2017/09/29

マレーに走られた第3QでTD3を献上 シーホークス@タイタンズ戦

シアトル・シーホークスは3週を終って1勝2敗。厳しいなぁ。QBラッセル・ウィルソンさんが頑張って4タッチダウンも決めてくれたんですがね。ディフェンスが長いランを許したのが痛かった。27対33でテネシー・タイタンズに敗北を喫しました。

この日、NFL各試合ではトランプ発言への抗議として、国歌斉唱時に多くの選手が膝をついたり腕を組んだりしていましたが、タイタンズ、シーホークス両チームは、国歌斉唱そのものをパス。

国歌斉唱した歌手の方も、歌い終わってから膝をついていましたよ。


両チームとも攻撃が4回ずつパントに終った第1クォーター終盤、タイタンズQBマーカス・マリオタくんのパスをSSカム・チャンセラーさんがインターセプトぉ!!

と思ったら、CBリチャード・シャーマンさんが反則を取られ、ターンオーバーはなかったことに。ディフェンシブパスインターフェアランス、オフェンシブホールディング、アンスポーツマンライクコンダクトと3つのペナルティを1プレイでもらうって、どんな・・。


はあああ?!マジ?!とシャーマンさんが審判に大抗議したからアンスポーツマンライクコンダクト取られたんですけど。ヘルメットとっちゃって。


チャンセラーさんがシャーマンの肩を叩いて、「いいよ、熱くなんなよ、忘れろ」ってやってたのが印象的でした。

このあとタイタンズがフィールドゴールで得点し、次の攻撃ではまたもやシャーマンの反則。QBマリオタくんがラインを割ったところでヒットをお見舞いし、アンネセサリーラフネス。


悪意があったとは思わんけどね。両者フルスピードで走ってるんだから。でもタイタンズの選手が激怒するのは当たり前。乱闘になるかなと思いましたが、シャーマンもクールに輪の中からスッと出てきていました。あー、よかった。

マリオタくんがシャーマンに声をかけている様子が映っていましたね。「いいヒットだ」って言ってたんだそうですよ。この人ほんと、いいヤツ。

シーホークスは前半終了前になんとかタッチダウン。WRダグ・ボールドウィンさん、いつも頼りになりまっせ。


しかし後半ではタイタンズのランが出る!RBデマルコ・マレーさんの75ヤードラン!


ええ~なんでこんなに走られるん・・・。へなへなへな・・・。シアトルがピート・キャロルHCになってから、75ヤード以上走られるのは、これが始めてとのことです。

試合が終ってみれば、ランで195ヤードも走られています。対してシーホークスはたったの69ヤード(そのうちQBウィルソン26ヤード)。

ラン、走れんなぁ。7巡指名のルーキー、RBクリス・カーソンさんが頑張っていましたけど。レイシーもロールズさんも出番なし。いったいどうするランニングバック・・・。

QBラッセル・ウィルソンさんは、前半はターゲットを外していましたが、後半になって怒涛のパスを決め、結局373ヤード、4タッチダウン。しかし、最初モタモタすると、なかなかチームが波に乗れませんね。第1クォーターから頼むよ、ラッセル。

ディフェンスも堅いといわれながら、危ういところを露呈しました。第3クォーターにビッグプレイを何度も決められ、3連続タッチダウンを取られらのがヤバすぎる。

なんかもう、すっげー心配。シーズンが始まる前は、「16試合くらい楽勝だい」くらいに思っていたけど、とんでもないっす。どことやっても勝てるか分からんよ、この調子では。

次の試合はサンデーナイトのインディアナポリス・コルツ戦。必勝を期したいと思います!

