皆さん、こんにちは。暑さの中いかがお過ごしでしょうか。
新型コロナウイルス感染症の影響により、今シーズン参加を見合わせたNFL選手は66人。シアトル・シーホークスの第1レシーバーWRタイラー・ロケットさんも、真剣にオプトアウトを考えたと記者会見で語りました。
2015年NFLコンバインの健康診断で、心臓の大動脈が右側にあることが発覚。一時はプロ生活も危ぶまれました。この心臓の異常が、感染した場合に影響を受けるのか。家族で喘息を患う人が多いこともあり、シーズン参加にはかなり躊躇したそうです。
Seahawks WR Tyler Lockett considered opting out due to his own health history, and multiple family members with asthma https://t.co/C5V7GwGbux
— ProFootballTalk (@ProFootballTalk) August 15, 2020
「心臓は心配だけど、確実なことは誰にも分からない。医師の意見も聞いた。オプトアウトもできたけど、プレーすることを選んだんだ。
ピート(キャロル)もそうだし、チームには年配のコーチがたくさんいる。感染したくないのはみんな一緒。彼らがやるなら僕だってやれるはずだ。そう自分に言い聞かせた。決めたからにはやるだけだ。コロナは気にしすぎないようにする」
シアトルの自宅で一緒に暮らしたこともあるイトコが新型コロナウイルスに感染し、重症だった事実も。
「呼吸できなくて、かなりひどかった。回復後に話したら、体中に激痛が走って、もうダメだと思った日もあったと。これ以上は体が耐えられないって」
このイトコさんをはじめ、父側の親戚に喘息の人が多く、家族・親戚にリスクを負わせる可能性も今シーズンを躊躇した理由です。
5月に感染を報道されたデンバー・ブロンコスLBボン・ミラーさんも、オプトアウトを真剣に考えました。しかしチームが十分な予防対策をしていると判断し、プレーすることを決意。
感染当時は味覚・臭覚がなくなり、7キロ体重が落ちました。体がベストの状態に戻るまで、2−3週間はキツかったと話しました。
現在、各チームでは毎日検査が行われています。8月11日時点で選手2840人の陽性率は0.81%。まずまず良好なのではないでしょうか。
有名なところでは、ライオンズQBスタッフォード選手、ジャガーズQBミンシュー選手がCOVIDリスト入りしましたが、後に偽陽性だったことが判明。シーホークスではWRウースラ選手が偽陽性でした。
そんな折、8月15日には唾液から判定する新しいコロナ検査がFDA(アメリカ食品医薬品局)で認可されたとの報道がありました。NBAとNBA選手会が出資しイェール大学が開発したこの検査は、従来のものよりもかなり安価。結果が出るのも早く、大量に製造可能なので、NFLにとっては良いニュースとなりそうです。
いくらでも状況が好転するといいな。感染症を抑え込んで、シーズンが順調におこなわれることを祈るばかり。