

なんたるサプライズ!

カウボーイズが負ければいい、けどジャイアンツが勝つのは無理かな~と思ってました。いや、ほんと、フットボールって開けてみるまで分かりません。

ジャイアンツのディフェンスって、こんなによかったん?!去年とかぼろぼろだったような気がするんですが、いつの間に。

特に素晴らしかったのが、CBジェノリス・ジェンキンスさんでしょうか。カウボーイズのWRデズ・ブライアントさんに何もさせませんでした。前半ではブライアントへ飛んできたパスをインターセプト。後半ではブライアントをタックルしてファンブル誘発。カウボーイズの最後の攻撃、残り52秒4th and 10の正念場、ブライアントへのパスを守りきってインコンプリートにしたのもこの人。

MVP!MVP!

そしてもう一人。ジャイアンツは、プロボウル選手でもあるDEジェイソン・ピエール・ポールさん(略してJPP)の欠場が響くのでは?と試合前に語られていたのですが、ところがどっこい、その代役で出場した21歳の新人が大活躍しました。

ドラフト外で入団したロメオ・オクワラ選手。NFL先発初出場。プロ初サック、8タックル、3ヒット、1パスブロック。すごいぞ、ルーキー!


JPPから何かアドバイスはあった?との質問には、「(試合に)出て、フットボールをしてこい」と言われたそうです。そのとおりにしたじゃないか!

そして、ハイライトはやはりこのオデル・ベッカムJr の走りでしょう。

自陣39ヤードからの2nd and 10。45ヤード地点でパスをキャッチしてから爆走!ディフェンスをかわして加速した!


こんな走りできるのベッカムだけだろう。胸のすくようなタッチダウンでした。逆転ホームラーーーーン!!チームの切り札!危険なヤツだぜ・・。

QBイーライ・マニングさんはてんでダメだったけど、イーライが少しよくなって、ディフェンスもこの調子なら、ジャイアンツもプレイオフ行けるんじゃ?

そしてダラス・カウボーイズは、あと2敗くらいするんじゃないのかな~?そしたら、この方が出てくるかも?ひょっとして?


ロモさん、来い!

2016/12/13

これはきっと何かの呪い・・・シーホークス@パッカーズ戦

第14週シアトル・シーホークス対グリーンベイ・パッカーズ戦は、パッカーズがホームでシーホークスをコテンパンに叩きのめし、38対10で圧勝しました。

パッカーズファンのみなさん、よかったな!会場のファンが大喜びして盛り上がってたから、まあいいかな!はちきれる笑顔をふりまいていたけど、ひょっとしてアンタたちが怨念を送っていたんじゃないのかい?ひそかに呪いの言葉でも唱えてたんじゃないの?

としか思えないような、シーホークスにとっては散々な試合となりました。いいところ全くナシ。やることなすことすべて凶。まるで天に見放されたかのよう。

ディフェンスは、パッカーズQBアーロン・ロジャースさんのいいようにやられてた。(ロジャースのニヤケ顔・・ムカついたぜ・・)オフェンスは、ランもイマイチなら、パスも思うように決まらず、インターセプトが5つ!これは、QBラッセル・ウィルソンさんの新記録。

前回4つインターセプト投げたのは・・2014年NFCチャンピオンシップ戦。なんでこの人、パッカーズ戦ではインターセプトばっか投げるねん?


ターゲットが外れたパスもあったけど、全部が全部QBラッセル・ウィルソンさんのミスというわけでもなかった。レシーバーもキャッチできなかった。「これが取れたら1st ダウン」とか、「これが決まったら試合の流れが変わる」っていう場面で、ことごとく失敗。何がどう悪いというより、何をやってもダメだった。

カースもこんな。


ダグ・ボールドウィンさんもこんな。




はああああ?誰かが呪いをかけたとしか思えんよ~。

まぁ、こんな日もあるかもしれない。いい、忘れよ~。というわけでもないでしょうが、試合後の記者会見には、わりとサバサバした表情をして現れたラッセル・ウィルソンさん。

「みんなオレの責任。次はいいプレイをする。木曜日にまた試合があるから、それに集中するだけだ」

と相変わらず超前向きなことを言っていました。切り替えハヤ!そりゃあちょっとは自己嫌悪になるんでしょうが、そんなところで止まってない。新たな挑戦とか、困難とかに立ち向かうのが大好きな人みたいだし、次の試合に向けてわくわくしてるのかもしれません。

さて、インターセプトを投げまくり、ヒットやらサックやら、もう情け容赦なくぶっ飛ばされていたラッセル・ウィルソンさんですが、パッカーズのクレイ・マシュー選手がちょっといいところを見せていました。


倒れたQBに手を差し出しておいて、ヒョイってのけちゃう選手も時々いますが、マシューさんはラッセルをヒットした後、助け起こしてくれていました。

いいヤツやん~。ちょっとカブが上がったな。

去年は、49ナーズのQBコリン・キャパニックさんに「オメーはラッセル・ウィルソンじゃねーよ」と言ったのをマイクに拾われていたマシューさん。ひょっとしてラッセルのことスキなのかもな・・・。

じゃあ最後に、ダイハードなパッカーズファンを紹介しておきます。

ファンが駐車場に集まって、試合前にバーベキューなどして盛り上がるテイルゲートパーティというのがあるんですが、雪の朝6時にパッカーズのスタジアム前に集まったファンのおじさん。ここが、いつもの場所なんだそうです。

試合開始は、現地時間で午後3時半。んもー、幸せそうやね!パッカーズ勝ってよかったな!プレイオフ行けるといいな!(私はどーでもいいけどぉ~w)


2016/12/11

オデル・ベッカムJr の罰金が1000万円の大台に~

ニューヨーク・ジャイアンツのワイドレシーバー、オデル・ベッカムJr さんが、またまた罰金を課せられました。

今回は、第13週のピッツバーグ・スティーラーズ戦で、試合中に審判を冒涜する言葉を吐いたということで、120万円(強)ほど。なんて言ったんでしょうね~Fがついた言葉かな~BSとかも言ったかもね~聞きたい~。

wwみんなに止められとるw


この試合では、ベッカムさんがオフェンシブパスインターフェアランスの反則を取られて、すごく頭にきていたようでした。審判にそのコールの説明を要求したら、「そのツラどけろよ」get out of my face と審判に言われたと、試合後のインタビューで語っていました。

「そのツラどけろ」ってwwまあ、審判がそう言いたくなる気持ちも分かります。いちいち文句ばっかり言いやがって、生意気なガキがよぉ!って思われてるんだろうし。

まあこのコールについては、ジャイアンツのヘッドコーチ、マカドゥーさんがNFLの方に確認を要請したと語っていたし、反オデル・ベッカムよりのコールがあったのは事実かもしれません。

この日の審判チームは、第3週のレッドスキンズ戦、去年の(悪名高き)パンサーズ戦の審判もしたメンバーで、「もうこのメンバーはジャイアンツの試合を審判しないようにしてほしい」「あんな誰が見ても分かるコールを審判が間違えるなんて信じられない」と、公然と審判を批判していたオデル・ベッカムさん。これらの批判についても、後日罰金が下りるかも、ということです。

スポーツマンなんだから、審判にぐちゃぐちゃ言ってないで潔くあきらめろ!という人もいるでしょうが(いる?)、まあ、言いたいことがあるんなら言っちゃっていいんじゃないのかな。

審判のミスコールはどの試合でもある。試合を左右する重要な場面でも。「ミスコールがあったけど、しょうがない。不服は言わん」って状態にみんながなったらダメっしょ。

「審判ひでーよ!」って大きな声が出たら、そこに注目が集まる。そういう声があるから、ファンだって審判にちゃんとコールしてほしいと思うし、審判だって「よし、よく見て正しいコールをしよう」と襟を正すんじゃないでしょうか。たいへんな仕事でしょうが、審判には正しいコールをお願いしたいです。頼むよ、審判!

さて、今シーズンのベッカムさんは、まず初戦で、ビクター・クルーズさんがタッチダウン後サルサを踊っている時にカメラマンのフリをして罰金、続いてニューオーリンズ・セインツ戦でアンネセサリーラフネス、ミネソタ・バイキングス戦とボルチモア・レイブンズ戦でアンスポーツマンライクコンダクト、そして今回で、5回目の罰金となりました。計一千万円以上。

すごいですね~。まだルーキー契約なのにね~。でもスポンサー契約もあるからべつにいいのか~。でもNFLに払うのバッカバカしいよ~。

2016/12/10

アントニオ・ブラウン 交換するユニホーム代は自前でっせ

サッカーの影響だと思うけど、最近はNFLでも盛んに試合後のユニホーム交換が行われています。

第13週のニューヨーク・ジャイアンツ対ピッツバーグ・スティーラーズ戦後には、オデル・ベッカムJr とアントニオ・ブラウンさんが、お互いのユニホームを交換していました。


ユニホームを勝手にあげちゃってチームの衣服係の人は大変だなぁ、あ、でもユニは毎試合新品なのかな?それとも洗濯して何試合か着るのかな?なんて余計な心配をしていましたが、この交換したユニホーム代は、どうやら選手が自分で払うらしい。

アントニオ・ブラウンさんは、毎試合ではないけれど、頻繁にユニホーム交換を求められるので、シーズン前に何枚も買い置きしているとのこと。

概して、ユニホーム交換した選手はチームからその代金を請求されるらしいです。スティーラーズ、デトロイト・ライオンズは(約)2万円、ジャクソンビル・ジャガーズは2万5千円。

しかし、「ユニホーム交換してくんない?」ってお願いするのも、シーズンオフに一緒に練習する仲間や大学時代のチームメイトなら気兼ねなく申し込めるけど、そうじゃない場合は、やはり気を使うみたいですよ。

