2018/12/27

【祝】ダンスで話題のテディ・ブリッジウォーターが3年ぶりに先発か

NFL2018年レギュラーシーズンが12月30日で終わります。すでにプレイオフでのNFC第1シードを確保しているニューオーリンズ・セインツは、バックアップQBテディ・ブリッジウォーターさんがかなりの時間出場すると報道されています。水曜日現在正式な発表はまだありませんが、ひょっとして先発かも?

2015年シーズンにはミネソタ・バイキングスQBとして16試合に出場し11勝。プロボウルにも選ばれました。翌年のキャンプでに膝を脱臼するという大怪我を負い、今年春にニューヨーク・ジェッツ、夏にセインツへと移籍しました。

怪我から復帰後、ミネソタでちらっと試合に出場したことはありますが(パス2回)、長い時間プレイするのは、今回が初めて。テディがどうしているかと思っていたのは、私だけではないはず。まだどこかで、先発としてやっていける選手じゃないのか。やってほしいなぁ。

そんなブリッジウォーターさん、最近はダンスで話題になっていましたよ。その名も「バイクライフ」。ダートバイクに乗ってる風なこのダンスは、現在セインツのロッカールームで旋風を巻き起こしています。


真面目で控えめな印象だったですけど、なんだテディ踊り上手じゃないのぉ。ロッカールームを盛り上げたりなんかして。怪我で大変だったけど、楽しそうで良かったー。

このダンスはブリッジウォーターさんの出身地、マイアミ州リバティシティのダンスとのこと。母校マイアミ・ノースウェスタン高校フットボール部が2年連続で州大会を制覇し、選手たちが「バイクライフ」を踊ってるのを見て、パイセン・テディが触発されたらしいです。


先週、16週のピッツバーグ・スティーラーズ対セインツ戦では、スティーラーズのWRアントニオ・ブラウンさんもこの踊りを披露していました。



「これはマイアミのダンスなんだ。彼がここ(ニューオーリンズ)で大きな注目を集めてるみたいだけど、マイアミの踊りなのさ」

と語るブラウンさんも、そういえばマイアミ出身でした。セレブレーションの後、セインツベンチ付近で2人は少し言葉をかわしたようです。ブリッジウォーターさんによれば、試ブラウンさんがこれをやるような予感はしていたとのこと。「対戦相手にやられるのは嫌だけど、まあ、いいフォームしてたよ」と評価していました。

バイク踊りで盛り上がっているのは選手だけではありません。クリスマスにはドリュー・ブリーズ家の3兄弟がこんな。





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楽しそう〜。ひょっとしてニューオーリンズの街でも流行っているんでしょうか。レギュラーシーズン最後の週は、QBブリッジウォーターさんに復帰後初タッチダウンを決めてもらって、集団バイク踊りなんかをするのもいいんじゃないですかね〜。

今シーズン終了後はフリーエージェントとなるブリッジウォーターさんです。また移籍することになるのではないでしょうか。今週の試合も、また来年も活躍してくれることを祈っています。

2018/12/26

【第16週】ウィルソンのパス炸裂でプレイオフ行きを決めた チーフス@シーホークス戦

シーホークスファンのみなさん、やりましたね!勝ったよ、チーフスに!プレイオフ行きが決定しました!ばんざーーーーーい!!!

マホームズくんとジャージ交換した後、ぴっちぴちのアンダーシャツからホカホカ湯気を出しながら勝利インタビューに応えているQBウィルソンさんの背中に抱きついて、「ありがとー!」とほっぺすりすりしたかったです。

AFC暫定1位のカンザスシティ・チーフスをホームに迎えたサンデーナイトゲームは、シアトル・シーホークスが38対31で勝利を収めました。抑えるところで抑え、決めるところで決めた完璧な試合運び。

いや、そうでもなかった。第1クォーターで36ヤードのフィールドゴールをミスしましたよ、でかいキッカーが。テレビに向かって怒鳴りましたよ、私は。ったくよう!荷物まとめて帰っちまえ!どこ行くんか知らねえけどよ!

なーんてしばらく胸をかきむしりっていましたが、後半に入っては息詰まる熱戦にそんなことはすっかり忘れました。両チームの一挙一動を手に汗握って見守るのみ。

マホームズくんもスーパープレイを見せてたけど、シーホークスのQBラッセル・ウィルソンさんが一枚上の活躍でした。今年はプロボウルに選ばれてないけど、いったい世の中の人は何を見てんだろーな、おい。ラン主体のオフェンスなのでパス投げる機会はリーグいち少ないかもしれないけど、キレキレでっせ。

サックされるかと思った瞬間にパスラッシャーを振り切り、フィールドのど真ん中を26ヤード走ったのにも沸き立ちましたが、圧巻はチーフスに3点差まで詰め寄られた第4クォーター残り4分半からの攻撃。

ランで時間を稼ぐのかと思いきや、ドッカーンと大きなパス2発が飛び出ました。まずはWRタイラー・ロケットへの天まで届きそうな大弾道45ヤード。

この高さ!この落とし方!すっげーーーーー!

2プレイ後にはWRダグ・ボールドウィンへ1発。てか、ダグさんよくこれ取った!どこまで頼りになる人なんや。(感涙)

ダグさんはこの日タッチダウンも決めています!跳び上がってキャッチした後、空中で体の向きを変えてエンドゾーンに落ちるという離れ業みたいなことしてました。すごいっすね、この選手たち。スーパープレイ続出アスリート集団です。

RBカーソンの力強い走りには胸が震えます。ディフェンスもターンオーバーを2回ぶん取りました。Sマクドーガルくんも怪我してるのに走っていました。故障者続出のオフェンシブラインも良く耐えた。先週はチーム最多記録となったペナルティも今週は僅か3つ。チーム一丸となっての勝利です。

試合後の記者会見、QBウィルソンさんがみんなの名前を出して褒めまくるのはいつものことですが、この日はついでに前OCベベルさんのことも褒めてましたよ。よっぼど嬉しかったんとちゃいまっか。

若いチームでよくここまで来たよね〜なんて質問されてたWRボールドウィンさんは

「フットボール選手であるだけじゃない。素晴らしい人間、男たちの集まりなんだ。共に試練を耐え抜き、精神を共にする。互いを助け、お互いのために戦う。言葉には言い表せないほど美しいことだよ」

今年1年故障が続き、「地獄のよう」だったけれども「なんとか試合に出れるようになったことに感謝している。チームメイトとフットボールができることを子どもみたいに喜んでいるよ」とも語っていました。

オフシーズンに選手もコーチも大幅改革したシーホークスでした。プロボウル選手もごっそりいなくなり、今シーズンは立て直し時期。負け試合が続くだろうという予想ばかりでした。でも、プレイオフに出場決定。HCピート・キャロルさんの手腕でしょう。よくここまでチームを育てたよね。ベストコーチ賞をあげたいくらいです。

ということでプレイオフに行かせてもらうことになりました。行けるとこまで行ってほしい。ポストシーズンも思いっきり応援しまっせーーーー!


2018/12/23

【第15週】ファウル多発でプレイオフが遠のいた シーホークス@49ers戦

もうすでに次の試合直前となってしまいました。年末でバタバタしてたらもう日曜日(汗)。ということで、先週のシーホークス対49ers戦です。当然勝つものと思っていたのに、23対26で敗戦です。

ペナルティ14個で計148ヤードを献上。3rd downをコンバートしたと思ったら、フォールディングでまたやり直しみたいなのが何度もありまして、胸をかきむしっておりました。なんで!ここで?!自分で自分の足を引っ張っては勝てませんよね・・・。

負け越しが決まっている49ersでしたが、闘志満々で勢いがありました。ドラフト外で49ersに入団した今年2年目QBニック・ムレンズくんは堂々と投げていた印象です。

最初のドライブではするするとレッドゾーンまで攻め込み、ひさびさのWRボールドウィンへのパスでタッチダウンと幸先の良いスタートを切ったはずだったんです。しかし、そのあとのエクストラポイントをミスしたのが悪い予兆だったですかね・・・。

直後には、キックリターンであっさりタッチダウンを許し、またまた赤信号。スペシャルチーム全員の責任ではありますが、最後ジャニコウスキーさんがなんかすればよかったよね?でかい体してんだからタックルしてみたっていいんじゃないの?せめて手でちょっと押すとか、進路を防ぐとかさぁ。


良かった点はWRダグ・ボールドウィンさんの復帰です。膝をはじめ随所の故障に苦しむシーズンとなっていますが、この試合で久々に試合に復帰。フィールドに立っているだけで安心できます。WRタイラー・ロケットと共に、今シーズンドロップはゼロ。本当に頼れるレシーバーなんです。

RBクリス・カーソンの、このTDもすごかったです。ダメかと思ったら、デュアン・ブラウンさんが無理やり入れてくれました。



第4クォーター残り5分半で同点となってからは、ディフェンス陣がヤードを許さない鉄壁の守り。フィールドゴールで逃げ切りできるか、というチャンスもありましたが、ペナルティがほーんと惜しかった。

あとまあ、最後延長戦ではOPIが痛かったですかね・・・。

ということでプレイオフへは足踏みをしてしまいました。残すところあと2試合。もうシーズン終るのか・・・と寂しい気持ちもしています。

DJ・フルーカーさんの代役として健闘していたジョーダン・シモンズさんが故障者リストへ。マクドゥーガルさんの膝も大いに心配です。KJ・ライトさん戻ってくるかもという期待はありますが、他の選手も怪我せずに最後のストレッチを駆け抜けてほしい。(しかし長いシーズン、みんな満身創痍でしょう・・・)

手ごわい相手ではありますが、チーフス戦、カーディナルズ戦と2連勝でシーズンを締めくくり、プレイオフに勢いをつけてほしいと思います!

2018/12/15

【第14週】シアトルディフェンス2.0が到来した バイキングス@シーホークス戦

第4クォーターに入っても3対0、中盤でやっと6対0。しぶいディフェンスの戦いとなったマンデーナイトフットボール。いや、タッチダウンがない試合は結構つらいもんですね。

スカッとするやつを見たい・・・とモヤモヤしていると、残り5分くらいからスコアが動きました。フィールドゴールのブロック、タッチダウン、ファンブルリカバリーからタッチダウン。21対7でミネソタ・バイキングスを破ったシアトル・シーホークスはプレイオフ出場に大手をかけました。これで8勝5敗。

若手のシーホークスディフェンス陣が、とうとうやって来ましたよ。ディフェンシブラインが猛烈なアタックをかけ、ディフェンシブバックが宙を舞い、ラインバッカーが鉄壁の防御で、敵を封じ込めました。あんたらすごいぞ!いつの間にそんなに力をつけたのか。間違いなく今シーズン一番の出来です。感服しました。

バイキングスのWRディグズ、WRシーレンの2人を常にダブルカバーしていたとのこと。トリプルカバーになる場合もあり、DB7人体制になることも。これまでに、このようなディフェンス体制を見せたことがなかったので、バイキングスオフェンスは大いに戸惑ったに違いありません。

4th and 1のコンバートを2度阻止したのも大きかった。特にゴール前1ヤードからの4th and 1。TEルドルフへのパスをSマクドゥーガルが防いでインコンプリートに。この試合を分けたプレイかもしれません。

そしてLBボビー・ワグナーのブロックもありました。


バイキングスのフィルム研究をした際、ラインマンの姿勢が低いので上を飛び越えられると思ったワグナーさん。ルール改正で、助走をつけてのジャンプは禁止になりましたが、スクリメッジラインからはOKのはず。練習では手つかずでジャンプに成功していました。試合でのジャンプは、フィルムを見るまで手をついていたことに気が付かなったと語っています。

「押してたわけじゃなかったし。でも手はどこかにやらなきゃね。練習とは違ってパッドを着けてる分タイトになったんだ」

なんてことを言っていました。反則はとられなかったので審判のミスコールかもしれないけど、まぁ固いこと抜きってことで。シーホークスファンとしては全然オーケーです。

もう一つのハイライトは、TEジョージ・ファントさんのプロ入り初キャッチ!


