2019/01/28

ドラフト外からプロボウルへ 今シーズン大活躍のフィリップ・リンジー

プロボウルって、なんか楽しそうでいいですね。いつもは喧嘩腰で試合してるような選手たちが、フロリダの太陽の下で和気あいあい。(試合は雨だったけど)選手のみなさん、今シーズンお疲れ様でした。たまにはのんびりしてください〜って感じ。

試合には出場できませんでしたが、デンバー・ブロンコスのランニングバック、フィリップ・リンジーさんも参加していました。ドラフト外ルーキー、オフェンスの選手でプロボウルに選出されたのは彼が初めてとのこと。第16週に負った手首の怪我で欠場となるはずでしたが、NFLがソーシャルメディア特派員として派遣してくれました。様々なイベントで、お祭り気分を楽しんでいるようでした。よかったね!


やんちゃな下町のあんちゃんみたい。威勢がよくて、左官とか鳶職の仕事着が似合いそう。無名選手から一躍ブロンコスの人気者になりました。今年の成績はランでリーグ9位の1037ヤードと立派なもの。

デンバー生まれのデンバー育ち。大学も地元コロラド大学に進みました。カレッジリーグで活躍したものの、NFLコンバインには招待されませんでした。テレビ放映を見ながら、腹が立ってしょうがなかったというフィリップ・リンジー

「てっきり招待されるとばかり思ってた。トップの成績を出していたのに。頬を張られたような気分だった。バカにするな。どんなランニングバックが出てるか見たら、名前も知らないような選手だ。僕よりも体格が大きい。それだけなんだ」

コロラド大学のプロディにはブロンコスGMジョン・エルウェイも視察に訪れ、リンジーさんも良い記録を残せたと満足していました。しかしドラフト指名はなく、肝心のブロンコスは他のランニングバックを2人指名。

「ドラフトの3日間は地獄だった。鳴らない電話をずっと待ち続けていたんだ。1巡、2巡は多分ムリ。6、7巡あたりかなと家族みんなで待っていた。電話が鳴るたびにビクッとして家中がナーバスになっていく。他の選手がどんどん指名されて、自分が取り残される。なぜなんだ?不安と怒りと悲しみで泣きそうだった。

実際泣いたよ。父と一緒に部屋で泣いた。家族で泣いたんだ。どんなに僕が頑張ってきたか、どんなに指名を待っていたか、家族全員がよく知ってる」

ドラフト終了の瞬間から、各チームは指名に漏れた選手の獲得に乗り出します。リンジー家にも全チームから電話が飛び込みました。

「7巡まで指名する機会が会ったのに、なんで指名しなかったんだ?今頃になってなんで電話をかけてくるんだ?怒りがこみ上げてきたよ。頭にきた。15分で返事をしなきゃいけないんだ」

1番良い条件を提示したレイブンズに気持ちが動きましたが、ボルチモアは行ったこともない未知の土地。ブロンコが7巡で自分の記録を下回るランニングバックを指名した時には、「くそったれ!ブロンコスのバッキャロー」と叫び、その怒りも収まっていませんでした。

どのチームに行くべきか、家族とエージェントが大声で言い争う中、お母さんの静かな声が響きました。

「フィル、家にいなさい。デンバー・ブロンコスに行くのよ」

この一言でフィリップ・リンジーのブロンコス行きが決定。以来、実家からブロンコス練習施設に通っています。

トレーニングキャンプでは、

「自分はクソみたいなもんだと言い聞かせた。自分はトーテムポールの一番下なんだ。黙って下を向いて、力を振り絞るだけだ。練習では1日に5回ボールを持たせてくれるのがやっとだろう。その5回で結果をださないと」

というつもりで取り組んだと語っていました。

お姉さんが2人、弟2人。5人兄弟の真ん中で、「家族が大事。家族あっての自分」だと機会ある度に語っています。インスタグラムを覗くと、家族の写真がいっぱい。

仲良し兄弟姉妹。「僕の家族が僕のすべて」


お父さんはコロラド州公立高校ランニングバックのラン記録をずっと保持していました。息子フィリップが高校の時にその記録を更新。胸のタトゥーは「家族第一 family first 」と彫られています。

「パパの半分の男らしさがあれば、僕だって大丈夫」



クリスマスは、パパにリクライニングチェア、ママには冷蔵庫、コンロ付きオーブン、電子レンジをプレゼントしました。

「ママ感謝してるよ」



ということで、家族が大好きなフィリップ・リンジーさんでした。今年の大活躍をご家族も大喜びしていることでしょう。ブロンコスのロッカールームでも人気者で、威勢の良さから「ピットブル」というニックネームがついたそうです。


「キャンプの時は2番をつけていて、『おい、あの2番はいったい誰なんだ?』ってみんな言ってたんだ。だけど、今は世界中が知ってる。フィリップ・リンジーさ。新人が自己紹介した時のことは今でも覚えてるよ」

と言って、リンジーさんのひっくり返った声を真似しているペコさんです。

今年以上の活躍を、来年は期待したいです。今度はプロボウルで試合に出れるといいですね!

