2016/07/30

出場停止だけじゃないトム・ブレイディの処分

NFLのトレーニングキャンプが、ぞくぞくと始まっています。

ちょっとウキウキしてきましたね!

ニューイングランド・ペイトリオッツのキャンプには、こんなプラカードを持ったファンがやってきました。


もちろんトム・ブレイディさんのサポーター。デフレートゲートの処分として、4試合出場停止を受け入れたトム・ブレイディをあくまでも支持!NFLコミッショナーのグッデルはクズ!ということで、「グッデルを解雇しろ」「ESPNの嘘つき」「トムは神」「グッデルはハランベをした」とデモしています。

個人的には TOM IS GOD が好きwwハランベとは、アメリカの動物園で無実なのに射殺されたゴリラの名前です。グッデルはハランベと同じように無実のトムを葬ったんだよォ、と、これもなかなかクリエイティブなスローガンではないですかww

そして、キャンプだ~。ブレイディさんがやって来た~。


さて、トム・ブレイディさんの処分は、4試合の出場停止と報道されていましたが、詳しいことを言うと、実はそれだけではないそうです。

この期間中(トレーニングキャンプが終る9月3日から、10月3日まで)、ブレイディさんは

● チームの練習施設、スタジアムに立ち入ることは出来ない。

● チームの練習、ミーティングにも参加してはいけない。

● コーチ・選手ほかペイトリオッツの関係者と、フットボールに関することを、しても、話してもいけない。

のだそうです。

え~、練習を見ることもダメ。ベリチックコーチと戦術を話すこともできない。エデルマンさんやグロンコスキーさんをお家によんでご飯食べて、裏庭でちょっとフットボール投げたりすることもダメ。1ヶ月、チームの誰とも話しちゃダメって。

厳しすぎ~。

チェ~ッ。べつにトム・ブレイディ好きなわけじゃないけど、こんな規則を決めるNFLはうざすぎる~。

細かいことをグチャグチャ言うヤツはきらいだ~。権力を振りかざすのもいいかげんにしろ~。

ということで、キャンプが始まったばかりなのに、すでにシーズン中みたいな渋い顔のベリチックコーチを、ここで紹介しておきます。グチャグチャ言う記者にご立腹のご様子。

練習後の記者会見で、「QBガロポロを準備するのが最優先だ。5試合目から先発はトム・ブレイディでいく」というベリチックさんの説明後、記者の人が「でも、ガロポロの方が調子よかったらどうするんですか?」なんて、うっかり質問したら


コーチ「(5週目がどうなるかは)もう言っただろ」
記者 「ってことは、つまり、えーと・・・」
コーチ「ジーザス・クライスト(ったくよう・・・)」

一度言ったことは聞いとけえッ、何回言わせるんじゃあァ!と情け容赦ないベリチック師匠であります。

いい味出してる~。いつでも、ありのままの自分~。いいなぁ~。

2016/07/29

ブランドン・マーシャルvsアントニオ・ブラウン 車を賭けた挑戦

ライアン・フィッツパトリックさんがNY・ジェッツと契約して、ちょっと気が大きくなっちゃったんでしょうか。

大好きなQBが戻ってきて、はしゃいじゃったんでしょうか。

いや、このビデオが投稿されたのはフィッツさんの契約前?でも内密にフィッツさんが戻ってくると確信していた?

なんだか事情はよくわかりませんが、

NY・ジェッツのワイドレシーバー、ブランドン・マーシャルさんが、ピッツバーグ・スティーラーズのアントニオ・ブラウンさんへの挑戦状――というか、挑戦ビデオを公開していました。

A video posted by Due Season.. . (@bmarshall) on

「ようAB(アントニオ・ブラウン)、ロールスロイスに乗ってキャンプに行ってるようだけど、こっちはポルシェに乗ってんだぜ。速いんだぜ。そっちがレシービングヤードでオレを上回ったら、このポルシェをやる。オレが勝ったら、ロールスロイスをよこせや。どうだい?」

って言ってるけど、これほんとにマーシャルさんの車なんかい?

ジェッツの施設の前にこんなふうに止まってるんだよ。ジェッツカラーのストライプが入っててさ、これポルシェの広告用じゃないんですか?

と疑問もありますが、とにかく、そういう挑戦をブランドン・マーシャルさんが公表したわけです。

昨シーズンのレシービングヤードランキングを見てみると

1 フリオ・ジョーンズ 
2 アントニオ・ブラウン(1834ヤード)
3 ディアンドレ・ホプキンス
4 ブランドン・マーシャル(1502ヤード)
5 オデル・ベッカムJr

ということになってます。ほほぅ。

アントニオ・ブラウンさんの車はこれ。


おお!スティーラーズ仕様のロールスロイス!

A photo posted by Antonio Brown (@ab) on

自分のイニシャルもシルエットも背番号も入ってるんだね・・・。

なんかこー、ワイドレシーバーってやっぱプリマドンナが多いんかな?

アントニオ・ブラウンさんは、この挑戦に対して、

「あいつ、本当はこんなことしたくないんじゃないかな。PRしたいだけなんだと思うよ。こんなことするには、年とりすぎてるよ」

「もし本気だったら、電話してくれよ。よろこんでお受けするぜ。インターネット経由じゃなくてさ」

ということです。

何気にこー、ジャブを入れてますねwwブラウンさん28歳がマーシャルさん32歳をジジイ呼ばわりww

年長者を敬うって習慣はないんだな。

ということなので、2人のレシービングヤードを比べながら、今シーズンのNFLを楽しんでみるのもいいかもしれません。

あとちょっとだ!開幕まで。

2016/07/28

フィッツパトリックさんがジェッツと契約してお友達が喜んでる

ライアン・フィッツパトリックさんが、とうとう、やっと、ニューヨーク・ジェッツと契約したというニュースが!

ジェッツファンはヤキモキしていたことでしょうが、収まるところに収まってよかったですね。ふぅ~。

1年契約で12億円(強)保証。成績がよければ、それに3億円のインセンティブがつくということです。去年から大幅のサラリーアップでよかったね!