大学時代はバスケットボールの選手でした。ドラフト外でシーホークスに入団してからはオフェンシブラインとして練習を重ね、昨シーズンはACL断裂で故障者リスト入りに。それが今年からタイトエンドとして起用され、6人目のOラインとしても活躍しています。

勢い余ってつんのめってしまいいましたが、スタジアムは大歓声。ベンチも盛り上がっておりました。転ばなかったらタッチダウンできたかも?

今シーズン中にファントさんのタッチダウンを見たいかも・・・。

この試合、QBウィルソンは72ヤードに1インターセプトと全く振るいませんでしたが、ディフェンスがチームを担ぐこんな試合があってもいい。っていうか、こんな試合あった方が断然良いのではないでしょうか。だってチームだもん。お互いがチームを引っ張り合わなければ。ディフェンス陣はこの試合が大きな自信になったと思います。

ということで、残すところあと3試合。次のサンフランシスコ・49ers戦に勝てばプレイオフ出場が確定します。レッツゴー―――!


2018/12/10

ミラクルが、今度はマイアミで起こったらしい ペイトリオッツ@ドルフィンズ戦

昨年のミネアポリスミラクルに続いて、今年はマイアミミラクル。第14週ニューイングランド・ペイトリオッツ対マイアミ・ドルフィンズ戦でまたもや奇跡が起こりました。

ペイトリオッツがフィールドゴールの追加点で試合を決めたかに見えたその直後。残り7秒からの最後のスナップで、まさかのタッチダウンが炸裂!ドルフィンズが33対34の逆転勝利に成功しました!!🎉🎉🎉🎉🎉 


こんなことがあるNFL、いやすごい。強敵ペイトリオッツを弱小(ごめん!)ドルフィンズがやっつけたというところもミソ。試合開始からペイトリオッツ優勢で試合が運び、「ダメだ、やっぱ99パーセント負ける」から、いきなり100パーセントの勝利です。昇天するかのような気持ちだったでしょう。ドルフィンズファンのみなさんは。

疾走する選手にタックルしそこねたのが、ペイトリオッツTEグロンコスキーさん。ヨロヨロしてましたね。セーフティの代役で出ていました。ドルフィンズのヘイルメリーに備えてらしいです。

ドルフィンズQBタネヒルさんて肩の故障してたやん。マイアミ陣31ヤードからの攻撃やん。ヘイルメリーなんて投げれるわけないやんか。なーに考えてんだろねぇペイトリオッツのコーチはよぉー。なんつって。

エンドゾーンに駆け込んだRBケニヤン・ドレイクさんは2016年ドラフト3巡でドルフィンズに入団しました。初めてHCアダム・ゲイスさんに会ったとき、「キミを取ったのはニューイングランド・ペイトリオッツをやっつけるためさ」と笑顔で告げられたそうです。

こんなプレイでペイトリオッツを負かすことができると思っていた?と聞かれると「夢の中ではね。ほんとに夢さ」と答えていました。

「このプレイを僕たちは何度も練習していたんだ。それが役に立った。ウォークスルーで毎週リハーサルしていたよ。半分ほどの速さのジョギングで実際に動いてみるんだ。だから全員がどうするか分かっていた」

プレイコールは「ボイズ」。2007年のカレッジ、フィエスタボウルでボイズ大学がオクラホマ大学を破ったプレイから取りました。ラテラルでボールをキャッチした後、ドレイクさんはパスを出す相手を探していたとのこと。

「そういうふうに練習していたからね。誰かにパスするはずだった」

右サイドには誰もいないので内側にカットし、パスの相手を探しているうちにGローソンがダッシュしてきてペイリオッツの選手をブロック。

「パスが出せるか探していたら、急に目の前が開けたんだ。驚いた」

「彼(グロンコスキー)が見えた。彼はすごい選手だよ。殿堂入りもするだろう。だけど誰がそこにいたって、あの時の僕を止めることはできない」

「僕とグロンク。タックルさせるワケにはいかない。悪いな、グロンク。いい選手だけど、僕には行くところがあるのさ」

なんつってましたよ、ドレイクさんは。スタンド中段にウイニングボールを投げ込んだ後は

「言葉がなかった。歓声が耳に響いていただけ。今でもまだ胸を打たれている。人生で最高の日だ」

ということです。

この勝利で7勝6敗となったマイアミ・ドルフィンズは、同率で並ぶレイブンズ、コルツ、タイタンズとAFCワイルドカード争奪戦の真っ最中。これから対戦するのはバイキングス、ジャガーズ、ビルズです。ペイトリオッツを破ったドルフィンズですから、あと3試合に勝つことも不可能ではありません。プレイオフに出場したら、もう一度ペイトリオッツ戦があるかも?




2018/12/06

”スコリガミ”を9年連続勝利で更新中のシーホークス

スコリガミ。みなさんは聞いた事があるでしょうか。

それは、NFLの歴史上、今までに起こったことのない得点のコンビネーションのこと。スコアscoreと折り紙origamiを合成した言葉でscorigamiと綴ります。なぜ折り紙?よく知らんけどこの言葉を作ったジョン・ボイスさんて人が折り紙好きだったんよね。(てきとー)

先週の49ers対シーホークス戦が、まさにこのスコリガミであったとニュースになっていたんです。16対43。1920年のNFL創立以来、この得点で試合が決着したのはこれが初めて。

NFL約100年の歴史。現在の試合数は年267(レギュラーシーズン256+ワイルドカード4+ディビジョナル4+コンファレンス2+スーパーボウル1)。なので、だいたい26000回試合をして初めて現れた数字ってことでオーケーかな?(初期のNFLはかなりチーム数が少なかったと聞いています)

そして実は、シアトル・シーホークスはピート・キャロルさんがヘッドコーチに就任した2010年から9年連続で毎年スコリガミ試合をし、そのすべてに勝利しているという衝撃(?!)の事実が。

2010年 シーホークス対カーディナルス 36-18
2011年 シーホークス対ジャイアンツ 36-25
2012年 シーホークス対カーディナルス 58-0
2013年 シーホークス対ブロンコス 43-8 *スーパーボウル
2014年 シーホークス対パッカーズ 36-16
2015年 シーホークス対スティーラーズ 39-30
2016年 シーホークス対49ers 37-18
2017年 シーホークス対コルツ 46-18
2018年 シーホークス対49ers 43-16

偶然と言えば偶然。奇遇と言えば奇遇。どうでもいいと言えばどうでもいい。でもちょっと面白がってみようではありませんか。

これまでのスコリガミはこのページで見ることができます。➜NFL Scorigami


上の数字が勝利チームの得点、右の数字が負けたチームの得点で、緑色の四角がこれまでに起こった得点のコンビネーションです。

タイトルの下のドロップダウンメニューからFirst Gameを選ぶと、それぞれの年に初めて起こったスコリガミが赤色で示されます。こんなふうに。


今シーズンのスコリガミは、これまで7試合。赤の四角をクリックすると、試合の詳細が表示されます。たとえば一番下の赤い四角。これは、11月19日のロサンゼルス・ラムズ対カンザスシティ・チーフスのあの試合。54対51でこれもスコリガミでした。

西暦年数の指標ををスライドさせて、NFL元年の1920年を見たのが下図。完封試合がけっこう多かったのが分かります。元年なのでみんな赤いスコリガミですが、0対0や66対0の試合があります。66対0!観客はスタジアムに残って試合を見ていたんでしょうか?コールドゲームにして帰ろうぜって思うよね・・・。


スコリガミのチャートを眺めていると、「そうか73対0が最も得点差があった試合なんだな」とか「2対0ってセーフティだけの得点だったんだ」などと、しばし思いに耽ることができますが、みなさん、敗者の得点1点の枠がずっと空白なのに気づきましたでしょうか。

1点。まぼろしの1点は、2015年のルール改正で可能となりました。エクストラポイントのキックをブロックし、ディフェンスがそれをずーっと反対側のエンドゾーンまで持って行ったらセーフティで2点。

ブロックしたボールをディフェンスがリカバーし、自陣エンドゾーンでダウンしてしまったら、キックしたチームに1点のセーフティが得点になるとのこと。

2013年カレッジの試合で、まさにその1点セーフティが実現した瞬間。



こんなのNFLでも見れるんやろか。1点得点があったら、必ずやその試合はスコリガミになることでしょうよね。いつかは必ず起こるでしょう。10年後か100年後かは知らないけど。

ということで、スコリガミチャートによれば「51対0」はすでに1920年、1967年、1989年に起こっていますが、2012年以来、シーホークスはハーフタイムで4点以上リードしていた試合は51勝0敗とのこと。次のバイキングス戦でも前半で4点以上リードして記録を更新してほしいです!がんばれーー!


2018/12/04

【第13週】シャーマンがシアトルに初めて戻って来た 49ers@シーホークス戦

12月に入っての1戦目、サンフランシスコ・49ers対シアトル・シーホークスは16対43でシーホークスが勝利を収めました。これで3連勝。ワイルドカードに向けてまた一歩前進しました。

第1クォーターで先制点を上げ、すぐに20対0と点差が開いた後は楽勝ムードに。QBラッセル・ウィルソンは前半でコンプリートしたパスが4つ、そのうち3つがタッチダウンとなりました。オフェンシブラインのブロックが良くきいて、長いパスが決まっていました。

QBウィルソンがオフェンスを牽引すれば、ディフェンスはLBボビー・ワグナーが忍者タートルどころか超人ハルクのような破壊力を発揮。ボールをむしり取ってファンブル、タックル12、サック1、おまけに98ヤードを疾走したピック6などなど。ボビー、すげーーーー!