デトロイト・ライオンズのグローバー・クイン選手は、NFL入りしてしばらくは、実績もないのに、そんなことは言えなかったと語っています。プロ入りしたのは2009年ですが、2014年プロボウルに選出されるまで、ユニホームの交換をしたことはなかったと。

「オレのジャージが欲しい人なんて、いないだろう。オレがジャージをくれって言っても、向こうはいらないだろうよ。だから交換はしなかった。4、5年間は誰とも」

「今でも、オレのジャージなんかいらないかもな。でも、少しは自信がついてきた。プロボウルに出て、そこで会った選手もいるし、(NFLの)トップ100入りしたのを見た選手もいるだろうからね」

お、おお・・・。謙虚・・。

クインさんは、同じポジション、セーフティの選手と交換することが多いそうですが、アリゾナ・カーディナルズのコーナーバック、パトリック・ピーターソンさんは、レシーバーと交換するそうです。敵対する相手に敬意を表して、ということなんでしょう。

「このスポーツって、いつまでもできるもんじゃないからね。思い出はたくさんあったほうがいいだろ。一生持っていられる。いろんな選手のジャージを自分の部屋に飾ってさ、ずっと見てられるじゃないか。ああ、この選手とあんなプレイをしたなぁ・・とか、この草のシミはあの時の・・とか思い出してさ」

とも語っています。集めたユニホームは、きれいにガラスケースの額に入れて、壁に飾るんだそうですよ。

試合のあと自然にユニホーム交換になる場合もあるけれど、試合前のウォームアップ時に申し込んでおくか、時にはそれ以前に話をつけておく場合もあるらしいです。

去年引退したライオンズのWRカルビン・ジョンソンさんは

「試合前に言っとく。そんで試合後にもらう」

とのこと。こ、光栄ですなぁー。ジョンソンさんにユニ交換を申し出されるなんて。恐縮しちゃって、ユニどころかシューズでもヘルメットでも何でもどうぞッ!身ぐるみ一式差し上げますッ!って頭を下げたいくらい。

オデル・ベッカムJr さんもユニ交換をお願いされることが多いらしい。去年のサンフランシスコ・49ナーズ戦では、あらかじめセーフティのエリック・レイド選手と交換する予定でしたが、試合後にコリン・キャパニックさんからも要望があって、後日、郵送で届けたそうです。

「交換するの、好きだよ。ずっと先の将来に、いい思い出になるから」

と語るベッカムさん。

NFLの選手って、やっぱり、「選手でいられる時間は限られている」「自分のキャリアが突然終わることもある」ということを、身にしみて了解しているんでしょうね。

その上で、毎試合全力で戦っているんだね・・・。

2016/12/09

アントニオ・ブラウンとオデル・ベッカムJr が仲良しこよしな件

ピッツバーグ・スティーラーズのアントニオ・ブラウンさん、そしてニューヨーク・ジャイアンツのオデル・ベッカムJr さんといえば、NFLでも屈指のスーパーワイドレシーバーです。

ビッグプレイを見せてくれる実力もさることながら、やることなすこと、とにかく派手なこの2人。ヘアスタイル、タッチダウン後のダンス、オシャレな特注シューズ、NFLからもらう罰金などでヘッドラインを賑わせていますが、先日は、とっても仲の良いところを見せて話題になっていました。

第13週はジャイアンツ対スティーラーズ戦だったんですが、試合前日にアントニオ・ブラウンさんちに遊びに行ったらしいオデル・ベッカムJr 。


やけに楽しそうやんwwと思ってたら、次の日の試合前には、2人でヘルメットくっつけあって肩を抱いてずーっとなんか囁きあってた。お祈りの言葉らしいです。


試合でブラウンさんがタッチダウンを決めたら、にこにこして拍手しているベッカムさんが映ってましたよ~。


オフシーズンにはいっしょに練習をしたりしたんだそうです。ピッツバーグへの遠征前には

「彼のプレイを見るのが楽しみだ。兄弟みたいに愛してる。練習の積み重ねが今の彼なんだよ。すごい練習をしてるんだ、毎日。あぁ、会いたいな」

なんて言ってたベッカムさん。2人とも個性的で、スポットライトを独占することから「プリマドンナ」なんて呼ばれることもありますが、そういうのはどう思っているの?と質問されたブラウンさんの答えは

「そんなこと言ってんのは、どこのどいつ?そんなヤツのこと聞いてらんね」

だってwwはははは、いいねw

有名選手になると、行動のひとつひとつを虫眼鏡で見られるみたいになって、批判されることがままありがちですが、そんなの気にしてたらやってられんもんね。自分は自分でいいじゃないか。自分に悪口言うヤツのことまで構ってられっか~。

ブラウンさんはシーズンオフにはラッセル・ウィルソンさんとも一緒に練習していたし、ベッカムさんはこの間ボン・ミラーさんとクラブで遊んでいました。他のチームの人とも仲良しなんですね~。

どんだけ厳しい練習をして、どんだけフットボールに賭けてるか、本当に理解し合えるのは選手同士だからこそ。同じ目標を持つ仲間と自己を高めあっていけるっていうのは、幸せなことなんだろうなぁと思います。

さて、ブラウンさんですが、先週突然、自分を「ロナルド」と呼んでくれと言い出しました。ジャイアンツ戦前のインタビューはこんな様子:

今週のシューズはどんなの履く予定?

「極秘だ。これから、オレのことロナルドって呼んでくれ」

相手チームのレシーバーを観察する?今週オデル・ベッカムのことを見るの?

「もちろん。彼はすごい選手だからね。ハイライトはいつも見るし、話すこともあるし、試合を批評することもある。彼のプレイを見るのは大好きだ。うちのスタジアムに来るのを楽しみにしてるんじゃないかな。いいマッチアップになると思うよ」

他には誰を見たりするの?

「ロナルドだ。毎日ロナルドを見てる」

2週間前に痛めた腰の影響は残ってる?

「ロナルドへの影響はいろんなところに残っている」

NFLがシューズ規制を今週は緩和しているけど、そういうふうに少し自由になればいいと思う?

「オレたちは規則に従う。NFLは選手によくしてくれている。ロナルドは規則を守るさ」

ロナルドって、いったい何?

「それは言えない。極秘なんだ」

なんて言っていたブラウンさん、試合中にはQBベン・ロスリスバーガーさんのことを「ビリー」と呼んでいました。ロスリスバーガーさんは、ブラウンさんのことを・・・やっぱりロナルドと。


いったいなんやねん?いつまで続くんねん?

[UPDATE]

アントニオ・ブラウン・・・いや、ロナルドさんの姓は「オーシャン」なんですと。「ロナルド・オーシャン」というのがフルネームだとww


後ろで甲高い声を上げているのはベン・ロスリスバーガーさんのようです。「どうしたんだァ、ビリー?」だってw名前の由来は、いまだにトップシークレットw

2016/12/06

勝ったはいいがアール・トーマスの怪我に泣いたパンサーズ@シーホークス戦

第13週カロライナ・パンサーズ対シアトル・シーホークスは、40対7でシーホークスが大勝しました。

RBトーマス・ロールズさんが、ひさびさの大活躍。ぴょんぴょん跳ね回ってオフェンスに勢いをつけてくれました。オレはやるぜ!やったるぜ!ってオデコに大きく書いてあった。そして、そのとおりにタッチダウンを2回決めたぜ!

WRタイラー・ロケットさんも、後半が始まるなり、いきなり75ヤードを走り抜けてタッチダウン!ズキューゥウンン・・とあの走りにハートを射抜かれたファンもいるのではないでしょうか。私もそのひとり。

先週のバッカニアーズ戦とはうって変わって、オフェンシブラインが素晴らしい出来だったので、キャロルHCとオフェンシブラインコーチがサイドラインでむちゃ喜びしてたし〜。よかったのぅ~。

とまあ、勝ったのはいい。それはいいけど、しかし、シーホークスディフェンスの要、セーフティのアール・トーマスさんが怪我!!!

足を骨折!!!今季絶望!!!

あーーーーーー!!!アール・・・・・!


パスをインターセプトしようとして、カム・チャンセラーさんと空中で衝突。左足、スネの骨が折れました。 「今季はもうプレイすることはない」と、キャロルコーチが翌日に正式発表。

アールよ・・・(泣)

第2クォーターに退場してロッカールームに引き上げたアール・トーマスさん、十数分後にはツイッター

「フットボールはオレによくしてくれた後悔はない、いろんなことが頭を駆け巡る引退も、祈ってくれてありがとう」

なんて投稿して、みんなを仰天させました。

(その直後、「カム、ステーキ奢れよな、ははは」とも)

ちょっとー!それはないだろう。アール・トーマスがもう見れなくなるなんて、そんなことがあっていいワケがない。118試合連続出場だったのに、ちょっと大きな怪我しちゃったから、おセンチになっただけだろ?明日になったら「なんちゃってー」って笑い飛ばすんだろ?

と祈るような気持ちでしたが、翌日も、「昨夜から気持ちは変わっていない。1日ずつ対処していくしかない」との答え。

・・・言葉がない。ファンは、そりゃあトーマスさんの強烈なプレイを見たいけど、ずっとプレイしてほしいけど、それは本人が決断すること。チームメイトのリチャード・シャーマンさんによると、

「オレたちみんな、引退のことは毎試合考えるよ。ああいう怪我をしてしまうと、いろんなことが頭に浮かぶのさ」

ということですから、選手は、やはりそういう覚悟をして試合に臨んでいるんでしょう。

今年だってすでに、JJ・ワットさんやロブ・グロンコスキーさんが怪我でシーズン終了。復帰は難しいのでは?という声もささやかれています。(もーホントにどんなスポーツなんやねん!)