報道によれば、水曜日にジェッツ側が9億円から12億円にオファーをアップし、夜7時までに合意しなきゃ、もうジェッツはキミなしで行くからね、と告げたとのこと。

昨シーズンが終了してフリーエージェントになってから7ヶ月。長かったですね。その間、フィッツさん応援キャンペーンをはっていた、チームメイトのWRブランドン・マーシャルさんが、喜びの写真を投稿してました。



嬉しそう~。マンゴールドさんも~。奥のほうでガッツポーズしてるのはエリック・デッカーさんですね~。

この人たち、いろんなところでフィッツパトリックさんのサポート運動してたもの。インタビューやら、SNSやらで。

願いが叶ってよかったね~。仲良しのお友達とまたフットボールできるよ~。

こりゃあジェッツ盛り上がるしかないっしょ。プレイオフに行くしかねーべさ!ふふふふ、ニューイングランド・ペイトリオッツを蹴散らしてディビジョン1位をねらってほしい。

ジェッツのチームメイトに慕われて幸せ者のフィッツさんですが、先週は、アリゾナ・カーディナルズのQBカーソン・パーマーさんも、友達宣言をしてましたよ。

有名人ゴルフ大会みたいのが開かれていて、フィッツさんもパーマーさんも、それからアーロン・ロジャースさんとかアレックス・スミスさんも出場していました。

その時に、まだ契約が決まってなかったジェッツとフィッツさんの契約について質問を受けたパーマーさん。

「契約については詳しいことは知らないけど、ライアンのことはよく知ってるよ。いい友達だし、いいチームメイトだった。ロッカールームに彼がいること、フィールドに彼がいることが、どんな意味を持つのかも知っている」

「ジェッツにとって素晴らしい選手だ。チームに大切な選手なんだから、それに見合うように処遇してほしい。ジェッツは彼にいてほしいだろ。彼がクォーターバックなら(スーパーボウルだって)狙える」

と太鼓判を押してました。チームメイトだったって・・・って調べてみたら、どうやらシンシナティ・ベンガルズで一緒だったようです。

QB同士ということもあり、フィッツさんの契約決まってパーマーさんも喜んでいることでしょう。

まー、NFLを見てるだいたいの人はホッとしてると思うよ。お互い好意を持ちながら、なかなかうまくいかないカップルを見守るような気持ちだったよね、みんな。

ホッとしてないのは・・・ジノ・スミスさんくらいかな・・・。

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もっと!フィッツパトリックさんの記事

● ブランドン・マーシャルがフィッツパトリックさんにラブラブな件

● マンゴールドさんがフィッツパトリックさんとつるんで一騒動起こした件

● エリック・デッカーはフィッツパトリックさんのために練習欠席?


2016/07/23

CTEが恐怖である+鎮痛剤の話:引退するユージン・モンロー

今週は、ボルチモア・レイブンズのオフェンシブ・タックル、ユージン・モンローさんが引退を発表しました。

モンローさんは、2009年のドラフト全体8位でジャクソンビル・ジャガーズに指名され、2013年にボルチモア・レイブンズにトレード移籍。

今年6月にレイブンズから解雇され、引退を決めたそうです。

ワタシはこの選手、ぜんぜん知りませんでした。レイブンズの試合ってほとんど見ていないし、モンローさんのこと何一つ知らなかったけど、プレイヤーズトリビューンというサイトに手記が載ってたので、ちょっと紹介してみます。

ニュースにはならないけれど、NFLを去った選手は今年もたくさんいるはず。どんなことを思いながらプロを辞めていくのかな・・・。


「私はまだ29歳。ハイレベルでプレイする身体的能力もまだ残っている。それなのに、引退だなんてと不可解に思う人がいるかもしれない。けれど、今、私は家族のことを第一に考えている。そして私の健康、私の未来」

「過去18年間、私は体と頭部に何度も外傷を負ってきた。こぼしているわけじゃない。事実を述べているだけ。私の脳はすでにダメージを受けているだろうか?CTEを患っているだろうか?そうではないと信じたいが、脳を検査したNFL選手の90パーセント以上に、その兆候がみられたのだ。恐怖を感じる」

CTEとは、脳震盪を何度も経験した結果、脳に傷がついて、様々な症状が起きることです。激しい頭痛、記憶力の低下、躁鬱、錯乱、攻撃的になるなど。

今のところ、生きている間は診断することが不可能で、死後に脳を解剖して初めて、CTE診断が下されます。

だから、ここで言っている90パーセントとは、亡くなったNFL選手のうち、(その疑いがあって)死亡解剖をしてみた上での割合だと思うんですが、それにしたって怖いですよね。

モンローさんはちょっと物忘れをすると、奥さんとそれを冗談にして笑ってきたそうですが(あ、ひょっとしてCTE?)、最近では、携帯電話を冷凍庫に入れたまま、家中をひっぺがして探し回ることなどがあり、奥さんも真剣に心配するようになったと語っています。

そして去年の冬、4歳の娘さんに「パパ、何にも覚えていないじゃないの!」と言われて、もはや冗談ではないと思うようになったと。その後も、何回か同じことを言われているとのこと。

「まず最初に医師のところへ行こうと思う。現在の健康状態を確認する必要がある。小さなことも見逃したくない。脳と体のスキャンをして、精神状態の診断も仰ぐつもりだ。」

トレーニングキャンプからシーズン終了まで、53人の選手が一丸となって戦いに挑む連帯感。ロッカールームでの仲間意識。そういうものから離れるのが一番つらいだろう、と語っているモンローさん。

引退はするけれど、NFLのオピオイド(強い鎮痛剤)使いすぎを緩和するために、医療大麻の研究を強く提唱していくつもりです。

もちろん現時点では、大麻(マリファナ)はNFLが禁止しています。でも、強力な鎮痛剤を選手が悪用し、依存症になったりする場合と比べたら、医療大麻のほうが、体への負担は少ないのではないか、という考えがあり、モンローさんは、それを支援しています。

NFLの選手が鎮痛剤を飲み・打ちまくっているというのは、カルビン・ジョンソンさんも言っていたけど、かなり横行しているようです。(ジョンソンさんが言ってたのは、バイコディンVicodin とトラドルToradol という薬)

モンローさんは、別の記事で、トラドルのことも語っています。

毎週、試合前にはどのチームのロッカールームでも、選手は一列に並んでお尻を出す順番を待っているって。これを「Tトレイン」と言うんだそうです。

トラドルをお尻に注射してもらう順番待ち。

注射ではなく、トラドルを飲む選手もいて、その場合、効き目は次の日までもつこともあり、その間、痛みは皆無。

痛みと炎症を抑える強い薬なんですが、試合中に怪我をしても痛みがないため、処置が遅れることがあるそうです。プレイは続けることができるけど。

なんというか、フットボール選手の体への負担というのは大変なものなんだなあと、改めて思いましたよ・・・。

それでいいのか、おい?!