この試合は、サンフランシスコ・49ersに移籍したCBリチャード・シャーマンさんがシアトルに始めて戻って来る試合としても話題を呼んでいました。

トラッシュトークでずけずけとモノを言い、またその迫真のプレーでシーホークス及びLegion of Boomを象徴する選手でしたが、後年はチームの体制を批判していたと報道されていました。QBウィルソンがコーチから特別待遇を受けている。ディフェンス陣は彼を疎ましく思っている。ディフェンス陣の功績でチームがスーパーボウルまで行くことができたのに、とかなんとか。

うっせーな、おい。影でイチャモンつけてスポーツ記者にゴシップネタ売ってんじゃねーよ、と私は腹立たしく思っていましたですけどね。コホン。

チームに大きく貢献してくれたし、ファンにも愛されていた。好きな選手ですよ、正直言って。けど、グダグダ言うヤツは出て行かないと。

先週の記者会見でも「ウィルソンと友人関係はない」「1試合でピックを5つ投げていたし、ディフェンスはできる」なんつって大口を叩いていました。シャーマンの帰還をシアトルのファンはどんなふうに受け止めるのかな。歓声かな?ブーイングかな?というのも気になりました。

試合前のウォームアップでは、スタンフォード大学時代からの友人、WRダグ・ボールドウィンさんとキャッチボール。


大学時代は、元49ersのコーチでもあったジム・ハーボウさんの元、なんかいろいろあったような話も聞きました。道を共にしてきた戦友とでもいいましょうか。

一応かつてのチームメイトともハグ。


2013年NFC決勝、シャーマンのインターセプトを再現するワイドレシーバー陣。シャーマン役はもちろんボールドウィンさんです。

「これをしようという案が出たとき、少し躊躇した。しかし兄弟へのトリビュートとしてやることに決めたんだ。躊躇したのは、ファンが彼に対してブーイングするのか心配だったから。ブーイングがなくて本当にホッとしたよ」

ボールドウィンさんは語っていました。

試合後にはユニフォームを交換。


ということで、シーホークスは7勝5敗。この試合では残念なことにラインマンのJD.フルーカーさんがハムストリングを痛めて途中退場。しばらくは欠場を余儀なくされる模様です。RBクリス・カーソンは指を脱臼。たいしたことはなさそうですが、それも心配です。

次のミネソタ・バイキングに勝てば、プレイオフはほぼ決まるかも。この調子でレッツゴーーー!

2018/11/29

【第12週】怖いもの知らずのQBウィルソンが2発で決めた シーホークス@パンサーズ戦

ワイルドカードを狙う両者の対戦となったこの一戦、シアトル・シーホークス対カロライナ・パンサーズは、シーホークスが試合時間3分半を残して同点に追いつき、終了間際のフィールドゴールで勝利を得ました。30対27。

パンサーズはRBクリスチャン・マキャフリーくんが大活躍。走って125ヤード、レシーブで112ヤードと大暴れすれば、QBニュートンも鋭いパスを決めるわ自分でも走るわで、あっという間にレッドゾーンまで攻め込まれました。獲得ヤード数はシーホークス397ヤードに対してパンサーズ476ヤード。

しかし、やられっぱなしのシーホークスディフェンス陣が要所でふんばりました。

まず、パンサーズの最初のドライブ、ゴール前5ヤードの4th down コンバートを阻止して無得点に。後半にはSマクドゥーガルドくんがQBニュートンのパスをエンドゾーンでインターセプト。得点の機会を2度も奪ってみせました。

この試合の正念場、パンサーズ最後の3rd downではルーキーCBフラワーくんが執念のタックルで更新を防ぎ、52ヤードフィールドゴールに追い込みました。結局それが大きく外れ、逆転のチャンスが舞い込んだシーホークス。こういうプレイのひとつひとつが、勝利につながったと言えましょう。

しかし、何と言っても圧巻だったのはQBラッセル・ウィルソンです。

残り時間3分半、7点を追うシーホークスの攻撃。4th and 3まで追い詰められ、試合を賭けた一発はエンドゾーンへのレインボウ。



「何も怖れるな。ここで決めるぞ」とハドルで告げたというQBウィルソンさん。

疑いはない。怖れたりしない。この瞬間を待ち焦がれるか、怖気づくか。勝負を賭けたこの瞬間を自分のものにしたいと思う――なんつって、相変わらずカッチョイイことを語っていました。

どんな場面でも怯まないこの人、いつもながら感心します。こういう場面、きっと心が躍るんだろうな。追い詰められてギヤが一段階上がるみたいな。

残り1分半で回ってきた最後の攻撃では、3rd and 5から大きなパスをWRロケットへ。これが決勝点のフィールドゴールにつながったわけですが、スローモーションでブレイクダウンを見ると、QBウィルソンが準備する前にボールがスナップされたことが分かります。

スナップが早すぎて、オフェンス、ディフェンスともラインの誰もが位置についていない。しかしGスイージーがQBをしっかり守り、そのおかげでパスが成功。全員が自分の役割を果たしてこそのビックプレイでした。



同点を決めたWRムーアさんのキャッチだって、ディフェンスに手を捕まれてたので、ボールが落ちてきたときは片手でなんとか胸に押し付けてましたよ。すごいなぁ。

最後のフィールドゴールは正直ヒヤヒヤしましたが、無事に決まってよかったです。Kジャニコウスキーさんによれば

「30ヤードを蹴らしてくれるなんて、彼(ウィルソン)にキスしなくちゃ。これならいつだって歓迎だ。チームに来たばかりの頃は、『うちは接戦の試合が多いからね』ってみんなに言われてたのさ。ラスは最高のクォーターバックだよ、まったく。50じゃなくて30を蹴らしてくれるんだもの」

とのこと。パンサーズのKガノさんのキックは見ていなかったそうです。

「ウォームアップしてた。ネットにボールを蹴ってたんだ。もし彼がミスしたらオレの出番だからさ」

「毎週なかなか手ごわい試合をしてるよね。最後まで戦っているじゃないか。正しい方向に向かっている。いい感じだ。ロッカールームでもみんなといい雰囲気でやれている。最高だよ。よく説明できないけど」

いつもふてぶてしい表情のジャニコウスキーさんですが、なんだ、チームメイトと上手くやってんじゃん。チームを好きになってくれたんじゃん!と安心しました。これからも接戦の試合が続くと思うので、ジャニさんもこの調子でお願いしますね!

ということで、プレイオフが見えてきたような気がします。

「シーホークス、今年はダメだろ」なんて言われていたシーズン前。「ピート・キャロルなんかUSCにいた時も若いヘッドコーチが台頭してきて勝てなくなった。今回もそのパターン」なんて批判されていましたが、みなさん、シーホークス2018年バージョンがとうとう到着しました。

さあこれからプレイオフまでひとっ走りお願いしまっす!!!



2018/11/20

【第11週】やっと4Qで逆転できた パッカーズ@シーホークス戦

プレイオフ出場に向け、両チームにとって重要な一戦となったサーズデイナイトフットボールは、シアトル・シーホークスがグリーンベイ・パッカーズを27対24で下しました。ばんざーーーーい!

最初のプレイでRBカーソンがファンブルし、パッカーズがリカバー。ゴール前から3プレイ後にはタッチダウンで先制点を許すという最悪の立ち上がり。QBウィルソンはエンドゾーンでオープンになっていたWRボールドウィンをはじめ、要所でパスミスが目立ちました。度重なるフォルススタートでもヤードを失い、攻撃陣はリズムに乗れません。ディフェンスはというと、さすがのパッカーズQBロジャースに長いパスを決められて、これもまたイマイチ。前半を終わって21対17と劣勢でした。

ところが第4クォーター中盤で、ようやく逆転のタッチダウンに成功。過去2試合、チャンスがありながら得点できず涙を呑んでいたシーホークスですが、この日はやってくれました。逆転するって、なんて気持ちがいいんでしょうか!リードを奪って残り時間は5分ちょっととなりました。

パッカーズを3回でパントに追い込み、残り4分11秒で再びボールを支配すると、そこからはラン一辺倒。ファーストダウンをランで2回更新し時間を消費した後、ビクトリーフォーメーションで試合終了となりました。

はぁ~勝利っていいものですね!

これで5勝5敗。あと6試合を残していますが、プレイオフは狙える距離です。来週のパンサーズ戦、12月のバイキングス戦が正念場になるでしょう。調子は上向いていると思います。頑張ってほしい!

先週のラムズ戦で273ヤードをランで稼いだシーホークス、この試合では173ヤードを記録しました。現時点で、1試合平均154ヤード、ラン回数、トータルヤードともリーグで1位になっています。とりあえずゴリゴリ走るチームだから!そこんとこよろしく!というアイデンティティが確立したと言えるでしょう。

リーグで23位だった去年のランゲームと比べたら、大幅な躍進です。なんかもう忘れかけているんですが、去年のランはひどかった。一番走ってたのがQBウィルソンだったじゃないすか?オフェンシブラインなんかグダグダだったものね。Oラインのコーチ、ケーブルさんを代えただけで、こんなに良くなるものだとは。新しい選手の加入も大きかったんだと思いますが、ずいぶん成長したんだなぁとしみじみ・・・。

パスをどんどん投げまくる現在のリーグ主流とは、正面を切って対抗するシーホークスオフェンスですが、それならそれでいいじゃないの。もうちょっとパスもしてほしいな~と思う時もありますが、試合に勝ってくれるなら何も文句はございません。信頼できるバックが3人もいて、充実のデプス。なんてラッキーなんでしょう。怪我をせずにポストシーズンまで突き進んでほしいと思います。

さて、この試合ではシーホークスのナンバー1レシーバー、WRボールドウィンさんが今年初のタッチダウンを記録しました。キャンプで膝を痛め、開幕試合ではもう片方の膝、ロンドンの試合で肘の靱帯を損傷するという傷だらけのシーズンでしたが、やっと痛み無しでプレイができるようになったそうです。

どうですか、この華麗なフットワーク。

どうですか、このボールさばき。

いや、惚れ惚れする。むっちゃ頼りになるまっせ。ウィルソン➡ボールドウィンのタッチダウンを後半戦は大いに期待したいところ!

ハーフタイムではとりあえず怒鳴り合ったwとコーチが語っていましたが、後半はディフェンス陣も大奮闘。パッカーズを3点のみに抑えました。サードダウンの肝心なところでサックも出ていました。長いパスの後、大袈裟ガッツポーズをしていたQBロジャースも心なしかイラついた表情に。

バッカーズ最後の攻撃は、3rd and 2がインコンプリートでパントを選択した訳ですが、この決断が試合後話題になっていました。4th and 2 に挑むべきではなかったかと。ボールは自陣33ヤード。もしコンバートに失敗しても、フィールドゴールに抑えればチャンスは回って来る。リーグナンバーワンと呼ばれるQBロジャースにボールを渡すべきではなかったか?

シーホークスQBウィルソンさんはといえば、逆転タッチダウンの後に熱い拳が出ていました。おお!どうしたんでしょうか。こんなラッセルめずらしい。ホームでロジャースのふてぶてしいガッツポーズばかりさせてはおけん!と思ったのかも。ってワケではないでしょうが、念願のカムバックTDですからね。気合が一発入りました。よっしゃー!



ということで、あと6試合。次のパンサーズ戦に勝てれば、プレイオフがそこまで見えてくるはず。気を引き締めて応援したいと思います!