2019/01/22

【AFC決勝戦】ペイトリオッツのプレイコール予想大的中 トニー・ロモ

NFLファンのみなさん、こんにちは。スーパーボウル出場の2チームが揃いましたね。ペイトリオッツとラムズだって。もーーー超ーーーーどーーーでもいーーーーー。

NFC/AFCチャンピオンシップの試合はどちらも延長戦までもつれ、(一般的には)白熱の戦いとなりました。でもほら、あのミスコールでセインツが勝ちを逃したと思うといたたまれないし、やっぱベリチックすごいね、とも思うけどブレイディが「んもーボク信じらんない❤」みたいに頬を紅潮させて喜んでるのを見ると、「あんたはもうエエんだよ!」とつばを飛ばしたくもなりますよ。チェッ。

ブレイディもマホームズも魅せてくれたAFC決勝戦でしたが、第3のクォーターバック、トニー・ロモさんも放送席から冴えたところを見せつけてくれました。予言者ロモの言葉通りに展開されるプレイの連続に、視聴者も唖然。


「プレイを変更した。ということは、動きを見せかけて大きく右側に走るぞ」

「(グロンコスキーが)ダブルカバーされていたら内側のエデルマンに投げる。カバーをチェックしてプレイをしかけるんだ」

「グロンコが外じゃなければ、こことここでブロック、真ん中のエデルマンにパスだ」

「グロンコが大きく外側だ。スクリーンの上を見て。セーフティに注目だ。彼が下がったらたぶんここに投げるだろう」

「前にプレイアクションをしたけれど、ここではしないはずだ。ランで来るぞ」

って、スナップ前に予測した言葉がぜんぶ当たり🎯すごくないすか?!ノストラダムスじゃなくて「ロモストラダムス」と呼ばれてましたよ。

「20年間フットボールを研究してきた。上手くなろうとずっと努力してきたんだ。それが今役に立っているんだと思う。

もし新しい言語を勉強するとしたら、1年目より20年目のほうが上達しているはずだろう。今までの歴史があるってことだよ。蓄えがたくさんある。過去の試合や、こうすればよかったと思い出すプレイが。フットボールを考えることは楽いよ」

と語るトニー・ロモさん。

ブロンコスのエマニュエル・サンダースさんは

「トニー・ロモの解説は素晴らしい。コーチになるべきだ。やっていることを全て見破っていた」

と言っていたし、引退したWRビクター・クルーズさんも尊敬の眼差し。テレビ関係者、解説者などたくさんの人がロモさんの深い知識に舌を巻いていました。一晩で一気にスーパースター解説者に躍り出ちゃって、もう、ロモさんたらすごいわー。

MLBの大物、現在フリーエージェントのブライス・ハーパー選手には「来年僕がどこに行くか、トニーに電話して聞いてみたよ」なんてツイートされて、「そうだなあ、開幕にはテキサス・レンジャースにいるんじゃないかな」なんて返していました。

実況のロモさんは、「フットボール好っきやねん!」って感じで、夢中になってしゃべってるとこが魅力的です。とは言え、応援してるチームが負けてる時なんかは「うっせーな、ったく」と思う時が無きにしもあらずなんですが。ははは。

でも楽しそうなロモさん見るのはいいもんです。

今年のスーパーボウルはCBSが担当なので、トニー・ロモさんが解説の予定です。なんと。スーパーボウルまで2週間、またロモさんニュースがいろいろあるかもです。

2019/01/18

ラムズはどうでもいいけどCJ・アンダーソンに思いっきり走ってもらいたい件

プレイオフ真っ盛りですが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。残すところ今年もあと3試合ですよ。寂しいなぁ。ひいきのチームが負けたあとは、正直もうどーでもいいので、なかなか盛り上がれません。こないだのイーグルス対セインツ戦なんか途中でうとうとしちゃって頭がガクン!てなりました。

しかし今週はこの人を応援しますよ。ラムズで活躍中のランニングバック、CJ・アンダーソンさん。ブロンコスをリリースされたことは聞いていましたが、まさか回り回ってラムズにやってくるとは。なんか懐かしい〜。しばらく見てなかったし〜。今週のNFCチャンピオンシップ戦はセインツ押しですが、アンダーソンさんには思う存分走りまくってほしいです!

CJ・アンダーソンさんは2013年にドラフト外でデンバー・ブロンコスに入団。主力選手として活躍し、スーパーボウル優勝、プロボウルも経験しました。2015年シーズン後フリーエージェントとなり、マイアミ・ドルフィンズが4年18億円を提示したところ、ブロンコスが同額を約束してチームに留まりました。

2017年には自己最高のラン1007ヤードを記録。ところが、2018年シーズン前に解雇となります。キャップスペースの都合ということで、アンダーソンさんも「覚悟はしていた」とのことですが、そりゃあ残念だったでしょう。本人もファンも。

だってシーホークスで言ったら、ドラフト外からNo.1レシーバーとなったボールドウィンさんを解雇するようなもんですよ。いくらビジネスとはいえ、チーム内で育ち大いに貢献してくれた選手をあっさり捨てるような真似は、悲しすぎませんか。(NFLではよくある話ではありますが)