2017/09/28

NFLオーナーになりたかったD・トランプ

なんだかんだとNFLにいちゃもんつける、どっかの国の偉い人ぶりっこドナルド・トランプ。ニューイングランド・ペイトリオッツのオーナー、ロバート・クラフトさんにスーパーボウル51の優勝リングをもらったとか、そんなニュースもありましたが、それ以前にも、NFLに関する話題を提供してきました。

まずは2014年。バッファロー・ビルズを買収しようと試み、競い負け。新オーナー、ペグロ氏の発表記者会見中に、ツイートで怒りを爆発させた某DP。

バッファロー・ビルズにバカバカしい金は払えないが、私だったら勝者のチームが作れたはずだ。それはもう実現しないが」

バッファローの住民はテリー・ペグラがチームを買い取って喜んでいるに違いない。ビルズで彼がセイバーズよりいい仕事をすることを祈る。グッドラック!」

新オーナーのペグラ氏は、バッファロー・セイバーズというNHL(ナショナルホッケーリーグ)チームのオーナーでもあります。成績のぱっとしないセイバーズを持ち出して、無理やり当てつけ。

NFLの試合は全くつまらない。実際、ビルズを買わなくてよかった。つまらん試合、多すぎるフラッグ、軟弱すぎる!」

恨み節を言い放題。テレビで新オーナーの顔を見てチクショーと思ったんですかね。こんなことを公に言って、ちっとも恥ずかしいとは思わない。それがDP。

それ以後、定期的にNFLを非難してきました。あくびの出る試合、審判が反則を取りすぎる、こんなものは見ちゃいられない、その他いろいろ。


ボストングローブ紙によれば、1988年にニューイングランド・ペイトリオッツの買収を検討後、104億円の債務がついてくるため見送ったというDP。現在、ペイトリオッツの価値は約3000億円。

1984年にはダラス・カウボーイズを買う機会がありましたが、それもパスしていました。

「カウボーイズなんかを買うヤツがかわいそうだよ。どっちに転んでも成功とは呼べないじゃないか。カウボーイズが勝てば成功かもしれないが、それは長年やってきてることだ。多分失敗するだろう、問題があるからな。世界中に負け犬として知れ渡るんだよ」


当時50億円で買えたダラス・カウボーイズ。現在の資産価値は約4800億円。

その昔、アメリカには1983年から3シーズン開催されたUSFL(ユナイテッドステーツフットボールリーグ)というものがあったそうです。そこではチームのオーナーになったDP。

春夏リーグを秋冬リーグに変更。NFLを独占禁止法で訴え、NFLとの合併を試みますが(イエーィ、ボクちゃんもNFLのオーナーだァ!)あえなく失敗。USFLは解散に追い込まれる――ということもありました。

そしてそのまた昔、1981年には当時ボルチモアを拠点としていたコルツの買収を試みたが却下されたとの報道もあります。

ふう・・・。もうええやん・・・。ほっとけよ、NFLはよ。

しかしこの人はまだまだ言い続けるでしょうね。だって今までずーーーーっと言ってるもん。恨みを墓場まで持っていくんやね。

今のままだと、NFLは地獄に堕ちるんだって。へぇーーーーーー。


2017/09/26

トランプ vs NFLで荒れまくった日曜日

事の起こりは9月22日金曜日。アラバマ州で共和党候補者の応援演説をしていたドナルド・トランプ大統領が、いきなりNFLを引き合いに出して糾弾。

「こういうのを見たくないか?国旗に敬意を表さない選手には、NFLオーナーがこう言ってやるんだ。そんなゲス野郎はフィールド外につまみ出せ!クビだ!お前はクビ切りだ!」

「何人かのオーナーはそうするだろう。そしてこう言うんだ。ヤツは国旗に敬意を表さないから解雇にしたんだと。オーナーは知らないだろう。知る由もないだろうが――彼らは私の友人だが――人気が出るに違いない。1週間は。全国一の人気者になるだろうよ」

まるで山のてっぺんから人を見下したような、この発言。いったい何なのコイツ?選手をson of a bitchと呼んでるんですよ! 一国のリーダーのすることか!

国内でマイノリティが不当な差別を受けている。それを黙って見ているわけにはいかない。意識を改革しよう、平等を訴えようという選手をson of a bitch呼ばわり。

土曜日には、NBAチャンピオン、ゴールデンステート・ウォリアーズのステフ・カリー選手が「ホワイトハウス訪問を躊躇している」と聞くや否や(いや、けっこう前からそう言ってたような気がするけど)

「優勝したチームにとって、ホワイトハウス訪問は身に余る光栄なのだ。ステフ・カリーが迷っているなら、招待は取り消しだ!」

と怒りのツイート。ボクんちに遊びに来ないんなら、お前なんか友達じゃないやい!バカァ!(アホか・・・)