2018/11/14

【第10週】カムバックならず再び シーホークス@ラムズ戦

今シーズン2戦目のロサンゼルス・ラムズ戦は、36対31でシアトル・シーホークスが惜敗を喫しました。

2試合連続でカムバックならず。

リードされた第4クォーターの肝心なところで先週はピック6、今週はストリップサックという、まさかのターンオーバー。反撃するはずが追加点を許し、試合は決まったかに見えました。しかし2ミニッツを切ってからディフェンスがファーストダウンを堅守し、攻撃のチャンスが巡ってくるという同様の展開。

残り時間約1分半。タイムアウトはなし。果敢に敵陣まで攻め込むものの、最後のパスが決まらず敗戦。全く同じ幕切れでした。

こんなん毎週やって見てる方が疲れるわ!チャージャーズとかラムズとか、上位チーム相手に正念場でターンオーバーしてたら勝てるわけないやろ!けど、そこでガクンとあきらめないのがすごいよね!ディフェンスがよくこらえたね!よくオフェンスがあそこまで突き進んでったよ!得点できなかったけど。。。

シーホークスはいいチームです。選手層に格段の差があるラムズ相手に、互角に戦ったじゃあないですか。1戦目だって2点差での苦杯。最後の反撃が成功しなかったのは、まだそれだけの力がないという証明ですが、若い選手も多いし、これから後半戦に大いに期待したいです。

ここまで4勝5敗。同様に4勝5敗だった2015年シーズンは、そこから5連勝し10勝6敗でワイルドカードにもぐりこみました。今シーズンだって、できないことはない。選手はもちろんそのつもりでしょう。パッカーズがなんだー!パンサーズでもバイキングスでも持って来ーい!というつもりで応援していきたいと思います。

さて、この試合ではドラフト1巡指名のRBラシャード・ペニーくんがやっと爆発したのがなによりの朗報です。38ヤードのロングランの後、2プレイ後には18ヤードを走ってタッチダウン!

コーチをはじめ、チームメイトが大喜びしていました。初TDおめでとう!



故障中のガード、JD.フルーカーさんの代わりに出場したジョーダン・シモンズくんも健闘していました。はっきり見たわけじゃないですが、ラムズの最強パスラッシャー陣をまあまあ抑えていたんじゃないでしょうか?

南カリフォルニア大学(USC)出身のシモンズくんにとって、このロサンゼルス・メモリアルコロシアムはホームフィールド。しかし、故障が続いた大学時代は試合出場の機会があまりありませんでした。

ドラフト外でオークランド・レイダーズに入団し1年練習生を務めた後、今年シーホークスと契約し、この試合がプロ初出場。

「彼は信じられないほど良くやった。試合に出るのは初めてだったのに、1試合を戦いきった。力を発揮してファンタスティックだったよ」

とコーチが褒め、シモンズくんは

「カレッジでは暗い道だった。ここで、NFL選手として初出場できたことには感謝しかなし。少し胸が詰まったけれど、いい気持ちだ。試合中はプレイだけに集中していた。だって精神的に大変だったんだよ、ここに来るまでに」

と語っていました。シーホークスのオフェンスラインで、これからも頑張ってね!

そしてルーキー・オブ・ザ・イヤーを狙うオージーパンター、マイケル・ディクソンくんも完璧なパントを披露し、すでにパンター業引退済みのパット・マカフィーさんも興奮を隠せない様子でした。


ラムズはしかし、RBガーリーさんもバカバカ走ってたし、QBゴフさんも長いパスを決めてました。ボール持たせたらタッチダウンだろうな(汗)という無力感しかなかったです。

また、どういうわけかラムズの選手、勝ってるくせに怒ってましたね。ペナルティーのおかげでシーホークスがファーストダウンを更新したのが5回ほど。まあこっちに有利になったよかったけどぉー。

OLジャスティン・ブリットさんに我慢がならないらしいDEアーロン・ドナルドさんは、試合が終ったっつーのにヘルメットをかぶりなおしてケンカを売りに登場。


最初は止めようとしていたQBウィルソンさんが、「いやもうオレ知らんわ~」と場を離れる様子もなかなかいいですよ・・・。

ということで中三日をおいて、次はサーズディナイトにパッカーズ戦です。勝てる相手だと思います。とりあえず、この1戦を勝って後につなげてほしいです。が、がんばれーーーー!!

2018/11/08

【第9週】最後のカムバックならず チャージャース@シーホークス戦

あっという間に10週が始まってしまいましたが、シーホークスファンのみなさんお元気ですか。更新が遅れましたが、試合に負けちゃって泣いていたわけではありません。ちょっとダラダラしていただけ・・・。

ホームでのロサンゼルス・チャージャーズ戦は25対17でシアトル・シーホークスが敗戦を喫し、4勝4敗に。これは厳しい。しかしNFLの試合で勝つって、本当に難しいですね。負けてしまったものはしょうがない。前を見て1試合ずつ戦っていくしかありません。

オープニングドライブはタッチダウンで先制点を上げ、「やった~いい感じ~」と思ったのもつかの間、すかさず7点を返され――いや違った、エクストラポイント失敗で6点を返され、チャージャーズは次の攻撃でも4プレイで早々とタッチダウンに成功。

チャージャーズ陣12ヤード、3rd and 15からドッカーンと54ヤードも進まれたのが痛かった。3rd and 15!!!

今シーズンから右サイドコーナーバックを務めているシャキール・グリフィンくんが、「ごめん、オレの責任」と悔しがっておりました。

フィルムで研究した際、WRアレン選手は深いところへ走るレシーバーでなかった。他の選手がそういう役目を担っている。3rd downではマーカーの近くに位置し、確実にコンバートするレシーバー。というつもりでいたら、あっさりその裏をかかれた、とグリフィンくんは語っていました。

むうー、すごいですね。この駆け引き。グリフィンくん、今度は頑張ってや!

前半を19対10とリードされてハーフタイムに。バカバカ走られDBも抜かれ、オフェンスはなかなかランが出ない。肝心なところでファウルが足を引っ張る。RBクリス・カーソンが故障で途中から退き、その上Oラインの頼みの綱DJ.フルーカーさんもふくらはぎの故障で離脱。これが痛かったかもしれないっすね・・・。

しかし後半ディフェンスは奮闘しました。後半の失点ゼロ。何度もオフェンス陣に反撃のチャンスを作ってくれたのですが、9点差を縮めなければいけない第4クォーター中盤に痛恨のピック6を献上。

え~うっそ~ラッセルどうしたの・・・こんな人じゃないやろ・・・😭😭😭

15点差にしちゃったあと、相変わらずクールにベンチに戻ってきたQBラッセル・ウィルソンさんに、OCコーディネーターのショッテンハイマーさんがかけた言葉は


「おい、ライオンでも時々ガゼルをミスするんだよ」
「はい?」

ショッティーさん・・・。どういう感想を持てばいいのでしょうか。私は困惑するばかり・・・。が、これで勇気づけられたのかもしれないQBウィルソンは次のドライブ、4th and goalでこんな狭いところを通してタッチダウン。さすがライオンやね!(つーかラッキーなだけ?)1ポゼッション差に迫って残り時間は1分50秒。


するとディフェンス陣が胸熱のふんばり!LBボビー・ワグナーのタックル!DTジャレン・リードのサック!大歓声とどよめきのスタジアム!チャージャースの攻撃を3回でパントに追い込み、あれあれ、ボールがオフェンスに戻って来ました。残り1分33秒、タイムアウトはゼロ。

途中QBがファンブルなんかしてヒヤリとさせる場面もありましたが、自陣22ヤードからはるばるやって来ました、レッドゾーンまで。いやもう、最後まで見せてくれるじゃあないの、このちびっこQBは!

相手のファウルに助けられ、残り時間ゼロとなってからの1st and Goalはゴール前1ヤード。TD➡2ポイントで延長戦が微かに見えてきたその瞬間にフォルススタートで5ヤード戻り、パスインコンプリートで試合終了となりました。むうぅ~無念。。。

チャージャースの方が良いプレイを決めてたってことですね。オフェンスも、なかなかチグハグ感が否めませんでした。ランが出ずに辛かったし、QBウィルソンだってもっともっとやれるはず。

ということで、次はロサンゼルス・ラムズ戦です。木曜現在シーホークスの故障者はクエスチョナブルが5人いるのに、ラムズはゼロ。ラムズの勝率76.9%、約10点差というオッズ。そうですか。そうだろう。しかし何が起こるか分からないのがNFL。ウィルソン➡ボールドウィンの長いヤツをドーーンと見せてほしいと思っています。

シーホークス頑張れーーーーーーーー!



2018/10/30

【第8週】QBレイティング💯はじめ全てが上向き⤴️ シーホークス@ライオンズ戦

バイウィーク明けのシアトル・シーホークスは好調の波に乗っています!なんか知らんけどシーズン開始当初とは全く別のチームになったみたい。デトロイト・ライオンズと対戦した今週は28対14で勝ち星をあげ、4勝3敗となりました。

クォーターバック、ラッセル・ウィルソンさんなんか、QBレイティング満点の158.3を記録しました。第2クォーター終盤までインコンプリートのパスはゼロ。WRロケット、WRムーア、TEディクソンへ次々とタッチダウンパスを決め、ハーフタイムで21対7。試合が終わってみればパス17回中14回成功、248ヤード、3TD。

ちょうど、MLBワールドシリーズ開幕中なので、野球のセレブレーションでお祝いしていましたよ。

今シーズンはウィルソン⏩ロケットが熱く、これまで6タッチダウン、レイティングも満点です。ウィルソン⏩ボールドウィンも見たいんですが、これから後半戦のお楽しみにしときます。

パスもいいけど、ランも頑張っています。パス17回に対してランは42回とランニングバックの出番は多く、RBクリス・カーソンがブルトーザーのごとく突き進んでいます。その闘志溢れる走りぶりたるや。カーソン、あんた😭😭😭ありがとう!!!

去年のドラフト7巡指名でした。去年先発RBの座を勝ち取ったかと思いきや第4週に足首を怪我してシーズン脱落。今年はグッと体重を増やして戻って来て、キャロルコーチはキャンプの時からカーソンの爆発力に感嘆していました。それがやっと、今になって分かったよ・・。カーソン、あとは任せた!

そしてディフェンスも悪くない。シャーマン、チャンセラー、トーマス、アブリル、ベネットとそうそうたるプロボウル選手がいなくなり、どうなることかと懸念していましたが、若い選手に任せて大丈夫ということが判明しました。ディフェンスのヤード数なんか、ここまで4位ですやん。ターンオーバーだって、この試合3つも稼ぎましたやん。

前ではDEフランク・クラークが暴れ、後ろではSマクドゥーガルが張り切っています。セーフティからコーナーバックにコンバートしたルーキー、トレ・フラワーくんも良い感じ!これは、ひょっとしてディフェンスの若者を指導するコーチ陣が大変優秀なのではないでしょうか。

OCショッテンハイマーさんにいたっては、ついこの間まで非難の嵐だったのに、今や誰も文句言う人はおりません。なんつー変わりようでしょうか。勝ってれば文句のつけようがありませんからね!このまま頼むよ、ショッティーさん。

後半戦に向けて明るい材料ばかりだったこの試合。KJ.ライトさんもシーズン初登場でした。パンサーズから移籍したTEディクソンさんも。あえて言えば、ペナルティヤードでしょうか。試合の時は気にならなかったけど、7つで111(!)ヤードを献上しました。

そして最後に期待のパンター、マイケル・ディクソンくんの大胆なフェイクパントからのファーストダウン更新。

ゴール前でパスをインターセプトした直後の攻撃で、自陣3ヤードからの4th and 8。残り時間は2分ちょっと。点差は14点。

「時間を稼いで、セーフティにするはずだったんだ。右へ走って、誰かにぶつかる前にラインの外に出ることになっていた。だけど、前を見たらガラ空きだったのでファーストダウンが取れると思った。タックルされるのは分かっていた。ファーストダウンが見えたから、ボールを抱えて走ったんだ。走り出してから『もう後には引けない。行くしかない』って思ったよ」

と語るディクソンくん。

「あの時は、真っ先にシュナイダーコーチ(スペシャルチームコーチ)のことが頭に浮かんだ。『おいおい、彼はなんて言うんだろう』って。そしたら、ファーストダウンが取れて『ああ良かった。これで試合に勝てる』と。びっくりしたよね、面白かったけど」

と言うのはWRダグ・ボールドウィンさんで、QBウィルソンさんも「一瞬ヒヤッと」したと語っていました。

ディクソンくんによれば、実はロンドンに遠征した時に、「走れるチャンスがあったら走ってもいいよ」とキャロルコーチが冗談まじりに言われたので、それが頭のどこかにこびりついていたそうです。練習の際、スペシャルチームコーチにそのことを話すと、「いや、それは冗談に決まってるから。走ったら絶対ダメ」と一蹴されていました。

それでも走ったディクソンくん、なかなか大胆なやつ・・・。

ということで、後半戦、大いに期待できそうなシーホークスです。後は怪我をしないでこのまま突っ走ってほしい。プレイオフに出場だーーーー!