・・・・・。

2016/07/17

選手から不満が出たらこうする:ベリチック式

さて、今週はニューイングランド・ペイトリオッツのクォーターバック、トム・ブレイディさんが、4試合出場停止処分を受け入れることにしたというニュースがありました。

2014年シーズンのプレイオフ、インディアナポリス・コルツ戦で、空気を故意に抜いたボールを使用した疑惑、いわゆるデフレートゲートが、これで一応終息と。

最高裁まで上告することもできるけど、もーいい!と決断したトム・ブレイディさんに、とりあえず拍手を送りたいです。だってもー、長かったもん!

空気が入ってた入ってないって、そんな(くだらない)ことで、足掛け2年もモメるってwwいったい。NFLコミッショナーのグッデルさんとブレイディさんのどっちが強いかごっこで、最高裁まで行ったら、それこそ税金の無駄遣いもいいとこ。弁護士ばっかに儲からせてどうするよ。

出場停止になろうがなるまいが、トム・ブレイディの潔白を信じる人はずっと信じるだろうし、ウソついてると思ってる人は思ったままだろうし、もーいいよね、どうでも。

と、そんなニュースを聞きながら、そういえばベリチック師匠は「俺は何にも知らねーよ。トムに聞いてくれよ」って問題を放り投げてたよね・・・と、ふと思い出したわけです。

で、ビデオを見てみました。(ヒマ・・・)

そしたら結構面白かったんよ。




「私個人の哲学として、練習で使うボールはできるだけ悪い状態のものを選手に使わせている。ぬれていたり、ベトベトしていたり、冷たかったり、滑ったり、とにかく、扱いにくくできるところがあれば、扱いにくくして使っている。

もし選手がそれで不満を言うような場合、私はボールをさらにひどい状態にする。そうすると、選手は黙る」

ひょえ~。ベリチック師匠~。

「どんなボールであれ、ボールの状態を、言い訳にはしない。それが私の哲学である」

「クォーターバック、キッカー、スペシャリストの誰にでも、ボールの好みがあるだろう。彼らは私よりもよくボールのことを知っている。時折、彼らからボールについてのコメントを聞くことがあるが、私は聞く耳をもたない。いっさい同情はしない。ゼロ」

うぉー。ハードボイルド。

いいねぇ、この人。あくまでも鬼のベリチック師匠。記者会見は、このとおりいつも不機嫌。記者たちに説明しなければならない不快感まる出しww。

記者からの質問には、「私の知っていることはすべて話した」「それは説明できない」の一点張り。ここでも聞く耳持たずww記者に協力しようという気持ち皆無wwあ、こんな人もう一人知ってる~マーショーン・リンチさんだ~

こんな厳しい、付け入る隙もないようなビル・ベリチックさんですが、娘さんとは仲良しなんですよ。スーパーボウルで勝った時には、娘さんとキスしてたのがニュースになってましたよ。

もし見たい人は、Belichick daughter kiss で画像検索してみてくださいね。鬼のベリチックの意外な一面を見ることができますよ。

ということで、トム・ブレイディさんは4試合出場停止。その代わり、控えQBのジミー・ガロポロさんが登板する?のかな。

どんな選手かな~とけっこう楽しみです。新しい選手を見るの、いいよね!

2016/07/16

ドイツで大人気のオデル・ベッカムJr

今週のオデル・ベッカムJrさんは大忙し。

スポーツ選手を表彰するESPYアワードに出席したと思ったら、キッズチョイススポーツアワードにも出席。そしてすぐさま飛行機に乗ってヨーロッパへ。

ドイツのサッカーリーグのバイエルン・ミュンヘンを訪問したそうな。と思ってたら、なんか知らんがこんなビデオが投稿されてました。

ドイツの街角でファンに囲まれ、「OBJ!OBJ!」とチャントの嵐。

こんなに人気あるんですか?ドイツで?

ヨーロッパの人ってNFL見るの?

オデルさんのことなんか知ってたの?

へぇ~・・・。

A video posted by NFL Deutschland (@nfldeutschland) on

そういえば、去年はNFLレギュラーシーズンの試合をイギリスでやってたから、結構人気あるんでしょうか。

ドイツの人ってサッカーしか見ないんだと思ってた。

NFLをヨーロッパに広めるのプロモーションのひとつとして、オデルさんをドイツに連れてったんでしょうね。バイエルン・ミュンヘンのサッカークラブを訪れて、選手たちと交流したようです。ベッカムJr のサッカースキルも披露。


ほほぅ~うまいやん~。なんでもできるんだね~。一緒にボールを蹴ってるのはシャビ・アロンソさんですよ。

ESPYアワードでは、客席に座っていたところ、いきなりジョークを振られたオデルさん。

突然注目浴びて、若干恥ずかしそうにしていました。けっこうカワイイとこあるやんかww


「オデル・ベッカム・ジュニア!すでにWWEのスーパースターのようだぜ!オウムを肩にのせればココ・B・ウェアだ!」

ショーのホスト役は、WWEのプロレスラー、ジョン・シナさんという人だったんですが、語りがウマー。プロレスラーであり、トークも上手なエンタテイナーのプロ!で感心しました。アメリカって、ほんとエンタテイメントの国だよな~。

オデル・ベッカムJrって、このタレ目で得してるよね。ちょっと生意気なんだけど、タレ目が愛嬌でそれほど憎まれないってとこが。ふふふ。

ということで、日一日と開幕が近づいています・・・。

[UPDATE]

オデル・ベッカムさんがヨーロッパに行った時の様子は、このビデオでも見れます。2:50で、ベッカムに会った少年が感激して泣いてしまう場面があるんですが、コレですよね。スポーツのいいところって。こんな気持ち、一生の宝やで。😊