今シーズンは5月にカロライナ・パンサーズと1年契約を結びましたが、11月にはリリース。12月にはオークランド・レイダーズと契約するものの、1週間後にはウェイバーへ。

「シーズンは終わりだと思ったよ。もう終盤で、どのチームもずっと使って来たランニングバックがいる。2017年にはいい成績を残したから、来年はどこかに行けるだろう。そういうつもりだった」

と語るアンダーソンさん。カロライナでの借家の整理をして、荷物をテキサスの実家に送る準備をしていたところに電話が飛び込みました。故障したRBトッド・ガーリーに代わるランニングバックを探していたロサンゼルス・ラムズから。12月18日に契約を交わし、第16週から試合に出場しました。

今シーズン、パンサーズでは9試合に出場し合計24キャリー104ヤード。ラムズに移籍後は

アリゾナ戦: 20キャリー、167ヤード
サンフランシスコ戦: 23キャリー、132ヤード
ダラス戦: 23キャリー、123ヤード

という水を得た魚のような活躍。新しいプレイブックを吸収し、どんな役割にも応えるアンダーソンさんに、コーチ陣は目を見張ったそうです。

「だって、すごいベテラン選手を見てきたんだよ。その一人がペイトン・マニング。試合準備にかけては一番だと思う。プロになってから3年間、彼からずっと学んできたんだ。できる限りのことを。殿堂入りの選手から何かを学ばなかったらウソだよ」

とアンダーソンさん。RBガーリーが戦力復帰したダラス戦では、自分にどのくらい出番があるのか知らなかったそうです。

「リーグでベストのランニングバックがチームにいるんだ。彼が98パーセントのスナップをプレイしたいと言うなら、彼にはその権利がある。僕の目標は、彼が休憩を取る時に全力を出すってことだ」

なんつってまあ、謙虚なこと。自分を解雇した3チームに対しても、ブロンコスはキャップを空けなきゃいけなかったし、パンサーズはマキャフリーくんがメキメキ実力をつけて、若い選手だからそっちを大事にするのは当たり前、レイダースはチームの事情でロースターのスポットを空けなきゃならなかった、と理解ある言葉を残していました。

プロですね。タフじゃなきゃプロのアスリートなんてやってられませんね。

今シーズンは諦めていたのに、思いがけなくプレイオフに出場。来シーズンはまたどこかのチームと契約することになるのでしょうが、コンファレンスファイナルでも大活躍してほしいです。ひょっとして、2個めのスーパーボウルリングを手にできるかも?(いやいやいや、ラムズは応援してないから!)

「ただのデブちゃんだけど、(走れる)穴をちゃんと見つけることができるんだヨ」

2019/01/10

7人DBでQBラマ―・ジャクソンを封じ込めたチャージャーズ

ワイルドカードの一戦、ロサンゼルス・チャージャーズ対ボルチモア・レイブンズ戦は、チャージャーズのディフェンスがQBラマー・ジャクソンの足を封じ、23対17で勝利を収めました。

第4クォーターで1ポゼッション差に追い上げたレイブンズでしたが、前半はまったくのいいとこなし。パント・ファンブル・パント・パント・インターセプト・パントで12対0とリードされていました。ハーフタイムで獲得ヤード数はわずか55。会場からは大きなブーイングが。

第16週で対戦済みの両チーム、2週間前は10対22でチャージャーズが敗戦しています。しかし今回は、ディフェンシブバック7人を使う画期的な作戦が功を奏し勝利につながりました。


最初、ヘッドコーチに「アホか、おい?」と言われたというこの作戦は、ディフェンシブコーディネーターのガス・ブラッドリーさんのアイデアでした。うまくいかなかったら元に戻すつもりで使ってみたら、結局ディフェンスの59スナップ中58回で7人DBを起用することに。

ラインバッカーに故障者が続いていた。同時に、足の速いQBジャクソンを抑えるには、ラインバッカーよりも軽量で俊敏なDBの方が効果的かも知れない、というのが大きな理由でした。

最初のスナップは、右に走り出したQBジャクソンをSジェームスがタックルしてマイナス1ヤード。

「あれでディフェンスの意気が上がったんだ。調子に乗ることができた」と語るルーキーコーナーバック、ダーウィン・ジェームス選手は最優秀ディフェンス選手賞の有力候補です。

また、DTダミオン・スクエア選手はレイブンズがどんな攻撃をしてくるか6、7割は分かっていたと語っています。

オープニングドライブの3rd and 5。「左側に逃げる傾向がある」と分析していたQBジャクソンが、やはり左に動く。スクエアも左に動き、DEにぶち当たってQBジャクソンはファンブル。リカバー後、さらに左に動いたところをスクエアが襲い、パスインコンプリートでパントへ。

「プレッシャーをかけられると、同じ動きをする。テープで見たんだ。どこに逃げたいのか分かっていた。その場所を狭めたのさ」

とスクエア選手。また、チャージャーズディフェンス陣は、念入りなフィルム研究からヒントを得ていたという報道もありました。

「LTスタンレーの足元が平行になっている時はラン、左足を後ろに位置すれば、100%の確立でパス」

「タイトエンドの位置で、2種類のランプレイのどちらかが来ると分かる」

と試合後に選手が語っています。

スゴイですね。足元ですよ。そんなとこまで見るんですか。試合前の準備って。チャージャーズの選手によると、「レイブンズは前の試合から何の変更もしていないようだった」ということです。

