2022/03/31

【祝】LBボビー・ワグナーがロサンゼルス・ラムズと5年契約で同意

シアトル・シーホークスを10年間肩に担いできた力持ち、LBボビー・ワグナーがロサンゼルス・ラムズと契約成立したとのニュースが届きました。詳細はまだ明らかにされていませんが、5年約50億円、インセンティブを加えると65億円になるらしい。

ワグナーさんはカリフォルニア州オンタリオの出身で、ロサンゼルスからは車で40分という、いわば地元。家族や友人も喜んでいることでしょう。スーパーボウルで優勝したラムズの一員になることも晴れがましい。

シーホークスとは同地区なので、敵チームというわけですが、まあそんな些細なことはどうでもいい。フットボール・イズ・ファミリーと言うじゃないですか。

ボビー・ワグナーのニュールック。

「まずシアトルに感謝したい。このカリフォルニアっ子のNFLドリームを受け入れてくれた。良い形で終われなかったが、これだけははっきりしておきたい。シアトルへの愛はこれからも変わることはない。シアトルは僕のふるさとだ。愛してもらったことは忘れない。

新しい出発に胸を踊らせている。すべてが始まった場所に戻り、ラムズの一員となる。いろんな意味で楽しみだ」

ということです。張り切ってるしてるみたいですね。ボビー頑張って!期待してるよ!

「良い形で終わってない」とは、あれ、チームがワグナー本人への通告が遅すぎたことですね。

「なんか変だろ。オレは10年やったんだ。だけど彼らからは聞いてない。戻ってこないことは」

って、リリースの速報が出た3日後にワグナーさんがツイートしてたんです。はあぁ?!3日も経ってんのにィ?!GMシュナイダーさんもHCキャロルさんも公式声明出しときながら、ボビーとまだ話してないのぉ?

ちょっと怒っちゃう私も。

数日後の記者会見では、GMとHC二人揃って、「すんませんボクらの落ち度でした。めんご」って謝ってたので、まあいいけどぉー。いろいろ忙しかったのかもね。知らんけど。

さて、シーホークスのWRメトカーフくんは、二人の先輩の旅立ちが超ショックだったと語っています。

チームの担当者から「ウィルソンが移籍するかも」と聞いた1時間後にはそれが現実となり、「ラスがいなくなった。どうしよう」と思っているうちにワグナーもリリース。

「ボビーとボクは兄弟同然なんだ。いなくなるって聞いて、心が傷んだ。毎週火曜は一緒にトレーニングしてたんだ。彼はボクにいろんなことを教えてくれた。兄貴のような存在だった。本当のプロフェッショナルだ」

と言い、二人がいなくなった今、リーダーとなってチームを率いて行く覚悟をしているとのこと。そうか、DKも大人になる時が来たな。期待しようじゃないか!

なんか、元シーホークスCBリチャード・シャーマンさんによりますと、ワグナー獲得にはレイブンズが最後までプッシュしてきたようですが、結局SBチャンピオンに決まったとのこと。

ということで、シーホークスの一時代が終わりを告げ、時の移り変わりをひしひしと感じますね。時間は待ってくれません。NFLの来シーズンは、どのチームもかなり様変わりするみたい。ブルーとイエローのボビーかぁ。ひょええええ。応援したいなあ。ラムズだけどね・・・。

2022/03/24

シーホークスのQB1ドリュー・ロックの初記者会見

みなさんこんにちは。スター選手の移籍報道が続くNFLオフシーズンいかがお過ごしでしょうか。

さて、QBラッセル・ウィルソンのトレードでデンバー・ブロンコスからシアトル・シーホークスにやって来たQBドリュー・ロックくんが、先日シアトル到着後初めての記者会見を行いました。

ブロンコスの試合はあまり見ていなかったので、これまでドリュー・ロックといえば印象に残っているのはこのビデオのみ。

陽気なアメリカの青年という感じですね。明るさが取り柄かと思いきや、記者会見ではなんかけっこう大人っぽくなってました。

2019年ドラフト2巡全体42位でブロンコスに指名された今年4年目の25歳。昨年はQBブリッジウォーターの控えでした。彼にとっても、新しい環境で2度めの挑戦ということで、張り切っている様子です。

高校、大学、ブロンコスと、これまでずっと背番号3番を着ていましたが、シーホークスでは2番を着ることになりました。

「シアトルにとって、ラッセル・ウィルソンは特別な存在だ。インディアナポリスなら18番を着れないし、グリーンベイなら12番は着れない。これは僕から彼への敬意だ。でもそれだけじゃない。僕は自分の物語をここで作りたい。2番が何をするか見てみたいんだ。ウィルソンと争うのではなく、2番ドリュー・ロックとして記憶を残したい」

と語っていました。拍手!