2016/07/15

アーロン・ロジャースの脳震盪体験談

グリーンベイ・パッカーズのクォーターバック、アーロン・ロジャースさんがテレビ番組でインタビューを受けてました。

「2005年にUFOを見た。追跡している戦闘機の音を聞いた」とか、「HALO3(ビデオゲーム)がすごくうまい」とか「MADDEN (NFLのゲーム)はしないけど FIFA はする。リバプールがお気に入り」とか「マイケル・ジョーダンとゴルフをしたのが楽しかった」とかいろいろ話していましたが、脳震盪のことにもふれていたので、紹介します。


ロジャースさんは、2010年のシーズンに2回脳震盪を経験しました。

第5週のワシントン・レッドスキンズ戦。ブリッツで3人のディフェンスが突進してきて、ヘルメットとヘルメットが衝突。

「片方の目がメタル(金属)になったんだ。右目でしか見れなかった。メタル、シルバーメタルみたいだった」

え?な、なに?目がメタルってどういうことー!?

目を開けても左は銀色の金属色しか見えなかったってこと?としか思えないけど、ちょっと想像つきません。怖い・・・。

14週のデトロイト・ライオンズ戦では、ぶつかった瞬間に記憶がとんで、気がついたらヘルメットのチンストラップが鼻のところにあったそうです。

審判に「大丈夫なのか?」って聞かれて、ロジャースさんは覚えてないけど「あ、平気平気」と答えたらしいと。

「それでタイムアウトのコールがあって、サイドラインに行ったんだけど、『平気だ、大丈夫だ』て言ったんだ。そういうのが体にしみついているんだな。それでプレイを続けたんだけど、プレイコールができなかった」

プレイコールができない?

もちろんコーチのコールはヘルメットのスピーカーから聞こえてきて、そのプレイをチームに伝えることはできたんだけれど、それが何を意味するか理解できなかったのだそうです。

「ランプレイなのか、パスなのかわからなかった。だからなんとなく後ろへ動いて、ボールをかまえて、それでサックされたんだ」

ぐおー!これも怖い・・・。自分が何をしているのか分からないままフィールドに立ってるって。そんでサックされて、そこでもしまた頭を打ったらどうなるんだ・・・。

アーロン・ロジャースさんは、次の週の試合は休みましたが、16週には復帰し、この年はグリーンベイ・パッカーズをスーパーボウル優勝へと導きました。

NFLの脳震盪問題を解決する上で一番大切なのは、選手自身の姿勢、考え方だとも語っています。

「選手なら誰でも、試合を休みたくはない。どんな怪我をしていても。足首、膝、わき腹、頭、どこでも」

「もちろん頭部への衝撃が一番危険なのは明白だけど、怪我を押してもプレイをしたいというメンタリティを変えていかないと、カルビン(ジョンソン)みたいな選手がもっと出てくると思う。「ああ、たくさん脳震盪を経験したよ」って、あとで告白するような」

本当ですよね。

脳震盪が完全になくなることはないとしても、少しずつでも改善されていかないと。

NFLの中では、脳震盪は危険なものだと意識が高まっていますが、他のスポーツでも頭を打つことはあるはず。ラグビーでも柔道でも、自転車でころんだりした時にも。

中学や高校のクラブ活動でそういうことがあるかもしれない。指導者の人とかコーチには十分選手に気をつけてほしいと思います。「ちょっと頭ぶつかったくらい平気」って思って運動続ける人がいるかも知れないから。

頭打ったらまず安静。

2016/07/12

トム・ブレイディ愛は止まらない from ジュリアン・エデルマン

突然ですが、

ニューイングランド・ペイトリオッツのクォーターバック、トム・ブレイディさんと歌手のジャスティン・ティンバーレイクさんって、仲良しだったんだ~。へぇ~知らなかったよ~(ふっ、どうでもいい・・・)。

週末に行われたUFC200の試合を一緒に最前列で観戦していたそうです。(UFCって、金網を張りめぐらしたリング上で戦う格闘技)

じゃれあっとる~なかよさそう~(どうでもいい~)


そしてこんな記念写真も。むむ、よく見ると帽子もおそろい?デートの前に打ち合わせしなのかな?(勝手にやれ~)


ハンサムな2人を見て心が癒された人、どーでもいいと思った人、人それぞれですが、この写真を見てムラムラきた人、そんな人もいたようです。

トム!オレのトムが、オレの知らないところで、こんなやつとイチャイチャしてやがるうぅぅぅ!こうしてはおけるかーッ!

と、負けずにこんな写真をインスタに投稿したその人。

A photo posted by Julian Edelman (@edelman11) on

ジュリアン・エデルマンさんです。

ペイトリオッツのワイドレシーバー、エデルマンさんのトム・ブレイディ愛は全世界の人が知るところ。やはり、他の人との仲良し写真を公表されては、だまっていることができなかったのでしょう。

おお!このなりふり構わずいっしょならいい感。とりあえずトムのそばならいい感。おそろいの帽子までコラしてる努力は認めるけど、でも、これエデルマンさんのPRチームのプロがやったフォトショップにしては、ちょっとシロートっぽくないですか?

ひょっとしてエデルマンさん自らコラに挑戦してみた?トムの近くにいたいがために?

かもしれません・・・。

また、エデルマンさんは、最近のインタビューで、「中2の頃、トム・ブレイディのまねをしていた」とも告白しています。

「ボクは80年代後半から90年代前半に育ったからね。サンフランシスコ49ナーズにビル・ウォルシュがいた頃さ。だから、今ボストンでペイトリオッツにいることは、フットボールの黄金時代を思い出させるよ。」

「8年生(日本の中2)の休み時間に、トム・ブレイディのまねしてたの覚えてるよ。それが今は、ボクがトムのチームメイトで、友人なんだよ。一緒にヴィンス・ロンバルディ・トロフィーを持ち上げたんだ。ペイトリオッツの一員としてプレイすることは自分の最大の業績だ。ボクの人生のハイライトだよ、間違いなく」

だって。夢みたいな話だな!トムさんがヒーローなの当たり前だな!