NFLの選手生命は、平均で3年とも言われているし、トーマスさんはまだ27歳だけど、肉体へのダメージは他の選手同様に蓄積しているハズだし、引退を考えてもおかしくはない。だ、だけどよう・・・(涙)

そんなアール・トーマスさんですが、脚を痛めてフィールドに倒れた時、駆け寄ったシャーマンさんに告げた言葉は

「すげえブレークだったろ!オレ、今のプレイ読んでたよ!」

だそうですよ。な、何なの・・・。「そういうヤツなんだよ、アールって」とシャーマンさんは言っているけど。

じゃあ、そのすげえブレークを。


アールよ、とりあえず怪我を治してや。それからゆっくり考えてや。チームメイトもファンも待ってるで。しっかり回復するよう祈ってるで・・・。



🏈 おまけ 🏈

この日は、去年シーホークスを引退したリカルド・ロケットさんもスタジアムに姿を見せてくれました。試合前に旗を揚げて、大声援を浴びましたよ~。


そして、同じく去年引退したマーション・リンチさんが、ひょっこりとベンチにお目見え。


マーショーーーン!なにやっとんの~!ユニホーム着て来い~!

試合前に、街での目撃情報も飛びました。


サンダルが素敵だ~この無頓着さが大好き。

2016/12/01

プレスコット+エリオット+ミラーさんのチャリティーシューズ

ムム、規定外のシューズ?ならぬ、ならぬ、風紀を乱すヤツはこうしてやる~!

と、特注のおしゃれシューズを着用した選手には、バッタバッタと罰金を課していたNFLですが、第13週はその規則をちょっとお休みするそうです。

支援するチャリティーのシューズを履こう、チャリティーのことをPRしようという趣旨で、My Cause, My Cleatsというキャンペーンを行います。選手は自分が支援している慈善事業をテーマにしたシューズを履いて出場、あとでそのシューズはオークションに出品され、利益はそれぞれの団体に寄付されるそうです。

たくさん選手が参加するようなので、試合中にアップで紹介されるかも。少しだけ紹介してみます。

■ デンバー・ブロンコスLBボン・ミラー

A photo posted by Von Miller (@vonmiller) on

ボン・ミラーさんのシューズは、視力検査で使われるアルファベットのデザイン。

ボンさんはVon's Visionというチャリティーを主催していて、眼鏡を買えない家庭の子どもたちを助けています。

小学校2年生の時から眼鏡をかけているボンさん、小さい頃は眼鏡のせいでイジメられました。子どもの時は、もちろん眼鏡はひとつしかなくて、フレームが曲がったりしたら、お母さんがなんとか直してくれたそうです。

今は200だか400だか、とりあえずたくさん眼鏡を持っていると有名です。眼鏡だってカッコいいんだぜ!というメッセージを子どもたちに送りたいそうです。

スポーツ選手以外で尊敬する人は?という質問には、「お母さん」と答えていました。お父さんに内緒でフットボールチームに入れてくれて(ボンさん喘息持ちだったので)、毎試合欠かさず見に来てくれたそうですよ~。


■ ダラス・カウボーイズRBエゼキエル・エリオット

A photo posted by Dallas Cowboys (@dallascowboys) on

エリオットさんが支援するのはテキサスの動物保護団体。飼い主に捨てられたペットを保護して里親を探す活動をしています。

エリオットさんの犬、エースくんも描いてあるよ~。


■ ダラスカウボーイズQBダク・プレスコット

プレスコットさんは、2013年にお母さんを大腸ガンで亡くしました。ひとりで、いくつもの仕事をかけ持ちして、ダクさんとお兄さん2人を育ててくれたお母さんでした。他界した時52歳。若すぎるだろ・・・。

ダク・プレスコットさんが支援するのはガン協会。大腸ガンの研究や早期発見のために役立ててほしいと。ダクさんの背番号4は、お母さんの誕生日の9月4日からとったそうです。

他にもたくさんの選手がカラフルなシューズを用意しています。みんな、楽しそう!こんなイベント時々あるといいなぁ。

インスタグラムやツイッターで、#mycausemycleats を検索すると、たくさん出てきます。ESPNのページにも記事があるし、ぜひ、見てみてね!

2016/11/30

まァとにかく相手の勢いに完敗だったシーホークス@バッカニアーズ戦

もう12週!もう12月!えぇ~レギュラーシーズン終っちゃうよ~うぉ~!と多少焦ったりもする今日この頃。第12週のシアトル・シーホークス対タンパベイ・バッカニアーズ戦は14対5でバッカニアーズが勝ちました。

ほんと、NFLって何が起こるか分かりません。シーホークスはここ2、3週好調だったから、まあ普通に勝つかな☺なんて思ってたけど、オフェンスの得点はわずかに3点。(ディフェンス陣がセーフティで2点)

バッカニアーズが最初から勢いあった!ガツンガツンと激しく当たってきた!最初に続けざまにタッチダウンを決められて、オフェンスは何もさせてもらえず、あれれ😓こんなはずじゃ・・と思ってる間に試合終了。

11回のポゼッションで得点はフィールドゴールの3点のみ。

3rdダウンがコンバートできたのは11回中1回のみ。

QBのドロップバックへのプレッシャー60パーセント、サック6回、ヒット11回。

インターセプト2回。

バッカニアーズのディフェンスがすごかったです。ディフェンシブコーディネーターさんの勝利。選手の気迫もすごかった。QBへのパスラッシュも激しく、セカンダリーも執拗にレシーバーをカバーしていて、シーホークスのオフェンス陣は手を塞がれていました。

残り5分くらい、9点リードされていても「まだ勝てるかも。こんな試合前にもあったし」という希望はあった。このパスが通ればいける!という場面もあったけど、そのほんの少しの差でパス通らなかったのは、やはり相手のディフェンスが強かったから。脱帽。

ということで、負けたら負けたでしょうがない。バッカニアーズさん、お見事でした!

試合後の会見では、みんなけっこうサバサバしてた様子。

「こういう試合は必要なんだ。頭を垂れて降参してオワリってわけじゃない。これが糧になる」

と言っていたのはWRタイラー・ロケットさんだし、QBラッセル・ウィルソンさんは、

「時にはチャレンジを受け入れないと。試練に立ち向かって、その向こうにあるものを見たいって思わないとね。ボクたちはそれができると思うよ」

とのことです。

もうレギュラーシーズンは、あと5試合。プレイオフをかけて負けられない試合ばっかりだから、どのチームも気合入れてくるでしょう。わくわくする~。すんごい楽しみ~。来週もがんばれ~。

♦ 今週のオマケ ♦

西海岸から東海岸へと長時間飛行機に乗ることも多いシーホークスのみなさんが、フライト中に何をやっているかという記事があったので、それをちょっと紹介しときます。


窓側に2席、中央に4席のチャーター機で飛ぶんですが、選手は隣に座らず、だいたい一人で2席使うようにばらけて乗るそうです。コーチ陣はファーストクラスに。

まあ、みんなフツーに眠ったり、少し歩いて体をほぐしたり、映画を見たりするようなんですが、リチャード・シャーマンさんは

「ダグ(・ボールドウィン)が寝てたらチョッカイ出しに行く」

って言ってたwラッセル・ウィルソンさんは故障中の足の療法も兼ねて、十分動くようにしているし、よく勉強をしているそうです。「相手がこう来たら、こうする」みたいなことや、ゲームプランを勉強しているとのこと。さすが~。

ピート・キャロルコーチはずーっと仕事。見なきゃいけない試合のビデオが山のようにあるそうです。映画をちょっとつけることはあるけど、すぐやめるって。コーチ、忙しそう・・。

誰か迷惑なヤツはいないのかというと、RBトーマス・ロールズさんとRBクリスティン・マイケルさん(パッカーズへ移籍)がラップしあってるのがやかましいってww

マイケル・ベネットさんも、搭乗して45分間は大声で冗談を言いまくっているという話です。

へぇ~。

2016/11/22

ダグ・ボールドウィンが中指をラッセル・ウィルソンTDキャッチを披露したイーグルス@シーホークス戦

第11週のイーグルス対シーホークス戦は、26対15でシーホークスの勝ち。

シーホークスが多彩な攻撃を見せたのに対して、イーグルスはレシーバーが封じられていました。落球もけっこうあった。シーホークスの守備陣が、すごいプレッシャーをかけていたからでしょう。

第3クォーターで、シーホークスのQBラッセル・ウィルソンさんがパスをキャッチしてタッチダウン!という場面があったんですが、その時点で、QBウィルソンさんのレシービングヤードが、イーグルスのレシーバー陣が稼いだヤード(15)と同じだったという・・・そんな記録もあります。

そのトリックプレイ。

QBラッセル・ウィルソンがWRダグ・ボールドウィンにボールを渡し、ボールドウィンからウィルソンへのパスでタッチダウン!

意表をついたプレイに会場が沸きました。私はテレビの前で、ぎぇ~ひょろひょろパス~(汗)と青ざめましたが、無事にタッチダウンとなってよかったです。

さて、実はこのプレイ、プレイコールを聞いた後に「ボールドウィンさんがオフェンシブコーディネーターのベベルさん他コーチ陣に向かって中指を突き立てていた」と話題になっていました。


ははははは!