気負っている風でもなく、自分に忠実という感じで、好感しか持てません。

ルーキーの時、コンバインでHCキャロルさんと会った際には「興奮して脇の下に汗をかいた。エネルギーを感じたよ。一緒にやりたいと思ったし、ひと廻りしてここに来たのはクールだ」とも話していました(ヨイショ)。空港で検査待ちをしている時にWRメトカーフから電話が入り、WRロケットともすでに話しているそうです。

2019年ドラフトを調べてみたら、1位指名がQBカイラー・マレーくんの年でした。同期にDEニック・ボサ、QBダニエル・ジョーンズ、WRメトカーフ、QBガーデナー・ミンシューの名前もあり。

先発争いに全力でぶつかる姿勢ですが、「少し僕を信用してくれたら、能力とスキルは持ってる。勝利に貢献できると思う」と、チラッと言ってたのが、ちょっとかわいかったです。そうか、頑張ってくれ!期待してるよ!

なんかもう、トレードのショックは過ぎ去り、「ドリューいいじゃん、よし、今シーズンはこれで行こ!」という気になっています。自分でも驚くほどの気持ちの転換。

ブロンコスのオレンジ色を着たウィルソンを見ると心は痛みますが、インタビューの最後に"Let's ride!"とか言っちゃってて、はあぁ?!ってなりました。シーホークスの時に使ってた"Go Hawks!"の代わりか。ブロンコは馬だからrideってさ、考えた末かもしらんけど、ダッサ〜!!

いや、ブロンコスの試合も見ますけどね。シーズン始まったら。

シーホークスは再建ではなく、勝ちに行くようです。QBを含め、選手の変動もまだまだ続きそうなので注目していきましょう。

2022/03/16

シーホークスがドラフト指名するかもしれないQBマリク・ウィリス

みなさんこんにちは。トレードやフリーエージェントで慌ただしい昨今いかがお過ごしでしょうか。

昨年に続き今年もドラフト1巡指名権がなかったシアトル・シーホークスですが、QBラッセル・ウィルソンの電撃トレードにより、デンバー・ブロンコスから2022年ドラフト1巡全体9位の指名権が飛び込んできました。

ブロンコスからはQBドリュー・ロックくんもやって来たわけですが、彼が先発では、ちと厳しい。でしょう?フロントだってそう考えてますよね?知らんけど?だいたいウィルソンを放出するって、その後のアテというか、計画があってのことですよね?

ひょっとして3月1−7日に行われたNFLコンバインで、シーホークスの将来を託せる選手を見つけたんちゃうの?ということで、急に名前が浮上しているのがリバティ大学QBマリク・ウィルスくんです。(ちなみにウィルソントレード報道は3月8日)

コンバインでのハイライトがこちら。解説者が「ラインバッカーのような体型」と語り、ロングパスで会場を沸かせています。

 試合のハイライトでは、ディフェンスをかわす力強いランが印象的。なるほどウィルソンのプレイとよく似てるなあ。

ジョージア州アトランタ出身。オーバーン大学に2年在籍後、リバティ大学に編入し、先発QBとして2年活躍しました。NFLのサイトによると、肩はジェイ・カトラー、体格とプレースタイルはジェイレン・ハーツと評されています。肩が強く、走れるQB。パスの正確さに欠けるかも。身長184cm、体重99kg。

コンバインでは面接でも印象がよく、ワンダーリックテストは32という高得点。「頭良すぎて、脳みそから考えが溢れ出てる」と評されてました笑。なんだそりゃ。

家族とか小さい頃のエピソードとか知りたいけど、そんな記事は見つかりませんでした。ドラフト後には取材が入ったら、また人物像が浮かび上がるでしょう。コンバイン週間に、こんなビデオも出回ってました。

インディアナポリスの街角でスーツケースを開け、ホームレスの人にシャツを渡している彼。

ヤラセを疑う人もいたようですが、そうではありません。こんな行動が自然にできる青年って、すごいね。

スティーラーズが狙っているとも聞いたし、シーホークスは例によってGMシュナイダーさんがトレードバックして2巡3巡の指名権を増やすのかもしれないですが、やはりちょっと気になります。

シーホークスは、Sクアンドレ・ディグスとの再契約が報道され、ひとまず安心しました。QBウィルソン、LBワグナーはいなくなりましたが、再建ではなく今シーズンも勝ちに行くのではないでしょうか。QBの補強は、これからあるんじゃないのかな?