そんなエデルマンさんとブレイディさんがいっしょの写真をピックアップしてみました。

アメリカを救うヒーローふたり。

A photo posted by Julian Edelman (@edelman11) on


ふたりきりで幸せ~❤ 

エデルマンさんのまなざし・・・。

A photo posted by Julian Edelman (@edelman11) on

2016/07/10

ラッセル・ウィルソンの結婚式に参列したのは

今週はシアトル・シーホークスのラッセル・ウィルソンさんが結婚式を挙げました。歌手のシアラと。イギリス、リバプール郊外のお城で。

おめでとうございます。


で、あら、一人だけやけに背の高い人がいるけど、ジミー・グラハムさんではないですか。

1年前に、トレードでニューオーリンズ・セインツからシーホークスに来たグラハムさん。ウィルソンさんといい関係を作っていると聞いてたけど、本当に仲良しさんなんですね~。

去年グラハムさんの大切な知人が亡くなったときは、ウィルソンさんもそのお葬式に参列したと報道されてたし。

それから、元シーホークスで、現在はインディアナポリス・コルツのRBロバート・タービンさんも友人で出席です。2012年のドラフトで、シアトルの3位指名がウィルソンさん、4位指名がタービンさんでした。試合で遠征する時には、いつもホテルでのルームメイトだったそうです。

ラッセル・ウィルソンさんの幼稚園からの親友がベストマンを務め、高校でレシーバーだった友達も出席。

男性陣みんなアルマーニのスーツだって。ラッセル・ウィルソンさんが着てるやつは、ミラノでジョルジォ・アルマーニ自身が個人的に手がけたと公式に発表されました。へぇー。

披露宴ではアース・ウィンド&ファイアーが演奏してみんなが踊ったということです。へぇー。

しばらくハネムーンでもするのかと思いきや、すでにもうシアトルに戻ってきていて、今日は子どもたちにパスの仕方を教えていたという。


そんなラッセル・ウィルソンさんでした。

2016/07/09

オデル・ベッカムJrがNFLランキング10位にもの申す

さて、選手の番付表(?)みたいな2016年NFLランキングが、今週で出揃いましたが、みなさんの感想はどうですか?

ワタシはまー、キャムさん1位ねー、まー去年MVPも取ったしこんなもんかなー、と割とフツーに感慨もなく見てたんですが、ひとり、「これには我慢できん!」という人がいましたよ。

それはオデル・ベッカムJrさん。いや、キャム・ニュートンさんの1位が不満というわけではなく、「オレが10位?フン!」と、自分のランキングに文句アリ。

A photo posted by Odell Beckham Jr (@iam_objxiii) on


オレはこんなもんじゃない。こんな評価でゆっくり寝ていられるかーッ!と、翌朝は午前3時に起きてトレーニングを開始しました。

「朝の3時だ。10位だって?10。満足できるもんか。もっとやらなきゃ」

と暗い夜道をパートナーと歩く自分をビデオを自分で撮って、インスタグラムに投稿してました。

(そのビデオは後日削除されました・・・)

ちょっと自己陶酔感は否めないにしてもですね、すごいよ。生きてる世界が違うよ。この思い込み。

3時に起きて練習にいく?べつに6時でもいいじゃないか、1日中練習するわけじゃないんだからさ。付き合わされるパートナーのほうが気の毒(って、パーソナルトレーナーだからお金もらってるからいいのか)などと思いながらも、それでもこうやって実際に行動しているところを見せられると、この意志はやっぱすごいな、と思わずにはいられません。

ワイドレシーバーの中では3位にランクされたわけなんですけど、これではダメだと。もっと上を目指すんだと。

感服。

見習いたい・・・(気弱に)

シーズンが始まるの待ちきれないよ。

[UPDATE]

インスタのビデオ、どうして削除したのかな?ちょっとムキになっちゃった自分を後悔したのかな?いいじゃないのムキになったって。ありのままの自分を見せてくれよ~。ちぇ~。

でもそのあと自分の10位の写真を投稿してみんなに感謝してたから、やっぱ不満タラタラなのはいかんよな、ウン!と思い直したのかもしれません。

オデル~いいんだよ~不満タラタラの時なんか誰にでもあるんだよ~。

どうしてもビデオ見たい人はここ

鎮痛剤をキャンディーみたいにもらってた:カルビン・ジョンソン引退後のインタビュー

昨シーズンでデトロイト・ライオンズを引退したカルビン・ジョンソンさんのインタビューがありました。

NFLのスター選手だというのに、正式な記者会見もなく、静かに去ったこの人。生の声を聞きたいとずっと思っていました。体がもうボロボロらしいという話は聞いてたけど、それ、実際どうなの?って。

そんなことを、わりとざっくばらんに語ってました。


今までの無理が体にきているところはいろいろあるけど、まず、手が痛いって言ってた。

キャッチするのが仕事のワイドレシーバーなのに。指の手術写真をインスタに載せてたけど、ああいうの、たぶん完全には治らないんでしょう。キャッチするたびに少しずつまた悪化したり。

この体の状態では、自分の納得がいく練習を積み重ねることができない。望む成績を残すために必要な練習ができない。という理由で引退を決めたそうです。そんな体と精神的な疲れが混じって、もう限界だと。

「ライオンズがスーパーボウルに行けるようなチームだったら、引退してない?」という質問には、「決断するのが難しかったかもね」と答えてました。

NFLは選手の故障報告を義務付けています。ジョンソンさんもこの9年間で足首、アキレス腱、膝、下肢、肩、腿、股、手、足、背中の怪我がリストに上がっています。こんなに怪我をしながら、試合を休んだのは9試合だけ。

脳震盪の報告はありませんが、もちろん経験しています。

「プレイごとに起きないとしても、2回のプレイで1回、3回で1回は起こっている。ヘルメット同士の衝突もあるし、地面へ頭を打ちつけることもある。脳が頭蓋骨へぶつかることだからさ、衝突の慣性で。脳震盪なんか簡単に起こるよ。どのくらいやったか数は分からないけど、人並みには十分に経験したよ」

ジョンソンさんがNFLに入った当時は、やはり全体の雰囲気として、脳震盪という言葉に触れたくない、目をつぶっていたいような状況だったそうです。

体に故障を抱え、それでも試合に出なければならない選手に、チームの医師は簡単に鎮痛剤を渡していたとも。かなり強い薬でも、キャンディーをあげるみたいに。

薬なしではプレイできない。そんな状態が続いていて、「こんなふうにしてずっとやっていくことはできない」と思ったと。

毎日鎮痛剤を飲まなければ、機能しない体。薬づけになるのは体によくないと知っていても、薬を手放せなかった。

「一番痛かった怪我は?」という質問には、膝だと答えていました。シーズン中に、少なくとも12回は水を抜き、痛み止めを打ってパッドを当てて、すぐ試合。

すごい選手だったから、この人がいなければ勝てないチームだったから、無理をして出なければと思っただろうし、チームもファンもそれを期待していただろうし、なんかもー、むっちゃ大変やん!!