「くそったれが。レッドゾーンにいるっつーの。オレが投げんのかよ?オレに向けて投げろっつーの」

と試合後にボールドウィンさんが笑いながら言っていました。

「オレがタッチダウンしたいの。それを知ってんのにさ。コーチがオレに中指立ててるようなもんだよ、あのコールは」

無事タッチダウンを決めてサイドラインに戻ってきたボールドウィンさんに、ベベルさんがどうしたかというと・・・

「オレんとこ見て笑ってた。何も言うことねーだろ。完璧なプレイだったもの、だろ?」

ということですww

この2週間ほど練習していたプレイなんだって。

トリックプレイのコールがあっても、スナップ前の守備陣の位置によってプレイの変更はするんですが、この時はできそうだったので行使したと、ウィルソンさんが語っていました。実はこの4、5年くらいの間に何度か試みようとしたプレイでしたが、ディフェンスの布陣ができる様子じゃなかったとのこと。

トリックプレイって、ときどきやってくれると見てる方は楽しい~。過去にQBやってた選手がパスを投げたのは見たことあるけど(エデルマンさんとか)、ボールドウィンさんはどうなんかな?なさそうな雰囲気。

「ま、あいつらはオレの腕を疑ってたろ。パスなんかできないと思ってたかもしれないけど、ちゃんとできるとこを見せて、オレもうれしいよ、ウン」

と冗談まじりのボールドウィンさんです。パスが決まって、横転をしてみせてましたよ~。


体操は、あんまり経験ないみたいですね、うんw

この試合では、他に、ウィルソンさんがスクランブルた後にジミー・グラハムさんを見つけてTDというところもよかったし、C.J.プロサイスさんがいきなり72ヤード駆け抜けてTDってとこも盛り上がりました。カム・チャンセラーさんがどっかから現れてヒョッとインターセプトしたのもカッコよかった。

しかし、この試合では故障者が続出。プロサイスさんは肩の骨にヒビが入り、しばらく離脱を余儀なくされました。プレイオフまでに戻ってこれるんでしょうか。先週のペイトリオッツ戦といい、この試合といい、活躍していただけに悔しいところ。

ディフェンスのアール・トーマスさん、デショーン・シードさんもハムストリングの故障でしばらく欠場です。2週間はかかるみたい。痛手だけど、しょうがない。この時期、どのチームも故障者続出で本当に大変。イーグルスも主力選手が退場していました。

今健康な選手だって、来週はどうなるか分かりません。

今週は、カロライナ・パンサーズのラインバッカー、キークリー選手が脳震盪で途中退場したのが恐ろしかった。カートに載せられて運ばれて行ったんだけど、しゃくりあげて泣いてた。脳震盪、怖いよ。自分がどうなるか分からないんだよ。もうフットボールはできないのかも?という思いが頭をよぎったはず。キークリーさんよ・・・。ベンチではいつも声かけて、チームのリーダーとなってる人なんですよ。

ロッカーでは、同じ試合でやはり脳震盪で退場したセインツのイングラムさんのことを懸念していたそうです。うう、キークリー、あんた・・・。

おっと、話がそれましたが、そんなかんじでもう12週目に突入です。早いなぁー。選手の皆さんも疲労がたまり、すでにボロボロ状態の人もいるでしょう。なんとか怪我を回避して後半戦を戦ってほしい。

(無理なことか・・・)

[UPDATE]

ダグ・ボールドウィンさんは、コーチに中指を立てた罪で120万円(強)の罰金を課されました。

え~うっせぇ~NFLよ~ほっとけよ~。べつにファンとか相手チームとかに悪意があってしたわけじゃないし、ベベルさんだって笑い飛ばしてるじゃないか。試合を見ている子どもに悪い影響を与えるとか何とか言うんだろうけど、ほとんどの人が気づかないようなマイナーなしぐさだし、みんながいったいどんな世界に住んでると思ってんだよ~。

あ~うるさすぎるお上はホント嫌い。

2016/11/20

トニー・ロモが先発QBを自ら退く声明に一晩だけグスンとした件

プレシ-ズンの試合で背骨を傷め、ずっと欠場を余儀なくされていたダラス・カウボーイズのクォーターバック、トニー・ロモさん。怪我はもう治りましたが、「チームの先発QBはダク・プレスコットがふさわしい。自分はバックアップとしてチームに貢献する」という声明を、今週発表しました。

みなさん見ましたか?


「オレは暗いところにいた。なんでこんなことになってしまったんだ、と思った」

「戦って、試合に勝った時の純粋な高揚感。それをまだ忘れちゃいない。熱情は、まだ燃えたままなんだ」

「今、このチームには魔法のようなことが起きている。そこに不協和音をもたらすことはできない」

なんて、自分の心をありのままに語っていました。

リーグ1位のオフェンスライン、RBにはエリオット、WRブライアントと戦力充実した矢先の、痛恨の怪我。8連勝をもたらした新人QBプレスコットの活躍をサイドラインで眺めるしかなかったつらさ。

チームのため自分は潔く身を引くという真摯な姿勢に、たくさんの人が感銘を受けたことでしょう。私もグスンとしました。ああロモさん、なんて見上げた人なんだ、と枕をぬらして・・・。

しかし、朝になって、朝日をいっぱい体に浴びれば、そんな感傷的な気持ちはスカッとどこかに行ってしまいましたよ。

ロモさんもそうだと思う!もう全部言っちゃったからふっきれたと思う!

あとは自分ができることをやるだけ!

だって、これって普通のことじゃないですか。歴代のQBだって、代々こういうことがあったはず。怪我をして欠場している間に新人にポジションを奪われるって、たまたまロモさんがカウボーイズのQBだから脚光が当たったけど、そんな選手は、QB以外に山ほどいる。みんな同じ経験をして、会見の機会もなく、お払い箱にされたんだ。

新人の手助けをするのも立派だと思うし(ハッセルベックさんだってラックのバックアップやってたぞ)、また試合に出たかったら、練習で奮起して先発QBよりできるところを見せたらいい。

引退するわけじゃない。トレードを希望したっていいじゃないか。

それに、カウボーイズだって今は勝ってるけど、これからどうなるかは分からない。毎週波乱が起きるNFLだもの。5連勝してたバイキングスは4連敗してる。パッカーズだってパンサーズだって、今の成績を誰が予想していたか。

カウボーイズが連敗して、プレスコットさんに疑問符がつくかもしれない。

そうしたら出番がくるやんか!

そこでロモさんが活躍したら、今以上の大きなニュースになるさね!

ロモさんを見たいと思っているファンもいるよ。他のチームに行って、そこを活性化する力となるのもいいじゃないの~。ロモさん見せてくれ~。

プレスコットよりできるんだってところを見せておくれよ~。

ということで、カウボーイズの先発QBの件はひとまず落ち着いたんですが、そのあとに、オーナーのジェリー・ジョーンズさんがこんな発言を。


「トニーは、スーパーボウルを目指してあと5年は出来ると思う。スーパーボウルを勝ち取れるQBだ。強く信じている。」

だって。なんでこんなワケの分かんないことをほざくんだろうこの人。せっかくチームがダク・プレスコットでいくって決断したのに。ロモさんをかわいがるのはいいけど、好き勝手にでまかせ言って、目立ちたいだけかよ~。

そして、第2QBとなったロモさんの、先発チームと練習するスナップ数が、ちょっと前に第2QBだったマーク・サンチェスさんより多いですねぇと記者に言われて

「トニー・ロモとマーク・サンチェスじゃ大違いだろう、諸君。ぶっちゃけた話」

だって!きーーーー!サンチェスさんだってあんたが契約した選手じゃないか。人をばかにするのもいいかげんにしろーーーーこんなジジイのとこで働きたくねえーーーーー!

ロモさんは応援するけどダラス・カウボーイズなんかどーでもいいーーーー!

2016/11/18

トレバー・シーミアン発掘話

さて、スーパーボウルチャンピオン、デンバー・ブロンコスの先発クォーターバックとして登場した新星、トレバー・シーミアンさん。みなさんはどんなふうに見ていますか?

私は全試合見ているわけじゃないけど、勝っていても負けていても、ずいぶんひょうひょうとプレイする人だなあ、冷静というか無心というか、よくわかんないけど不思議な人・・という印象です。

うわ、インターセプトされた!かと思うと次のドライブでは深いパスを放ってタッチダウン。喜ぶかと思えば一瞬のニコッで終わり。ピンチの時でも、特に焦ってるふうには見えません。

でも、現在10週を終ったところで7勝3敗という成績は、まずまずなのではないでしょうか。タッチダウン12に対してインターセプト7は多いかもしれないけど、後半戦のチームキャプテンにも選ばれたし、チームメイトの信頼も勝ち得ているようです。

大学時代は無名の存在で、2015年のドラフト7巡目、全体250位でやっとブロンコスに指名されたという経歴の持ち主ですが、そのドラフトに至る経過を、ちらりと見せてくれる記事があったので、それを紹介してみますよ~。



それは2年前、2014年の11月15日のこと。

現ブロンコスのヘッドコーチである、キュービアックさんは、当時ボルチモア・レイブンズのオフェンシブコーディネーターでした。

レイブンズがバイウィークのため、たまたま土曜の夜に時間があり、テレビで大学の試合を観戦していたそうです。母校のテキサスA&Mの試合もあったし、トップチームの争いもあったのに、なぜかひきつけられたのが、シーミアンさんがQBを務めるノースウエスタン大学の試合。

残り5分、ノースウエスタン大は40対29で負けているところ。土壇場で深いパスを決め、QBが自ら持ち込んでタッチダウン。フィールドゴールで追いつき、延長戦に持ち込んで結局43対40で勝ったノースウエスタン大QBの冷静さが、深く印象に残りました。