フィールド上の熱いぶつかり合いもさることながら、この研究に研究を重ねる頭脳戦も奥が深い。どこのチームもやっているんでしょうね。今回はレイブンズがチャージャーズに一枚取られた様子ですが。

次のディビジョナルラウンド、チャージャースはペイトリオッツと対戦です。ビル・ベリチックさんも今頃研究に余念がないんだろうな。ということで試合を楽しみに待とうっと。

2019/01/07

【ワイルドカード】ランを封じられ走られて惜敗 シーホークス@カウボーイズ戦

2018年シーズン最後の試合になってしまいました。プレイオフ・ワイルドカード戦でシアトル・シーホークスはダラス・カウボーイズに22対24で敗戦です。😭😭😭😭😭

うーん残念。。。もう試合がない。。。悲しい。。。えーーーーん。。。

敗戦の理由は――単純にカウボーイズの方が多くプレイを決めたということですかね。とにかくランが全然出ませんでした。レギュラーシーズンでは1試合平均160ヤードのランを記録していたオフェンスですが、この試合ではわずか73ヤード。RBクリス・カーソンは13回キャリーで20ヤード獲得、平均1.5ヤードという、え。。。😱😱😱というような状態でした。

ダラスのランディフェンスはリーグ5位。シアトルのランを止める対策を十分練って、それを試合に活かした結果でしょう。敵ながらお見事。その反面シーホークスは、ランを止められた際の対応が皆無ではなかったか。

止められても止められてもランを出す。あっという間にサード&ロングとなり、QBウィルソンにコンバートをお願いしたってそんなに簡単にできるもんではありません。

確かに今シーズンはこの試合運びで勝ってきた。ラン主体で時間をコントロールするというチームの姿勢を確立したはずだった。それが揺らいだ時にどうするのか。結果が出るまで自分のやり方を頑固に貫き通すのか。臨機応変に他のやり方を試してみるのか。

結果論ではあるが、もっとボールをラッセル・ウィルソンの手に委ねるべきではなかったのか。

元シーホークスのビートライターで現在はイーグルスをカバーしてる記者

「7年経過したが、ブレーク・ボートルにさせるみたいなオフェンスのデザイン、ゲーム管理は止めるべきじゃないだろうか。ラッセル・ウィルソンがいるのだから。良いことが起こるはずだ」

と試合後にツイートし、また他の解説者

「ウィルソンのパスで平均8.3ヤード、ウィルソン以外のランで平均2.8ヤード。優秀なQBがいるにもかかわらず、こんなコールをする試合は見たことない」

「ダラスのランディフェンスは5位、パスディフェンスは16位。12月のパスディフェンスは31位だったのを調べたはずではないのか」

「前半のファーストダウンでは、ラン平均2ヤード、パス平均14.5ヤードなのに、後半のファーストダウンでランを続けるとはどういうつもりだ」

と、かなりプレイコールを批判していました。そうかもしれません。「ラン・ラン・パス」というのが今年の呪文でした。もっと工夫したプレイコールをしてほしいと多くのファンは願っていました。

とはいえ、オフェンスだけではなくディフェンスも要所でビッグプレイを許していました。一番大きかったのが、3点差を追う第4クォーター残り2分30秒で3rd and 14を止められずに、ダラスQBプレスコットに走られてしまったこと。ここを抑えてフールドゴールに持ち込んでいれば、勝機は十分にあったのでは。

その後タッチダウンを決め、2ポイントコンバージョンも成功。オンサイドキックになりましたが、キッカー負傷のため急遽Pディクソンくんが代役となり、失敗して試合終了となりました。ディクソンくん、オンサイドキックなんか練習したことあったんでしょうか?「オレ、ほんとにコレするんかい?」って思ってたんじゃないのかな。

キッカーのジャニコウスキーさんが前半で故障し途中退場するなんて、誰が予想していたでしょうか。さっさとユニホーム脱いでジャージでベンチに座ってたので唖然としました。いやいや、いろんなことがあるもんですよね・・・。

ということで、残念ながらシーホークスは敗退してしまいました。あー、残念。1月もフットボールで盛り上がろうと思ってたんだけどなあー。

勝つときもあれば、負けるときもあるのが世の常ですね。しようがないので来季に期待しましょう。また一回り大きくなって戻ってきてくれるでしょう。もっとラッセルに暴れさせてほしいな。鉄壁のオフェンシブラインにしてほしいな。若手の選手がもっともっと伸びてほしい。シャキームもKJ・ライトさんに台頭するくらい頑張ってや。

今年は故障に苦しみ出番が少なかったWRダグ・ボールドウィンさんも、来年はWRロケットとの2枚看板でビッグプレイをお願いしたい。この試合でも芸術的なつま先残しを披露していました。ダグさん・・・惚れ惚れするわ・・・。


