2023/04/04

秒読みに入ったかもしれないアーロン・ロジャースの移籍はいつ

みなさんこんにちは。オフシーズンをいかがお過ごしでしょうか。なんと、もう4月。ドラフトまであと少しですね。

先日は、レイブンズQBラマー・ジャクソンが3月2日にトレード希望をチームに伝えていたとツイッターに投稿し、話題になっていました。まだまだ落ち着かないNFL界隈です。

そんな中、なかなか決定しないのがQBアーロン・ロジャースのニューヨーク・ジェッツへの移籍。チーム同士の話し合いが難航か。もうすぐ決まると言う噂もあり、ドラフト前には決着するはずという話も聞くのですが、これまでの流れを振り返ってみましょう。

1月8日

レギュラーシーズン最後の試合で、デトロイト・ライオンズに敗戦したグリーンベイ・パッカーズ。QBロジャーズはWRコブと肩を組んでランボーフィールドを後にしました。これがランボーで見るロジャース最後の姿か・・・と思うとしんみり。

通路でカメラマンの撮影をたしなめるロジャースにも同感でした。そっとしといてあげて。常日頃彼を憎らしく思っている人(自分)でさえ、そんな感じ。

試合後の記者会見では、今後の動向はゆっくり考えたいと話していました。

1月26日

ナサニエル・ハケットがジェッツのオフェンシブコーディネーターに就任。昨年はデンバー・ブロンコスのヘッドコーチでしたが、成績不振のためシーズン終了を待たずに解雇。その前はパッカーズで3年間オフェンシブコーディネーターをしていました。この間にQBロジャースは2年連続でリーグMVPに選出されています。

QBロジャースのハケット称賛は周知のことだったので、QB獲得のための第一歩ではと噂されました。

2月23日

「ロジャース、暗闇から帰還す」との大見出しがスポーツニュースに。「自分が今どこにいるのか、人生の立ち位置を知りたい」というQBロジャースは4泊5日を暗闇の中で過ごし、この日現実世界に戻りました。

オレゴン州の隠れ穴。半地下でクイーンサイズのベッドが一つ、バスルームと瞑想用のマットがあるそうです。

今後の動向についての表明は、この時点でまだなし。

3月7日

オーナー、GMダグラス、HCサラー、OCハケットを含むジェッツ使節団が、カリフォルニア州のQBロジャース自宅を訪ねたと報道されました。やはりジェッツはその気です。

パッカーズの了承は得ているのでしょうが、すごいですね。プライベートジェットに乗って、オーナー様御一行が参上って。

3月14日

ジェッツがWRアレン・ラザードと契約すると報道されました。パッカーズに5年在籍したフリーエージェントの選手です。

同日、「QBロジャーズはジェッツに獲得してほしい選手を提示。WRランドル・コブ、WRアレン・ラザード、TEメルセデス・ルイス、そしてWRオデル・ベッカムJR」という情報も流れました。

3月15日

ロジャースがパット・マカフィー・ショーに出演。ジェッツでプレーする意向を表明しました。

・暗闇に入った時には90パーセント引退するつもりだったが、出てきた時には現役続行の気持ちに変わっていた。

・パッカーズからは「ゆっくり決めてくれ、戻ってくるなら喜んで迎え入れる」と言われていたが、暗闇から出て携帯電話をWi-Fiにつないでみたら、自分抜きでチーム構成を進めている事が分かった。

「暗闇の後、パッカーズに戻ってくれと言われたら戻ったか?」と聞かれて、「いや、彼らが自分抜きでやろうとしているのは昨年から感じていた」とも語り、この辺は矛盾してるんですが、現在のフロントへの不満は明らか。自分をドラフト指名した、過去の首脳陣は良い人達だったと強調していました。(その中には現在シーホークスGMシュナイダーさんも)。

3月27日

例年のチーム合同会議に参加したパッカーズGMグーテクンストが、シーズン終了後に何度もロジャースに連絡したが返信がなかったと発言。「連絡がとれない時点で、GMとしての仕事をしなければならなかった」

以上のように色々動向はあるものの、トレードの正式決定はまだ発表されていません。当初はパッカーズがドラフト1巡指名権を要求したが、条件は緩和したという話も聞きます。

ジェッツ側としては、今シーズン後に引退する可能性もある選手に1巡は出せない。今年の成績と来年のロジャースの進退を考慮に入れた条件付き指名権になるかもしれません。

ややこしそうな交渉がこちらの記事に。

ジェッツの今シーズンプログラムは4月17日に始まります。実際の練習が始まるのが5月後半、ミニキャンプが6月中旬。ミニキャンプまでは出席義務はないので、過去何年かロジャーズの参加はミニキャンプからになっています。

しかしジェッツとしては早くトレードを決めて、シーズンの準備を始めたいところ。

4月27日がドラフトです。パッカーズはこの日の指名権が欲しいはず。5月1日までにはQBジョーダン・ラブの5年目オプションも決定しなければなりません。行使されれば約20億円保証。

一方で、6月1日より前にトレードの場合、パッカーズはロジャースのサラリーキャップ40.3億円を今シーズン負うことになります。6月1日以降にトレードの場合はキャップは分割され、今年15.8億円、来年24.5億円。

もしドラフトまでにトレードが決定しなければ、パッカーズにとってトレードを急ぐ必要はなくなります。浮いたキャップ分で選手を補強したほうが得策でしょう。

万が一、話がまとまらない場合、ずるずると7月下旬のトレーニングキャンプまでトレードが伸びる可能性もあり。しかし、ジェッツとしてはそれは避けたい。

また、ロジャーズは今年58.3億円が保証額。開幕試合までに在籍チームが支払うことになっていますが、ジェッツはこの何割かをパッカーズに支払ってほしいはず。その金額とドラフト指名権を考慮に入れると、もうこれは、どうしたらいいのか。両者とも悩ましいところです。

2008年、パッカーズQBブレット・ファーブのトレードの際は、パッカーズがジェッツの2009年ドラフト4巡(条件付き)指名権を得ました。プレー時間の条件を満たし、これが結局3巡に。ジェッツがプレイオフに出場していれば2巡、スーパーボウルに出場していれば1巡となるはずでした。

ファーブのトレードをまとめた元ジェッツGMによれば、今回のロジャーズには、2023年2巡と2024年条件付き2巡か3巡が適当ではないかと見ています。

両チームのファンのみなさん、早く決まるといいですね。そうじゃない私達は、まあゆっくりポップコーン食べながら待ちましょうか。

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