しかし、次の試合で、シーミアンさんはACL(膝の靭帯)を負傷。ぱっとしない成績のまま、大学でのフットボール生活を終了することになりました。

膝の手術は成功でしたが、NFLは無理かと思い、不動産会社でインターンを経験します。その会社の重役が大学のOBで、大学時代は(シーミアンさんよりもいい成績を残した)QBだった人。「少しでもチャンスがあるなら挑戦してみろ」と励まされました。

2015年のドラフト候補生がコンバインの準備をする頃、シーミアンさんはやっと膝のリハビリを始めたばかり。ブロンコスのヘッドコーチに就任したキュービアックさんのところにはQB候補生の長いリストが届きましたが、シーミアンさんの名前はありません。「その他」のファイルに入っていたシーミアンさんを、キュービアックさんは「強肩だし、頭もいい。ちょっと調べておいてくれないかな」と部下に託すことに。

大学のプロディには間に合わず、足も治りきってはいませんでしが、ドラフト前に自分の練習を見てもらう機会を持ったシーミアンさん。ブロンコスからはQBコーチのナップさんが参加しました。視察スタッフを派遣したチームは他にもいましたが、コーチはナップさんだけ。

ナップさんは、前夜シーミアンさんと食事を共にして、クォーターバックルームにフィットするか?NFLのコーチについてこれるのか?ペイトン・マニングについてこれるのか?を測ったそうです。

片足だけでしか投球できなかったシーミアンさんでしたが、ナップさんは、その強肩とスムーズな投げ方に感心し、最終的には、250位でブロンコスがドラフト指名することに。

ブロンコス以外でシーミアンさんに興味を持ったチームは、わずかにクリーブランド・ブラウンズだけだった・・・という話です。

いや、なんか世の中ってわかりませんね。

その夜、キュービアックさんがたまたまテレビを見ていなかったら?

レイブンズがバイウィークじゃなかったら?

シーミアンさんが、「足は全治してないけど、とりあえずプロに僕のプレイを見てもらおう」と思わなかったら?

2015年のドラフトって、QBジェイミス・ウィンストンさんとQBマーカス・マリオタさんがトップで指名された年。無名であったおかげで、回りまわってブロンコスに指名されたのは、まれにある幸運と言っていいのかもしれない。

1年間QBマニングさんを間近で見て学べたのも幸運なら、先発QBになるはずのオスワイラーさんが電撃移籍をして先発QBの座が空いたのも、何かのめぐり合わせ。

ブロンコスとしてはトレードで連れてきたベテランQBサンチェスさんか、2016年ドラフト1巡指名リンチさんに期待していたと思うけど、プレシーズンが終ってみれば、先発QBを勝ち取っていたトレバー・シーミアンさん。

不思議、不思議~。この人、記者会見ではつまんないことばっか言ってて、それも不思議~ww

お父さんは整形外科医なんですが、息子が「(先発QBの)仕事もらったよ」って電話してきたら、「今(手術前で)忙しいからまたあとでな」って返したってww

親子鷹みたいな人たち、NFLにもいっぱいいるけど、その一方で、こんなあっさりな関係も私は好きですよww子どもはほっといたほうがいいよな、うんw

なんか写真ないかな~とインスタをのぞいてみれば、チームメイトのこんな写真をアップしている彼。

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遠征前の記念写真ですかね。しかしなんなの、この中央でデカい態度をとっているルーキー、パクストン・リンチはww

「あ、先輩、オレ、いいっすよ端っこで」ってことはないんだなwアメリカ人だからな!wwおまけにマフィアの子分みたいな服着やがってww

先発QBシーミアンさんはといえば、こう。

A photo posted by Trevor Siemian (@tsiemian13) on


いやー、(ダッサ・・・うそ)この素朴さに、目がくらみます。ああ、まぶしい。いい青年じゃないの、ねぇ。

ぜったい不思議ちゃんだよ、この人・・・と思いながらも、後半戦のブロンコスを応援しまっせ~。

2016/11/15

スーパーサンデーボウル!!シーホークス@ペイトリオッツ戦

す、すごかった・・・!!

第10週のサンデーナイト、シアトル・シーホークス対ニューイングランド・ペイトリオッツ戦は、2年前のスーパーボウル以来初めての、両者顔合わせとなりました。

攻守ともにやや不安材料を抱えたシーホークス。マンデーナイトの試合から中5日で東海岸への大移動。かたやペイトリオッツはバイウィーク明けのホームゲーム。QBブレイディの復帰後、怒涛の勢いで4連勝中。

大方の予想はペイトリオッツが有利ということでしたが、なんの、蓋を開けてみれば両雄が四つに組んだ大一番、どちらも引かぬ名勝負となりました。結果は31対24でシーホークスが勝ちましたが、点差だけでは表せないくらいの濃い試合内容。

見逃した人は、ハイライトじゃなくて、ぜひ全試合を、どっかで探して見てほしい。

この試合をライブで見れた人は、超ラッキー。私はその幸せを噛み締めています。ほんとにな、こんな試合見せてもらって、うう、うれしいよ・・・。

試合終了後、駆け寄って抱擁を交わすシーホークスのヘッドコーチ、ピート・キャロルさんとペイトリオッツのヘッドコーチ、ビル・ベリチックさんを見ましたか?

がっちりと組んで、お互いの健闘を称えていました。なんて言ってるか聞こえなかったけど。カメラがすぐ離れたけど。でも、いつもの、試合後のあいさつよりも、ずっと長く言葉を交わしていたような気がしました。

NFLのトップチームを育成しそれを統率している2人の名コーチ。しゃべる機会なんて試合後の数秒しかないでしょう。だけど相手に対する敬意、同士感みたいな、この2人だけにしか分からない絆みたいなものを感じました。

それは選手同士も、そう。シーホークスのリチャード・シャーマンさんがインタビューを受けてたら、後ろのほうでペイトリオッツの選手が「おう、シャーマンまたな」みたいに声を掛け、シャーマンさんがアナウンサー置き去りにしてちょっと話をしてた様子とか、ユニホームを交換し合ってた選手とか、そんなの見てると、一緒に戦った選手同士にしか分からない連帯感みたいなものが、ひしひしと伝わってきます。

いろいろと見所はあったんですが、やはり象徴的だったのは、最後のプレイです。

スーパーボウルではゴール前でシーホークスがインターセプトをくらって負けたわけですが、今回はペイトリオッツのゴール前。

第4クォーター残り43秒。7点差を追うペイトリオッツは、ゴール前2ヤードから1st and Goal。

これ守るの?守りきれるの?不可能に近いけど信じるしかない・・(震え声)

そして、残り11秒でゴール前1ヤード、4th and Goalで迎えた最後のプレイ。

トム・ブレイディの手を離れたボールは弧を描いて左のグロンコスキーへ。1対1でカバーするはカム・チャンセラー。2人とも辛抱して手を出さず、ぎりぎりまで待ってコンタクト後、うしろに倒れ、パスはインコンプリート。

え、なにこのドラマのような幕切れ・・・。

誰かか脚本を書いたような終わり方ではないですか。攻撃のグロンコ対守備のチャンセラー。

「シーホークス、スーパーボウルの雪辱を果たす」みたいな。「ピート・キャロル、17年前に自分をクビにしたロバート・クラフト(ペイトリオッツのオーナー)にリベンジ」みたいな。

でもそんな陳腐なタイトルよりも、もっともっと大きな試合でした。

試合後には、チャンセラーさんが、最後のプレイとまさに同じプレイを練習でリハーサルしていたと語っていました。

すごい・・・。研究しつくしている・・・。どんだけ相手のビデオを見るんだろう。コーチとかスタッフが、ペイトリオッツのビデオを何試合分も見て、対策を練って、試合に備えて万全を期す、その努力たるや。

ねえ。もう両チームには尊敬の念しかありません。

でもシーホークスが勝ったから喜びひとしお。イェーイ、やったーっ!!!まさにこの写真のような気分。

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あっ、ところで!

シーホークスとペイトリオッツが対戦するのは、これ以後、2020年までないんだそうですよ!ええーっ?!2020年には、トム・ブレイディさんは43歳。

スーパーボウルで会わなかったら、ってことなんですが。

そんな・・・。これが最後ってことは、ないよ・・・ね・・・?

他に印象的だったことは、

1.全速力で走るレシーバーの手元にストンと落ちる、ラッセル・ウィルソンさんの見事なパス。詩的というか、美しい・・。ため息・・。

2.シーホークスのルーキーRBプロサイスさんが嬉しい活躍を見せていましたが、あれはプロサイスさんがすごいの?シーホークスOラインが上達した?それともペイトリオッツの前7人がひどい出来だった?3つの組み合わせ?

3.守備陣のリーダーとなって要所をしめたカム・チャンセラーさん。エデルマンさんが持ってたボールをかき出してファンブルにしたのも。

4.トム・ブレイディらしからぬインターセプト。あれ、まだ1stダウンだったのに。???

5.3rd and 25をコンバートしたジュリアン・エデルマンさんのガッツあるプレイ。小さいのにいつも闘志あふれるプレイを見せてくれるので、好きな選手です。タックルされ、スピンしてそれをかわす場面もすごかった。

6.アール・トーマスさんの、グロンコスキーさんへのヒット。「オレのキャリア中でも強烈なヒットだった。クリーンヒットだよ」とグロンコスキーさんが後で言ってました。ヒットの直後、呆然としてて、みんな心配したんじゃないでしょうか。頭は打ってなかったけど、脳震盪みたいな様子だった。

翌日、肺に穴が開いたようだと報道されましたが、後になって訂正されました。胸の故障という発表です。1週間は試合に出られない模様。


🏈 おまけ 🏈

サンデーナイトフットボールの放映中に使われたトム・ブレイディさんの写真が???グラフィック担当者ふざけてるのか???という状態だったので、紹介しておきます。

これとか。


これ。


これも、ねえ?