はー・・・。

でもNFLの選手って、みんなこんなふうなんだろうな。怪我をしても、自分よりチームを優先してプレイし続けるんだろうな。まさに、なんというか、現代のグラディエーター・・・。

(こんなとこ、日本のサラリーマンもいっしょか。体に無理をして仕事を続けるって)

こんな話を聞いてると、もっと選手に給料払ってやれや!と思います。ちょうどNBAのフリーエージェンシーが解禁になって、大型契約がビシバシ決まっているのを見ていると、NFLの選手って、ほんと、ワリに合わないよな!

バスケットボールはコンタクトスポーツじゃないし、体への負担だって少ないのにさ。収益だってNFLのほうが断然多いのになんでだろ?と思ってたら、チームのロースターがバスケは13人なのにフットボールは53人で、そういうことも関係しているらしいです。

まーそんなこと言ってたら、野球なんかもっと負担少なくてタラタラやってるようにしか見えないんだけど。(って、すまんね!偏見で!しょうがないんだよ、NFLのファンだから!)

世の中っていろいろ不公平ですよね・・・

まあいいよ。(いつもこれ)

ということで、カルビン・ジョンソンさんは、復帰をするという気持ちはまったくないようです。ジョンソンさんの家はアトランタにあるので、「ファルコンズでやったら?」って言われてwww「いや、それはないよ」と言ってました。

引退しても時々顔をみせてくれるといいな。

2016/07/06

なぜここにいるのか、やっと分かった気がする:リカルド・ロケットさんの手記

プレイヤーズトリビューンというサイトに、リカルド・ロケットさんの手記が載ってた!ぐっときた!

ロケットさんの引退のことは前にも書いたので、怪我の経緯とかはそちらを参照していただくことにして、今回の記事で印象的だったことを少し紹介します。


=前の記事はここです=

★ シーホークスのリカルド・ロケットさんが引退と

★ リカルド・ロケットさんの引退記者会見で、じーん・・・


フィールドに倒れたロケットさんが動かすことができたのは、目だけ。自分に何が起きたか理解できませんでした。完全な無力感。「神様、助けて。オレが存在する理由があるのは知ってる。ここで助けてくれたら、他の人の人生を変えてみせるよ」と心の中で唱えたそうです。

ロケットさんがそう思ったのは、これが2度目。大学生の時に、女の子と話していたら、その子のボーイフレンドに銃を突きつけられたことがありました。リボルバーに込められた弾丸がはっきり見え、死ぬかも、と思ったそうです。

「助けてくれたら、他の人の人生を変えてみせる」と、その時約束したロケットさん。その場は、なんとかボーイフレンドと話すことができました。

数年後に再び、カウボーイズのスタジアムで同じことを祈っている自分。

「車や宝石、大きな家、スーパーボウル、そんなものは何の価値もなかった。オレには、もともと何もなかったんだ。ドラフト外。練習生。何回も解雇された。そうしているうち、スーパーボウルに3回連続出場。(注:サンフランシスコで1回、シアトルで2回)

『100ドルと夢だけ』ってよく言ってたんだ。ドラフト外でシーホークスのトレーニングキャンプに来た時、オレの持ち物は、ジムバックに入る服と、大学のレシーバー用グラブと100ドルだけだったのさ。

黒のランボルギーニとベッドルームが7つある家が夢だったこともある。だけど、見てみなよ。地面の上で動けもしない。

家族にもう一度会いたい。子どもたちを抱きしめたい。それしか思いつかなかった」

そしてロケットさんは思い出します。この日は娘さんの10歳の誕生日で、試合を見にスタジアムに来ていたんだと。

「それなのにオレは動けずにチームメイトやトレーナーに囲まれている。神様、助けてくれ」

病院で、首の靭帯と軟骨がひどく損傷していると診断されました。トレーナーや救急隊員が間違った方向に動かしていたら、チームメートが体を支えようとしていたら、間違いなく死んでいたはずだと医師に告げられます。

「オレの命は、正しい人たちの手にたくされていたんだ。この日、オレはすばらしい人たちに囲まれていたんだ。みんながオレを救ってくれたんだ」

ユニホームのまま、病院のベッドに横たわるロケットさん。ドアの外からは、娘さんが面会を願う声が聞こえてきます。こんな自分を見せたくない。だって、「パパはロックスターだ。何だってできるんだ」っていつも言っていたから。娘に「わたしだって何だってできる」と思ってほしくて語り続けていた言葉。

「娘が部屋に入ってきたとき。ああ。それが世界のすべてだった。このためにオレは戦うんだ」

「心配しなくていいよ。そんなにひどくない。お医者さんが首の周りに何か巻いてくれるから、そしたら大丈夫だ。そう言ったんだ。そしたら娘が泣き出した」

「大丈夫だよ。パパは何だっけ?」
「ロックスターよ」
「そう。ロックスターだ。何だってできるんだ。お前もだぞ」

そして娘さんはパパにキスして、看護婦さんに連れられて退出したそうです。

シアトル・シーホークスのコーチ、ピート・キャロルさんがよく口にしていたという言葉についても語っています。それは、「お前たちは、一時しかない、おとぎ話の中で生きているんだぞ」という言葉。

ファンは、一時だけのもの。コーチだって。自分を愛してくれるチームメイトだって、一時的なものなんだ。今住んでいる大きな家だって。

今あるものを存分に楽しんだらいい。だけど、自分を幸福にしてくれるのは、そんなものじゃない。

このコーチの言葉が理解できなかったというロケットさん。でも、今月、こんなことがありました。

もうトレーニングウェアやシューズは必要ないので袋に入れ、ダウンタウンのホームレスの人たちにでもあげようと外に出ました。自分と同じくらいの体格の、年老いた黒人を見つけ、「この服、着てくれませんか?」と声をかけたそうです。