2018/10/27

キックリターンもランもパスもブロックも。何でもできるQBテイサム・ヒルの登場

本来のポジションはクォーターバック。しかしランニングバック、レシーバー、タイトエンドの位置につくこともあり、キックオフリターナーもこなす。スペシャルチームで大活躍中のニューオーリンズ・セインツ第3QBテイサム・ヒルを、あなたはもう見ましたか?

走って良しタックル良しと使い道無限大のヒルくんを、ヘッドコーチのショーン・ペイトンさんは大変気に入っているそうです。QBドリュー・ブリーズさんによると「ショーンは新しいおもちゃをもらったみたいw」とのこと。

プロ2年目。彼の運動能力に目をつけたセインツのスペシャルチームコーチが「ちょっと借りていいかな?」と自分の部署に引き入れました。NFLデビューは去年のパンサーズ戦で、キックリターナーへのタックルを2つ記録。

今シーズンは42ヤードキックリターンをはじめ、フェイクパントからのパス、ランでのタッチダウンなど、多彩なプレイでセインツオフェンスの注目株となっています。

身長188cmで体重 100kg。大学のプロデイでは40ヤードダッシュで4.44秒を記録しました。(ちなみにオデル・ベッカムJr.は4.43、ディアンドレ・ホプキンスは4.57)ウエイトルームでも超人ぶりを見せ、コーチからは700パウンド(318kg)のスクワット禁止令が出ていたとか。

500バウンド(228kg)のスクワットは、普通に椅子から立ち上がっているみたいだとセインツのパンター、モーステッドさんが証言しています。😲😲😲

大学時代はアクション映画のヒーロー、ソーをもじって、「ソーターバック」と呼ばたことも。

アイダホ州生まれのテイサム・ヒルさんは、高校を卒業するとオーストラリアで2年間モルモン教の布教活動に務めました。その後ブリガムヤング大学に入学。ハインズマントロフィーの候補者と噂されたこともありながら、シーズンエンドの怪我を4回経験します。

上腕二頭筋の靱帯剥離、腓骨の骨折、足甲の複雑骨折と靱帯損傷、上腕三頭筋の剥離・・・。また、2016年にはお兄さんが急死し、フットボール選手でもあったお兄さんの背番号7をつけるようになりました。

困難が続き、落ち込んでいる時に電話をくれたのが、当時サンフランシスコ49ersのヘッドコーチをしていたジム・ハーボーさんです。(スタンフォード大学コーチ時代に高校生のヒルくんを盛んにリクルートしていた縁)

「テイサム。オレとか君みたいなヤツは、しのぎを削ってないとダメなんだよ。それがフットボールフィールドならいいんだけど、君は今それができない。それなら人生で戦おう」

この言葉が最良のアドバイスだったとヒルさんは語っています。「クラスでも一番になろうと争った。今の場所にたどり着くまでずっと戦ってきたんだ」

大学卒業後は、ドラフト外でグリーンベイ・パッカーズに入団しました。プレシーズン試合には出場しましたが、53人のロースターには残ることができずリリースされ、セインツと契約を結ぶことに。現在28歳でプロ2年目。

「争うのが好きなんだ。フィールドの上が大好きさ。それに、ドリューとハドルを組むのが楽しいんだ。ドリューと一緒にフィールドに立って、彼から学ぶことができる。フットボールキャリアで最高のハイライトさ」

今週はサンデーナイトがニューオーリンズ・セインツ対ミネソタ・バイキング。昨年のプレイオフ、ミネソタミラクルのリベンジ戦です。テイサム・ヒルにも注目しよーーー!


2018/10/21

ニック・ボサの決断についてティム・ティーボウが熱く語る!!の巻

みなさん、ティム・ティーボウを覚えていますか?あの、ティーボウ旋風でNFLを盛り上げてくれた神の子ティーボウ。現在は、マイナーリーグで野球に汗を流した後、秋になるとカレッジフットボールの解説なんかをしています。話題になる回数は減ったけど、彼は今でも、あの熱いティーボウのまま。

今週は、オハイオ州立大学ニック・ボサくんについて熱弁をふるっておりました。

ニック・ボサくんは、来年のドラフト1位指名も噂されているというスター選手で、ポジションはディフェンシブエンド。ロサンゼルス・チャージャースのジョーイ・ボサの弟であり、父親は1巡でマイアミ・ドルフィンズに指名された選手、父方の祖先は20世紀初頭のシカゴでギャングの親分をやっていたという、なんかすごい家系の持ち主。

このボサ弟くん、9月に体幹の筋肉を痛め、手術をすることになりました。シーズン後半まで離脱の見込みと報道されていましたが、今週になって、大学はドロップアウトし、NFLドラフトに備えてリハビリとトレーニングに集中する意向を発表しました。

オハイオ州立大学チームメイトからは彼の決断を擁護する声が多く聞かれました。カレッジで体を酷使するよりも、プロになって高い契約金をもらう方が理にかなっている。将来を見据えての、彼の判断を責めることはできない。そんな意見が主流を占めていました。

しかし、それに納得できなかったのが、(ドン!机を叩く音)我らがティム・ティーボウ。




「彼は素晴らしい選手だ。チームにも愛されている。今朝、体力コーチのミッキー・マローティさんと話したけど、彼のことが大好きで、涙ぐんで話してくれた。彼は努力を惜しまず、フィールドでは破壊力を発揮する。チームメイトにも慕われている。

深刻な故障で、復帰できたとしても12月上旬。ドラフトで上位指名されれば、20億から30億円の契約をもらえるだろう。すごいことだよね。だけど、50歳になって振り返った時、少しは後悔が残らないだろうか。

『チームメイトはプレイオフに出場して、アラバマ大と決勝戦を戦った。自分も一緒にやれたはずだった』って。『自分は金のほうが心配だったのか』って。

彼の家族はすでに何億円も稼いでいる。彼だって、大金を手にするだろう。自分の体を温存したいという気持ちは痛いほど分かる。両方の考え方に納得できる。しかし、カレッジの決勝戦は人生に一度しか訪れない。たった一度のチャンスなんだ。

優勝できるチームじゃないか。兄貴はチャンピオンシップを勝ち取った。優勝を争いたいと思わないのか。兄のように?僕だったら故障を治してチームに合流する。チャンピオンシップに挑戦するんだ」

ティーボウの熱い言葉を聞いて、さわやかな風が心を通って行きました。

他の人だったら、「なにをキレイごと言ってんだョ」と一蹴されるかもしれない。しかし、ティーボウの言葉は純粋で、彼の真実。こんなことを言えるのは、彼しかいない。

金だけを判断の基準にしていいのか?それより大切なものがこの世の中にはあるだろ?って、魔法の粉をみんなに振りかけてくれてるんですよ、この人。

「おじいちゃんになった時、自分の孫をオハイオ州立大のスタジアムに連れてって、こう言うことができるんだよ。

『アラバマに勝てるとは、誰も思っていなかった。ハインズマントロフィーを取ったトゥア・タゴバイオラがいたんだよ。だけど自分は準決勝に戻って来れた。4位だったけど、1位のチームを破ったんだ』

僕は賭けるよ。全てを賭ける。負けるときは負けるだろう。だけど全力を尽くして、どこまでも戦うんだ」

さぁ、みんなでハドルを組もう!ティーボウを囲んでハドルだーーーー!

――という、ひさびさのティーボウ便りでした。

ちなみにトゥアくんはまだハインズマンを取っていません。私も去年から彼のファンで応援してるけど、アラバマむっちゃ強くて応援のしがいがないんです。このチームに勝てるところがあるのかな?そのうちNFLにもドラフトされるんだろうけど、どこのチームに行くのか、大変気になっております・・・。

2018/10/19

シーホークスを救い、地域に貢献したポール・アレンさんに合掌

先日のことですが、外はもう真っ暗な帰宅途中「さ~本日のシーホークスニュースは何かな~」とツイッターを開けたら、選手たちの追悼ツイートが続々流れて来て唖然としました。シーホークスのオーナー、ポール・アレンさんが亡くなったって。えぇ・・・。

突然の訃報。確かにこの前、悪性リンパ腫が戻ってきたことを公表していました。治療を開始し、医師団は経過を楽観視していると語っていたのに。人の命のはかなさよ。


元シーホークスのRBマーショーン・リンチマイケル・ベネットさんも心にしみる言葉を残していました。「惜しみなく援助する心、優しい気遣いに今も感謝しています」と。

パッカーズに行っちゃったジミー・グラハムさんは、記者の質問に答えて

「親しくしてもらっていた。膝の故障の際には親身になって助けてくれた。ご家族のことを思うと心が痛む。素晴らしい人だった。自分より他人を思いやり、受け入れてくれた。僕のキャリアの中でも重要な、本当に助けが必要だった時に」

と語っています。ロッカールームや練習施設に顔を出して、選手たちに声をかけて、彼らの私生活も気にかけて、チームを応援してたんだなと思います。

HCピート・キャロルさんは、アレンさんに会って感銘を受け、シーホークスのコーチになることを決めたと語っていました。そうでなければUSCに残っていたと。

オーナーでありながら、威張って外に出てこない。チームの運営は信頼するGMとヘッドコーチに託し、自分はプレイオフのホームゲームで旗を揚げて会場を盛り上げるのみ。3歩下がって、チームとファンと地元シアトルを静かに応援してくれていました。

遠くから見ていると、なぜか回りになじめないようなイメージ。ひょっとして教室の隅っこに座っている、人付き合いが苦手な子どもだったんじゃないの・・・と勝手に思っていました。そういう主流から外れた、アウトサイダー的なところが好きでした。

ファンにもチームにも愛されていたオーナーですが、もともとアレンさんはNFLの大ファンというわけではありませんでした。それよりも大好きだったのがバスケットボールで、1988年にポートランド・トレイルブレイザーズのオーナーになりました。

1996年当時、シーホークスのオーナー(カリフォルニア出身の不動産デベロッパー)はシーホークスをアナハイムに移動しようと、大きなトラックに荷物を積み始めました。そこで、チームをシアトルに残したいと願う地元の権力者が、ポール・アレンさんに買収を嘆願。プロフェッショナルチームを即座に買えるような人は、この人しかいませんでした。