それを受けてレブロン・ジェームスさまが

「この能無しが。ステフ・カリーは行かないって、とっくに言ってただろうが。招待なんか、もともとなかった。ホワイトハウス訪問は栄誉なことだったよ、お前が現れる前まではな!」

と反撃。レブロン素晴らしい!よくぞ言った。大統領をbum(何もせずにノラクラして、使い物にならんヤツ)と呼んでるところがグッと来た・・。

そして日曜。試合の朝には、トランプ発言を遺憾とする声明が各チーム・オーナーから続々と発表されました。試合前の国歌斉唱時には多数の選手が膝をつき、また、選手たちと腕を組み、団結を意思表示する厳しい顔のオーナーも。


ピッツバーグ・スティーラーズ、テネシー・タイタンズ、シアトル・シーホークスに至っては、国歌斉唱が済むまでロッカールームで待機という姿勢。

元軍人であるスティーラーズのヴィラヌバ選手は、ただ一人胸に手を当てて国歌斉唱に参加していましたが、次の日にはこの行動を後悔していました。チームメイトを裏切る行為だったとして。


シーホークスなんか、試合前の土曜日、国歌斉唱時にチームとして何をすればいいか4時間半協議したという報道も。4時間半!練習もあっただろう。作戦会議もあっただろう。疲労を癒す休憩時間だって必要だったのに。試合前の大事な時間を費やして。

ばかやろう~トランプめ~お前が気分に任せていらんことをほざいてるせいで・・・。選手に自由にフットボールさせてやれ~。

誰もいないシーホークスベンチ。


すでに引退したレイ・ルイスさんもロンドンに登場して両膝つき。

バッファロー・ビルズのリショーン・マコイさんなんか、国歌斉唱中にストレッチ。


ブラウンズのベンチ。


オデル・ベッカムなんか、タッチダウンを決めた後のセレブレーションに犬の真似。(ほら、トランプがson of a bitchとか言ってたから)


次のタッチダウンでは、拳をかざして抗議の意思表示。(すんごいTDっすね!)


そんなこんなで荒れまくった日曜日。試合の方も、まさかの展開で勝敗入り乱れました。

「国のリーダーである者が、また国民を分裂させようとしている。それもスポーツを使って。それが我慢ならないんだ。友情とか団結とか、スポーツはそんなふうに人々をひとつにするものなのに。それをこんなふうに使われて黙っていることはできない」

と言っていたのはレブロン・ジェームスさま。まったくそのとおり。トランプの馬鹿野郎。横から口を出すな。NFLとかNBAとかエンタテイメント業界にいちゃもんつけてないで、もっと他に重要なことがいくらでもあるだろう。メキシコの地震とかプエルトリコのハリケーン災害とか、人を助けることに力注げよ、人々の長というのなら。

《続く》

2017/09/21

トレバー・スーパー・シミアン・マンの登場-NFL第2週

「ピーター・パーカーだな、うん。トレバーって、まさにそんなかんじ。普通に見えるし、普通にそのへん歩いてるんだけど、ひとたびフィールドに出ると、スパイダーマンみたいになるんだな。誰も近寄せない。結果を出す。そして、それが終ると元のトレバーに戻るのさ」

と言っていたのは、デンバー・ブロンコスのLBボン・ミラーさんです。去年の12月のこと。

もう、まさにそんなかんじ!スーパーヒーローに大変身を遂げた男の子。観客は口をあんぐり開けて、唖然と見つめるしかない。それが今年のブロンコス・クォーターバック、トレバー・シミアンさんです!