担当者クビかな?でも話題になったから昇給かも・・・。

2016/11/11

え?トム・ブレイディちと情けない?トランプとの関係をつついてみるの巻

 さて、アメリカの次期大統領選挙は、ドナルド・トランプ(呼びすて)の勝利に終りました。

ニューイングランド・ペイトリオッツのクォーターバック、トム・ブレイディさんは、トランプ支持者としても有名です。一緒にゴルフするお友達だし、ロッカーにはトランプさんの選挙キャンペーン用帽子も飾ってあります。右上の赤い帽子がそれ。


ま、それはそれでいいじゃないですか。トムさんの気持ちはトムさんのもの。

人種差別的な発言を堂々としていたトランプ(呼びすて)ですが、女性を軽視するいやらしい言動をすっぱぬかれて、「いや~あれはロッカールームの話だよ~」と言い訳するという出来事もありました。

その話題のさなか、「トム、あなたにも子どもがいるけど、ドナルド・トランプのロッカールーム話について子どもにどのように説明しますか?」という質問を受けたブレイディさん。彼の回答はというと


微笑んで、"Thank you, guys. Have a nice day" (ありがとう。今日はここで)と語り、退場。

ハブ・ア・ナイス・ディ????

なんじゃ、その媚を売ったような薄ら笑いは。質問に答えたくなかったら、答える必要はない。「政治的な質問には一切答えるつもりはない」と突き放して、にらんでやればいいじゃないか。それなのに、なんぞこの対応。記者の前から逃げるように退場って、トム・ブレイディ、カッコ悪りィ・・。

(一方で、この質問をした記者さんには拍手を送りたい。規格どおりの質問じゃなくて、誰も見たことのない、選手の一面を引き出すような質問を浴びせるなんてブラボー)

ということもありました。

選挙の前日には、ドナルド・トランプ(呼びすて)が「トム・ブレイディが今日電話をくれたよ。『ドナルド、あなたを支持する。私たちは友達だ。あなたに投票した』と言われた。素晴らしいやつだ」と宣言。


このあとトランプ(呼びすて)は、ペイトリオッツのコーチ、ビル・ベリチックさんからも支持を表明する手紙をもらったのだと語りました。

ほんとか、おい。トランプほら吹いてんじゃないの?

という声もありましたが、ベリチックさんは、選挙後の記者会見で、トランプに手紙を送ったことを認めていました。政治的というよりは、昔からの友人に敬意を表す意味で、とことわりをつけていましたが。

トム・ブレイディさんのほうは、「トムがトランプに投票した」というニュースが流れるやいなや「いや、ラジオのインタビューによるとまだ投票していないはずだ」「トムのヨメ、ジゼルがインスタグラムでトランプを支持しないって答えてた」とか様々な憶測が飛び交いました。

選挙後初めての記者会見で、この件について質問を受けたトム・ブレイディさん。

「妻と話したんだけどね、もう政治的な話はするなって言われてるんだ。家族としてのいい決断だと思うよ」

えっ?トム・ブレイディ、ヨメのせいにしとる。自分の考えはどうなん?She said I can't talk about politics anymore. だって。「僕が」とか「僕たちが」政治については語らないと決めたって言えばいいのに、「ヨメがそう言ったから」って・・・。

私はちょっとあっけにとられましたよ。

レシーバーがボールを落としたらギロリと冷酷な目で睨むような、そんなやつが、「ママが話しちゃいけないって言ったから、君と話せないんだ」的な発言をするとは。

トランプを支持するならするでいいじゃないか。アメリカの多数は支持したじゃないか。そんなヨメのせいにしてグズグズするって、なんか情けない・・。

と思ったけど、トムさんて、あれですかね、素直なんですかね。

虚勢をはったりできないのかもね。家ではジゼルの尻にしかれているんでしょうかね。いや、多分そうに違いない。ダンナもつらいのかも・・。ヨメのほうがトムさんより数倍も稼いでるしね・・・。

なんて、ふとフツーの人間ぶりを見せてくれたトム・ブレイディさんでした。

でも、あたしゃペイトリオッツの試合が始まったらテレビに向かってブーイングするよ。ブー、トム・ブレイディ、情けねーぞ、オイ!ってww

ジミー・グラハムで盛り上がるはずがリチャード・シャーマンに話題をさらわれたビルズ@シーホークス戦

NFL第9週のマンデーナイトはバッファロー・ビルズ対シアトル・シーホークス戦でした。結果は31対25でシーホークスの勝ち。

開始早々、ビルズがパントブロック!(えぇぇ?)そのあとゴール前3ヤードからビルズのQBテイラーさんが走りこんでタッチダウン!と思ったらシーホークスのQBウィルソンさんがWRボールドウィンさんへ50ヤードパス(ビュューーーーティフル!)ウィルソンさんも3ヤード走ってタッチダウン!(ラッセル、は、走ったぁぁあ!)

次の攻撃でも両チームタッチダウン。第1クォーターですでに14対14。TD合戦か?と色めき立ちましたが後半はそうでもなく、でも、ずっと緊迫した試合でした。

シーホークスのファンとしては、オフェンスに光が見えたのでそれが一番。ラッセル・ウィルソンの深いパスって、ずっと見てなかった・・・。それがこの試合ではたくさん飛んでた。足や肩・胸筋肉の故障があったので、負担がかからないプレイコールを今までは選んでいたんでしょう。健康な体に戻りつつあるというのはいいニュース。

そして、TEジミー・グラハムさんが大活躍!

ディフェンダーをハードル跳びでまたぐ。二つのタッチダウンは、どちらも片手キャッチ。だってディフェンダーに片手を捕まれてたからww

ジミーさん、去年の怪我から復帰できて本当によかったよ・・・。

と、本当はこの話で盛り上がりたい。イェーイ、ウェルカムバック、ジミーって。でも、前半終了直前のリチャード・シャーマンさんのペナルティが、試合後一番の話題になっていたので、そのことを書きます。

前半残り3秒。ビルズのキッカー、カーペンターさんが53ヤードフィールドゴールの瞬間。



>リチャード・シャーマンが飛び出す。キッカーに衝突。

>キッカー膝を抱えて倒れる。地面に突っ伏して苦痛の姿。

>トレーナーがキッカーに駆け寄る。すっくと立ち上がるキッカー(wwちょ、やけに早いリカバリーww「さっき苦悩してたのに、あっさり大丈夫ってトレーナーに言ってますね」とアナウンサー)

>シャーマンへオフサイドのコール。5ヤードペナルティで48ヤードフィールドゴールに。「ラッフィングの反則じゃないのか?」とアナウンサー。しかし、ビルズは抗議せず。審判、なおも協議中。キッカー、選手ともフィールドゴールの位置について待機。審判のコールを待つ。

>審判がオフサイドを再コール。トレーナーがフィールドに入ったのでビルズは4回目のタイムアウトをチャージされる。(フィールドでトレーナーに手当てを受けた選手は、その後1プレイ退く規定になっているので)キッカーはフィールドを出るよう宣言される。

>激怒するビルズコーチ、レックス・ライアン(ww当たり前)。「え~じゃあもう前半終わりじゃん・・・」とロッカールームに引き上げようとする選手たち。

>「前半まだ終ってませぇぇん!!!」と審判が大声でアナウンス。「まだ3秒残ってまぁぁす!」

wwここでもう、なにこれwwこのカオスww

えぇ?キッカー蹴れないの?じゃあ誰が蹴る?とパニックの中、ライアンさんが「そうじゃ、誰かが1回スパイクすればいいんじゃあ!」と名案を思いつき、ビルズはボールをスパイク。

>スパイク直後からプレイクロックは動いたまま。時間が刻一刻と減っているのに、選手はのんびりフィールドゴールの準備を・・・あれあれ?と思う間にプレイクロックが0に。

>48フィートフィールドゴールは成功するが、ディレイオブザゲームの反則。(プレイクロック5秒の時点で、審判がまだボールの上にいたにもかかわらず)

>ボールを5ヤード戻して、改めて54ヤードフィールドゴール。失敗。

前半残り3秒からのこの混乱。短時間にいろいろありすぎてワケ分かんなかったけど、まあフィールドゴールミスったからオッケー(シーホークスファン)。しかしビルズファンにしてみれば、「シャーマンぶつかった!うちのキッカーに!!退場させろ!」でしょうね。

選手も混乱してたし、審判も混乱してた。時間はないし、予測できないことが立て続けに起こって、みんな平常心を欠いていたのではないでしょうか。試合が終って、改めて振り返ってみれば

1.シャーマンさんはUnnecessary Roughness の反則 

2.スパイクしたボールとキックするボールが代わった時点で、審判がプレイクロックを戻すべきだった

ということのようです。

「わざとキッカーにぶつかるダーティなプレイだ」と言ってた人もいたけど、私は全然そう思いませんでした。そんなことするかよ!

