ペイトリオッツとイーグルスでは2年連続でスーパーボウル優勝。慈善活動にも熱心で、自ら基金を設立して東アフリカに井戸を建設し、また2017年には1年の年俸をすべてチャリティに寄付していました。昨年は、著しく社会貢献に務めた選手に贈られるウォルター・ペイトンNFLマン・オブ・ザ・イヤー賞を受賞しました。
そのロングさんがインタビューに答えて、これまでマリファナを常用していたこと、NFLの薬物検査は簡単に騙せることを語っていました。
Chris Long admits to using marijuana during career, points to flaws in NFL’s testing program https://t.co/OXf9HD5pqZ— ProFootballTalk (@ProFootballTalk) May 22, 2019
「(マリファナは)ドラッグとも呼べないようなものだ。選手の使用を認めるべきだと思う。試合の後に酒をちょっと引っ掛けて外出するよりも安全だ。
酒よりも、タバコよりも害は少ない。リーグはこれまでに、様々なレベルでこれらの産業とパートナーシップを結んで来た訳なんだが。
何割の選手がマリファナを使用しているか、数字を出すことは控えるが、自分は普通にマリファナを使用してきた。日常的にね。これがなかったら、選手生活のストレスに対応できなかったと思う。たくさんの選手が、これで身体的苦痛を緩和させているんだ。
ドラッグテストは建前に過ぎない。リーグもそれは認識している。年一回の薬物検査、それにマリファナが含まれることもバカバカしいんだが、実際にいつ検査が行われるか、選手は知っているんだ。それに合わせて中断したらいい。1、2ヶ月止めて、睡眠薬か鎮静剤を代わりに服用する。酒の量を少し増やすとかね。週末の一杯が、大量になる場合も出てくるだろうが。
もし本当に禁止したいんだったら、もっと頻繁に検査しているはずだ。これからは受け入れる方向に進むべきだと思うよ」
もう選手生活は引退ということで、わりとざっくばらんに話していました。薬物検査って、もっとランダムなものかと思っていましたが、そうでもなさそう。
オピオイド系の強い鎮静剤には強い依存性があり、最近では中毒患者の増大、過剰摂取による死亡事故が社会問題にもなっているので、それに比べれば、マリファナはかなり安全と言えるかもしれません。ただ、医療用大麻の使用を認めていない州もあるので、NFL全体として許可するには、まだまだハードルが高いのではないでしょうか。
引退については、体の状態や家族など様々な要因がありますが、試合でのスナップ数が減ったことが大きな理由だったようです。
「ベテランということで、次第に選手兼コーチのような役割を担うようになった。体を張る機会が少なくなっていいじゃないか、という人もいるけれど、そうなると自分のリズムがつかめない。体が冷えて怪我をしやすくなる。私はフットボールがしたいんだ。
イーグルスはチームの方針について正直に語ってくれたし、それは感謝している。移籍して、また知らない場所で始めるつもりはない」
フィラデルフィアは大好きで、全米一のスポーツ都市だ、ということも語っていました。引退後はデジタルメディア会社を設立し、ポッドキャストなどもする予定。解説者の道も考えているようです。これからもクリス・ロングさんに会える機会は結構あるんじゃないでしょうか。お父さんも解説やってるしね。
長い間お疲れ様でした。体を本当に大事にしてほしいです。