でも、返事がない。近寄って、しばらく話しかけていたら、その人の目から涙があふれました。近くのベンチに座って、話を聞きました。

その老人は博士号も持ち、普通に生活をしていましたが、交通事故で家族全員を失ってから、生きる気力を失ったのだと。

その人の話を聞くことはセラピーみたいだったとロケットさんは語ります。そして、その話を聞くうちに、すべてが分かったような気がしたと。

フィールドで、ロケットさんは無力だった。それは、NFLの選手として夢を追いかけていた、それまでの自分とは天と地ほども違う場所。突然、ひとりでは何も出来ないところに放り出された自分自身。誰かの助けを借りなければ、指一本動かすこともできない場所。

救急隊員がいなかったら、今こうして文を書いている自分はない。オレの面倒を見てくれた人たち。プライベートジェットを出してくれたオーナー。ファンが送ってくれたカード、メール。数え切れないほどの励まし。そして、引退した今でも、時々連絡をくれるチームメイト。

マーショーン・リンチさんも引退しましたが、今でも、試合のビデオを送って冗談を言ったりしているそうです。ダラスの病院でも一晩ずっとそばについていてくれました。ロケットさんが首を固定されて動けないというのに、看護婦さん相手に冗談をかまし続けて、「オレの命を危険にさらすくらいだった」とww

「自分の人生を振り返って、スーパーボウルのことを一番覚えているかというと、そうじゃない。覚えているのは、こんな病院での夜のこと。笑いと愛。つらい時ならなおさら。だって、オレは首にギプスしてるんだよ。動けないんだ。思いっきり泣いたあとなんだよ。なのに、こいつはオレを笑わせようとしてるんだよ、苦痛を忘れさせるためにさ」

うううううう・・・。

「こんな精神、喜びを受け止めて、それを必要としている人に広げたい。人を助けたいんだ。救急隊員が自分を助けてくれたように。マーショーンが助けてくれたように。たくさんの人たちが、今までずっとオレを助けてくれたように」

「神様に命を救ってもらった代償を払わないと。それが、オレの新しい山だ。またふもとに戻ったんだ。オレは登るよ。登って、登る途中で、素晴らしい人たちにも出会うんだ。そして出会う人たちを、いっしょに山の上まで連れて行くんだ」

「やることが終った後、キャロルコーチが言っていた一時のおとぎ話が終った後、オレたちは自分自身に問いかけてみなけりゃ。なぜオレたちは、この世界に存在しているんだろうって」

「オレは、なぜここにいるのか、分かったような気がするよ」


というような手記でした。

キャロルコーチの言葉は"You live in a temporary fairy tale."っていうんですが、これ、すごく心に残りました。この世のすべても temporary fairly taleっていう気がするな・・・。

ってことで、ロケットさんの記事の最後にはマーショーンの「なんでオレがここにいるのか、あんた知ってんだろ You know why I am here.」のビデオが貼ってあったので、ここにも貼っときます。

マーショーン!!おーいい!!




2016/07/05

ケビン・デュラントがウォリアーズに行ったワケ

びっくりしましたね!オクラホマ・サンダーのケビン・デュラント選手が、ゴールデンステイト・ウォリアーズに移籍って。

NBA界に走る衝撃!

それはねーだろ・・・。どのチームが太刀打ちできるんだよ・・・と、無力感に襲われた選手もファンもたくさんいるでしょう。そしてケビン、オメー!!と怒りに燃えるサンダーファンも。

「えっ、ちょっと違うんじゃないの。サンダーだって優勝をねらえるチームやん。プレイオフでウォリアーズを1勝3敗に追い詰めたやん。サンダーに残って優勝旗(じゃないかトロフィーか)を勝ち取るべき!」

とワタシも思いました。・・・。「~すべき」って、NBAちょっとしか見てないよーなシロート(自分)が選手に向かって言う言葉じゃないよね。ってちょっと突っ込み入れながら、NBAの解説者の人が

「自分を負かしたチームにいそいそと移籍するような、そんなスーパースターは見たことがない」

が言ってるのを聞いて、うんうんそのとおりと思ってたんです。

けど、ちょっと気持ちが変わってきたのでそのこと書きます。


今年、ケビン・デュラントさんはオクラホマ・サンダーをプレイオフ準決勝まで引っ張ってきました。チームのもう一人の雄、ラッセル・ウエストブルックさんと共に。ゴールデンステイト・ウォリアーズに3勝1敗と勝ち越して、ファイナルに出場に王手をかけるも、結局7戦目で敗退。

その後フリーエージェントになったので、この人がどこへ行くのか注目のまとでした。

先週末には、「デュラントさん、ぜひウチのチームに来てくださいッ!」とお願いするチームが、社長や監督など総出でデュラントさんとお会いする機会を持ちました。

デュラントさんは、まず木曜日にサンダーの幹部と会った後、ニューヨークへ飛びました。近郊のハンプトンというところで、

金曜日 ゴールデンステイト・ウォリアーズ、LAクリッパーズ
土曜日 サンアントニオ・スパーズ、ボストン・セルティックス
日曜日 マイアミ・ヒート

とそれぞれ面会。

セルティックスなんかトム・ブレイディさんまで連れてったってニュースになってたwwNFLのスーパースターまで引っ張り出すってww

なんか、す、すごいですね。首脳陣がプライベートジェットで飛んで来るのか。ケビン・デュラントさん欲しさに。

ちなみに、ジュリアン・エデルマンさん(NFLニューイングランド・ペイトリオッツ)も、ボストンへ来てくれアピールしてました。(ハンプトンには呼ばれなかったけど)

会談に臨んだウォリアーズ陣は、オーナー、GM、副GM、ヘッドコーチの他、カリー、トンプソン、グリーン、イグダーラという選手の面々。

こ、これもすごい・・・。みんな、そんなにオレが欲しいんか?って胸アツになるの間違いなしでしょ。話聞かないでもすぐ行きたい・・・自分なら。

ウォリアーズとの会談は、最初の1時間は経営陣が話をして、そのあと、選手だけで1時間話をしたそうです。

グリーンさんによると、「自分を変えることはない。プレイを変える必要はない。シュートは打てる」と伝え、チャンピオンシップをオレたちと取ろう!何回でも!と語ったとか。

面会での感触はよかったけれど、でも、まだデュラントさんが来てくれるか心配だったので、夜にカリーさんがテキストを送ったそうです。で、そのメッセージを見た人によると(一体誰だwwこんな情報流してww)

誰がチームの顔かなんて、そんなことオレは心配していない。誰が一番認められるかとか、誰のバッシュの売り上げがいいとか、そんなことはどうでもいい。ケビン・デュラントがMVPになったら、オレは会見の一番前の席で拍手するぜ。優勝することだけなんだよ、大切なのは。チームメイトになって、一緒に勝とうぜ!