ビジネスとしてではなく、自分の住む地域への責任という意味でアレンさんも買収を納得。それまで使用していたキングドームは老朽化のため、新しいスタジアムを建設する必要もありました。シーホークスがシアトルに留まり、新スタジアム建設費用の一部を税金で賄うことに賛成かを問う投票がワシントン州で行われることになりました。賛成多数ならば、アレンさんがチームを買収しスタジアムを建設。反対ならこの話は無かったことに。

州民投票は僅かの差で賛成多数で可決。シーホークスはシアトルに留まることになったのでした。あー、よかった。

シアトルだけではなく、プロフェッショナルチームは地域と密接な関係を持っています。チーム全体として慈善活動に協力したり、選手が自分のチャリティ団体を立ち上げたり。地域の振興・福祉に大きな力となり、試合をすれば街全体が盛り上がる。それが無くなるなんて、考えただけでも恐ろしい・・・。

ポール・アレンさんはシアトルを中心に科学技術、環境保全、教育、文化等様々な活動に私財を投じました。ポップカルチャー博物館、戦闘機博物館、脳細胞の研究、象の保護、宇宙開発。多彩な人で、インターネットの幼少期に、スポーツ専門のウェブサイトのラフスケッチを書いたりもしていました。



また、音楽界の大物クインシー・ジョーンズさんは、「ポール・アレンはジミ・ヘンドリックス並にギターと歌が上手い」と、かつてインタビューの際に発言しています。アレンさんのでかいヨットの上で、デビッド・クロスビー、ジョー・ウォルシュ、ショーン・レノン、スティービー・ワンダーと一緒に演奏して「むっちゃウマ」だったって。

シーホークスのスーパーボウル祝賀会でもギターを披露していたそうです。

アレンさん、本当にありがとうございました。天国からシーホークスを応援しててね!!!





2018/10/16

【第6週】オフェンシブラインが明暗を分けた シーホークス@レイダース戦

ロンドン、ウェンブリースタジアムで行われたシアトル・シーホークス対オークランド・レイダース戦は終始シーホークスが試合の主導権を握り、27対3で勝利を収めました。

オープニングドライブは7分半かけてタッチダウン、最後のドライブも試合時間残り8分25秒からボールを保持したまま二―ルダウンで試合終了と、時間もコントロールしていました。前半途中くらいから、「あれれ?今日は問題なく圧勝?」という感じで、安心して観戦できました。こういう試合も、たまにはいいものです。

ランもよく出ていて、3rd downも更新していました。タッチダウンが決まるべき時にはきっちり決まっていました。ディフェンスはパスラッシャー祭りでサック6を記録。RBマーショーン・リンチのランも45ヤードに抑えていました。

レイダースのオフェンスラインがボロボロで、それが一番びっくりです。鉄壁と言われていた時がありましたよね?2年前くらいの話だっけ?シーホークスのパスラッシャーが、息もつかせぬ勢いでレイダースQBデレク・カーが襲いかかり、正直気の毒になるくらい。こんなにつぶされたら、ポケットにいるのが怖くなるだろうよね。Oラインの先発選手が故障で欠場しているのだと解説者が語っていましたが。

ついこの間まで、同じようにオフェンスラインに苦しんでいたシーホークスのファンとしては、感慨深いものがあります。QBウィルソンは、本当によくやっていました。ボロボロのOラインに文句の一つも言わず、四方八方に走り回り、懸命にボールをつなごうとしていましたよね。「さっさと投げりゃぁいいんだよぅ」なんつって、ファンは勝手なことをほざいていましたが、あくまでも前を向き、果敢に敵に向かっていったその姿。(サックもされてたけど)ラッセル、ありがとう。(涙)そして、この2試合ほど安定してきたシーホークスOラインのありがたさにしみじみ・・・。

ってゆーか、そういえば去年までのオフェンシブラインコーチ、トム・ケーブルさんが今年はレイダースのOラインコーチを務めていますよね。ひょっとしてケーブルさんが原因なのか?この人に6年もラッセルをまかせていたなんて信じられん!犯罪か。

シーホークスのOライン、なぜ良くなったのか私には説明できません。しかし、タンパベイから戻ってきたスィージーさんと元ドラフト1巡でシアトルが3チーム目というDJ.フルーカーさんがどうもカギを握っているらしい。そしてもちろん、昨年ヒューストンからやって来たデュアン・ブラウンさんも頼りになれる親分です。見てください、こんなポケット。こんなものを今シーズン目にすることができるとは・・・。


こんなプレイもありました。ボールを落としてヒヤッとする間もなくタッチダウンという、QBウィルソンの商標付きプレイ。


あと、タックルしようと突っ込んだかつてのチームメイトLBブルース・アービンが足を痛めたのを見て大丈夫?と気遣うQBウィルソンもよかったし、シーホークスベンチにカム・チャンセラーさんがいたのもよかったです。チームと一緒にロンドンへ行ったなんて知らなかった。このままDBコーチになったらいいじゃないですか~。ねぇ。


ディフェンスはDBも良くやっていたし、DEフランク・クラークさんが大暴れしていました。後半は気持ち悪くなって出場できなかったそうですが、ディフェンスの60スナップ中29スナップに出てサック2.5、ファンブルフォースが2。

ということでシーホークスは明るい材料を持ってバイウィークに入ります。一方、レイダースはどうなのよ。就任当初は、ロックスターの再来みたいに華々しく報道されていたHCジョン・グルーデン。10年で100億円の長期契約。話題には事欠きませんが、いったいロッカールームはどんな様子なんでしょう。レイダースファンなんか怒ってるんだろうなあ、たぶん。

QBカーのサックは2016年16回(リーグ34位)、2017年20回(30位タイ)に比べて、今シーズンは6週目ですでに17回という記録だそうです。

ここから持ち直すことができるのか?


2018/10/08

【第5週】手を伸ばしたその先に勝利が・・・ ラムズ@シーホークス戦

惜しかった!勝てたかもしれない試合だった!負けたけど、むっちゃ面白かったーーー!!

ここまで4戦全勝のロサンゼルス・ラムズをホームに迎えた第5戦は、33対31でシアトル・シーホークスが惜敗しました。残念です。

大方がラムズの一方的な勝利を予想していました。それを思えば「互角に戦えたから良かった」という声もあるでしょうが、いや、やっぱり勝ちがほしかった。だって、そこまで見えてたもの。ラムズに土をつけて「やったーーー!」って盛り上がりたかったな。

僅差で負けるってことは、そこまでの力が無いということですが、チームは良く戦いました。オフェンスはここまでで一番いい出来です。ランが面白いように出ていたし、要所でQBウィルソンがビッグプレイを決めてくれました。

そういえば、去年なんかチームのリーディングラッシャーがウィルソンだったじゃないですか。今年なんかランニングバックが1試合100ヤード走ってるんですよ。ひょっとしてオフェンシブラインが改善されてるんじゃないの?スーさんとダーノルドをちゃんと抑えてましたよね!?イフェティくんもファウルが減った!

希望が見えてきたような気がします。かすかな光が前方に、確かにある。あとはそこを目指して突進するだけじゃー!

最初のパントをブロックされた後、なんとボールをゴールラインでインターセプト。そのボールをタッチダウンに持ち込んで先制点。第1クォーターで得点できるなんて思ってなかったので、うれしいサプライズ!

その後も逆転されたり、同点に追いついたりする好試合だったのですが、試合を分けたのは、シーホークスの最後のポゼッションです。

第4クォーターで2点差を追うシーホークス。WRタイラー・ロケットへの44ヤードパスで敵陣32ヤードまで攻め込みました。残り時間は4分半。ここでゆっくり時間を稼いでフィールドゴール、あわよくばタッチダウンをという正念場でした。

フォルススタート(−5ヤード)➡ラン(+2ヤード)➡ホールディング(−10ヤード)➡パスインコンプリート➡パスインコンプリートで、敵陣45ヤードから3rd and 23のコンバートに失敗しました。ファウルでじりじり後ろに下がってしまったのが痛かった。パントをした時点で3分30秒あったので、もう一度攻撃できる可能性はあったのですが、決めるべき時に決められないとNFLで勝つことはできません。

ラムズは次のポゼッションで3rd and 1をコンバートできず、パント態勢に入るとシーホークスがタイムアウト。その後ラムズはプレイを変更し、4th and 1のコンバートに挑戦。結局QBスニークを成功させ試合終了となりました。

なぜここでタイムアウトを?と話題になっていましたが、HCピート・キャロルがタイムアウトを要請したのは3rd and 1のプレイ直後だったそうです。審判がチェーンで長さを測るため試合は一時中断しましたが、その後「タイムアウトをやっぱり取りたい?」と確認されました。残り時間1分39秒でプレイクロックは33秒あったことから、タイムアウトを選択したとのこと。次のオフェンスに時間を残すために。

ラムズQBゴフさんによれば「(タイムアウトの後)パントだと思ったよ。フィールドに出て審判に声をかけて、後ろを見たらオフェンスが出てきたんだ。『そうか、行くんだな』と思ってショーン(HC)の所に行ったら、QBスニークだって言われたんだ」とのこと。

HCショーン・マクベイさんは、どうしようか悩んだそうですが、選手がコンバートを信じていたから賭けてみることにしたそうです。

勝敗を分けるプレイを決めるのが勝者ですね。

ラムズのオフェンスはレシーバーがよくオープンになっていて、パスをどんどん決めていました。HCマクベイさんのゲームデザインが素晴らしいとみんな褒めていました。シーホークスのディフェンス陣も抗戦したと思いますが、タックルミスが目立ったかな。若い選手が多いので、これから後半戦に向けて力を伸ばしてくれるのではないでしょうか。

2勝3敗となりましたが、これからに期待ができそうな戦いぶりでした。調子を上げて、ぜひプレイオフに行ってほしい。来週はイギリスでオークランド・レイダーズ戦。必勝ですね!



2018/10/07

ドリュー・ブリーズがパッシングヤード記録を樹立する日

マホームズだメイフィールドだと新人クォーターバックばかり騒がれている昨今ですが、みなさん、ニューオーリンズ・セインツQBドリュー・ブリーズの輝かしい記録が、すぐそこまで来ていますよ。

パッシングヤードで歴代1位になる、その日が。

現時点(2018年10月4日)での記録は

ランク選手名ヤード
1ペイトン・マニング71,940
2ブレット・ファーブ71,838
3ドリュー・ブリース71,740
4トム・ブレイディ67,418

あと98ヤードでブレット・ファーブ、200ヤードでペイトン・マニングに並ぶところまでせまっているこの記録。ひょっとして今週のマンデーナイト、ワシントン・レッドスキンズ戦で新記録設立となるかも。今シーズン4試合を終って、最低記録がジャイアンツ戦の217ヤードですから、いくっしょ。

6フィート(183cm)と小柄な体格。アーロン・ロジャースやトム・ブレイディに比べて過小評価されがち(?)かもしれませんが、ガッツあるプレイでファンの心をつかみ、全幅の信頼を置けるQBです。でしょ?みんなブリーズ好きですよね!