第2週を終ってタッチダウン6はQBでトップ。(ライオンズのQBマシュー・スタッフォードさんも6でタイ)パッサーレイティング106.9は、QBトム・ブレイディ、QBアーロン・ロジャースよりも上。

パスなんかこんなの通しちゃうんですよ。ディフェンダーの隙間に針を通すような熟練工の技。


「トレバーがオフェンスの指導権を握っている。ボールの投げどころが素晴らしい。このエマニュエル(・サンダース)へのタッチダウン。正確な弧、正確なボールの位置。すごい投球だ。こんなことをするのは難しいんだ」

とヘッドコーチのジョゼフさんも褒めまくり~。

2週目までの総得点66は、32チーム中第3位、3rd downコンバージョン率は第1位(56.7%)。初戦では7人の選手に、2戦目では8人の選手にパスを散らしています。

いや、QBシミアンさんだけじゃなくって、ランニングバックのCJ・アンダーソンさんもすごい走りを見せていますよ。オフェンシブラインだって頑張っているし、レシーバーだってきわどいところで競り合ってきちんと勝っている。

けど、どうしても目が行ってしまうのが、トレバー・シミアンさん。いいですよ~。クールな顔して、こんなフェイク投げもしちゃうし


レシーバーが開いてないなら迷わず走る!99番DEジョーイ・ボサさえも煙に巻いて。


シミアン、やるやん~。大男に抱っこされているところもカワイイですね!

現在最もホットな男、トレバー・シミアンさんですが、インタビューではいたって控えめ。

「うちのチームのオフェンスを考えると、ボクは誰かにボールを渡して、邪魔にならないようによけたい。ボールを持って走り回るのはボクじゃない。そんなやり方じゃ良くないんだ。10番(サンダース)や88番(デマリアス・トーマス)、22番(アンダーソン)、28番(ジャマール・チャールズ)にボールを渡して、彼らが爆発的なプレイをする。彼らに渡せば、良い結果がついてくる」

と語っています。

思い起こせばつい先月、8月には先発争いをしていた彼。去年のキャンプでだって、3番手のQBとして先発争いに参加していました。ドラフト7巡目全体250位で指名され、常に過小評価されてきましたが、今やペイトン・マニングさんの後継者として遜色なし。グンと大きくなった姿を見せています。トレバー、すごいぜ・・・。

って、まだ2週目ですけどね。ブロンコスファンの方は大いに期待を寄せているのではないでしょうか。QBだけじゃなくって、ディフェンスもオフェンスも、なんかすごくいいチームみたいでうらやまし~。

ということで、シミアンさんがどんなふうに成長していくか、みんなで見守っていきましょう。シミアン・マンの活躍を。

2017/09/20

TDひとつでやっとの勝利 49ers@シーホークス戦

シーズン第2週目、シアトル・シーホークスはホームでサンフランシスコ・49ersと対戦。辛くも12対9で逃げ切りました。勝ちは勝ち。しかしなあ。

立ち上がりのドライブではゴール前7ヤードまで攻め込んだ後、決め手に欠けフィールドゴールでまず3点。

その後も、ゴール前9ヤードまで進んでフィールドゴール。3rd downで、2年目WRタナー・マケボイさんが痛恨のドロップをしたんでした。


マケボイさんは、この試合でもうひとつ3rd downをドロップしたよ・・・。うなだれてたけど、プロなんだから捕れ。

ゴール前まで進んでも、タッチダウンができない。相変わらずオフェンシブラインはグダグダ。ランニングバックは止められる。レシーバーは落球。QBラッセル・ウィルソンさんは、あれ?今日はなんか判断が遅いんじゃない?さっさとパス投げんかいな――と思うとターゲットミス。

という、鬱々と不満がたまるようなオフェンスでした。もーーー、タッチダウン取れる気がぜんぜんしない!

シンシナティ・ベンガルズは開幕から2試合タッチダウンなしでオフェンシブコーディネーターがクビになったけど、シーホークスはどうするんやろ。Oラインコーチのケーブルさん解雇かなぁ・・という思いが頭を過ぎりましたが、いや、まさかそれはないやろね・・・。

ディフェンス陣はいつもどおり頑張っていて安心して見ていられたんですが、ときどき49ersの大きなランが出てヒヤヒヤさせられました。


ね、ちょっとしたミスがビッグプレイにつながるんですね。恐ろしい・・・。

前半終って6対6。

ちょっと、なに。シーズン初めのホームゲームで、現在チーム改革中の49ers相手にこの苦戦はいったいなんなの。ファン一同、頭を抱えていたことでしょう。いったいどうした。このオフェンス。情けなさすぎる・・・。

第4クォーターに入るとすぐ49ersがフィールドゴールで9対6と逆転。うわ、ひょっとして負けるんかい?勝たなきゃいけない相手に負けて2敗スタートかい?悪夢・・・。