いろいろ目立つけど、はっきり自分の考えを的確に述べることの出来る、まっとうな人だよ。そんなコスからい真似をするような人間じゃねーよ!(断固)

外野があんまりうるさいので、シャーマンさんはこんな写真を投稿していました。オレはボールをブロックしに行ったんだよ、と。


試合終了間際にも、こんなプレイがあったんですけどね。シャーマンの反則!なんで審判見過ごすんだ、おい?!って言ってる人もいたけど。


でも、これは反則じゃないんだって。QBがポケットを離れたら、レシーバーに対するイリーガルコンタクトは無効になるんだそうです。シャーマンさんはルールブックをよく読んでいるプロですよ。(まあ、そんなにドツかなくてもという気はするけどww)

さて、試合の翌日には、キッカーのヨメさんが「動物みたいなヤツはこうしたら?」と家畜を去勢する器具の写真をツイッターにアップして、激しく非難を受けていました。そのツイートは削除され、謝罪(っていうか言い訳?謝ってないから)が投稿されたんですが。

自分の夫を擁護する気持ちは分かるけど、ちょっと軽率すぎでしたね。だってアメリカの歴史=黒人を奴隷として動物のように扱ってきた過去を踏まえての配慮が微塵もない。

シャーマンさんって、コンプトンの出身だよ。だけど高校でも優秀でスタンフォード卒業してんだよ。大学院まで行ってんだよ。一流のスポーツ選手だよ。地域のためにチャリティーもいろいろしてるんだよ。それを動物と一緒にするって・・・。

ましてや人種差別を堂々と公言するドナルド・トランプが大統領に当選するというこのタイミングで・・・。

ということもあり、まあ、いろいろ話題になってました。

試合のことに話を戻すと、後半でシャーマンさんがインターセプトしたあと、レックス・ライアンさんにガンつけてるシーンもよかったですww


なにこれwwwまぁまぁってなだめ役の審判も忙しいなww


試合について他に言っておきたいことは、

1.シーホークスのランニングバック陣のラッシュヤードが、2人合わせて10ヤード(!)って・・・。が、頑張ってほしいぞ・・・おぅ。

2.ディフェンスが3rdダウンのコンバートを結構許しているので、そこ、よろしくお願いしたいです。

3.オフェンシブタックルでファントさんというルーキーが出場しているんですが、この人は高校でフットボールの経験なし、大学ではバスケの選手で、最後の1年だけフットボール部に所属、補欠のタイトエンドだったという経歴。こんな人よく見つけてくるな!ファウルをしてたけど、ドンマイだ。がんばれ新人。

というところです。

次はペイトリオッツ戦。うっ、武者震い・・・。

2016/11/05

カブズ優勝!パレード!ファンの涙!!!

2016年のMLBワールドシリーズはシカゴ・カブズが優勝。おめでとうー!ファンの皆さんよかったね!108年の願いが叶いましたね!

野球ってほとんど見ないので、チームも選手もほとんど知らない状態で観戦していました。

クリーブランド・インディアンズの監督さんが執拗にガムを噛んでヒマワリの種を吹き出してた。カブズの監督さんはずーっとクールだった。(けど優勝の瞬間に爆発)レブロンがはしゃいでてムカついたwwあの太鼓のおじさんは1973年からずっと(40年以上!)太鼓を叩き続けているらしい、というようなことで楽しんでいましたが、一番よかったのは、なんたってこれ。

最後のサードゴロ。これをアウトにしたらチャンピオンだ~って瞬間に、ボールを捕球する前からニヤついているクリス・ブライアント選手。


ははははは!よかったぁ~エラーしなくてww

108年ぶりのワールドシリーズ優勝。ダメだダメだと言われていたカブズの、ついにその日がやってきた!カブズのファンの方々には生涯最良の日になったようです。

「カブズがワールドシリーズに行ったら、一緒に試合を見ような」と父親と約束していたので、父の墓の前で試合を見た68歳の人。(お父さんは第二次世界大戦に出兵したそう)

最後に「カブズが勝ったよ!」という声を聞いて息を引き取った長年のカブズファンのおじいちゃん。

第2戦と第3戦の間にカブズの大ファンだった母親を亡くし、カブズが優勝した夜にはお母さんが使っていたカブズの毛布にくるまって寝たという女の人。

はたまた、緊急の心臓手術が必要なのに、ワールドシリーズが終るまでは、と手術を伸ばしていたカブズファンのESPNの記者さんとか、

ファンの思い入れがハンパじゃないっすよ。

みんな、ずっと待ってたんだよ。108年も。こんなにファンに愛されて、カブズは幸せだぁね~。

ということで、カブズ優勝を見守るファンの方々の熱いビデオがあったので紹介します。

「神様が緑色のりんごを創ったように、カブズだって、いつかワールドシリーズに行くんだよ」


ハリー・ケリーさんは、長年カブズの実況をしていたアナウンサーです。他界後、球場の外にはこの人の銅像が立てられるほど、ファンに愛された方。ケリーさんのお墓には、ファンが緑のりんごをお供えしていましたよ・・・。

優勝をこの目で見られなかったファンも、天国から喜んでるに違いない。

そして、優勝が決まり、翌日はパレードと聞いて、朝4時半から並ぶファン!この人たち、寝てないよ・・・


寝てないのに、ゲートがオープンしていきなり5 km走してる人々ww


それでもいい!だってカブズが勝ったんだもん!!と押し寄せる人、人、人。


川もカブズカラーのブルーに。


染めた人たちもこんなになっちゃったけど、嬉しいに決まってる!


シカゴのみなさん、おめでとう~!

むっちゃ騒いで楽しそう~私も騒ぎてぇ~!!

おまけ。ワールドシリーズMVPのゾブリストさんが、自宅前で近所の人たちと雑談しながらサインしてあげてる風景です。


いい人やん。球場の外でもMVP。でも、なんか、フツーの家だね・・。億万長者にもかかわらず・・・。そこがいいところ?

おっと、これもいいビデオだよ~。


2016/11/03

ドリュー・ブリースに負けるならしょうがないか・・シーホークス@セインツ戦

ええっ、もう11月。もうシーズン半分終わりかよ・・・。うう、先が短くなるばかり・・と、かすかな不安が心をよぎる第8週です。シアトル・シーホークス対ニューオーリンズ・セインツは、25対20でセインツの勝ち。

シーホークスが20点入れたといっても、ディフェンスが7点入れてくれましたから、オフェンス陣による得点は13点です。13点!リーグ下位をうろうろしているセインツのディフェンスに対してこれ。

オフェンスまずいんじゃないのぉ~。1stダウンを取るのに苦労してたし、リズムにのれません。あれ、もうパント?っていうのが何回続いたか。またディフェンスの出番かよ~ディフェンスの人たち、むっちゃ疲れそう。

とはいえ、最後のドライブで残り2秒、セインツ10ヤード地点からのプレイでタッチダウンしてたら勝っていたんですが、それは失敗。そこまでの力はなかったってことでしょうか。

シーホークスのオフェンスにやきもきすると共に、セインツのQBドリュー・ブリースさんのガッツあるプレイに 惚れ惚れする試合でもありました。

ドリュー、いいよ・・・。

体は大きくないんですが、戦う姿が精悍で堂々としてるんだよ~。この人にならチーム任せられるってかんじ~。普段は優しそうなパパなんだけどね~子どもの写真ばっかりツイッターに載せてるし~でもパパかっこええ!

深いパスも決めてたし、ゴール前でオフェンスが決め手に欠け立ち往生という場面では、こうですよ。シアトル1ヤード地点での3rd and Goal。1ヤードを突破するのにランニングバックが2回失敗したあと、ドリュー・ブリースが突っ込んだ!


キャム・ニュートンみたいな大男が飛び込むのと違うんよ~。ドリュー・ブリースよ~。小さい体ながら巨漢の男たちを果敢に飛び越えてくるんよ~。胸アツ。

その他にも、いろいろ見所がありました。

まず最初の得点は、セインツのファンブルを拾ってエンドゾーンへ駆け込んだシーホークスのセイフティ、アール・トーマスさんのタッチダウン。しかし、喜んで審判に抱きついちゃったら、反則をとられました。アンスポーツマンライクコンダクトぉ?!


はあああ!?

NFLな、どういうつもりなん?厳しすぎ!これくらい、いいやん!もっと楽しくやってこうよ。今年は???というペナルティが多くて、はっきり言って私は呆れています。エンターテイメントなんだからいいじゃないか!真面目に試合ばっかしてたってつまんないぞ!

とムカついたり、シーホークスのルーキー、WRマカボイさんとRBプロサイスのトリックプレイに沸いたり。


最後はこれです。カースが足残せるようにパス出してやれよ~ラッセル~たのむよぉ~。


でも、ラッセル・ウィルソンさんは試合後の記者会見で残念そうな顔ひとつ見せず、次の試合が楽しみだよ!大丈夫!今までのとおりやってけばいいんだ!と相変わらず超前向きでした。

ラッセルがそう言うなら、ついていくしかないな。

というわけで、後半戦頼むよ~。プレイオフに向けて調子上げてこう~!

2016/10/28

フィッツマジック2.0は起こるのか?ブランドン・マーシャルは信じているぜ

2016年のNFLシーズンも、もう中盤。(えっ、そんな・・・)ハエ叩きでばったばったと落とされるように、毎週、選手が怪我で離脱しています。

先週は、ニューヨーク・ジェッツのQBジノ・スミスさんが久々に先発登板したと思ったら、第2Qでいきなり膝を怪我。靭帯断裂で今期絶望となりました。

ということで、ライアン・フィッツパトリックさんがジェッツのクォーターバックに返り咲き。不振が続くフィッツパトリックさんは、今シーズンこれまでタッチダウン6に対して、インターセプト11、ファンブル5という成績で、先発を下ろされたばっかりでした。

しかし、第8週ボルチモア・レイブンズ戦では、ジノ・スミス故障の後を引き継いで、逆転勝ち。試合後には

「一番大切なことは、自分を信じるってことなんだ。だって、オーナーが信じてくれなくなり、GMも、コーチもみんな信じてくれなくなったら、自分しかいないだろう」

と怒ったように言っていました。おう!そのとおりだ!