プレイオフはこれからどこを応援しようかな・・・ブリーズのセインツかな。肩の故障からカムバックしたQBラック+見違えるようなOライン補強に成功したコルツかな。などど思っているところです。

オフシーズンが長いなあ・・・・😩😩😩😩😩

2019/01/05

アーロン・ロジャースとHCマッカーシーの確執をTEルイスが語るの巻

今年の成績は6勝9敗1引き分け。2年連続でプレイオフ進出を逃したグリーンベイ・パッカーズは、12月初めに17対20でアリゾナ・カーディナルスに負けた後、12年間ヘッドコーチを務めたマイク・マッカーシーさんを解雇しました。

プレイコールに不満を持つQBアーロン・ロジャーズとコーチの確執は、これまでにも何度か報道されていました。マッカーシー解任直後、アシスタントコーチがQBロジャースのリーダーとしての資質に疑問を投げかけるツイートをすると、この人も直ちに解雇。内部の混乱をうかがわせるようなシーズンでした。

そんなおり、パッカーズのTEマーセデス・ルイスさんが試合中の様子を語っていました。ルイスさんはジャクソンビル・ジャガーズで12年間プレイした後、今シーズンはパッカーズと1年契約。シーズン後はフリーエージェントとなる予定の選手です。



「ロッカールームは今までと少し違ってた。ジャガーズでは、不満があれば誰でも口に出して話し合うんだけどね。パッカーズの不和は上から来ていた。ロジャーズにはロジャーズのやり方があったし、コーチはコーチでやりたいことがあった。

それを初めて見たのはハドルで。マッカーシーのコールが来ると、アーロンが「ダメだ」って言うんだ。「デバンテはこうしろ、マーセデスはあれをやれ、ラインマンはこう」って指示を出すんだ。それで4ミニッツオフェンスさ。40ヤードのでっかいパスをコンプリートしちゃうんだよ。とんでもないだろ。こんなの見たことないよ」

去年パッカーズに在籍した元TEマーテラス・ベネットさんは、パッカーズはタイトエンドのキャッチが少ない戦略を取っていると説明した後、

「アーロンは外側にボールを投げるのが好きだろ。フィールドの真ん中じゃなくて。19ヤードとか25ヤードパスで逆転!とか、見せびらかしちゃってさ。ははは」

なんて笑っていました。パスを出す方向を見ずに狙ったところにぴったりボールを出す、ポケット内でどんな角度でも、どんな状態でも自由自在にパスをあやつる。どのくらい大きい手をしてるのか分からないけど、とにかくすごい。と、アーロン・ロジャースを褒めてもいました。

まー、アーロン・ロジャースくらいになると大変ですよね。どっちが悪いとかじゃなくて選手もコーチも大変だろうなあ。ロジャースのほうが横柄なのは間違いないと思うけど。

ということでパッカーズの新ヘッドコーチは誰になるのか興味しんしんです。アーロン・ロジャースを指導する人ですよ。そんな人いるんかい。パッカーズってオーナーいないし、社長とかGMとか替えは利くだろうし、結局この人が一番偉いような気がしません?

2019/01/03

10年前にフットボールを断念したベアーズHCマット・ナギーの復活

2010年を最後にプレイオフから遠ざかり、最近では4年連続でNFC北最下位だったシカゴ・ベアーズが、今シーズンは12勝4敗と大躍進。3位シードでプレイオフに出場します。チームを率いるのはヘッドコーチ1年目の新鋭マット・ナギー。

最優秀コーチ賞の呼び声も高いナギーさん、10年前は新築住宅のセールスマンをしていたそうです。フットボールを諦め、一度は家庭のために堅実な仕事を選んだものの、紆余曲折を経てコーチ職を獲得した彼の記事を紹介します。


高校時代はクォーターバック。しかしで有名大学からの奨学金オファーは届かず、デラウェア大学へ。卒業後NFLからは声がかからず、グリーンベイ・パッカーズのトライアウトに挑戦しました。しかし不合格。アリーナリーグのフットボール選手となりました。2008年まで選手生活を続けましたが、リーグは閉鎖となり、新しい就職先を迫られます。

この時ナギーさんは30歳。4人家族で子供はもう2人増える予定、家のローンもありました。自分のキャリアとなるしっかりした仕事に就かなければ。「経済的にも精神的にもキツい時期だったよ」とナギーさん。

アリーナ時代のトレーナーに勧められ、ある会社社長と会うことになったのが2008年の秋。(このトレーナーは現在ボルチモア・レイブンズのスタッフで、当時この経営者のパーソナルトレーナーを務めていました)

トレーナーに執拗に頼まれて、しぶしぶ夕食の約束をした社長はラリー・ウィズダムさんといい、住宅建築・販売業を営んでいましたが、世間には不況の風が吹いていました。

「人々の生活がかかっていた。負債を抱え倒産する業者もあった。そんな時に、未経験者と会って話す?訳が分からない話だ」

乗り気ではなかったのに、ナギーさんと会い、話すうちにその人柄に引き込まれました。誠実で自信に溢れ、頭も切れる。コミュニケーション能力も秀でている。人間味があり、導けば大きな力を発揮するだろう。

