2017/02/04

NFLを引退して自分の道を歩むパット・マカフィーさんに乾杯!

スーパーボウルを控えた今週、インディアナポリス・コルツのパンター、パット・マカフィーさんが引退すると電撃発表しました。

えーーー!こんなの予想外!!どショックーーー!!!

シーズンオフはコメディアンとしても活動しているマカフィーさん。パンターというマイナーなポジションでありながら、いろいろ見せ場を作ってくれる選手でした。「マカフィーさん、今日はいったい何を?」と試合のたびに楽しみにしておりました。

背番号1番がマカフィーさんです。パントと見せかけQBに早がわり。かと思えば、ラインバッカーのようなビックヒットをお見舞い。オンサイドキックを蹴って、そのまま自分でボールをカバーするというワザも披露してくれました。


マカフィーさんは、29歳。5年14.5億円契約の2年を残しての引退です。早すぎるといえば、確かに早すぎる。パンターだもの、あと数年やってよ・・。

「インディアナ州のみなさんへ」というメッセージで、マカフィーさんは地元のファンの方々へ感謝を伝えていました。

2009年のドラフト222番目の指名でコルツに入団。2年目には、夜中に泥酔しての挙動不審から警察に捕まるという事件を起こしました。自分のしたことが恥ずかしくて、落ち込んだそう。食べても吐いて、体重は8キロ減。そんな時、ファンから応援ツイートや手紙がどしどし届きました。「パットはオレたちの男だよ」「もう平気だよ」と。

「この時からずっと、インディアナ州のみんなに借りを返さなきゃと思っていた。フィールドの中でも、外でも」

チャリティーイベントやコメディーの仕事で、州内を飛びまわったマカフィーさんは、この土地の人情に惚れ込みます。ピッツバーグから両親を呼び寄せました。お父さんはインディアナポリスで事業を始め、家族全員がここに根を下ろしました。

これからは、「バースツール・スポーツ」というメディア会社に参加し、インディアナポリスのヘッドクォーターから情報を発信していきます。インディアナポリスがどんなにいい所か、世界に知らせたいとも語っています。

「ここ数年、考えていたことなんだ」

と、インタビューでは答えていました。小さい頃からコメディーが大好き。自分でネタを考えてショーを演じていた時、「これが自分のするべきことなんだ」と確信したそう。NFLでパントを上げるのもいい。けれど、人を笑わせた時に感じる「人の心に触れた。誰かの1日を楽しいものにした」という達成感は、キックでは得られないものだと。

加えて、膝の問題もありました。シーズンオフには、過去4年で3回目の膝の手術が待っている。もっと先の将来にも、多分手術しなければならないはず。

パンターって、正直、私は軽く考えていましたよ。「4th downでキックするだけ。1試合に3回か6回」って。「タックルしなくていいし、されないし、ラクな役目じゃん」って。でも、手術3回!?

いや、人のやってることを、よそ者が簡単に見くびったりしちゃいかんよ・・と反省。

そんな状態の時に、新しい会社を一緒に大きくしないかというオファーを受けました。よく考えてみれば、完璧なタイミングじゃないかと。そういうことらしいです。

今までのように年収3億円はもらえません。でも、知っている人の借金は全部返したし、お父さんも事業を持っているし、なんとかなるだろう。(そういえば、マカフィーさんはクリスマスにインディアナポリスの人たち115人の電気料金払っていましたよ・・)

「ま、将来文無しになったら、道を誤ったって言われるかもしれないけどね」

だそうです。

そうか。そうならいいや。マカフィーさんがそう言うんなら、拍手して送り出す以外ないでしょう。グッドラックって。ちょっと寂しいけど。

というわけで、パンターがいなくなって悲しいスナッパーのオバートンさん。誰か、ハグしてやってくれ・・・。

A photo posted by Matthew Overton (@mattoverton_ls) on


0 件のコメント:

コメントを投稿