2022/01/19

【スーパーワイルドカード】最後の14秒に一体何が起こったのか 49ers@カウボーイズ戦

 ワイルドカードが終了しました。シーズン17試合に増えた今年は3日で6試合。一方的な試合もありましたが、サンフランシスコ・49ers対ダラス・カウボーイズ戦は、最後の最後まで試合がもつれました。

試合時間残り32秒で攻撃のチャンスが訪れたカウボーイズ。得点は23対17で、6点リードされていますが、タッチダウンで逆転サヨナラの場面。パスを3回決め、残り14秒で敵陣41ヤードまで攻め込みました。で、次のプレイがこれ。

走った?と思ってるうちに試合終了。モタモタしてボールをスパイクするのが遅れました。見てる方も唖然としたけど、選手も呆然。カウボーイズにとっては、あっけないシーズン終了です。

残り14秒。タイムアウト無しでのクォーターバックドロー。

試合後、カウボーイズHCマッカーシーさんは「プレイコールは正しかった」と断言しました。「50ヤードからヘイルメリーか、25ヤードからのパスか」と。毎週練習してたプレイとも語っています。マジ?

1秒を争うこの場で、フィールドの真ん中を走るのか。タックルされて、大きなディフェンスの選手が上に乗っかり、立ち上がるのに時間がかかるかも、とは考えないのか。

QBプレスコットがダウンした後、チームは明らかにカオス状態。慌ててセンターにボールを渡してますが、これはミス。スナップの前は、審判がボールにタッチする事になっています。

WRラリー・フィッツジェラルドさんの見本がこちら。

解説者の説明によれば

1.QBプレスコットはさっさとダウンする必要があった。あと3ヤードより2秒が大事。

2.審判を探してすぐボールを渡せ。審判は60代なのでボールを投げてはダメ。ちゃんと手渡しすること。

3.オフェンスは急いで位置につく必要があるのに、のんびり歩いている選手がいる。(リンク先のビデオ1:33)切迫感が全くない。

瀬戸際の、このプレイを練習していたと言うなら、明らかに練習が足りなかった。審判なしで練習していたのかな。審判がスクリメージラインのずっと後ろに位置していることを考慮してないでしょう。

なんかこう、コーチ陣の浅はかさが露呈しちゃった感じ。

こんな場面もありました。フェイクパントは成功したけど。

スペシャルチームが、何故かフィールドに残りました。「ディフェンスにタイムアウトを取らせるためじゃないか?」と解説のロモさんが驚いてますけども。結局オフェンスが出てきて、ディレイ・オブザ・ゲームの罰則でマイナス5ヤード。

あちゃー。

HCマイク・マッカーシーさんは2020年にカウボーイズのヘッドコーチ就任し、今年2年目。去年6勝10敗から今年は12勝5敗と成績を上げました。2018年まではグリーンベイ・パッカーズのヘッドコーチを13年務めました。

就活でカウボーイズのオーナーであるジェリー・ジョーンズさんと面接した時には、「2019年のカウボーイズのフィルムを全部見た」と自分を売り込んだそうなんです。しかし後日、記者会見で「仕事がほしかったんだ。すべてのプレイを見たわけじゃない。分かるだろ?」とボロリとこぼしたという逸話もあります。

正直といえば正直。あちゃーと言えばあちゃー。

大きな疑問を残してカウボーイズのシーズンは終了したというわけです。

あれ、なんか、北の方、ウィスコンシン州あたりから、髭生やしたおじさんの高笑いが聞こえてくるような気が・・・しませんか?


0 件のコメント:

コメントを投稿