「今、シカゴの人々が愛する彼の素晴らしいところが、その夜に見えていたんだよ」と語るウィズダムさん。

「経験は無いのに、君は私に仕事をくれという。沢山の人が求める仕事だ。なぜ君を雇うべきなのか、説明してくれ」

そう問われ、ナギーさんは躊躇することなく、社員の誰よりも熱心に仕事に取り組み会社のリーダーになることを約束しました。フットボールは過去のこと。妻とも相談済みである。ビジネスの成功がこれからの目標。フットボールはボランティアでコーチをするだけ。

さらに2回ほど会った後、提示されたのは出来高制のセールス職。家族の扶養にはを定額の収入が必要だと交渉し、年収1000万円の固定給を社長に納得させました。(すごいね!)

「ビジネス的な決断ではなく、直感だった。長期的に考えれば、マットは会社に利益をもたらしてくれる。そう信じたんだ。将来に賭けたんだよ」

「ラリーが僕の人生に現れて、こんな風に受け入れてくれるなんて。人とのめぐり逢いには何か理由があるのかもしれない。彼は僕の面倒を見てくれたんだ」と語るナギーさん。

就職後、仕事は順調で4週間で6件の住宅販売をするまでになりましたが、数ヶ月後、フットボールが手招きを。

大学時代のチームメイトで、当時フィラデルフィア・イーグルス職員だったブレッド・ヴィーチから、3週間のトレーニングキャンプでコーチのインターンをしないかと誘われたのでした。(ヴィーチさんは現在カンザスシティ・チーフスのGM)

仕事を頂いて感謝している。フットボールは辞めたと言ったのに、こんな話を持ち出して申し訳ない。社長がノーと言えば、もちろん自分はこの話を断る。軌道に乗った仕事の方が大事だし、家族もいる。と、ナギーさんが打ち明けると、意外なことにウィズダムさんからはイエスの返事が。

「仕事上でも成長するだろうと思ったんだ。戻ったら家をどんどん売ってくれるだろう。精一杯やるだけやって来い。終わったらここに帰って仕事に戻るだろう」

キャンプではクォーターバックが故障したため、急遽ナギーさんが80人ロースターに加わることもありましたが、キャンプ後は予定通り住宅販売の仕事に戻りました。

すると8ヶ月後、イーグルスのコーチ、アンディ・リードさんから電話が舞い込みました。アシスタントをしてみないか。年収は450万円。ほとんどが下働きになる。しかしNFLのドアに滑り込むことができる。

「彼は私を裏切るようでつらいと言っていた。とても言いにくそうだった。だから私は言ったんだ。マット、君は正しいことをしているよ。正直に、ありのままの気持ちを伝えているじゃないか。何か大きなことが始まるのかもしれない。自分の夢を追ったらいい。どこに行けるか、君にも私にも分からない。夢を追うんだよ」

夜に電話をかけてきたナギーさんに、ウィズダムさんはそう伝えました。

それから1年間、ナギーさんは朝3時に起床して自宅のランカスターからフィラデルフィアまで160 kmを車で通勤しました。時にはイーグルスの施設に泊まり込むことも。

「アシスタントのアシスタントだった。一度入ってしまえば、自分にはできると信じていた。執拗に、執念を持って、徹底的にやり抜く意思を持っていたら、機会さえあれば何だってできる」

イーグルスでは、ダグ・ペダーソンの跡を辿りました。2010年にリードさんがペダーソンさんをQBコーチに任命するとナギーさんはクォリティコントロールコーチに。ペダーソンさんがカンザスシティでオフェンシブコーディネーターになるとナギーさんはQBコーチに。2016年にペダーソンさんがイーグルスのヘッドコーチに就任すると、リードさんはチーフスのOCにナギーさんを指名しました。

「マットが昇進するのは当たり前なんだ。選手だけでなく、コーチ陣からもすぐ信頼を勝ち取るんだ」と評価するのは、NFLへのきっかけを作ったヴァーチさん。

リードさんの元、カンザスシティでOCを2年間務めた後、2018年シカゴ・ベアーズのヘッドコーチ職にマット・ナギーさんは就任しました。

オフシーズンのNFLミーティングで、スーパーボウル優勝後のペダーソンさんに会った時、「後を継いで、ヴィンス・ロンバルディ・トロフィーを取るからな」とナギーさんは語ったそうです。

そんな2人が今シーズン、ワイルドカードで対戦します。そして向こう側のAFCには師匠アンディ・リードさんが控えています。

さて、10年前の出会いからナギーさんとラリー・ウィズダムさんは親交を続け、チーフスやイーグルスの試合に招待したこともありました。が、実はウィズダムさんはシカゴの郊外で生まれ育った、根っからのベアーズファン。家族一同、熱狂的に応援しています。