WRタイラー・ロケットは元ナイナーズのQBキャパニックとの練習を公表し、ファンの間ではマーカス・マリオタ、ガーデナー・ミンシューの名前もあがっています。

本当にどうなるんでしょうか。今年のドラフトは4月28日ラスベガス。それまでにトレードもフリーエージェント契約もどんどん来るでしょう。アッというニュースを期待したいです。

2022/03/12

ラッセル・ウィルソンのトレードとボビー・ワグナーのリリースが一度にやってきた

みなさんこんにちは。シーズンオフをいかがお過ごしでしょうか。 

スーパーボウルの後しばしのんびりしていたら、いきなり電撃ニュースが飛び込んできました。シアトル・シーホークスのQBラッセル・ウィルソンがデンバー・ブロンコスへトレードです。

はああああッ?!

驚愕。昨年から噂はあったものの、コンバインの記者会見でHCキャロルさんは「新しいクォーターバックは探してない」って言ってたし、ウィルソンだって数日前テレビで「シアトルが気に入ってる」って言ってたし、少なくとも今年の移動はないものと思ってました。

なんだよもう・・・。

いちおうトレード内容は以下の通り。正式発表は、リーグイヤーが始まる3月16日東部時間午後4時以降になるようです。

ウィルソンがきっかけでシーホークスが好きになり、ズブズブとNFLにハマった身としては、一体これからどうしたらいいのか。いっそのことデンバーとやらに引越してしまおうか・・・。

フランチャイズQBを放出するなんて、いったいGMシュナイダーさんは何を考えているのだ。チームを託せるQBがいる幸運を、あっさり手放すのか。ドリュー・ロック?えええ?

と混乱してる間に、LBボビー・ワグナーがリリースされるというニュースが。

2012年ドラフト2巡と3巡で指名され、シーホークスを引っ張ってきたこの二人が同じ日に去ることになるとは。ちょうど10シーズン。第48回スーパーボウル優勝時のメンバーで、最後まで残っていた選手です。

なんと儚い。

できることなら、ふたりともシーホークスのままで引退してほしかったけど、プロの世界は厳しいです。年齢とキャップスペース。個人よりチームの勝利が優先のビジネス。過去は振り捨て、1年、2年先を見て走らなければ取り残されてしまうという世界。

シーホークスは新体制で行く決心をしたんでしょう。

ワグナーが次のチームを自分で選択できるように、トレードではなくリリース。ウィルソンにはワシントン・コマンダーズ、フィラデルフィア・イーグルスからもオファーが来ていましたが、ウィルソン側が拒否したとも報道されています。

ウィルソンがシアトルから出たかったんでしょう。新しい環境でスーパーボウルに挑戦したかった。同じ場所に留まって同じことをするより、未来に一歩踏み出したかった。

2018年のドラフト前、GMシュナイダーさんがQBジョシュ・アレンのプロディに参加した時から、フロントとウィルソンの関係に少しずつヒビが入っていったのかな。2年後の再契約でQBに年50億円払うことは、チームの指針と外れると判断し、早めに手を打ったのかも。

ひとつの時代が終わった寂しさはありますが、今まで夢をみせてくれたことへ大いなる感謝の意を表したい。

だって本当に試合が待ち遠しかったもん。走って帰宅してテレビで試合見たかった。一つのプレイに一喜一憂した。悔しい試合もあったけど、勝った時の嬉しさと言ったら。

負けた試合だって、今思い返してみるとそれは大事な一瞬だったなあ。いろんなことがあって、それが今は輝いて見えるだけです。

などど振り返りながら、毎日の生活もささやかなことを楽しんで行きたいと思うわけです。

ラスもボビーも、シーホークスを去った過去の選手の皆さんにも巡り合うことができて本当に良かった。新天地での活躍を祈ってます。

シーホークスは応援し続けるでしょうし、ブロンコスの試合も見よう。ボビーもいいチームに決まるといいな。NFCに来ないでほしいけども。

これはこれで、来シーズンもかなり楽しみになって来ました。まずはQB、どーなるん??