という内容だっだそうですよ~。

で、そのあと決定的だったのが、土曜日にジェリー・ウエストさんがデュラントさんに電話をしたこと。

ジェリー・ウエストさんは元NBA選手。「ザ・ロゴ」というニックネームでも呼ばれています。NBAのロゴのデザインの元になった人なので。現在はウォリアーズの顧問をしていますが、その昔、シャキール・オニールさんをLAレイカーズに連れてきたのもこの人、というNBA界では大変に影響力のある人です。

デュラントさんとウエストさんの話は30分ほども続いたそうです。

なぜデュラントさんはウォリアーズに来るべきなのか。チャンピオンシップを取るということはどういうことなのか。ウエストさん自身は、ファイナル1勝7敗という成績で、悔いがまだ残っていることなど。


ということがあって、そりゃあサンダー見捨ててウォリアーズに行って、デュラントさんは卑怯者というレッテルがついて嫌われるかもしれないけど、それでもオレはウォリアーズに行くのだ!そこですごいことをやってやるのだ!と決心したと、そういうことなんじゃないでしょうか。

ウォリアーズ、こんなにスーパースターばっかり集まってどうするんだ、チームがうまくまとまるのか?という見方もあるでしょう。

でも、こんな才能ある選手たちが集まって、みんながチームに貢献したら。自分を捨て、勝利を何よりも優先するプレイを全員が見せてくれたら、それって、今までに、誰も見なかったようなチームになるんじゃないでしょうか。

み、見たいぞ。

見せてくれ!

それに他のチームがどのように立ち向かうかってのも、見たいですよね。

打倒ウォリアーズ!!レブロンなんか燃えてそう・・・。

おっと、ケビン・デュラントさようなら~from オクラホマ・サンダー


2016/07/03

EURO2016は ウェールズとベイルさんを決勝まで応援しよう

サッカーのユーロが終盤に入ってますます盛り上がってきました。

今週は、4日続きで準々決勝が続いているんですよ。なんて贅沢。

現時点で、ポルトガル、ウェールズ、ドイツが準決勝に進出を決め、残り1試合、フランス対アイスランド戦が明日行われます。

どのチームもいろいろ見どころがあって楽しかったんですが、個人的には、ウェールズがダントツで好きになりました。だって、チーム全体が盛り上がってて、ここでサッカーできて最高!って全員で熱くなってる感じが、じわじわ伝わってくるんですよ~。

ベスト4進出を決めるウェールズ対ベルギー戦は、順当にベルギーが2-0くらいで勝つのかな~なんてあんまり期待しないで見てたんですが、どうですか、このウェールズのキャプテン。同点ゴールを決めた後の、あふれる歓喜!ベンチへ向かってまっしぐら!


ゴオオオオオーーール!信じらんねええええ!

好きだよ、この人wwキャプテン、いいヤツそうだから絶対ついてく~。

あんまりよかったので、もう1枚写真貼ります。


え?いい顔でしょう?アシュリー・ウィリアムズ選手です。肩ケガしてたけど、休んでられねーんだよ、出たいんだよって出てヘディングを決めました。

チーム全体もスタンドのファンも、ゴールが入って夢みたいwwって喜んでた。やっぱ一応ベルギーは優勝候補って言われてたし。でもフタを開けてみれば、なんだオレたちスゲーじゃん?!みたいなww

そして勝ち越しゴールもすごかった。このターン。どっから出てきたの、これwwベルギーのディフェンスなんもできないww





このロブソン=カヌ選手、今フリーエージェント中なんだそう。どっかから、オファー間違いなしでしょう。

そして、ダメ押しの3点目。ベルギー相手に3-1って、すごいな。このゴールもこの位置からヘディングって、難しそう~。




試合終了後に喜んでいるところもすごくよかった。スタンドのウェールズファンめがけて走ってって、みんなで胸から飛び込み。ズズーって。


これさ、ビデオで見せろよFIFAはよ。ユーロの試合って、他の国のサイトのビデオが全然見れなくて、腹立ってる。放映権のせいなんだろうけど、グチャグチャ言ってないで世界中で見れるようにしろや!とファンは思います。

ハイライト映像とか作って、もっとプロモーションしたらどうなの?ええ?って。NFLとかNBAとかビデオいっぱい作って見せてくれるのにさ。FIFA怠慢してるよ・・・。

で、ここのシーンもよかったんですよ~。チームがハート型の円陣を組んで、真ん中のカメラマンがぐるぐるとコマみたいに回って写真とってたのが。あーカメラマンも楽しそう!ワタシも真ん中でぐるぐるしたかったぞwwここのビデオも見たいんよ~。FIFAぁ・・・。


さて、ウェールズの試合では、チョンマゲさんがよくアップになってたんですが、この人、ガレス・ベイルさんというスーパースターだって。レアル・マドリード所属。

いい顔してるなあ。鼻から上は貴公子なんだけど下が気の優しい山男ってところがよけいにいいなあ。スーパースターなのに自分勝手なヤツに見えないし、祖国のチームが大好きそうなんだよね~。次の試合では、この人のゴールがぜひ見たい!


ということで、ウェールズは準決勝をポルトガルと戦います。クリロナさんのポルトガル。勝てるだろ!

ウェールズの人たちも、決勝まで行って、また騒ぎたいと思っているはず。がんばれよお~!