5000ヤードを記録したシーズンはこれまでに5回あり、最近では2016年に5208ヤードを投げています。トム・ブレイディ、ペイトン・マニング、ダン・マリノ、マシュー・スタフォードらも5000ヤードを記録していますが、全員が1シーズンのみの成績。それに対して、ブリーズときたら5回も達成しているんですよ!すご!

パスのコンプリート数はすでに歴代1位、パスタッチダウンは4位。言うことなしの成績ではありませんか。しかしニューオーリンズに移籍した2006年当時は、20ヤードパスもままならず、肩の故障からの復帰が危ぶまれていたという話も。

というわけで、NFLの小さな巨人ドリュー・ブリーズのこれまでを振り返ってみます!

2001年、2巡トップで当時のサンディエゴ・チャージャーズに入団。クォーターバックとしては、全体1位のマイケル・ビックに次ぎ、2人目の指名でした。

2001年11月4日 第8週 対チーフス戦
プロ入り初試合は、先発QBダグ・フルーティが故障したための代役でした。最初のドロップバックでファンブルし、それをリカバー。19対0の劣勢から20対19と逆転したものの、最後は25対20で敗戦となりました。プロ入り初タッチダウンを記録。1年目の出場はこの試合のみに終わりました。

2002年9月29日 第4週 ペイトリオッツ戦
2年目で先発QBへと昇格し、最初の4試合に勝利。前年スーパーボウル優勝を果たしているペイトリオッツ&トム・ブレイディには21対14で投げ勝ちました。この年の記録は8勝8敗、3284ヤード、17タッチダウン、16インターセプション。

2003年11月2日 第8週 ベアーズ戦
開幕から1勝7敗。8週目のベアーズ戦の途中で降板し、その後6週間QBフルーティに先発の座を明け渡しました。「これまでこんなに落胆したことはない」と後にブリーズは語っています。この年は11試合に出場して2勝9敗。

2004年10月3日 第4週 タイタンズ戦
1勝2敗で迎えた4試合目、調子の上がらないブリーズに、コーチは「いつでも代わりは控えている」と通告しました。チームはドラフト1巡でQBフィリップ・リバースを指名したばかり。奮起したブリーズはこの試合38対17で勝利を収め、12勝4敗でシーズンを終了。初めてプロボウルに選出され、NFLカムバック選手賞にも選ばれました。

2005年12月31日 第17週 ブロンコス戦
9勝7敗シーズンの消化試合。ファンブルしたボールをリカバーしようと飛び込み、利き腕の肩関節を全面損傷します。シーズン終了後、ブリーズに興味を示したのはドルフィンズとセインツのみでした。結局、肩への不安からドルフィンズがオファーを辞退し、ショーン・ペイトンが新コーチとなったセインツと契約が成立しました。

「選手生命を絶つ肩の故障。そういう認識だった。しかし、彼は弛まぬ努力を続けたんだ。信じられないカムバックだ。今でもプレイし続けている」

と語るのは肩の手術を執刀したお医者さんです。

2008年12月28日 第17週 パンサーズ戦
1シーズンで5000ヤードを記録するNFL史上二人目の選手となりました。ダン・マリノの5084ヤードに15ヤード足りない記録でしたが、以後これを破る記録も打ち立てました。2011年、2012年、2013年、2016年にも5000ヤード以上を記録しています。2シーズン以上5000ヤード記録を持っているのはブリーズの他には誰もいません。

2009年9月13日 第1週 ライオンズ戦
初戦で自己最高の6タッチダウンを記録。358ヤードを投げ45対27で勝利を収めました。13連勝と快進撃を続け、スーパーボウルを勝ち取ります。ニューオーリンズに始めてトロフィーを持ち帰りました。

2011年12月26日 第16週 ファルコンズ戦
ダン・マリノが持っていたシーズンパッシングヤード記録(5084)大幅にを打ち砕きました。この年の記録は、5476ヤード、46タッチダウン、14インターセプト。「一人の名前しか記録には残らないが、これはみんなのものだ」とロッカールームでスピーチし、チームメイトを始めスタッフ全員へ感謝の気持ちを表しました。

2015年1月1日 第8週 ジャイアンツ戦
1試合で7タッチダウンを記録する史上8人目の選手となりました。対戦相手のQBイーライ・マニングも6タッチダウンで、52対49と接戦に。ブリーズはパス50回中39回成功、505ヤード。自己2番目の成績でした。

2016年9月11日 第1週 レイダーズ戦
自己最高となる98ヤードタッチダウンパスをWRブランディン・クックスがエンドゾーンに持ち込みました。シーズン後半には両者が再び87ヤードTDを記録。ブリーズにとって2番目に長い記録となりました。

2018年9月23日 第3週 ファルコンズ戦
3タッチダウンパスと自らの2タッチダウンランで、延長戦を43対37で勝利に導きました。第4クォーターではタックルをかわすスピンムーブを披露。18年間のキャリアで第4クォーター又はオーバータイムでの逆転は42回あります。

ということでマンデーナイトは全国放送。ホームでの試合。「5週目の試合をマンデーナイトにしたのには理由があるだろうね。僕たちは馬鹿じゃないよ」と笑ってコメントしていたドリュー・ブリーズ。記録よりもまず、セインツの4連勝が大事だとも語っています。

ブリーズがセインツに移籍したのはハリケーン・カトリーナでニューオーリンズが多大な被害を負った年の冬。初めて訪れた際、新HCペイトンが車で案内の途中、被災の傷跡が残る地域に迷い込みました。崩れた家屋や、道の真ん中に船が転がっているのを目撃し、この地域の復興に協力したいと思ったと語っています。

前年カウボーイズのアシスタントコーチを務めていたHCショーン・ペイトンは、ニューオーリンズには来たくなかったのだとインタビューで話していました。パッカーズのヘッドコーチ職にも面接に行き、決まるだろうと思っていたのに、HCマッカーシーが就任したとの知らせを聞いて、電話をホテルのベットに叩きつけたそうです。ww

QBドリュー・ブリーズ、HCショーン・ペイトン、そしてセインツが復興を目指すニューオーリンズの人たちの希望となったのではないでしょうか。地域の人といっしょになってコミュニティを盛り上げていく、そういうのもスポーツの醍醐味ですよね。

マンデーナイト、レッドスキンズ対セインツ戦に注目です!

2018/10/01

【第4週】魔のグレンデールでアール・トーマス離脱 シーホークス@カーディナルス戦

シアトル・シーホークスのSアール・トーマスが、アリゾナ・カーディナルス戦第4クォーターで足首を負傷。カートで運ばれ退場しました。レントゲンの結果、足首の骨折でIR(故障者リスト)に。今シーズンは絶望。シーホークスのユニホームをもう着ることはないでしょう。

フィールドに倒れたトーマスの周りには選手が集まり、膝を突いて無事を祈っていました。シーホークスの選手だけでなく、カーディナルスの選手も。


長期契約更新またはトレードを要求してホールドアウトしていたのに、試合で怪我を負ってしまうなんて、最悪のシナリオ。不運としか言いようがありません。気の毒すぎる・・・。

脚を固定されカートに乗せられ、カーディナルの選手たちに肩をポンポン叩かれて退場して行ったんですが、アール・トーマスは中指を突き立てていました。シーホークスベンチに向けて。

これがシーホークスでの最後の姿。

こういうことがあるから契約金の保証がほしいという選手の気持ちも正しいし、30歳を前にした選手の契約更新を渋るフロントオフィスの姿勢も正しい。どちらを責めることもできません。NFLって厳しいビジネスだと改めて実感し、気持ちがちょっと沈むだけです。

NFL選手の給料って安くない?比べちゃいけないのかもしれないけど、MLBとかNBAの選手の契約金と比べると、格安の給料で危険な仕事に身体を張るフットボール選手たち。NFLの給与体系をどうにかして、選手にもっと払ってやれよ。アール・トーマスが望むだけの保証金を誰か払ってやってくれ・・・。


ここ、アリゾナ州のグレンデールにあるカーディナルスの本拠地は、2015年のスーパーボウルでニューイングランド・ペイトリオッツに負けた場所でもあります。そして昨年のサーズディナイトフットボールでは、CBリチャード・シャーマンがアキレス腱を切り、SSカム・チャンセラーが選手生命を絶たれる怪我を負ったといういわく付き。

なんだよここ!でっかいダンプカーに塩を積んでって、撒く必要があるのでは?もうここで試合したくないです・・・😭😭😭😭

一応試合は20対17で勝ちました。前半でフィールドゴールを2つはずしたKジャニコスキーさんが最後の土壇場で52ヤードを決めて。でも勝った気がしない。気持ちがどんより・・・。気になった点をいくつか挙げると

●オフェンスがスッキリしません。なんかこうチグハグ?プレイコールが悪いのか何なのか。3rd and 1でパス?いや、決まりゃあ何も言わないんですが。サードダウンのコンバージョンは10回中0ですよ。よくこんなんで勝てましたね・・・。カーディナルスの度重なるドロップのおかげです・・・。

●キッカー問題やっぱり今年も続くの巻。

●ルーキーTEディスリーも負傷退場。かつてジミー・グラハムさんがやったところを痛めたらしい。初戦では105ヤードを稼ぎ、ブロックも上手い有望株です。軽症であることを祈るばかり。

●ヒップの故障で欠場したRBクリス・カーソンに代わってRBマイク・ディビスが大健闘。101ヤードに2タッチダウンでした。タッチダウンした後おねんねセレブレーションをしていましたが、「オレのこと忘れちゃ困るぜDon't sleep on me.」ってつもりだったんでしょうか。

一方で今年ドラフト1番指名RBペニーくんなんか出番が少なくて、ディビス21キャリーに対して9。そんなに使う気がないんなら、1巡指名は他のポジションでもよかったんじゃないの~?とでも言いたくなります。

●カーディナルスのルーキーQBジョシュ・ローゼンくんはいいパスを投げていました。レシーバーのドロップがなかったら、要所で波に乗れていたかもです。この試合はシーホークスが勝ちをもらったけど、次の試合頑張ってや。

ボビーが手を貸してあげなくてスマンね!


ということで、来週はロサンゼルス・ラムズ戦です。

勝てる気がぜんっぜんしませんけど!!!!