いや、もうね、チーム幹部だけじゃなくて、チームメイトもファンもみんな「いや、フィッツ・・だめかもな」って思ってたよ。フィッツさんを信じていたのは、ブランドン・マーシャルさんだけ・・・。

第7週のアリゾナ・カーディナル戦、28対3の負け試合の途中で、フィッツさんは試合を下ろされたわけなんですが、そのあと

「ライアンが下ろされたのは、オレの責任だ。オレのヘマでインターセプトされたんだ」

と語っていたブランドン・マーシャルさん。

「ディフェンスの読みを間違えたんだ。オレがあのまま走ってプレイを決めていたら、ヤツが下ろされることはなかった」

って悔しそうに。

どんだけフィッツさんのことを好きなの、この人。フィッツパトリックさんが返り咲きと決まった日には、こんなTシャツを着てみんなの前に出てきました。

フィッツマジック2.0


このTシャツ、ロッカーにずっと置いてあったそうなんですが、今日がパーフェクトのタイミング!だから着たそうです。

「オレはね、フィッツマジック2.0を期待してるよ。オレたちにはそれが必要なんだ」

「あいつの髭を切らなきゃ。あいつ、去年もそうだったよね?髭を切って、それでうまくいくか、やってみないと」

だって。

さて、フィッツさんは、今週末の試合に髭を切ってくる?ブランドンにこう言われてんだよ。

フィッツパトリックさんは、2年前にも同じようなことがありました。当時ヒューストン・テキサンズで先発をはずされ、2週間後に返り咲いた試合では、6タッチダウン!おおう!

ほほう~、今週の試合が楽しみ~。相手はクリーブランド・ブラウンズ。

(しかしよく見ると、マーシャルさんのロッカーにはたくさん本が並んでる・・・。いったい何を読んでいるのか気になるよ・・・・)

ロケット父が語るマーショーン・リンチの人情話

おーい、マーショーン・リンチさん元気ですか。

リンチさんのいないシーホークスは、ランに苦しんどるよ。6試合を終ったところだけど、ラッシュヤードが496ヤードだよ。NFL32チーム中の28位なんだよ・・・。

マーショーン・リンチさんは、シアトル・シーホークスのランニングバックで、その走りぶりから「ビーストモード」として知られていました。しかし、昨年のシーズンを終えて、引退を表明。今年の夏は、いろんなところでチャリティ活動をしていました。

そしてつい最近、リンチさんの素顔というか、人間味あふれる一面をシアトル・タイムスの記者さんが書いていたので、それを紹介します。


昨シーズン、シーホークスのWRリカルド・ロケットさんが試合中に首を大怪我するという事故がありました。ロケットさんは、遠征先のダラスの病院に運ばれ、手術を受けたんですが、その際に、リンチさんとチームメイトのオクーンさんが、ずっと傍につきそっていたと報道されていました。

その時の話を、ロケットさんのお父さんが語っています。

「私たちはリカルドに付き添っていて、暗いムードだった。そしたら、看護師さんが来て、こう言うんだ。『ロケットさん、私たち、フットボールのことは何も知らないんですが、表に、ここに入れてくれっていう人がいるんです。リカルドさんと一緒にプレイしているマーショーン・リンチだって言ってるんですが』

そして、お父さんがロビーに行ってみたら、そこにはバッグを手にしたリンチさんが。

『倒れたのを見たんだよ。ひどい怪我だって分かってるんだ。あいつを残してなんか行けないんだよ』

とお父さんに告げたそうです。

「リカルドは知らないんだけどね、マーショーンは病室をのぞいて、ベッドに縛り付けられて動けないリカルドを見たんだ。そして、赤ん坊みたいに泣いたよ。マーショーンが。彼がしたことを全部は言わないがね、彼は後ずさって、涙をふいて、それから病室に入り、息子が跳んだりはねたりできるような気持ちにさせてくれたんだ。

「そして『どのくらいここにいるんですか?』って聞いてくるんだ。私たちは『わからない。息子が立って歩けるようになるまで、ここにいるよ』と答えた。そしたら『オレにまかせてくれ。何も心配しなくていい』って、本当にそうしてくれたんだ。泊まるところとか、交通手段とか、ぜんぶ面倒見てくれたんだよ。彼が」

病室では、背骨が動かないように固定されているロケットさんの隣で冗談を連発してみんなを笑わせました。しまいにはロケットさんに「おい、オレを殺す気かよ!まだ手術前なんだよ!」と言わせるほど。

「男の看護師さんがいてね。『ミート・ザ・ペアレンツ』って映画知ってる?マーショーンがね、その映画に出てくる男の看護師、ゲイロード・フォッカーだっけ?そう呼んでたんだよ。『ヘイ、ゲイロード!』って。私たち、何のことか分からなくてね。そしたら『知ってるだろう、ゲイロード・フォッカーだよ!』って。それで、看護師さんまで爆笑さ。

マーショーンがみんなを力づけてくれた。今いる状況を忘れさせてくれた。彼は、リカルドの手術が終るまでずっといたよ。なんて素晴らしいことをしてくれるんだと思ったよ」

という、ロケットさんのお父さんの話。

「『泣いてんじゃねえよ、そこで。ビーストモードは泣かねえんだよ。お前が泣いたら、オレだって泣けるだろ』ってマーショーンが言ってたんだけど、それ、想像すると楽しいよね」

と、ロケットさん本人も言っています。

記事の中では、他のチームメイトもリンチ話をいろいろ披露していて、現在、怪我で離脱中のRBトーマス・ロールズさんのお母さんは、

「(リンチさんが)うちの息子のことを語るときなんかね、本当に大事にしてもらってるのが分かって、親として、もう、ぶっとんじゃうくらい」

「本当のリンチさんにあったことのない人は、だまされてるのとおんなじよ」

と語っています。

一見、コワモテ。どこのギャングだよ?って風体ですが、マーショーンいいやつ・・・。

これからも時々姿を見せてほしいよ!

2016/10/27

喜べないし悲しめない 引き分けで頭がクラクラした シーホークス@カーディナルス戦

第7週のシアトル・シーホークス対アリゾナ・カーディナル戦は、延長まで行って、結局6対6の引き分けに終りました。引き分け!!!

えええええ!?そんなんあり!?

ディフェンスの戦い。そう言えば、聞こえはいい。たしかに頑張った、シーホークスのディフェンスは。でも、こんなに精魂尽き果てるほど守ったのに、ディフェンスのおかげで勝ちを拾ったと思ったのに、キッカーのハウシュカさんが28ヤードフィールドゴールをはずした!!


ピート・キャロルコーチの顔がすべてを物語っています。はぁああ?!

ワーイと喜ぶことも出来ない。かといって、泣くこともできない。どこに持って行けばいいの、この気持ち。引き分けって、引き分けって、こんなに苦しいものなの?混乱して頭はくらくら。体はへなへな・・・。

一応、試合を振り返ってみると

第1・2クォーターで、パント8回、フィールドゴール1、フィールドゴールブロック1。

第3・4クォーターで、パント7回、フィールドゴール1、パントブロック1、ダウン1。

タッチダウンがない・・・。タッチダウンがないと、「ヤッターッ!!!」感がないんですね・・。初めて知りました。もやもやするばっかり。

でも、そんな中でも見せ場がいくつか。まず、シーホークスのボビー・ワグナーさんが第2Qでブロックしたフィールドゴール!


ワグナーさんの足がスナッパーの背中をかすってる。反則ッ!反則じゃーッ!とカーディナルスのコーチが審判に猛然と抗議していましたが、これは反則じゃないそうです。NFL審判の責任者の方が、「選手の上に乗らない限り反則ではない」と、このプレイの後にツイートしています。

第3Qには、カーディナルスが、シアトル19ヤード地点での4th and 1で、フィールドゴールを蹴らずにコンバートを試みたものの失敗。(あちゃー)

第4Qでは、シーホークスのルーキー、マッカボイさんのパントブロック!


やるな、ドラフト外ルーキー!ジェッツ戦でもタッチダウンしてたよね!

このおかげで、シーホークスがフィールドゴールで同点に追いつくことができました。そして3対3で延長戦に。3対3・・・。

で、延長戦ではお互いにフィールドゴールを決めて6対6に。そしてそのあと。まず、カーディナルスのカタンザロさんが24ヤードゴールをはずし、そしてシーホークスのハウシュカさんが28ヤードをはずしました。

カタンザロさんはミスした後、ずーっとうつむいてサイドラインに立っている表情がアップで映っていました。つらそう。「ドンマイ!」なんて肩叩いてくれる人いないし。(あったりまえだ!)キッカーの孤独と苦悩に、ちょっと、1ミリくらい心が揺れました。

でも、ハウシュカさんがはずした後、カタンザロさんがフッと安堵した表情を見せていたら、それにムカついたぞww

キッカーは決めろや!プロだろう!もともとプレッシャー込みの仕事だもの、それが言い訳にはならんよね。度胸がなかったら度胸をつける練習をして来いッ!

まあいいよ。ゴールをミスした後のコーチのリアクションも面白かったし。ピート・キャロルコーチの「はあ?」って顔。カーディナルのコーチ、エイリアンスさんは「バンザーィ・・」って手を上げてから「アーッ」って手を振り下ろしたところが。

キッカーに対してのコメントを求められて、エイリアンスさんは、「決めろよ。高校じゃないんだから」と語り、一方で、キャロルさんは「彼を愛してるよ。彼がうちのキッカーだ」と語っています。

どっちも正論ですよね。

というような試合でした。ハウシュカさんね、今までは安心して見ていたんだけど、この一件で、これからは「もしかしたら・・・」って思いながら見ることになるんだろうなあ、しぱらく。

それにしても、ディフェンスがむっちゃ頑張ってたのにね・・それが報われなかったよ・・オフェンスよ、何とかしてくれ!