「まさか、こんなことになるとはね」とウィズダムさんが言えば、「ラリーはダイハードなベアーズファンなんだ。人生ってクレイジーだね」とナギーさん。

かつての雇用主をベアーズの施設に招待し、案内もしました。ベアーズが、あと3回勝てばスーパーボウル出場なんて、ウィズダムさんは信じられません。

「マットのことを嬉しく思う。ベアーズファンとしても嬉しいんだけどね。スーパーボウルが欲しいな。彼が導いてくれることになってたんだな。でもそれは彼が魔法の杖を振ったとか、正しいプレイコールしたからじゃない。彼の指導力なんだ。内に秘めた強さ。周りの人間の能力を引き出す力。マットを信じているよ。10年前と同じように。これから何が起こるか、待ちきれないよ」

と語っています。

上の写真は左からベアーズGM、ラリー・ウィズダムさん、ナギー、ウィズダムさんの息子です。ベアーズの施設、ハラスホールを訪れた時のもの。

ナギーさん、そういやサンバイザーが好きみたいですけど、それもペダーソンさんの真似してるのかな?シカゴって寒いだろうに、今週末の試合もサンバイザーかな・・・なんてどーでもいいことを気にしながら、週末のイーグルス対ベアーズ戦を楽しみにしたいです。どっちかと言えば、ベアーズが勝つような気がするけど・・・・・。どうかな?

2019/01/02

シーズン終了と同時にアントニオ・ブラウン劇場が開幕の件

みなさん、明けましておめでとうございます!今年はもっと記事を書くのが目標です。(去年の記事数の少なさに呆れました)よろしくお願いいたします。

さて、NFLはレギュラーシーズンが終わり、さっそくヘッドコーチ解任のニュースがあちこちから流れてきました。結果が出ないとすぐクビが飛ぶ、シビアな業界ですよね。個人的にはライオンズのコーチが威張ってて嫌だなぁ、ルーク(・ウィルソン*前シーホークス)は楽しくやれてんのかなぁ、コーチ変えてほしいなぁと部外者ながら密かに願っているのですが、まあそれは別の機会に。

最後の最後でプレイオフ出場を逃したピッツバーグ・スティーラーズですが、第17週のベンガルズ戦でスターワイドレシーバー、アントニオ・ブラウンさんは膝の故障で欠場と発表されていました。


ところが、実はロッカールームでの争いが原因で試合出場を認められなかったという事実が後日発覚。

水曜日の練習で怒りを爆発させ、QBロスリスバーガーの方向へボールを叩きつけた。それ以後練習を欠席。土曜日のウォークスルーも、土曜夜のホテルでのチームミーティングにも欠席。ヘインツフィールドには毛皮のコートで顔を見せましたが、ハーフタイムにはもう立ち去っていたとのこと。

関係筋(ってチームメンバーですが)によると、ブラウンさんが試合に出るつもりで来たのでチームメイトは驚いたそうです。水曜日の出来事については「見てる方が恥ずかしくなる」、「今まで見た中で最低」と表現しています。

また1週間前には、練習施設には来ているのにチームミーティングには顔を出さなかったことも。その週のニューオーリンズ・セインツ戦には出場していました。

アントニオ・ブラウンさんのこの一連のドラマは今に始まったことではなく、そういえばシーズン中もミーティングをサボったとか、OCとサイドラインで口論してたりしていました。

去年は、試合後のロッカールームでのコーチによるスピーチを勝手にフェイスブックライブでストリームしていて批判されたこともありました。

水曜日の争いで「もうここは終わりだ。トレードに出せよ」と言い放ったというブラウンさんは、その後サンフランシスコ・49ersのキトルさん(ようAB、どうしてる?)に思わせぶりなリツイートをして、ファンをヤキモキさせています。

えー49ers?やだなぁ、ガロポロまたはQBマレンズにHCシャナハン+ABとかやめてほしい・・。同地区なので一応反対しときます。ABはAFCのどっかにいたらいいやんか。ぐちゃぐちゃ言っとらんでピッツバーグにいろよ・・と思うんですが。

この件で、現在解説者を務める元NFL選手が何人かブラウンさんをかなり辛辣に批判していました。まず、元スティーラーズのライアン・クラークさん。

人一倍練習に熱心なことは認めるが、自分のスタッツだけを重要視する選手だ。自分がどう見られるか、どういう扱いを受けるかが第一で、チームのことは考えない。3年目のブラウンはコーチや選手たちに怒鳴り散らしていた。「あいつと大型契約を交わしたりしたらモンスターを作ることになるぞ」と警告したことがある。スティーラーズはもうブラウンズを放出した方がいい、とはっきり。

元ブロンコスのマーク・シュレレスさんは

スティーラーズHCトムリンは「代わりの選手が見つかるまでは使う」という主義のようだが、代わりがいなくてもブラウンはいないほうがいい。11人の選手がそれぞれの役割を務めなければプレイが完了しないのがフットボールというスポーツなのに、どうしてレシーバーの選手がそれを理解できないのか分からない。

元グリーンベイ・パッカーズのグレッグ・ジェニングスさんは

ピッツバーグ・スティーラーズというしっかりしたチームで、深いバスに定評があるロスリスバーガーをQBに持って、何が不満なのか。文句ばかり言う自分勝手な選手は、望みどおりにトレードに出したほうがチームのためになる。