2018/09/24

【第3週】ホームでやっと初勝利 ft. アール・トーマス カウボーイズ@シーホークス戦

今年初のホーム試合で、やっとシアトル・シーホークスが勝ちました。24対17でダラス・カウボーイズを下し1勝2敗に。とりあえずホッとしています。

オフェンスはまだまだ改善の余地ありですが、先制点を挙げ、試合の主導権を握ることができました。加えてディフェンスが予想以上に頑張ってくれました。新人ばっかりで名前もまだ覚えてないけど、ここからまた上達していく気がします。

ホームオープナーの旗揚げは引退したSSカム・チャンセラーさんでした。彼が運を呼び込んでくれたのかも知れません。

元気そうで良かった😃😃😃😃😃練習にも時々顔を出しています。先週のベアーズ戦は、欠場していたボビー・ワグナーと引退したクリフ・アブリルさんと一緒にテレビ観戦していたそうです。

試合序盤では、シーホークスWRブランドン・マーシャルが3回もドロップ。😡😡😡😡😡おい、落球するために契約したんじゃねーだろベテランがぁ!と私の拳には力が入りましたです。

第1QでSアール・トーマスがインターセプトしたものの、次の攻撃は3人で終わり、相変わらず進めないオフェンスでしたが、やっと第2Qでタッチダウン。追加点も決めて17対3で前半を折り返しました。

後半第4Qでは、まだ予断を許さぬカウボーイズがレッドゾーンまで進んだところでアール・トーマスがこの試合2つ目のインターセプト。なんとか時間をランで潰して勝利を収めることができました。

この試合前に、理由なく練習を2回休んだアール・トーマス。カウボーイズへのトレードに加え、カンザスシティ・チーフスが興味を示しているとの話も出ていました。この試合に出場しないかも?という心配もありましたが、大活躍を見せてくれました。

試合前のウォームアップ時にはカウボーイズのコーチに「明日のトレードの用意はできてるかい?」と声をかけられたそうです。

「冗談かなんか知らないけど、オレが練習してるところに二人くらい来たんだよ」だって。

2度目のインターセプトの後、カウボーイズのベンチに向かってお辞儀してみせたのは「もしトレードして契約更新してくれるなら、とっくにやってるハズだよな、ってつもりだったのさ」とのことです。このお辞儀でトーンティングのペナルティを取られたんですけどねww

シーホークスとの契約更新がまとまらない不満は隠さず、「評価してほしい。仕事を認めているなら、結果を示してほしい」と語っています。

練習を欠席すると罰金が課されることになりますが、

「100パーセントの体調を維持する必要がある。自分の体が大切なんだ。チームが自分に投資してくれるなら、オレだって練習に出る。だけど、どんな小さなことでも、例えば頭痛でもあったら、練習には参加しない」

とも言っていました。アール・トマースの去就に関しては、まだまだいろいろありそうです。どのくらい要求しているのか知らないけど、トレードになるんだろうな。

記者に囲まれたトーマスの隣でSマクドゥーガルさんが「この男に金払ってくれよ!」と叫んだり、DEクラークさんが「アールは魔法なんだ。アールの偉大さと魔法を見続けることができてオレは感謝しているよ」と話していたり、選手陣には尊敬されているようです。

来週は現在3連敗中のアリゾナ・カーディナル戦です。落とせません。ぜひとも2勝2敗にしたい。マーシャルさん、ドロップなしで頼みまっせ!


2018/09/20

【第2週】QBウィルソン➡WRロケット タッチダウンの解説

NFLファンのみなさん、こんにちは。フィルムスタディの時間です。

今日は、第2週シアトル・シーホークス対シカゴ・ベアーズ戦第4QでシーホークスQBラッセル・ウィルソンさんが見せた、エンドゾーン右隅に落ちるタッチダウンを解説したいと思います。

まずは、問題のタッチダウンをご覧ください。




いいプレイですね。惚れ惚れします。シアトルのOCはなかなかいいコールをするじゃないか、まんざらでもないな。なんて思ったそこのあなた、実は、これOCのコールじゃないんですよ。QBウィルソンとWRタイラー・ロケットしか知らなかった秘密プレイ。

シアトルのラジオ局でも解説をする、この方が説明していました。見てみる?




もともと、これはランプレイのコールだったとのこと。

ディフェンシブバックの並びは、すべて10ヤード以内。「この位置を見たら、クォーターバックの頭の中では赤い信号が点滅するんです。カバー0が来るんです。すなわち、ブリッツが」


「ランプレイのまま、QBウィルソンはフォーメーションを変えませんでした。WRロケットの走るルートを調整しただけなんです。なぜなら、オフェンスの位置を変えてしまったら、ディフェンスがカバー0をやめるかも知れない。

オフェンシブライン、ランニングバックはランプレイの通りに動く。QBウィルソンはタイラー・ロケットにかすかなサインを送っただけ。それに気づいたWRロケットはフェイドルートを走りました。

右と左どちらのフェイドにするか、QBウィルソンは比較します。左のWRブランドン・マーシャルにつくコーナーは10ヤードライン。一方で右のコーナーはかなり前方に位置している。というわけで、WRロケットにパスを送ったのです」

だって。

本当かな?この人の言ってることは正しいの?と思いますよね。解説しているジェイク・ヒープさんのプロフィールを調べてみました。フリーエージェントのクォーターバック。NY・ジェッツに在籍していたこともあります。現在はラッセル・ウィルソン・クォーターバックアカデミーのディレクターをしています。

ってことはラッセルのお友達やん。仕事仲間じゃないですか。このビデオを作る前に、ラッセルに確認したのは間違いない。

という訳で、オーディブルでも何でもQBラッセル・ウィルソンさんには自分のやりたいようにやってもらいたい。それで負けるならファンも諦めがつきますよ。もうこのチームはラッセルのチームなんだからさ。想像力のない、頭の固いOCなんていらねーーーぞーーーーー。

2018/09/19

【第2週】第4Qのタイムアウトで一体何が起こっていたのか

24対17で負けたベアーズ戦から一夜明けた今日、シアトル・シーホークスファン界隈は、今季より就任したオフェンシブコーディネーター、ブライアン・ショッテンハイマーさんに対する不信感で盛り上がっていました。

第4クォーター残り7分半、7点差を追うシーホークスが同点を狙うドライブ。QBウィルソンが構えに入ったスナップ直前の、突然のタイムアウトの場面。

QBウィルソンがオーディブルでプレイコールを変更してたんじゃないんですか。それが2回続いて、コーチが「おいおい、待てよ」ってタイムアウトをコールしたんじゃないんですか。サイドラインに近寄るQBラッセル・ウィルソンのイラついた顔を見てください。

明らかに不満足。こんなの、ものすごく珍しい。今までに見たことがあったでしょうか。思い出そうとしても出てこない。あのスーパーボウルのペイトリオッツ戦で痛恨のインターセプトをされた時だって、表情を変えなかったウィルソンですよ。みだりに感情を面に出さず、何時でもポジティブ。そのせいでロボットと揶揄されることもある彼が、両手を広げて、何でタイムアウト?やらしてくれよ?みたいな、この様子。

残り時間7分半、貴重なタイムアウトをなぜここで無駄にするのか。リズムに乗ってオフェンスを進めようとしているのに、なぜここで水をさすのか。ここまでずーっと、3クォーターの間なんの結果も出さなかったOCのプレイコール通りに試合を進めることがそんなに大事なのか。

何やねん!?

タイムアウト直後のプレイはIフォーメーションで1ヤードのゲイン。次にpick-6となるわけです。

そのpick-6のプレイですが、シカゴベアーズを取材するライターさんが、シーホークスのこのプレイ、先週のブロンコス戦でもやってたよね!とこんなツイートを上げていたんです。そしたら当人であるベアーズCBプリンス・アムカマラさんが、「そのプレイ見つけちゃったね笑」だって。



選手は試合に備えてフィルムを研究しますよね。もちろんベアーズはブロンコス戦を研究したでしょう。狙った通りにこんなプレイが目の前で展開しようとしていたら、クククと笑いだってこみ上げますよね。

誰だよ、こんな簡単に見破られるようなプレイをコールしたのはよ!

ベアーズのディフェンスの前で、何も出来なかったシーホークスオフェンス。しかし、それを見ながら「たくさん出来ることはあるのに、何も見られない」とツイートしていたのは地元シアトルの、元クォーターバックでもある解説者さんです。


ラッセル・ウィルソンじゃなくても、不満顔になりましょうよ。私なんかもう、ずーーーーっと仏頂面ですから。

一体どうなるのでしょうか、シーホークス。ラッセル・ウィルソンの限りある選手生命を無能なプレイコールで無駄にしないで欲しいんです。それだけ。

2018/09/18

【第2週】0-2で始まったシーズンはどこに行くのか シーホークス@ベアーズ戦

あー負けた負けた、負けちゃったい!!

NFL第2週マンデーナイトフットボール、シアトル・シーホークス対シカゴ・ベアーズは、24対17でシーホークスの敗戦となりました。一応1ポゼッション差ではありますが、LBカリル・マックを筆頭とするベアーズディフェンスが猛威を奮い、ラッセル・ウィルソン& Co. は何にもできない時間が長かったです。

前半だけで被サック5。QBウィルソンに襲いかかるパスラッシャー。CBシャキール・グリフィンが2回インターセプトしたにもかかわらず、その後の攻撃は2回とも3者凡退。ハーフタイム直前にKジャニコウスキーさんにやっと56ヤードフィールドゴールを決めてもらって、10対7で折り返しました。

第4クォーター、エンドゾーンのWRタイラー・ロケットへのパスがようやく決まり、17対10と迫った時には、「あら、ひょっとして勝ちが拾えるかも」と夢を見させてもらいました。いや、結局勝てなかったんですけどね。でもどうですか、このパス。ビューティフル!



この後シーホークスディフェンスがベアーズを3者凡退に抑え、7点差を追う攻撃陣。残り時間は8分半くらい。全然イイとこ無しのオフェンスですが、さっきタッチダウン決めたし、もう一回くらい得点してもおかしくはない。QBウィルソンに任せておけば。

そしたらまさかのpick-6。ああああああああーーー!

ベアーズCBプリンス・アムカマラがボールを奪ってしまったんでした。ラッセル・・違うやろ・・ここでそれはない・・・😭😭😭😭😭😭

オフェンスが噛み合ってないんです。ドライブの途中に分けわからんタイムアウト取るし。ドラフト1位でランニングバック取るならもっとランオフェンス出さんかい!相手のパスラッシュが圧倒的なの分り切ってんだから、その対策を考えてこなかったんかい!一体どこのどいつだ、性懲りも無く同じようなオフェンスをやらせてんのはよう!責任者を出さんか!!!

ショッテンハイマーめ。テレビのスクリーンに映し出されるとムカつきました。このオフェンシブコーディネーターで本当にいいのか?!これで16週行くのか!?バーン!(テーブルをひっくり返す音)

その後QBウィルソンがサックされてファンブル。試合時間残り14秒でルーキーTEディスリーへのパスが通って24対17。オンサイドキック失敗で試合終了。ジ・エンド。

先週のブロンコス戦でも被サック6。今週も6。スナップする度に襲いかかる大男達。ラッセルは平気な顔をしていますが、試合後の記者会見でも「改善して行く」とか相変わらず前向きなことばっかり言っていますが、ぜーーーーったい精神的に負荷を感じているに違いない。

シーホークスはオフシーズンにオフェンシブラインの強化を図ったのか?ドラフトで誰か指名したのか?(5巡で誰か指名してました)一体どういうつもりで今シーズンに臨んだのか。ラッセルはスクランブル上手だから走らせとけばいーやとか思ってんじゃねーだろーな!!


解決策を考えてこいよ、ショッテンハイマーはよ!同じようなこと3回もやってんじゃねーぞ!

一方ディフェンスは、名前の知らない選手がたくさんいました。試合直後のドライブで早速タッチダウン決められちゃってどうなることかと思いましたが、ツギハギ選手の集まりながらも頑張ってくれたと思います。インサイダー取引で1月に裁判を控えた新入りLBケンドリックスさんはサックを記録してくれましたよ!よし、刑務所入りにならんこと願いまっせ。

そしてCBシャキール・グリフィン。今年の大活躍を期待しています!



ということで来週はホームでダラス・カウボーイズ戦です。LBボビー・ワグナー、KJ・ライトさんが復帰予定です。必勝を願って、GO HAWKS!