しかし、やるときはやってみせるラッセル・ウィルソンさんです。

直後のドライブでは自分で走る!(4回のランで27ヤード)7巡指名のルーキーランニングバック、クリス・カーソンくんも走る!RBエディ・レイシーがダメ、RBトーマス・ロールズもダメならオレがやるっきゃない!と14ヤードラン。やっと、今季初めて、先週から数えて20回目のドライブで、なんとかタッチダウン。


恐ろしいわ・・。襲い掛かる大男たちの間をすり抜けて、よくパスを出したもんだわ・・。ラッセル、ありがとう。ううう・・・。

決勝点となるTDをキャッチしたWRポール・リチャードソンさんは、この試合中に左手の薬指を脱臼していたそうです。

「これ言っちゃっていいのかどうか分かんないけど、ヤツは指を脱臼してたんだよね。骨が皮膚を突き破って、血が出てた。ロッカールームに行って、縫合してテーピングして、試合にまた戻ってタッチダウンを決めたんだ」

と、WRダグ・ボールドウィンさんが試合後に語っていました。

ふう・・。キャッチできてよかった・・・。

2敗でのスタートは免れましたが、まだまだものすごく心配です。このオフェンスで勝てる気がしない。どのチームと対戦しても。

このオフェンシブラインが上達することはあるのか?昨シーズンと何も変わっていないんじゃないの?コーチ陣は、オフェンス陣は、あと1週間でどんな対策を練ってくるというんでしょう?

謎だ。分からん。頭の上の黒い霧が晴れることはあるのか?

いつかは晴れるとは思うけどね。晴れても晴れなくても来週はやって来る。次は敵地でテネシー・タイタンズ戦です。予測がつかん。どうなることやら。ラッセル、つぶされんといてやーーーー!


2017/09/11

再び戻ってきた恐怖のOライン シーホークス@パッカーズ戦

NFL1週目、シアトル・シーホークスはグリーンベイ・パッカーズと対戦しました。試合は17対9でパッカーズの勝ち。

ポゼッションの時間を見ると、シーホークスは20分あまり。ディフェンスがほとんど出ずっぱりでアーロン・ロジャース率いるパッカーズ攻撃陣を抑えていた、という印象の試合でした。

去年のザルのようなオフェンシブラインが、また現実になって戻ってきたぞ・・・。なんの改善も見られないぞ・・・。オフシーズンにフロントはいったい何をやっていたんだろう・・・。

という少々気が沈む問題を目の前に突きつけられましたが、でもまあ、そんな問題はチームにまかせといて、ファンは応援するだけです。なんとかしてくれよ、Oライン!と祈りながら今日の試合を振り返ってみましょう。

まず、シーホークスの攻撃が3回でパントに終った後、パッカーズはファーストダウンを4回更新してゴール前32ヤードへ。しかしここでインターセプト!
ドラフト3巡指名のルーキー、DTジョーンズくんです!大男がフィールドを駆け抜けるぅーー!と思ったらCBジェレミー・レーン選手がペナルティ。パッカーズの選手に「パンチをお見舞いした」との理由で即退場になりました。

しかしリプレイを見ると――なんやこの審判!何見とんねーーん!!
デバンテ・アダムスが先に手ぇ出してる!フェイスマスクつかんどる!

レーンさんだって相手の喉元に腕をかましてはいるけれど。「パンチなんか見えませんね」って実況も言ってたぞ!118番の審判誰やー!パッカーズのまわしもんかーー!
あーあ、ルーキーくんにタッチダウンをあげたかった。まあしょうがないか。誤審は付き物だからな・・・。

とか言ってるうちに、第3クォーターでもこんな。
はあぁ?DPI(ディフェンシブ・パス・インターフェアランス)じゃないのかよー!審判みんなパッカーズの親戚かよ、ぶつぶつ・・・。

と、この2点については一応声を大きくして苦情を言っておきたい。ったくよ。

しかしこの試合の敗因は、なんといってもシーホークスのオフェンシブラインでありました。どんなにいいクォーターバックを要していても、素晴らしいレシーバー陣が揃っていても、前線の大男たちが踏ん張ってくれないと、パスを投げられないし、ランニングバックも走れない――という、この事実。