みなさん厳しいことを言っています。アントニオ・ブラウンだけでなく、スティーラーズは今年いろいろありました。RBレビオン・ベルがホールドアウトして、オフェンシブラインの選手がベル批判をし、QBロスリスバーガーはラジオでチームメイトの批判してたし・・・。

HCマイク・トムリンさん大変だなあ。選手の舵取りってむっちゃ大変そう。でかいエゴを持った選手をまとめ、その上試合には勝たねばならぬ。NFLヘッドコーチってよっぽどタフじゃないとできませんね。ため息。

ということで、アントニオ・ブラウンはトレードになるんでしょうか?来シーズンのキャップは約22億円とのことなので、そう簡単に受け入れるチームはないのでは。でも予想外のことが起こるのがNFLなので、何とも言えません。

いろいろドラマがあリますよね、あちこちのチームで。そういやレビオン・ベルはどこに行くんやろな〜というのも気になるし。1年間ホールド・アウトした選手って私は初めて見ましたが、オーナーに干されたりしないんでしょうか。裏で手を回されて?

プレイオフと合わせ、各チームの動向も楽しんでいきましょう。今年もよろしくお願いいたします。いい年になりますように。😃😃😃

2019/01/01

【第17週】なんとか10勝シーズンで終えることができました! カーディナルス@シーホークス戦

2018年レギュラーシーズン最終戦はホームでアリゾナ・カーディナルスとの対戦となりました。ここまで3勝12敗のカーディナルスなので、軽く勝てるのかなと思っていましたが、いやいやそんなことはありません。最後までもつれ、残り時間ギリギリでフィールドゴールが決まるという冷や汗ものでした。27対24のやっとこ勝利。

ま、勝ったからいいですかね。しかしなんでしょう、どのチームとやっても結構きわどい試合になってしまうんですよね。スリルがあると言えばある。呆れると言えば呆れる。これで先週負けていたら、盛り上がれずにプレイオフに行くところでした。

オフェンシブラインのJD・フルーカー及びJR・スィージー選手が怪我で欠場していたせいで、パスプロテクションがかなり手薄になりました。サックが6回。今年の第1、2週そして昨シーズンをちょっと思い出しました。そうだった、Oラインがまずいとこんなになるんだった・・・って。

最初のドライブでインターセプトもあったし。2回もパントブロックされたし。頼りのWRボールドウィンさんが連続でドロップしたし。5回連続で3凡退したし。(ああ・・見たことあるわこんなの・・・)負けてもおかしくなかった試合です。

カーディナルスのルーキーQBローゼンくんが良くなかったので助けられました。けっこうパスを外してましたが、え、もっとできるハズじゃあないんですか?負けが込んだシーズンで自信をなくしてるのかもしれません。成長させてくれるコーチに出会えればいいんですが。ルーキー、がんばれ。

RBクリス・カーソン、シーズン最長61ヤードランが出ました。「そんなに走れると思ってなかった。スピードがあるわけじゃないから」なんて謙虚なことを語るこの人、今シーズンの記録は1151ヤードです。立派。シーホークスのランニングバックとして年間1000ヤード以上を記録したのは、2014年シーズンのマーショーン・リンチ以来。

タックルを振り切り、1ヤードでも前に進もうとする彼の走りからは、固い意思がひしひしと伝わります。真摯な姿勢に頭が下がる。正座して握りこぶしを膝にして見ておりますよ。

ドラフト7巡の2年目。ルーキーだった去年は第4週で足首を怪我してIRへ。体重を増やしてトレーニングキャンプに戻り、その成長にキャロルコーチが驚いていました。シーズンオフにどんだけ鍛錬したんでしょうか。プロ入り最高のシーズンとなって、本当に良かったです。




WRタイラー・ロケットくんもプロ入り最高の年となりました。965ヤード、10タッチダウン。1000ヤード未満か、たいしたことない・・と思ったあなた、ターゲット数に注目してみてくださいな。

フリオ・ジョーンズさんを始め、上位のレシーバーはみんな150回くらいターゲットにされてる中で、ロケットくんなんかたったの70回ですよ。平均16.9ヤード獲得。シーホークスなんかパスの回数がリーグいち少ないチームなんですよ。でもコスパ最高じゃないですか!

ウィルソン→ロケットの長いやつ、今シーズンは何回も見させてもらいました。プレイオフでももっと見せてくれるといいな。


ディフェンスは、LBボビー・ワグナーがシーズンを通して安定の大黒柱としてチームを牽引しました。DEフランク・クラーク、DTジャレン・リードは2人で24.5サックを記録。ドラフト外ルーキーのDTプーナ・フォードくんも活躍中。ルーキーCBトレ・フラワーくんもいい感じ。若い選手が伸びていくのを見るのは、本当にいいもんです。

また、この試合ではターンオーバーがプラス1(インターセプト-1、ファンブル+2)でしたが、シーズンを通してはプラス15で、2013年以来のリーグ1位とのこと。🎉🎉🎉

というわけで、いよいよプレイオフへ突入です。土曜日の2試合目、対ダラス・カウボーイズ戦は勝てるんじゃないでしょうか?何が起こるか分からないNFLなので気は抜けませんが、3回くらい勝ってほしーーー!

レッツゴーーーーー!