パッカーズのプレッシャーに対して、打つ手がないオフェンス陣。まあね、ドロップもあったよ。3rd downでジミー・グラハムさんが痛恨のドロップしたよね。「飛行機ばっか乗ってないでキャッチせんかい!」とドつきましたよ、私は。心の中で。ジミーさん、大好きな選手なんですけどね。

こんな場面もありました。QBウィルソンさんがサックされてファンブル。
この後、パッカーズがタッチダウンして逆転したんでしたな・・・。

まあ、負けたとはいえ、明るいニュースもあります。

● ジェレミー・レーン退場の後釜を務めたルーキー、CBシャキール・グリフィンさんが上出来でした。がんばれルーキー!

● 昨年足を骨折したアール・トーマスが戻ってきた!力を増して!要所要所で勢いあるプレイを見せてくれました。どうですか、弾丸のようなこの突進!
アール、すごいよ・・・。唖然とした。怪我しないでシーズン最後まで活躍してほしい。

● WRタイラー・ロケットも復帰。リターナーとしてフィールドを駆ける姿がまぶしいよ・・・。

● 両チームとも大きな怪我人が出なかったので◎。

0勝1敗から始まりましたが、まだ先は長い。オフェンシブラインをなんとか改善してもらって、またチーム一同頑張ってほしいです。2月へ向けて。

アーロン・ロジャースな・・結構ご立腹の様子でしたよ、前半は。試合後半になったら笑顔なんか見せちゃって、私は正直ムカついたぜ。あーあ、ロジャースをもっと怒らせてやりたいなァーーーーー。

2017/09/08

カリーム・ハントが走った!Aスミスが投げた!チーフス@ペイトリオッツ戦

42対27!

42点ですよ!チーフスが!ペイトリオッツ相手に!

びっくりしたなあ、もう。開幕からすんばらしい試合になったNFLです。ニューイングランド・ペイトリオッツの本拠地でまさかの逆転劇。なんか頼りなさげなカンザスシティ・チーフスが圧倒勝ち。いや、ほんとフットボールって何が起こるか分からない・・・。

だって、みーんなペイトリオッツの勝利を予想してたよね。今シーズンは16勝0敗で行くだろう。スーパーボウルに一番近いのは今年もペイトリオッツ。今年を予想する解説者のそんな話を何回聞いたことか。

立ち上がりは、まさにそんなかんじでした。最初のドライブであっさりペイトリオッツがタッチダウン。次のプレイで、チーフスがファンブルロスト。

ドラフト3巡でチーフスに指名されたランニングバック、カリーム・ハントくんです。「大学では1度もファンブルしたことがありません!」なんて紹介されてたら、プロ入り初キャリーでいきなりファンブル。


あっちゃー・・・。

しかしハントくん、前半終了前にプロ入り初タッチダウンをしてみせました!


ハーフタイムでペイトリオッツ17対チーフス14。

点数は3点差でも「んー、やっぱりペイトリオッツが勝つんだろうな」と思っていましたよ。だってベリチック師匠ですよ。前半リードしてる試合を落とすワケないだろうって。

ペイトリオッツのオフェンシブラインなんかヨユーありすぎだったし。


チーフスのQB,アレックス・スミスさんなんかひとり相撲してたし。


しかし第4クォーターでチーフスが追いつく!

RBカリーム・ハントくん、プロ初試合で3つ目のタッチダウン!


終ってみれば、カンザスシティ・チーフスがニューイングランド・ペイトリオッツにまさかのボロ勝ち!

ハントくんが稼いだヤードは246。プロ入り1試合目でルーキーが獲得したヤード数としては歴代1位だそうです。おお!

クォーターバックを比較してみると

アレックス・スミス:368 ヤード・4TD・QBレイティング148.6
トム・ブレイディ:267ヤード・0TD・QBレイティング70

さらに、ターゲットを外れたパスは、ブレイディ11・スミス2ということです。

アレックス・スミスさん、やるやんか!

第4クォーターはボロボロだったですよ、ペイトリオッツのディフェンス。42点も取られた試合、見たことないわ。ひょっとしてこれも何かの記録かもしれません。

いやもう、開幕からこんな試合見せられて胸が躍りました。意表をつく試合展開。数々のドラマ。今シーズンも楽しくなりそう!これから毎週試合が見れるんかい!幸せや~~~!!!

おまけに今日のトラビス・ケルシーさんを紹介します。試合前のインタビューで「ボク大人になったよね、うん。チームのリーダーさ」なんて言ってた彼ですが、さっそくトーンティングの反則。ヘルメットを地面に押し付けられてムカついて、ボールで反撃したもよう。チーフスのヘッドコーチ、リードさんの顔が凍ってたよw


そして、タッチダウンの後にペイトリオッツを煽りまくるケルシーさんwwwまぁ、いつもやられてるペイトリオッツに勝ってるんだから、このくらいやりたくなるのも分かるwwけど、うっとおしいぞ、おいw


そしてまた、スタンドのペイトリオッツファンをも煽っていますwそうか、トラビス・ケルシーさんってこういう人だったんだ~。新しい発見だなぁ~。


というような開幕試合でした。チーフスのスターセーフティ、エリック・ベリー選手がアキレス腱の怪我、ペイトリオッツのアメンドーラ選手はコンカッション、ハイタワー選手が膝、と相変わらず怪我人も出ています。

ペイトリオッツ0-1ですから、現在リーグ最下位。ビルズかジェッツか、勝った方がAFC東の1位でっせ!

2017/09/06

さようなら、カース!思い出をありがとう

いつもそこにいるのが当たり前。スターではないし、どちらかといえばファンにおちょくられることもままあるフツーの選手。そんなシーホークスのワイドレシーバー、ジャーメイン・カースさんがトレードでニューヨーク・ジェッツに移籍することが決まりました。

えーーーー!カース、本当にいなくなるん?!

むっちゃ寂しい・・・。いなくなって初めて分かる、その人の大切さ・・・。

たしかに昨シーズンは目立った活躍をしていない。16試合に出場して510ヤード、1タッチダウン。若いレシーバーが台頭して、ロースターに残れないかもという懸念もあった。

でも、今まで要所要所ででビッグプレイを見せてきました。ワシントン州の高校、大学出身。ドラフト外でシーホークスに入団し、ファンにも親しまれてきたこの人。

え、どうですか、この笑顔。カース、いいヤツやで・・・。


ダグ・ボールドウィンさんも相棒との別れを惜しんでいます。「フットボールはさておき、この男はオレの兄弟なんだ。どんなことがあろうとも」とコメント。そうか、こんなシーンはもう見れなくなるんだね・・・。


「カース、ドロップばっかしやがって」なんて言ってたファンだって、カースとの別れに胸を痛めていることでしょう。

私の心に一番残っているのは、やはりNFCチャンピオンシップのグリーンベイ・パッカーズ戦でしょうか。4回ターゲットにされ4回インターセプト。オーバータイムへもつれ込んで、QBラッセル・ウィルソンさんが「カースに投げて勝つぞ」って言ってたら、本当にカースが決勝のタッチダウンを決めたあの瞬間。

あれは忘れられんよ、カースの姿と共に。


まあ、こんなドロップもあったけど


こんなミラクルキャッチもありました。カース、本当にいろいろありがとう。


ジェッツに行っても応援するよ~。若い選手の見本になって活躍してほしいです。

さて、カースのほかにも53人のロースターに残れなかった選手がたくさんいます。

プレシーズンで大活躍したWRカーセン・ウィリアムズ選手はウェイバーでクリーブランド・ブラウンズへ。どんどん試合に出て経験をいっぱい積んで力を伸ばしてほしいです。

昨年バックアップQBだったトレボン・ボイキン選手は、練習生へ。プレシーズン1試合目では活躍していましたが、その後はいまいちでした。不注意なインターセプトを献上してコーチ陣の信頼を失ったのが響いたんじゃないのかな。

ということで、いよいよレギュラーシーズンが始まります。

ジェッツからシェルドン・リチャードソン選手が移籍して、ディフェンスはますます強固になったと評判だし、QBウィルソンさんもキレのあるところをプレシーズンでは見せていました。

今シーズンは、シーホークスに大いに期待を寄せています!